新小児科医のつぶやき

2009-01-27 厚労省の行動指針

厚生労働省のキャッチフレーズ及び行動指針の策定についてなるものが報道発表されています。それでもって前置きと言うか前文には、

 厚生労働省では、シンボルマークが一般公募を踏まえて策定されたことを踏まえ、厚生労働省発足後に入省した若手職員を中心に、全職員の意見を聞きつつ、「職員が一丸となり、国民にとってあるべき厚生労働行政を推進していくための支柱となるもの」として、キャッチフレーズを策定しました。

 また、キャッチフレーズの趣旨を実現するために職員が遵守すべきこととして、行動指針を以下のとおり策定しました。

 これらについては、シンボルマークとともに、封筒や職員の名刺への印刷等、様々な形で活用していく予定です。

この文中にある公募されたシンボルマークがどうやら、

注目(そういう人がいればですが)のキャッチフレーズですが、

どうでも良いことなのですが、このこの「ひと、くらし、みらいのために」は文字ではなくわざわざgifファイルになっています。つう事は、この書体で一種のロゴマークみたいになっているのかもしれません。何のためかはとりあえずよくわかりません。キャッチフレーズでは何をやりたいのか分からないのは仕方ないので、キャッチフレーズを具体化するためにあると考えられる「行動指針」を紹介します。

行動指針

 キャッチフレーズの趣旨である「現在だけでなく未来にわたって人や暮らしを守る」という役割を果たすため、私たちは、次の1から4に掲げる指針に基づき、行動します。

  1. 高い倫理観を持って公正・公平に職務を遂行します。
  2. 国民と時代の要請に応じた行政サービスを提供します。
  3. 国民一人ひとりの立場に立って考え、行動します。
  4. わかりやすい言葉で広く情報を提供し、開かれた行政を目指します。

 そして、以上の行動を実践するため、私たちは、日々、次に掲げることに心がけて職務に取り組み、活力溢れる組織となるよう努めます。

  • 誇りと使命感を持って職務に臨み、効率的かつ迅速に業務を遂行します。
  • 自ら進んで課題を見つけ、皆で協力しながら解決に向けて取り組みます。
  • 自己研鑽に励み、自らの向上心を高めます。

結構な人数の方が失笑されているような気がしないでもないですが、誠に御立派な行動指針です。ここに「(参考)策定の経緯について」が副えられています。これも趣の深い文章で、

  • シンボルマークの公募に併せ、省内に若手職員からなるミッション検討プロジェクトチームを設置。
  • 幅広い職員の思いを反映するべく、厚生労働省職員からキャッチフレーズを募集。
    (本省及びその地方支部局並びに外局の職員(非常勤職員を含む。)を対象とし、17日間で合計1,513件の応募を得る。)
  • プロジェクトチームでの検討を行い、広報委員会における精査を経て、職員に対し、13のキャッチフレーズ案を提示、投票を行う。
    併せて、行動指針案を提示し、意見を募集。
  • 投票、意見募集結果を踏まえ、キャッチフレーズ及び行動指針を策定。

これを読むと行動指針がいかに慎重に検討されたかが滲み出てきます。なんと言っても、

    幅広い職員の思いを反映するべく

なるほどと思うぐらい無難な行動指針が列挙されています。まるでと言っては失礼ですが、学級会のクラスの目標より遥かに抽象的かつ空虚な行動指針と感じます。いやまだクラスの目標の方がずっと具体的な内容としてよいでしょう。だって行動指針の成果の再検証なんて「絶対に不可能」な項目の列挙だからです。

ただなんですが、さすがに

    若手職員からなるミッション検討プロジェクトチーム

こういう連中が作っただけあって官僚的配慮がまだ不足している点が目に付きます。4つの指針が挙げられていますが、わざわざ厚労省が挙げるという事はこの4つの指針が出来ていないという指摘が生じる可能性です。そういう点では非常に迂闊なものかと思われます。こんな指針を立てなければならないという事は、指針が示す現在の仕事振りは、

  1. 大した倫理観も無く、ひたすら偏向した業務を行っている。
  2. 国民と時代の要請を無視した行政サービスをモットーとする。
  3. 厚労省の省益に立って考え、行動する。
  4. 難解な表現で韜晦しながら情報の提供を制限し、閉ざされた行政に邁進する。

こういう突っ込みに耐える必要性が生じるところが「若手」たる所以でしょうし、ベテラン職員ならこんな下手を打たないと考えられます。この辺はまだ完全に官僚たる意識が完成していない「若手」と、骨髄まで沁みこんで染め上がった「ベテラン」の世代間格差なのかもしれません。ただベテラン職員もそういう未熟な若手のfollowを決して忘れていません。

followと言うより「見切り」と言った方が適切かもしれません。私もネタがないから無理して取り上げましたが、読んでも実におもしろくない代物です。つまり報道資料として公開してもマスコミが飛びつかない見切りです。マスコミさえ飛びつかなければ、キャッチフレーズも行動指針も内輪のお話になります。厚労省の内輪のお話であればどんな事を立案し、それが画餅に終わろうが責任問題は一切生じません。そこまで見切っていれば若手の脇の甘さもベテランは笑って見守る余裕が生じるという言うことです。

たぶんミッション検討プロジェクトチームに参画した若手も10年、20年後には「あの頃は青かったな」と懐かしむぐらいに位置付けられるかと思います。もちろんその頃には骨の髄まで厚労官僚に染め上がっている寸法です。それにしてもロゴマーク、キャッチフレーズ、行動指針の作成に幾らかかったのかな・・・。

開業医M開業医M 2009/01/27 08:41 シンボルマーク、どこかで見たことがあると思ったら、よくある面白画像ですね。
http://pict.corich.jp/img_pict/l/2008/01/11/omoshiro525.jpg

パンパン 2009/01/27 09:14 わたしも、微力ながらつくってみたことがあります。
応募はしていませんが・・

案1コンセプト「国民が支えます」
http://img02.ti-da.net/usr/phn/mhlw_logo2.jpg
案2コンセプト「強制労働省」
http://img02.ti-da.net/usr/phn/mhlw_logo2.gif

京都の小児科医京都の小児科医 2009/01/27 10:37 この行動指針には責任という言葉がありません。

国民の視点から考えて、責任を取らない官僚の行動は有害無益と思うのですが

今後、厚生労働省は行動に関して一切責任をとらないと宣言されたわかりやすい行動指針と

思います。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/01/27 10:56 通常はキャッチフレーズの趣旨である「現在だけでなく未来にわたって人や暮らしを守る」という役割(と責任)を果たすため

という感じで責任という言葉を入れるべきと思いますが、このあたりは、慎重に検討されたと思います。

もちろん、厚生労働省に責任を押し付けるなという意見もあるかも知れません。

ただ、厚生労働省設置法には
任務)
第三条 厚生労働省は、国民生活の保障及び向上を図り、並びに経済の発展に寄与するため、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進並びに労働条件その他の労働者の働く環境の整備及び職業の確保を図ることを任務とする。
2 厚生労働省は、前項のほか、引揚援護、戦傷病者、戦没者遺族、未帰還者留守家族等の援護及び旧陸海軍の残務の整理を行うことを任務とする。

となって任務となっていて役割とはなっていません。

通常はキャッチフレーズの趣旨である「現在だけでなく未来にわたって人や暮らしを守る」という任務を果たすため

ならわかります。

元ライダー元ライダー 2009/01/27 11:13 厚生労働省に責任を押し付けるなという意見..............................になるかな?

各論を言えば厚労省に不満は山ほどありますが、『責任』となると同情します。医師と同じように理不尽な責任や過剰な責任を問われていますからね。
ワクチン行政や薬害問題を見れば我々同様萎縮行政になっているのは明らか。医療関連で厚労省が理不尽な責任を問われているときにフォローすることができるのは医師団体だけなのですが、「触らぬ弱者様に祟りなし」ということで、正論吐いて厚労省共々悪役認定されるのを避けていたのは我々(というか偉い方々)の反省点だと思います。

とは言うものの、信頼できない相手をフォローすれば責任を全部被せられる懸念もありますね。信頼を築くためには看護協会のように人事交流が望ましいかなあ。

私 2009/01/27 11:40 >>パン様
GJ!

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/27 12:56 > 大した倫理観も無く、ひたすら偏向した業務を行っている。

内閣(及びその基盤である国会、更には国会の構成員を選んだ有権者の投票行動)に、ひたすら忠実であるのが、厚生労働省の在り方です。
国民の投票行動によって示された民意が、「一切の負担増反対・更なる歳出削減」であるので、その目標に向かって一切の私情を捨てて邁進するのが、厚生労働省職員の根源的な存在意義です。
現場に於いて「偏向した業務」と解されるのはやむを得ませんが、ベクトルの向きの善し悪しはあれど、常に内閣の示す政策方向に「ひたすら追従し偏向する」のは、当然です。
個々人に優れた倫理観があっても、若しくは優れた倫理観にあふれる故に、上述のような現状の政策方針に忠実で無ければなりません。
言い換えれば、今の日本の統治体制の下では、厚生労働省の業務の方向性を変えるためには、有権者全体が変わる必要があります。

> 国民と時代の要請を無視した行政サービスをモットーとする。

先の段落で書いたように、投票行動の帰結という国民と時代の要請に、非常に忠実です。
問題なのは、国民が自らが行政に要請する内容と、全く正反対の帰結をもたらすような投票行動や政治的意思表明を行う事にあります。
サービスは無料ではありません。望む行政サービスに対応する利用料を支払わなければなりません。
絶対的な金額の大きさで政府のサイズを判断しても、良い結果は得られません。経済規模が大きいのだから絶対的な金額も大きくなるのは当然です。
OECD加盟国の中では、「GDP換算での社会保障費や公務員人件費や公務員数・あるいは租税等の拠出率は圧倒的低位」である現実を前提にした政策しか、今の民意の下では行政は取り得ないのです。

誤解:厚労省が無茶をする 故に 内閣や国会はそれをただすべき にも拘わらずしかし現状は無茶苦茶 だから内閣や国会はもっとしっかりするべき。
正論:有権者が「歳出削減・負担増反対」を求める 故に 内閣や国会はひたすら歳出削減をもとめる となれば厚労省は自身が「今の路線では国民生活が破綻する」と考えながらそれに従う だから現状は有権者が明確な悪意と自覚のないままに自ら招来させた危機。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/27 13:15 厚生労働省は、自身の所管する行政分野に於いて、内閣の方針を忠実に執行するために設置されている。
職員は、内閣の方針を忠実に執行するために税金で雇用されている。職員は職員である以上、私情を排除する事を求められる。
職員に求められる倫理観とは、第一義的には、内閣の方針・法令の規定に忠実であること。一見無茶な事でも、法令&予算の根拠に基づいて行われいる。
その点について、相応の倫理観は持ち合わされているように思える。汚職事案の少なさ、法令遵守意識などを見る限り、他国に比して優良な部類である。

内閣は、基盤である国会の議決に忠実に、行政権を行使する為に存在する。
国会は、主権を持つ有権者の投票行動の結果構成される。
そうした国会の議決や多数意思は国民の総意の現れである事を出発点にして、今の憲法以下の法令(及び統治体制)は構築されている。

寧ろ、国会議員こそ「役所は無茶をする」と安易に役所を叩いていれば票が取れるという責任放棄した姿勢である前に、国民を代表して役所の行動指針(法律や予算)を最終決定し、国民を代表してお墨付きを与える立場である議員各位は、自らの職能と倫理観を今一度確認するべき。

どうか、その点もお忘れ無く、

私情を捨てて、懸命に課せられた職務に忠実であっても、「憎まれるだけ・恨まれるだけ・殺されたりもする」では、萎縮行政になるのは、組織が人間によって構成される以上やむを得ない。

元外科医元外科医 2009/01/27 14:23 素人の浅知恵 様
官僚を叩く前に自分らの投票行動何とかしろと思うのは小生ばかりではないでしょう。違法行為を行う役人は許せませんが、法律を忠実に守る役人を責めることは不当です。
小泉劇場政治、小さな政府、労働法制緩和、円安誘導、輸出産業優遇をマスゴミと共に行ってきた連中、それを是とする政党に投票した有権者こそ責任があると思います。

risyurisyu 2009/01/27 14:36 >内閣(及びその基盤である国会、更には国会の構成員を選んだ有権者の投票行動)に、ひたすら忠実であるのが、厚生労働省の在り方です。
 
え!? 出落ち狙いのコメントですか?
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080821/wlf0808212207003-n1.htm

>私情を捨てて、懸命に課せられた職務に忠実であっても、「憎まれるだけ・恨まれるだけ・殺されたりもする」では、萎縮行政になるのは、組織が人間によって構成される以上やむを得ない。

同意します。以下のような事でしょうから。

私情を捨てて、懸命に患者を救う事に忠実であっても、「憎まれるだけ・恨まれるだけ・殺されたりもする」では、萎縮医療になるのは、医療が人間によって構成される以上やむを得ない。

元ライダー元ライダー 2009/01/27 16:58 予算関連は話が別。
歳出削減が内閣の方針だとしても、それを無視するかのごとく道路関連長期計画を立てる国土交通省。
一方、忠実に社会保障費削減に励む厚生労働省。
この違いはどこから?

元外科医元外科医 2009/01/27 18:29 ヘタレ官庁と土台のしっかりした官庁の差でしょうかね

田中健康田中健康 2009/01/27 19:12 このシンボルマークの作製料金を知りたい。 たぶん 50万円から100万円。

パンパン 2009/01/27 19:22 田中健康様

>厚生労働省ロゴマークの募集要領
>http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/03/h0319-1.html
>採用された作品の応募者には直接連絡の上、記念品が贈呈されます。

記念品のみみたいです。

tadano-rytadano-ry 2009/01/27 20:23 ネタにお困りのようなので。全部見切れていませんが、それでも香ばしいネタが満載です。

http://www.wam.go.jp/wamappl/bb11GS20.nsf/vAdmPBigcategory10/AC1F933679C0EB6C49257546000183C5?OpenDocument

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/27 20:53 小泉氏は、かつて経済財政諮問会議の席上、要約すると下記の意味のような事を仰ってます。
氏曰く『国民が増税してでも社会保障の充実をして欲しいと望むまでは、ひたすら削る。(要約)』

つまり、国民の多数意見が増税反対である限り、多数意見が負担増容認に傾くまではひたすら削る。極論すれば、「増税を公約にしても政権が維持できない以上は、削る」という事なのでしょう。
現下の民意(国民の多数意見)は、世論調査などに鑑みて、例え社会保障の充実のためであってもあくまでも負担増反対なのだから、結果として生じる事象は国民の選択の結果であるという主旨です。

その施策方針のもとで行われたのが、障害者自立支援法や後期高齢者医療制度などなど枚挙にいとまのない政策の数々な訳でして。
実際問題として、小泉氏は「痛みに耐えて改革を!」と唱え、国民は熱狂的に支持したのですから、小泉氏の政策方針を責めることは妥当ではないと思っています。

この国の国民の不幸は、この期に及んでも、「断固負担増反対!現状の酷い状態は小泉路線の不徹底による。」という見解がそれなりの多数を占めるという事ではないかと。
現状が打開されない理由を、自身の首を絞めている選択の不徹底に求めて、益々自身の首を絞めるような選択を指向している訳で。。。

> 元ライダー 様
専門知識に富んだ議員各位の政治力或いは支持者の政治力の問題。かと。

あと、道路関係は財源確保の裏付けとなる法律が既にあって、そうした既存の権益を保持する方向での運動であるのに対し、社会保障の分野は人口構造などの変容に伴って、新規に財源という名前の権益を確保する必要に迫られている。

構造的にも、増税が民意によって否定されている状況下に於いて、財源の現状維持を目指す運動と、新規開拓する必要のある運動では、困難の度合いは後者の方が圧倒的に大きい。そんな側面もあるだろうと。

uchitamauchitama 2009/01/27 22:20 >私情を排除する事を求められる。
官僚が省益のために動くのは、将来の自らのための私欲と同じことでしょう。数え切れないほどの天下り先行政法人や公益事業を作り出す官僚機構こそ問題視されるべきでしょう。責任が問われないと言うのは無法地帯というのと同じことです。

事故調しかり、無過失補償制度しかり、研修医制度しかり、全て官僚の天下り先確保のための政策にしか思えないのですが。官僚機構こそが、脈々と続く癒着関係や無駄な行政の根源と思われます。

いずれにしても、政権交代と同時に、官僚トップの総入れ替え(アメリカのように)、あるいは天下りの徹底した廃止が望まれます。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/27 22:21 > 元ライダー 様宛補足m(__)m

それと、所謂道路特定財源の根拠は議員立法によって出来た法律なので、理屈の上でも現実の面からも、内閣としては使途や税率など制度(法律)改正などに積極的に介入し難いという側面があります。
公共事業費全体が実績額を基準に圧縮される中、道路関係予算が特別扱いなのは、議員立法による財源調達法がに由来するという側面があると考えています。

あと、他の所管省庁の行政分野において、当年度実績額を基準に来年度予算額の圧縮が行われる中、社会保障予算に関しては今年度実績に比して来年度総額として自然増加する部分を一部カットする事で収まっているのは、厚生労働省の努力に由来する側面も大きいですよ。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/27 22:44 > 数え切れないほどの天下り先行政法人

少なくとも中央官庁については、本気になれば数えきれますが、、、。(汗

あと、行政代行型法人については、行政課題の増加(何かあれば行政を責める民意や、予算や人員を考慮せずに民意を安請負する議員各位の存在)と行政定員の削減という二律背反な命題を前に、抜け道的に作られてきた側面が有ることもお忘れ無く。勿論、省益もあるかも知れませんが、決してそれだけではないのも事実。
基本的に、行政代行法人を廃止して行政組織に再び取り込む事が出来れば、公務員の総定数は増えるのと引き替えに、人件費や事務執行費など予算関係が全て国会の審議に委ねられ、金銭の不透明さが解消されますし。行政代行法人に関する後者の問題は解決できると思われます。

あと、不透明さだけが強調される特別会計の予算執行も「個人的に一般公開されている予算書に目を通した限りに於いて、議員各位が予算書や財政法規全般をまともに読んでないだけ」という側面があるように思えます。

> 全て官僚の天下り先確保のための政策にしか思えないのですが。

第二次臨調の頃から30年近く同じ事を言い続けて、どのような事態を招来したとお考えなのですか?官と民の両者において、色々な意味で弊害が拡大する一方な訳です。
公務員定数増加策を採用して行政組織として設立すれば、天下り確保という意図の入り込む余地は無くなるのです。が、それが内閣の意思(及び民意)として許されない&しかし規制や監視の実効性は確保せよと要求される現実に鑑みると、役割を担う何等かの組織体が必要である限り、行政代行法人の設立(若しくは既存の公益法人類への委託)は避けられないでしょう。副次的に官僚の焼け太りを許す結果になるにしても、それしか方法が無いのですから。
その類のことを「印象論に由来するような形で」言い続ける限り、現状は絶対に改善されないという事は、殆ど断定に近い言い方で強調できると、私は思います。

moto-tclinicmoto-tclinic 2009/01/27 23:05 昨年7月4日の記事です。キャッシュのコピペですが、まあ資料としてどうぞ。
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【厚労省新マークにそっくり? 大阪・高槻人権協議会シンボルマーク】
 厚生労働省が1日に決めた省のシンボルマークが、「大阪府高槻市の人権団体のシンボルマークに似ている」という指摘があることが3日、分かった。
 厚労省のマークは、舛添要一厚労相の肝いりで制定された。舛添厚労相は「コーポレートアイデンティティーと、組織としてのガバナンスを高める」と、同省改革の一環として採用を決めた。だが、発表直後にインターネットの掲示板で、「高槻のマークとほぼ一緒」などと、高槻市人権啓発推進協議会(今年4月解散)のマークとの相似を指摘する複数の書き込みがあった。
 厚労省によると、マークは公募で寄せられた706点から、女優の菊川怜さんやタレントのテリー伊藤さんが委員を務める同省「人生85年ビジョン懇談会」が多数決で選んだ。
 大阪府豊中市に住むグラフィックデザイナーがデザインしたもので、厚労省は特許庁に商標登録のあるマークを調べ、酷似したものがないことを確認している。
 指摘に対して担当者は「人とハートがコンセプトなので、似たようなマークはほかにもたくさんある」(大臣官房)と、問題はないという認識。一方で、同団体に補助金を出した高槻市役所人権課は「昭和56年に公募したもの。マークは活動していた人ぐらいしか知らないはず。指摘した人は、よう見つけはった」とそっくりぶりに目を丸くしている。
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moto-tclinicmoto-tclinic 2009/01/27 23:18 ちなみに「大阪・高槻人権協議会シンボルマーク」はこちら。
そんなに似てないけどなー。
http://www.city.takatsuki.osaka.jp/db/jinken/jinkenkyou/jinkenkyou.html

これだって結構似てる。熊本県荒尾市の「男女が共に生きるまち・あらお」シンボルマーク。
http://www.city.arao.lg.jp/information/danjo/synbol.JPG

世の中、物好きもいるようで、官庁のシンボルマーク集めたサイトがありました。まあ、そゆーの探して喜んでる自分もどうかと思うが(^^;。
http://asabo.exblog.jp/3087959/

uchitamauchitama 2009/01/27 23:26 >素人の浅知恵 様

よく勉強された意見として拝聴させていただいておりますが、あなたのコメントの中にはリストラという言葉がありません。不必要なものは削るべきです。不要なもの(人、制度)などを存続させるために新たな団体、法人を作り出すことそのものが無駄以上に有害なのです。

病院評価機構、さらにはレセプトのオンライン化など、天下り先確保、民間との癒着以外の何ものでもないように思うのです。・・・これは小生だけの印象論でしょうか、多くの医師がそう訴えています。

uchitamauchitama 2009/01/27 23:57 >、公務員の総定数は増えるのと引き替えに、・・・
>公務員定数増加策を採用して行政組織として設立すれば、天下り確保という意図の入り込む余地は無くなるのです。が、・・・

しつこいようですが、無駄な人員は削減するべきなのです(民間なら当然です)。さらに省益のために行われる無駄な(有害な)事業の責任を追及しないところが、最大の腐敗でしょう。何億円もの損失を出したグリンーンピア・・や、年金問題に関しても誰一人責任を取ることがない。もはや組織として終焉しているような気がします。

官僚機構をすぐに潰せとは言わないが、天下りの廃止、トップの総入れ替えくらいは必要だと思う。

good jobgood job 2009/01/28 00:53 いやぁ、役人が天下り法人の存続を正当化させるために納税者に対してどんな風に言いくるめるかよくわかってスッキリしました。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/28 08:31 前提問題として、ここは厚生労働省が主題のエントリですよね、私は厚生労働行政(なかでも厚生行政)だけを念頭に論じたつもりです。

なお、グリンーンピア問題に限るなら、計画の主体は野党対策としての与党の発案に依るところが大きい。
当時野党(特に最大野党)は、年金制度に対して、「平成に入ってからも20世紀中は、年金のためという名目で現役世代から一方的に搾取するのは許されず、福祉施設などでもっと積極的に現役世代に還元すべし」という論調が主流だった。(今とは正反対の主張ですな。)
幻の年金客船で世界クルーズ計画も野党の発案、さすがにこれは政府・与党が止めたし。そんな野党に対する与党の国会対策の一面があったのは事実。グリーンピアの拡大は厚生省内でも異論があった。

ところで、公務員の待遇を引き下げることに血眼になっても、自らの待遇が向上することはないのも事実。
なぜなら、役所(公務員)は自ら富を生産しない、故に、自らに再分配される富の量が増えるわけではないから。
従って、自らの待遇を向上させたいのなら、再分配の原資を持つ主体に対して、自らへの分配量を向上させるべく運動するのが筋。

公務員の待遇を己の水準に引き下げることは、ひととき溜飲を下げることが出来ても、全て個々人が苦境を脱することはできない。
そんなのものは、唯の「一時的な自己満足に過ぎない」としか思えない。
対GDP比率での公務員人件費に鑑みると、公務員人件費の引き下げ効果は、全体の生活水準を向上させる事に劇的に資することは到底考えられない。

もっとも厚生労働省の中の状況も知らず、「根拠のない神話」が宗教化している思考停止状態な一部の方々には、何を言っても無駄だろうとは思いますけどね。
でも結果として、損失を被るのは国民各層なんですけど、どうも自分で自分の首を絞めるような態度を行政に対して執る人が多いとしか思えません。
自己の行政全体に対する主張の結果、招来された現実の状況に対して、行政に文句言っても筋違いでしょうに。

なお、(公務員の身分を有するか否かを問わず)私は行政 or 立法 or 司法機関の職員ではありません。念のため。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/01/28 08:58 厚生労働行政論はよくわかりませんが、常識的に、集団が責任を伴わない行動というのはおかしいと思います。

これは行動指針ですから、責任を明記するべきと思います。責任ある行動があって初めて誇り(プライド)と使命感が出てくるのではないでしょうか

法的に官僚にどこまで責任があるかは裁判も含めて検討していただければいいと考えます。

繰り返しますが、事実として、昨年の厚生労働省批判(殺人はテロではないと思いますが)を踏まえて(と思いますが)の厚生労働省の行動指針に責任の言葉がないことに疑問を感じます。

sasimininjasasimininja 2009/01/28 14:19 素人の浅知恵 さま

立法府と有権者の様々な思惑を、自らの組織を利するように調整する。
結果的に焼け太るのは当たり前。
責任は立法府と有権者にひっかぶせる。
それが中央官庁也。
―――と読めてしまった私は読解力が足りませんか?

公立病院勤務経験が邪魔して、公務員への偏見がぬぐえないようです。スミマセン。
事務も看護師も技師も、公務員の身分がついてるヒトは、ホントに働いてくれないんですよねえ。

あと、ここでは誰も公務員の給料下げろとか言ってないと思いますよ。

nuttycellistnuttycellist 2009/01/28 17:02 公務員給与の削減どころか、昨年は、実質3%超のベースアップでしたね。給与自体のベースアップはりませんでしたが、労働時間が15分短縮されました。この経済状況でよくやるものだと口アングリでございました。

banch1banch1 2009/01/28 18:41 心情のうえでの是非は兎も角、素人の浅知恵さまの論がまかり通っているのが日本の現実なわけで、
国家(および地方)公務員法をどうにかしないと我々一般市民の歯がゆさは解消されないのでしょうね。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/28 20:04 国の行政組織は、新しく部署を創る場合、既存の部署を一つ廃止するという、スクラップ&ビルドが義務づけられて久しく、総定員は年々減らされる事が法定済み。※国家行政組織法&行政機関の定員に関する法律

そうした中で、仮に議員立法若しくは政治的要請による閣法によって、新しく行政の仕事が創られ対応する部署が必要になった場合、既存のどこかの部署を廃止する必要が生じます。
しかし、既存のどこかの部署が担当していた法律を廃止する事について認められることはまずありません。既存の行政サービスは全て継続したままで、新規の行政サービスを行うよう求められるのが通常です。
しかし、部署の数と人員の総数は増やせない、そこで新しい行政代行型公益法人などを設立して対応する事になります。

これを天下りの先の焼け太りとか、官僚の悪のりとか斬って捨てるのは容易いのですが、一方でそうせざるを得ない施策方針が内閣(と背後にある与党)から課せられているのも事実。
悪のりする官僚が悪いという考え方について否定するつもりはないのですが、そのような隙を官僚に与えるような施策を採っているのが他ならぬ内閣(と背後にある与党)であるのも、揺るがせない事実なんですよ。
だから、天下りの先の焼け太りとか不透明な会計とか言うのなら、開き直って仕事量に対応して行政組織を太らせる方が、常に国会の監視の下で人件費にしても事務経費にしても定数にしても政治的に透明性を確保して、現状よりはクリアに統御出来る可能性が高いと申し上げる訳です。

なお、私の立論はあくまでも、国の行政組織&公務員を前提にしており、地方自治体の組織&公務員についての実情は全く視野に入れておりませんので、悪しからず。m(__)m

あと、給与10%位カットしても良いと思いますよ、国会対応などに伴って必然的に発生する超過勤務手当が実情通り支払われるのなら。その方が人件費総額が増えますけど。
或いは、一人あたりの給与水準を欧米並みに揃えても良いと思いますよ、定数も欧米並みに揃えていただけるなら。その方が人件費総額が増えますけど。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/28 20:28 以上、私の論は、如何なる分野でも今以上の行政サービスを求めるなら、有権者今以上の負担を避けられない。それを脇に置いて、行政組織や職員だけを叩くのは大いなる見当違い!という点に立脚してまふ。

※なお、公務員も消費者であり納税者であり負担者でもあり、その消費活動の原資が納税済みの資金に由来するとしても、少なくとも当年から翌年への或いは勤務地域から居住地域への所得移転(所得の再分配)の役割の一端を、民間人(この言い方は好きではないのですが。)と同様に果たしている事実をお忘れ無きようお願い致したい。

sasimininjasasimininja 2009/01/29 03:01 >既存の行政サービスは全て継続したままで、新規の行政サービスを行うよう求められるのが通常です。

「求められてる」と思ってるのは官僚だけ、という可能性もあります。あえて「求められてる」ことにして、確信犯的に焼け太ってる可能性も。

で、実際に焼け太っておきながら「隙を見せる政府与党が悪いのよ」と、悲壮感さえ感じさせる文面で言ってのける器量に感服です。自らの不貞を配偶者に責任転嫁する不倫妻の図が浮かびましたが、変なドラマの見過ぎでしょうか(←見てねえよ)。


>国の行政組織&公務員を前提にしており、地方自治体の組織&公務員についての実情は全く視野に入れておりませんので、悪しからず。m(__)m

いえいえ、国立大学病院や国立病院機構の職員も、ホントに働いてくれませんよ。……行政組織じゃありませんけどね。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2009/01/29 14:29 > 「求められてる」と思ってるのは官僚だけ、という可能性もあります。

ご指摘の可能性は、当該のご見解が貴方様がそう思っているだけ、という可能性と同じ程度に存在すると思います。係る可能性について全否定は致しません。

例えば医師に秘密漏示罪があるように、公務員も一生涯守秘義務を負う旨、明文をもって法定されているのですから、真実を外から伺うことは限りなく難しいのでしょう。一般論として議員各位も数百人いれば、如何に不要と感じる意見が多数派でも、必要と言う意見表明する少数派もいらっしゃるでしょうし。その辺りの機微は、中の人間でない私が立ち入る事は避けます。

なぜなら医療報道に対するのと同じくらいに、思いこみや世間の雰囲気だけに依拠して語るのは危ういと思いますので。ただ、個々人が守秘義務であるとか関係法令に忠実かつ敏感であるほどに、真相は公にならないのが悩ましい部分ではあります、医療と同じに。

ただ、「行政不信が高ずるのと比例して、政策効果も低下する」とか「民度を超越する政権は、民主主義の下で存在し得ない」とか、諸々の法則に従えば、行政不信が今の程度で推移する限りに於いて、或いはご貴見が多数派を占める限りに於いて、おそらく今の路線が修正される可能性は低いと思われます。

現状に危機意識を持っているが故に、もどかしい限りですが、「それもまた民意」という事なのでしょう。