新小児科医のつぶやき

2009-03-25 愚挙を称える暴挙

まだ調子が良くないのでほんの軽くだけ、

私もカエサルではありませんから、この言葉が指摘する人になりますが、そんな人間でも普通は見える事があります。3/23付読売新聞より、

女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った

 3万5000人が都心を駆け抜けた「東京マラソン」。マラソン人気の高まりとともに、女性ランナーも急増している。妊娠7か月の妊婦、発達障害の息子を抱えた母、81歳のおばあちゃん――。風と雨に見舞われた22日、多くの女性もまた、それぞれの思いを胸にゴールを目指した。

 出産を今年7月に控えながら、完走を果たした岡田綾乃さん(36)(東京都練馬区)。3年目でようやく出場権を得て、医師と相談して「無理をしない」という条件でスタートした。

 途中、おなかが張ることもあったが、沿道では常に、夫の茂樹さん(37)が走りながら見守った。ゆっくりのジョギングを貫き、6時間13分の“長旅”だったが、茂樹さん手製の金メダルを首にかけられると、「一緒に頑張ってくれた赤ちゃんが、丈夫に生まれてきてほしい」と笑顔を見せた。

このマラソンの募集要項の「参加資格」を見ると、

1)マラソン:大会当日満19歳以上

【1】一般

  1)6時間40分以内に完走できる男女(障害者、本大会が推薦する国内・国外の者を含みます。)

   ※障害を持つ方で単独走行が困難な方は伴走者をつけることができます。(盲導犬の伴走は不可)

参加資格に妊婦は不可とは書いてありません。しかし当たり前の話ですが、マラソンは激しいスポーツです。別に走らなくとも42.195kmを歩き続けるだけでも大変な運動です。タイムは6時間13分となっていますから、平均で1時間当たり7km進む必要があります。1分間に120m弱、1秒間に約2mです。これを6時間も続けられる事が条件です。妊婦にも適度な運動が必要ですが、42.195kmを6時間で走るのが適度と考えるのは無理があります。個人差を考えても無理がアリアリです。

マラソンなんてスポーツは嗜みませんが、42.195kmを6時間40分以内と言う条件は、それなりに厳しい条件かと思っています。例えば私が思いつきで走ろうとしても到底走れる代物では無いという事です。これに関しても大会は条件をつけています。

(3)大会参加に関しては十分にトレーニングし、事前に健康診断を受診するなど体調には万全の配慮をした上で参加してください。

この条項は守ろうが守らまいが自己責任でしょうが、42.195kmを6時間で走るためにはトレーニングが必要です。そうしないと完走なんておぼつきません。妊娠7ヶ月ですから、普通の人間は安定期に入るまでは運動を自重します。安定期に入ってからであれば、妊娠状況によってはある程度の運動は可能とは言え、42.195kmを走りぬくトレーニングとして、大会までにどれほどの運動をされたのでしょう。

陸上に詳しい方がおられればアドバイス頂きたいのですが、素人的には大会前の1〜2ヶ月は連日5〜10kmぐらいは連日トレーニングする必要があると思っています。10kmなら1時間程度でしょうが、妊娠5ヶ月ないし6ヶ月ぐらいに連日10kmを走りこむのさえも相当無茶な運動と考えます。でもそれぐらいはトレーニングしないと42.195kmを6時間で7ヶ月の妊婦は走れないと思います。

もう一つの健康診断ですが、これに関しては妊婦のかかりつけ医と考えられる医師から

医師と相談して「無理をしない」という条件でスタートした

妊娠中にフルマラソンを走りたいなんて相談を受けた医師に同情します。外来をやっていると時々ビックリするような相談を受けますが、このクラスとなると、そうそう経験できるものではありません。おそらく妊婦ランナーは「絶対に走るんだ」の物凄い勢いで相談されたように思えます。最終的に医師に強制する権利はありませんから柔和な医師なら、「無理をするのは子供に良くない」ぐらいの表現で説得したと推測します。これも「おそらく」ですが、聞いた方の妊婦ランナーは、

    無理をするのは良くない → 無理さえしなければOK

「いかなる障害も乗り越えてマラソンに出場する」と言う固い意思が充満していれば、これぐらいの解釈に転じさせるのはいとも簡単と思います。


ところで7ヶ月の妊婦は、そもそも何のためにマラソンを行なったのでしょうか。マラソン競技自体は過酷ではありますが、参加する人間にとっては完走するという達成感に大きな意義を見出しているとされます。私の山登りと同じで、それはそれで他人が口出しする事ではありませんが、基本的に自己満足の世界かと考えています。

自己満足のためにマラソンをするのは全然構いませんが、妊娠中にマラソン及びマラソンに備えてトレーニングを積む事に果たして意義があるかどうかになります。別に法律で決まっていないとは思いますが、夫婦で望んで妊娠した女性は、健やかな子供を産むように務める責務ぐらいはあると考えています。自己満足と責務のどちらが重いかの価値判断が問われると考えています。

わざわざ妊娠7ヶ月でマラソンを行なうことで、お腹の赤ちゃんにどんな影響があるかを普通の感覚なら考えます。マラソン参加は言うまでもなく自発的なものであり、誰かに強制されたものではありません。自分が妊娠中であっても走りたいという欲望のためだけに参加し、走った事になります。私は産科医ではありませんが、どう考えても胎児に好影響を与えるものと思えません。

自己満足のためであるなら、今年ではなく来年以降に参加する選択は幾らでもあると考えます。たとえ、

3年目でようやく出場権を得て

そんな些細な事のために、赤ちゃんより自己満足を選んだ愚挙以外の何ものにも見えません。もっとも夫の方も、

手製の金メダルを首にかけられると

子供の事は夫婦の問題であり、他人が口出しする問題でないとの意見も出るかもしれません。それも考え方と言えない事もありませんが、それでは愚挙を称賛している読売新聞は、もう暴挙としか言い様がないと考えます。もう一度、読売記事の見出しを読んでください、

    女性ランナー輝いた…妊婦さん完走、赤ちゃんも頑張った

妊婦ランナーを明らかに称賛しています。称賛するという事は、今後この記事に見習って妊婦ランナーが続出する事を称賛するという事です。妊娠7ヶ月の次は8ヶ月でしょうか。臨月ランナーが来年走れば大絶賛する気でしょうか。記者はマラソン取材で「こぼれ話からの美談を作れ」の指示を受けていたのかもしれませんが、愚挙が壮挙に見える感覚に信じ難いものを感じます。

峰村健司峰村健司 2009/03/25 08:24 マラソンと言えば、事前の診断書提出などが必須のもの、メディカルチェックの規定がないんですね。しかもこのマラソンの日は日本循環器学会最終日(於大阪)のため、在京の循環器医が普段より少なく、そもそも道路封鎖をしている上にお彼岸の時期で渋滞も予想され、緊急時の医師召集の導線も不安だったとか。青梅マラソンにぶつけて創設されたこの大会の、運営自体にも問題があるように思います。

通りすがり通りすがり 2009/03/25 09:04 自分の経験から考えてもこの記事を見た時衝撃を受けました。
妊娠に「自分探し」を仮託する人は多いですが、ここに極まれりですね。
もし早産になったら日曜に受け容れられる周産期センターを探しまくりですね。
そして「たらい回し」と言われちゃう…
赤ちゃんの事を少しでも考えたら出来ないと思います。本当に自分優先の考え方だと
思います。

卵の名無し卵の名無し 2009/03/25 09:41 同じマラソンでイベントの巨大さに煽られてのオーバーペースがたたって脱水・心筋梗塞を発症し心肺停止した有名人もいたと思う。市民マラソンが巨大イベント化した弊害のほうが目立つことになった大会だったと思うが、総括すると運営の不手際という問題に帰すると思う。報道機関は社会の木鐸として主催者に対し参加者の健康を損なわない運営を求めるべきであり、市民に対しては安易な参加を戒める方向での報道をするべきではなかったのか。

ysys 2009/03/25 09:48 >3年目でようやく出場権を得て

「半年前からホテルを予約してたから」という理由で、海外旅行へ行く妊婦と同じですね。「子供の命よりも私の夢の方が大事」なのでしょう。

元外科医元外科医 2009/03/25 10:22 小生も妊婦のマラソン参加には反対です

こんな調子だと、そのうち冗談ではなく、マラソン中の道産子がみられるでしょう

saksak 2009/03/25 10:54 救護として実際参加した立場から言わせて頂ければ、「ふざけるな!」の一言です。
実際一昨年の第1回ではほとんど報道されていませんが。死者も出ている大会です。
翌日テレビを見たら、フルマラソンはダイエットにいいなどと放送されていたりしましたから、段々high riskなランナーが参加する可能性が高いです。
救護所にはAEDはありますが、気道確保の手段はありませんでした(待機している救急車から借りる事になっていました)。
このような流れであるならば、自分を守るためにも来年からは参加を見合わせるつもりです。

臨月での登山も人気です臨月での登山も人気です 2009/03/25 11:15 >臨月ランナーが来年走れば大絶賛する気でしょうか。
マラソンではありませんが臨月での高尾山登山を企画している助産院はあります。
安産ができるそうですよ(ーー;)
http://plaza.rakuten.co.jp/sawasawamaru/

BugsyBugsy 2009/03/25 11:15
>医師と相談して「無理をしない」という条件でスタートした。

だからねえ 医師が言う無理と本人が思ってる無理とは相当乖離があるのですよ。自分だったら きっぱり止めさせます。聞かなかったら、本人のせいです。
うかつなムンテラをして走行中何かあったら 「相談した医師が許可したもんね。」と言い出しますわなあ。期待権とやらをちらつかせて。
妊娠7ヶ月でマラソンに出てOKだったら それがデフォルトになって 妊娠5−6ヶ月でも平気でエントリーし始めるでしょう。何かあったら止めなかった医師のせいだと言い始めますよ。
そもそも これって新手の胎児虐待じゃないんですかい?

これをほっておいたら 次回はゼッケンの下に犬ってロゴが入った晒しを巻いた女性のランナーが湧いて出て来るというね。
走行路を拝見したけど 間違いなく墨東や荏原の産婦人科があてにされるでしょう。対応できる十分な産科医師がいるとでも思ってんのかしら。タライ回しならぬ「走りまわし」ですかい?

SeisanSeisan 2009/03/25 12:05 さて、悪意は全くありませんが、この妊婦さんのお子様が万が一異常児として生まれてしまった場合、どうするんでしょう。
やはり、マラソンを「許可」した産科医師を責めるのでしょうか。
それともリスクを顧みず無理なことをしたご自分を責めれるのでしょうか。

自分のためだけでなく、社会のためにも、このような無謀な行為は控えていただきたいものです。

こういった人を常識的に「無謀行為」とせず、美談にするマスゴミにはとっくに期待しておりませんが。

暇人28号暇人28号 2009/03/25 15:03 出産時だけではなく、生後数年たって何らかの些細な問題が出てきら、
「もしかして、あの時フルマラソンに出たのがいけなかったのかしら。もしそうだとしたら、なんであの主治医は許可を出したの?許せない!損害賠償よ!」
なんてなりかねませんね。

女性の恨みは一生ものですよ〜(^^;)

tanakatanaka 2009/03/25 15:32 まあ高尾山なら、近所の幼稚園・小学校が遠足で登るような山ですので、
妊婦が登ったとしても「適度な運動」ですむ範囲かと。

3,000m級の登山とかしたなら「無謀行為」ですが。

the48the48 2009/03/25 16:00 松村邦洋さんの容態も気になります。

一産科医一産科医 2009/03/25 16:09 参考までに、日本臨床スポーツ医学会の「妊婦スポーツの安全管理基準」を引用します。
----------------------------
1、母児の条件
 1)現在の妊娠が正常で、かつ既往の妊娠に早産や反復する流産がないこと
 2)単胎妊娠で胎児の発育に異常が認められないこと
 3)妊娠成立後にスポーツを開始する場合は、原則として妊娠12週以降で、
   妊娠経過に異常がないこと
 4)スポーツの終了時期は、十分なメディカルチェックのもとで
   特別な異常が認められない場合には、特に制限しない
2、環境
 1)真夏の炎天下に戸外で行うものは避ける
 2)陸上のスポーツは、平たんな場所で行うことが望ましい
3、スポーツ種目
 1)有酸素運動、かつ全身運動で楽しく長続きするものであることが望ましい
 2)妊娠前から行っているスポーツについては、基本的には中止する必要はないが、
   運動強度は制限する必要がある
 3)競技性の高いもの、腹部に圧迫が加わるもの、瞬発性のもの、転倒の危険のあるもの
   相手と接触したりするものは避ける
 4)妊娠16週以降では、仰臥位になるような運動は避ける
4、メディカルチェック
 1)妊婦スポーツ教室を実施する場合
  (略)
 2)個人でスポーツを行う場合
  (1)スポーツを行っていることを産科主治医に伝えること
  (2)スポーツ前後に心拍数を測定し、スポーツ終了後には
     子宮収縮や胎動に注意すること
  (3)体調に十分注意し、無理をしないこと
5、運動強度
 1)心拍数で150bpm以下、自覚的運動強度としては「ややきつめ」
   以下が望ましい
 2)連続運動を行う場合には、自覚的運動強度が「やや楽である」以下とする
6、実施時間
 1)午前10時から午後2時の間が望ましい
 2)週2〜3回で、1回の運動時間は60分以内とする
7、その他
 (略)
------------------------------

照顧脚下照顧脚下 2009/03/25 17:03 マラソンなんて、所詮はテレビ局や新聞社の営利事業ですから。
彼らマスコミにとっては、マラソン走者の事故よりも
視聴率や広告収入が大切なんですよね、ホントに。
首都圏で規制に伴う交通マヒを起こしても、そんなの関係ねぇ〜、って。
例えば、正月恒例の箱根駅伝がイイ例かもしれません。
(関東地区以外の方は知らないかもしれませんが)
何でしょうか、あの沿道を埋め尽くした観客が振りかざす
読売新聞の社旗を模った応援旗は?(アレは相当ウザイです。)
その読売新聞応援旗を振りかざすシーンを日本テレビが放送する…。
テレビの視聴率もソコソコ取れる、と。

でも、もし、この妊婦に不幸な事態が生じていたら…。
誰が何を如何なる事由で責めるのでしょうか?
これまでのマスコミ報道の傾向と “実績” を鑑みれば
妊婦さんへの自己責任論は出ない可能性が高いですから。
一体、誰がスケープゴードにされるのでしょうかね。

また周り回って、お医者さんでしょうか www

普通の妊婦には勧められないけど普通の妊婦には勧められないけど 2009/03/25 17:11 不動産屋の、駅から10分とかいうのは
分速80mで計算しなければならないことになっています。
マラソン6時間13分を分速に直すと
113mぐらいですね。
この速度は実際見れば、走っている状態には見えないでしょうね。

普段から鍛えてると言えるぐらい運動している人であれば
体重によると思いますが、心拍数110台でしょうか。適当ですが。
妊娠前から鍛えていれば、スタミナは半年ぐらいで急激に落ちるもんでもないし

ちなみに150bpmは、普段から鍛えている人であれば
ギリギリ会話ができないぐらいの心拍数です。

まあ、マラソンも4時間を越えれば「走ってる」とは言えんでしょう。
肥った人は1キロ歩くだけでしんどいと思いますが。

42.195kmを6時間40分以内と言う条件は、クルマのない時代の人なら
ほとんどの人がクリアできる条件だと思いますよ。

一産科医一産科医 2009/03/25 17:28 追加です。
欧米の報告では、ジョギング運動の注意点として
・1日の走行距離を2マイル以下に制限する
というものもあります。
ただ、欧米でも妊娠中のスポーツに対する考え方は一律ではないので、絶対の基準ではありません。

ちなみに今回の例では、妊娠前にどれだけトレーニングされていたか分からないので一概には言えません。まったくトレーニングしていなかったということはないと思いますが。

ただ、ランナーとしてはハイリスクなのは事実ですから、市民マラソンというものでハイリスクのランナーを出場させるべきかどうかは、議論のあるところと思います。
また、万が一なにかあった時に医療という貴重な社会リソースを消費してしまうことは事実ですから、その点についても主催者側はきちんと配慮してほしいものです。

石原知事は来年はセレブ枠を作って、大金払ってもらって参加費以外は寄付やチャリティに、という構想をお持ちのようですので、ハイリスクランナーの方には万が一のために必要な医療費用分を(当然自費です)上乗せして徴収し、救急隊や医療従事者に支払っていただけるようなシステムにしてほしいものです。

BugsyBugsy 2009/03/25 19:12 今回の妊婦がマラソンに参加したことについてですが、

今回取材したマスコミは この妊婦が路上で破水するか分娩、あるいは容態が急変したらしたとして、救急対応に密着して取材したんじゃないですかね。待ってましたとばかりに救急医療が不備だと責めるか、母子ともに健康であれば感動の物語として取り上げるか、それも織り込み済みで内心固唾を飲んで待ち構えていたのかなと 嫌な空想をしてしまいました。

奴らにとっては 妊婦が安全に完走しようが、不幸な出来事になろうが記事にはなるわけですから。

妊娠7か月の妊婦が走るということは 胎児を数時間ほど母体の中でシェイクし続けるわけです。
何か起こるか 考えるだにおぞましい。そこまでこの記者は思いが及ばないんですかねえ。

BLACKBIRDBLACKBIRD 2009/03/25 19:51 参加資格

>6時間40分以内に完走できる男女

記事本文

>ゆっくりのジョギングを貫き、6時間13分の“長旅”

件の妊婦、完走走破時間が参加資格の要件を満たしてると言うのが単純に驚き…。
医師も参加を認めざるを得ない「実績を積み上げた結果の極めて稀なケース」か、そうでないのかこれだけの情報では何とも申せませんが…。
過酷な競技のマラソンが単なる健康有酸素運動にしか見えない鉄人とか呼ばれる人種なのでしょうか…。
彼女は一体平均時速何キロで走破したのかを計算すると…約時速6.6キロですね…。
大人の歩行速度が時速4キロですから、走ると言うより競歩程度の速度でしょうか。

卵の名無し卵の名無し 2009/03/25 19:55 >奴らにとっては 妊婦が安全に完走しようが、不幸な出来事になろうが記事にはなるわけですから。

ちょうど厚労省官僚が保険医療が崩壊しようが介護保険が崩壊しようがどさくさにまぎれて裁量で規制を濫発して粗製濫造の特殊法人を作り出しさえすれば自分(と官僚仲間)の老後だけは安泰、というのと構図が真クローンw

REXREX 2009/03/25 20:09 私もこの記事を見た直後、参加要項を確認しました。
で、いま先生の記事を見て、ある産院を思い出しました。
『ここで当院に通っている妊婦さんたちが毎日集い、古典的労働を行っています。
ノコギリで木を切り、斧で薪を割り、井戸で水を汲み、古屋の床や壁を雑巾で拭きます。』
『自分の身体と赤ちゃんの健康はお母さんにしか守れません。自然なお産をするために自分の身体と向き合い、命を懸けてお産してください。』
こういう産院の医師免許保持者なら許可するかも…
ちなみにそこの産院の帝王切開率は3.4%ですが、『当院では帝王切開を実施しておりません。帝王切開率は、搬送先での実施率を示しています。』との注釈がついてます。

汲々医汲々医 2009/03/25 20:37 自分も昔マラソンやらトライアスロンやら出ておりましたが、制限時間がかなり緩い大会ですよね。ですから練習量が少ない人でも出る事が可能になるので、合併症の発生率が増えるのでは?続けて心停止の出る大会は聞いた事がないです。当時は参加の為の参考タイムをクリアするために必死こいて走り込んだものでしたけど。

at your own risk、何があっても自分の責任でやりなはれ、であればいいですが、ほっとく訳にもいかないですから、結局医師側につけが回ってきます。

悪しき前例にならないことを強く強く願っています。

元外科医元外科医 2009/03/25 22:01 なまじAEDとか救急隊などを待機させるから自己責任が徹底されないのでは。

葬式屋さんと坊さんだけ待機させて完全に自己責任を全うさせた方が世のためになるかも。
不謹慎スマソ

一産科医一産科医 2009/03/25 22:11 >REX様

Y先生のところは生半可な覚悟では続かないようですので、むしろ妊婦が覚悟をきめて走ってくれそうな気がします。
早産になっても搬送を断り、「運命じゃ」ときっちり諦めてくださるなら、文句はありません。

omizoomizo 2009/03/25 22:58 臨月妊婦の高尾山詣が流行だったんですね。臨月妊婦の高尾山ハイキング で検索かけると。 妊婦とよく会うとかの記載が。 そうなのか・・・・。

元外科医 先生。
医師の死亡診断が必要ではないでしょうか。でないと、次の手順ができないような。

omizoomizo 2009/03/25 23:42 ラテン語のガリア戦記・第3巻18
  Libenter homines id quod volunt credunt
直訳は、自由に人間は、望むことを信じる。

YANYAN 2009/03/26 00:08 私もこの報道にはとても違和感を感じました。

医学的にみて低酸素とか低血糖とかの危険はないのでしょうか。
それが一番気になりました。

ThothThoth 2009/03/26 00:53 libenter は、liber( =free ) ではなくて libens( = willing )から派生していますので、「人は、その望むところのものを喜んで信じる」かと。

いのしんいのしん 2009/03/26 01:20 Yosyan先生、こんばんは。

もう長くNICUの現場を離れたジジイですが、昔勤めた者として、この記事はおっ魂消ました。
ご存知のように胎児は母体の胎盤の静脈血からの酸素を供給源にしています。
6時間以上、横紋筋で酸素を通常より多く継続的に消費し、そのため他部への酸素供給が滞っているかも知れない状況、かつその上胎児は羊水に囲まれてるとはいえ定期的な振動を6時間以上受けています(昔の「嫁・姑ドラマ」の世界でもここまで継続的な振動を受けていた可能性は少ないと思いますが)。どんな影響があるのでしょう?自分には想像できません。
ご存知の方がおられればお教え頂きたいのですが、(医療費が高価なせいもあってか)合衆国はいろいろ「フロンティア」な研究が盛んです。しかし、これまで「妊婦にフルマラソンを走らせて、しなかった場合と比べてその影響を調査する」というような研究はなかった、と思うのですが...

ちなみに自分は、生後1ヶ月の(虐待があるとは思えない)乳児が、自家用車で高知から兵庫まで里帰りから帰還した際、事故はもちろん、特に急ブレーキや急発進をしてもいないのに、また基礎疾患も無いのに、頭蓋内出血を起こした症例を経験しており、怖さを感じています...

setsuna_isetsuna_i 2009/03/26 02:06 でもでも、無事に生まれてくればとっても頑丈そうな赤ちゃんが生まれてきそうじゃないですか。

こんくらいのことで死んじゃうような赤ちゃんなんてイラネーよって感じなんじゃないですか。妊婦のランナーさんは。

一産科医一産科医 2009/03/26 03:12 いくつか本で調べてみましたが、妊娠中にフルマラソンを走ったものは見つかりませんでした。(やや本が古いので、最近のものはわかりません)
ランニングについては、「ややきつい」程度までの運動強度なら、悪影響は考えなくてもよいようです。ただ、妊娠初期では深部体温の上昇が胎児奇形のリスクとなる可能性があります(因果関係は完全には証明されていません)。マラソンでは深部体温が41.7度まで上昇したという報告があるので、妊娠初期のトレーニングでは体温の上昇に気をつけたほうがよいと思われます。(高温多湿を避けるのもそのためと思います)
ただ、6時間にわたってランニングを続けた場合の影響についてはわかりませんでした。
通常は1時間程度を想定しているようです。
長時間(4時間以上)の労働や立位は好ましくないようですが。

いろいろ調べた結果、個人的な印象としては、ランニングでは
・事前のチェックで妊娠経過等に問題がない
・高温多湿の環境下では避ける
・水分を十分補充する
・カロリーも補充する
・運動強度は「ややきつい」程度までとして走る
・運動の持続時間は1時間程度が好ましい
・妊娠中期以降では、子宮収縮と胎児心拍を(持続でなくてもよいので)モニタリングしたほうが良い←助産師が伴走?
という感じでした。
これだと5〜10kmぐらいを走るなら良いような感じです。
ただ、フルマラソンではやはり距離が長すぎる(結果的に運動時間も長くなる)という印象です。

元外科医元外科医 2009/03/26 07:11 omizo様
>医師の死亡診断が必要で
そうですね
みとりびとが必要でしたorz

信仰告白信仰告白 2009/03/26 10:11 マラソンとはちょっと違う話題ですが、聖地・愛育病院が、総合周産期センター返上という新聞記事をみて、ついにオワタ感がぬぐいきれません。医師の宿直にかんする件ですが。
http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY200903250428.html

omizo omizo 2009/03/26 10:28 Thoth さま。
libens = willing  の発生語 とみるべきでした。
訂正ありがとうございます。

 自由というのは、無理な訳でした。

ふ〜〜んふ〜〜ん 2009/03/26 10:44 救護班の医師に
「お産と新生児の扱いの経験を要す」
という条件がつくようになるのでしょうかね・・

銀河銀河 2009/03/29 00:37 ・路面にバナナの皮が落ちていた

 落とした観客=「まさに殺人行為。極刑に処してほしい」
 主催者=観客によるバナナ持ち込みを禁止していなかった責任
 沿道の八百屋=レース中にバナナを売った責任

なんてことになるんでしょうか?
 ましてや、この主婦が他の選手にぶつかってころんだとしたらいったいどうなるのか?

 私は戦慄すら覚えます。
 間違っても、

・出産予定日の何日前にフルマラソンを走ったか

なんて項目がギネスブックに載らないことを祈ります。

りえりえ 2013/11/04 16:35 最近こういう夫婦増えています。

彼らの合言葉は
「自分らしい妊婦生活、自分らしい出産、自分らしい子育て」

キラキラネーム等はその代表ですが、更にそれを上回るのが出ましたね。妊婦マラソン...

「自分らしさ」を追求するあまり他人の迷惑、痛みには目をつぶる。こんな親に育てられた子供はどんな人間になるのでしょうか。

りえりえ 2013/11/04 16:35 最近こういう夫婦増えています。

彼らの合言葉は
「自分らしい妊婦生活、自分らしい出産、自分らしい子育て」

キラキラネーム等はその代表ですが、更にそれを上回るのが出ましたね。妊婦マラソン...

「自分らしさ」を追求するあまり他人の迷惑、痛みには目をつぶる。こんな親に育てられた子供はどんな人間になるのでしょうか。