新小児科医のつぶやき

2009-05-16 足らんだろうな

5/15付け読売新聞より、

感染症医療機関の16%で担当医1人、夜間対応できぬ恐れ

 新型インフルエンザの診療拠点である全国の感染症指定医療機関の16%で診療に当たる医師が1人で、夜間などに十分な診療体制が組めず、患者の受け入れができない病院も6施設あることが、読売新聞の調査でわかった。

 調査は今月、全国の感染症病床がある指定医療機関325施設に行い、279施設から回答を得た(回収率86%)。

 新型インフルエンザ患者の「治療を担当する医師数」を尋ねると、238施設が回答。このうち106施設(45%)は5人以上の体制を取っていたが、39施設(16%)は1人だった。医師1人では、夜間や休日での診療に対応できない可能性がある。

 1人体制の医療機関からは、「内科の常勤医がいないため、重症患者を診る自信がない」「医師不足のため、県から派遣される医師で対応する」などの意見が寄せられ、医師不足の影響が出ていた。

 また、患者の受け入れができないと回答した6施設は、「医師や看護スタッフが足りない」「ウイルスが病室外に出ないようにする陰圧室がない」と理由を挙げた。

 厚生労働省は「感染症指定医療機関でも呼吸器内科医など専門の医師が不足している。感染が広がった場合は、地域のほかの医療機関とも協力し、対応してほしい」としている。

感染症指定医療機関は厚労省の感染症指定医療機関の指定状況(平成21年3月末現在)によると、

    特定感染症指定医療機関 : 3医療機関(8床)
    第一種感染症指定医療機関 : 32医療機関(61床)
    第二種感染症指定医療機関 : 314医療機関(1,618床)

ここで第二種感染症指定医療機関は全部で554医療機関あるのですが、このうち結核病床だけを持つところがあり、結核以外の感染症病床を有する機関が314医療機関です。どうも記事にある

感染症病床がある指定医療機関325施設

これと施設数が一致しないのですが、4月以降に増えたのかもしれませんし、それとも第一種と第二種の重複医療機関があって、合計すると325施設なのかもしれません。面倒なのでチェックをサボってますが、ここはそんなもので良いかもしれません。


感染症法では一類から五類に感染症が分類され(本当はもうちょっとややこしい)、分類に応じて対策が決められています。ちなみに鳥インフルエンザは二類感染症に指定され定義は、

病原体がインフルエンザA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1であるものに限る

とりあえず今回の豚インフルエンザは二類指定の鳥インフルエンザには該当しないことになります。ではどうなっているかと言えば、新型インフルエンザ等感染症という新たな分類が設定され、そこの取扱いになるとなっています。私が学生の時にも伝染病の分類を覚えるのに四苦八苦しましたが、今はさらに複雑になっているので覚えるのは大変そうです。

新型インフルエンザ等感染症の治療が行なわれるのは、新型インフルエンザ対策のための感染症法等の改正(日本獣医師会)によれば、

 新型インフルエンザ等感染症については,感染症の専門家が感染防止設備の整った医療機関で治療を実施することが必要であるため,感染症法上の入院先でもある,特定感染症指定医療機関,第一種感染症指定医療機関または第二種感染症指定医療機関が隔離先とされた.

単純に理解すれば二類感染症に準じるとしてもよさそうです。そうなれば治療可能病床は第一種、第二種合わせて1679床、つまり1679人分しかない事になります。新型インフルエンザ等感染症の取扱いの詳細が良く分からないのですが、国内でパンデミックになれば足りないだろうなというのが素直な感想です。新型が季節性並に蔓延すれば1679人程度はすぐにオーバーします。

もちろんそうなれば軽症患者は自宅治療になるかと考えます。物理的に足りないのですから必然的にそうなります。これが今回のようにインフルエンザ治療薬、とくにタミフルが有効であればまだ良いのですが、季節性であってもタミフルに抵抗性のインフルエンザは増えています。新型がタミフル無効であって、さらに懸念されている強毒性であればかなり心配です。

自宅で治療していても症状が悪化し入院治療が必要な患者がこれもまた必然的に増加します。この数が1679人を越えないかと言われれば大いに不安です。もちろんそうなれば、これもまた必然的に本来の感染症病床以外の一般病床を臨時に転用せざるを得なくなります。簡単には病院の個室病床が総動員されると考えるのが妥当です。大部屋はさすがに使いにくいでしょうし。

個室を臨時に転用しても足りるかどうかの試算はこの場では分かりませんが、はっきりしている事として入院患者が増えるであろうと言うことです。それも厳重な感染対策を施しながら、さらに人工呼吸器の装着が必要になる事もある重症患者の増加です。ここでまた人工呼吸器が足りるかの問題も出てくるのですが、諸々を考え合わせて病院の負担を考えると、

  1. 通常診療に加えて、かなりの数の重症患者の入院治療の治療が増える
  2. 増加した重症患者へのマンパワーは通常診療の戦力をかなり吸い取る

あたり前ですが、新型インフルエンザ以外の重症患者も通常と同じ割合で発生して入院治療を必要とします。そっちだって待った無しですし、治療に個室が必要だったり、人工呼吸器が必要なことも「いつも」のようにあります。いつもの治療の上に、かなりの多数が予想される強毒性のインフルエンザの入院治療必要患者を受け入れる余力が果たしてあるかどうかの懸念です。厚生労働省は、

「感染症指定医療機関でも呼吸器内科医など専門の医師が不足している。感染が広がった場合は、地域のほかの医療機関とも協力し、対応してほしい」

医療機関同士の連携が必要なのは当然ですが、連携だけで「空いている医師」「空いている病床」は確保できるかは疑問です。これは厚労省とか有識者とかが大好きな「医師は偏在しているから、誰かヒマしているはずだ」が前提にないと成立しないような気がします。

新型インフルエンザによる入院は予定入院ではなく、緊急入院になります。それも一般の緊急病院より受け入れ条件が厳しいものになります。誰でも思い浮かぶ、他の入院患者への感染防止がセットになるからです。この条件をクリアするには病院にかなりの余力が必要です。そういう余力が病院に果たしてあるかが問題と考えます。余力とは現在の医療政策で「無駄」として削減され続けているものです。

無駄を省くは一般的に効率化とも言われ、称賛される行為とされます。ただ無駄がトコトン無くなるという事は、病院も通常業務で100%回転している状態という事になり、そんな状態で新たな業務を引き受ける余地がなくなる事を意味します。そう言う状態の一つの現われが救急医療問題になります。新型インフルエンザの緊急入院も救急医療による緊急入院と意味合いは近く、むしろ条件的に厳しいものです。

どう考えてもやっぱり「足らんだろうな」が素直な感想です。「足らんだろうな」は記事が指摘している感染症医療機関の医師の数レベルではなく、全体として考えても根本的に「足らんだろうな」という実感です。もちろんと言うか、当然と言うか「足らぬ、足らぬは工夫が足らぬ」式の精神論がそういう時には跋扈するでしょうが、精神論で物理的不足をカバーできないのは民族の教訓としてあるはずなんです。

それでも教訓よりは歴史は繰り返すの方が起こりそうな気がします。

爆心地情報 12:44

5/16 11:42時点の最新Fax情報です。

神戸市新型インフルエンザ対策本部決定事項

神戸市内における新型インフルエンザ感染が否定できない患者の発生により次のことを決定する。

いずれの対応も当面7日間(16日(土)から22日(金)まで)とする。

  1. 第一学区(東灘区・灘区・中央区・芦屋市)の幼稚園・小学校・中学校・高校・特別支援校は休校とする。私立学校・大学には休校を要請する。県立高校については、その旨県に要請する。芦屋市にもその旨要請する。
  2. 第一学区の学校は、修学旅行を延期する。(私立学校にもその旨要請する)
  3. 第一学区の保育所・デイサービス・デイケアなどの高齢者通所介護施設・障害者通所施設などは、休所・すでに来所された方の迎えをお願いする。
  4. 第一学区の神戸まつりについて、土曜日(16日)は中止する。日曜日(17日)、複数の感染が疑われるため中止する。
  5. 市関係の公共施設は、入り口で衛生管理を呼びかけ開館する。(民間施設は、注意を呼びかける)
  6. 市民への広報は、

    1. 不要不急の外出を自粛
    2. 手洗い・マスクの着用
    3. 病院に行かずに、まず発熱相談センター(078-335-2151)に相談すること

  7. 一般相談窓口の新設(078-322-5000)
  8. 発熱相談センターの改選数を増やし、24時間対応をします。
  9. 市役所業務は継続する

医療機関に対しては同じFaxで

  1. 診察時には必ずサージカルマスクの着用をお願いします。(神戸市医師会が保有しているサージカルマスクの緊急配布については各区医師会経由で配布する予定であります。配布方法につきましては追ってご通知いたします。)
  2. 新型インフルエンザの疑いで発熱を有する患者につきましては、神戸市発熱相談センター(電話 335-2151)へ連絡していただきその指示を受けていただくよう指導願います。)

新型インフルエンザ第二段階の対策 17:55

今朝から爆心地になり来週から爆心地医療をやらないといけないのですが、H.19.3.26付の医療体制に関するガイドラインに準じて行なわれると考えます。ただし5/14付け神戸市医師会新型インフルエンザ対策本部より、

この度の新型インフルエンザが当初想定されていた高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)由来のものよりも病原性が弱いと判断されるため、従来の国のガイドラインを厳密に運用するのではなく少し要件を緩和することが検討されている

確かに厚労省筋からそういう情報はチラホラ聞こえます。問題はどの程度緩和されるかなのですが、これは今ごろ厚労省で会議されているはずだと思っています。とっとと出してくれないと現場は動きにくくて仕方ありません。そうそう日本での発生段階ですが、厚労省の新型インフルエンザ対策関連情報を見ればはっきりと、

日本の状況

第二段階(国内発生早期)

こうなっているのが確認できます。そうなれば神戸だけの話ではないのですが、神戸の話は目の前なのでガイドラインを再確認してみます。第二段階の定義は、

第二段階:当該都道府県内に新型インフルエンザ患者が発生し、入院勧告措置に基づいて感染症指定医療機関等で医療が行なわれる段階

こうなっています。もう少し具体的には、

 感染症病床等の数は、先述のとおり都道府県等の試算により決定される。「第二段階」は、疫学調査により患者の感染経路が追跡できなくなり、入院勧告による感染拡大防止及び抑制する効果が得られなくなるまで、又は都道府県の感染症病床等が満床になるまでの段階とみなされるので、当該時期は各都道府県により異なる。

どうも第二段階は都道府県ごとに行なわれるようなので、兵庫県以外の皆様はまだ大丈夫かもしれません。ここで

    都道府県の感染症病床等が満床になるまでの段階

これがどれぐらいかですが、第一種及び第二種の感染症病床ですから、兵庫県には46床あります。そうなれば入院必要患者が47人になった時点までの措置になります。けっこう次の段階までのハードルは低そうです。なぜなら、

感染症指定医療機関等は、新型インフルエンザと診断され、感染症法19条に基づく入院勧告を受けた患者に対し、症状の程度にかかわらず入院診療を行う。

見つかれば第二段階では全員ですから、47人は微妙な数です。今日の三宮の人手も非常に多かったそうですから、感染の蔓延を危惧しておきます。対応はいろいろ書いてあるのですが、うちは診療所なので「一般病院及び診療所等の対応」を読み直します。まず原則ですが、

新型インフルエンザが疑われる患者は、発熱相談センターを介して感染症指定医療機関等を受診することが期待されるが、直接患者が感染症指定医療機関等以外の病院、及び診療所(以下、受診医療機関)を受診した場合、以下の対応をとる。

これは今日明日のマスコミ報道がどれだけ冷静に「事実」を伝えてくれるかが大きな鍵になると考えられます。患者の高校生の身元の洗い出しより重要な事ですが、期待は・・・一応しておきます。全部で6項目あるのですが順番に読んでいきます。

受診医療機関は、患者が「要観察例」に該当すると判断した場合、直ちに最寄りの保健所に連絡する。

別に変な事は書いてないのですが、気になるのは

    「要観察例」

どんな状態が「要観察例」であるかです。これについての記載を探してみると、

新型インフルエンザの診断・治療は、実際にヒトーヒト感染が発生した段階で新たに症例定義(「要観察例」「疑似症患者」「患者(確定例)」)を設け

なるほど、なるほど、新型は必ずしも従来型と同様の経過をたどると決まっていませんから、実際に感染が起こってから素早く情報を収集して症例定義を行なう方針のようです。ヒト−ヒト感染が確認されたのは日本では少ないですが、北米で数千例が記録されていますから、新たに症例定義されているかと思うのですが、私の探し方が悪いのか見当たりません。まさかと思うのですが、

    新型インフルエンザの疑いで発熱を有する患者

これでない事を祈っておきます。こんな症例定義じゃ、小児科の発熱患者の大部分が該当してしまいます。疑うも何も「疑えない」証拠を提示するのが無理だからです。どこかで消化器症状を呈する症例もあると聞きましたから、下痢だから腸炎とも言い切れなくなります。そう言えば今週は嘔吐下痢がかなり多かったですし、発熱している患者も少なくありませんでした。誰か「要観察例」の症例定義を御存知の方がおられれば情報下さい。

受診医療機関は、患者に新型インフルエンザ検査を実施することができる感染症指定医療機関等への転送について、保健所に相談する。

前に国立感染症研究所の指針を読んだ時に

    速やかに「都道府県が定める発熱外来あるいは感染症指定医療機関」に搬送できるよう最大限の援助を行う

これってどうやるんだろうと思っていましたが、第二段階では保健所が乗り出してくれるようです。

受診医療機関は、新型インフルエンザ検査が検査機関において約半日以上かかることから、あらかじめ患者に対し、感染症指定医療機関への任意入院(新型インフルエンザの検査結果が出るまでは、任意の扱いとなる)を勧奨する。その場合、病院の他の病室等へ新型インフルエンザウイルスが流出しないような構造設備を持つ病床を使用する

ここが少々謎の多い文章なのですが、「要観察例」段階で保健所に連絡するとなっていますし、連絡した後は「感染症指定医療機関等への転送」するともなっています。にも関らず受診医療機関で隔離する事が書いてあります。これはおそらくですが、感染症指定医療機関が満杯で受付けられない状態を想定していると考えます。ただし「病院の他の病室等へ新型インフルエンザウイルスが流出しないような構造設備を持つ病床を使用する」みたいな設備は診療所レベルで備えているところは稀です。

うちでは到底無理なのですが、「そうしてくれ」と言われたらどうしましょうか。これは困ったな、もしそうなったら保健所と談判するしかありません。

受診医療機関は、保健所を通じて感染症指定医療機関が満床と確認した場合、結核病床をもつ医療機関など、「新型インフルエンザ対策行動計画」に基づき都道府県等が病床の確保を要請した医療機関(協力医療機関)への任意入院を勧奨する。その場合、陰圧制御が可能な病室や、1フロア、1病棟を新型インフルエンザ専用として使用するなど、病院の他の病室等へ新型インフルエンザウイルスが流出しないよう配慮する。

えっと、ちょっとなんですが、感染症指定医療機関が満床の場合は自力で受け入れ先を探さなければならないようです。これは難儀な事です。とりあえずのところ、

    都道府県等が病床の確保を要請した医療機関(協力医療機関)

これは兵庫県では発表されていないはずなので、どうなるのでしょうか。これも保健所との談判になるんでしょうか。

受診医療機関は、感染症法15条の調査に協力する努力義務があることから、当業務を迅速に実施させるため、「待合室」等で患者と接触したと思われる一般来院者について連絡先等の情報を整理した名簿を作成しておくことが望ましい。

これは受付担当の職員にチェックしてもらっておきましょう。ただこの場合、患者だけでなく付き添いの祖父母の住所の把握も必要になりそうですから、一悶着ないように注意しないといけません。

受診医療機関は、都道府県等からの感染症法第15条に基づく調査の求めに応じて、連絡名簿を保健所に提出する。(保健所における対応は「積極的疫学調査ガイドライン」を参照)

要請されれば提出しますが、個人情報保護法との絡みは大丈夫ですよね。後から絡まれると少々嫌です。


第二段階の対応はざっとこんな感じです。後はこれがどれぐらいの緩和条件で運用されるかです。たぶん会議中とおもうのですが、週明けまでに連絡が欲しいところです。

R・Y・UR・Y・U 2009/05/16 08:32 神戸で疑い患者が続発していますが、(間の悪いことに週末)どんな状況なんでしょうか?何もできない「医療機関」は、電話の取り次ぎをしてればいいのでしょうか?簡易検査キットくらいどうにかして貰いたいもんです!

YosyanYosyan 2009/05/16 08:48 R・Y・U様

とりあえずの現場レポートですが、今のところ至極平穏です。つうか医師会経由でも何にも情報は入ってきません。来るのは受診手続きの確認ぐらいです。ちなみに現在の最新版である5/14付けでは、

『市民が発熱センターに相談された場合、海外渡航歴があっても厚生労働省が認定する感染蔓延国以外(随時後進されます。5月13日現在はメキシコ、米国本土、カナダ)の国の場合、原則的には発熱外来への搬送とはならず電話連絡の上、一般医療機関に返される事になりますのでご了解ください。これは現段階での厚生労働省の行政的な判断によるものです。』

わからんでもないですが、蔓延国の指定が杓子定規な感じがしないでもありません。それと送り返されても簡易検査キットがなければどうするんでしょうかね。電話連絡の時点で受診拒否が正しいのかどうか判断に迷います。とりあえず外来は平常運転です。小児科ですから発熱患者はたくさん来られています。発熱を伴う呼吸器疾患もネ。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2009/05/16 09:25 >医師は偏在しているから、誰かヒマしているはずだ
んん〜、ボクの事かな?ふふふふ。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/05/16 09:32 Yosyan様

休校など色々と大変だと推測します。 夕方にならないと国立感染症情報センターからの確定診断がでないようですが、現時点で思ったのはA型+渡航歴なしでよくわかったなというのが正直な感想です。
現時点では、時々インフルエンザAがでますが、渡航歴がなければそのままではないでしょうか。

R・Y・UR・Y・U 2009/05/16 09:38 厚生労働省の発表が深夜でしたから一般人が知るのは今朝ということになりますね。朝起きて子供が発熱していたら心情としては「病院に行こう」ですね。あとインフルAがでたらPCRというのは、現時点ではスタンダード?なんでしょうか?

YosyanYosyan 2009/05/16 09:44 今しがた患者(もちろん親)から聞いた情報では、1週間の休校が決定されたそうです(NHKニュースらしい)。医師会からのさっきのFaxでは、本日午後に国立感染症研究所の確定診断が出るという話と、

 『感染拡大防止のために十分なご配慮をお願いします』

これと、

 『正式な今後の方針の決定次第ご連絡します』

こうなっています。なんとか午前診を乗り切って、週末は情報収集が必要になりそうです。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/05/16 09:51 R・Y・U様

簡易検査キットがなければそのままかも知れませんが
>インフルAがでたらPCRというのは、現時点ではスタンダード
たぶん、神戸市東部3区(東灘、灘、中央区)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090516-00000199-yom-soci
はしばらく全例そうなると推察します。。。。(確定診断がでればですが、もしかしたら
出なくても。。。)

うらぶれ内科うらぶれ内科 2009/05/16 10:00 ある意味簡易インフルエンザキットが発明されていなければ、これほどの騒ぎにならなかったのでは。カゼ引き全例をPCR検査に回せませんからね。ごく一部の重症のみが問題にされ、メキシコだけで完結してしまったりして。

hkhk 2009/05/16 10:15 たった今、福岡県の新型フルの相談窓口に確認とったところ、渡航歴なし+インフルA陽性者では、厚労省から指示がない限りは季節性フルとして扱えとの事。現体制のままでは、何時までたっても季節性インフルAと思われているのでは。神戸市はサーベイランスの体制が整っていたということでしょうか。でも、4月なのに地域的にインフルAが流行しているところは、すでに新型の可能性もあるから理想的にはPCRで確認すべきなのでは?いろんな対策がザルで、一般の診療所は、なんだかな〜って感じですね。

でもでも 2009/05/16 10:18  もう3発無駄だまを撃ってしまった。簡易キット陰性。
そろそろ、たまののこり数の勘定をしながらの戦いになるのかな。
当市では、患者側からPCR要請されたらどうすんだべ。

YosyanYosyan 2009/05/16 10:31 発見の経緯を産経が伝えていますが、
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090516/bdy0905160922012-n1.htm

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 新型インフルエンザに感染した疑いがある神戸市の男子生徒の検体は、診察した医師が市に提出してから詳細(PCR)検査するまで3日間かかっていた。生徒に渡航歴がなく「予想外」の事態だったが、結果的に対応に課題を残した。

 神戸市によると、生徒は11日に悪寒を訴え、翌12日には37・4度の発熱があり、開業医の診察を受けた。簡易検査の結果、A型陽性となったため、医師は市に検体を提出。医師が求めたのは新型インフルエンザの検査ではなく、ソ連型か香港型かの季節性インフルエンザとしての識別だった。医師は「忙しい時期だが、保健所をあけてほしい」と検査依頼した。

 市には、感染の疑いがある患者を診療する「発熱外来」からの検体も提出されており、市の担当者は「発熱外来の検査を優先していた。医師にも遅くなっていいかと了解を取った」と後回しになった事情を釈明した。

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どうもなんですが、サーベイランス指定医療機関に受診して判明したと考えて良さそうです。普通の診療所なら保健所にそんな目的で検体は提出しないからです。まさしく幸か不幸か状態です。来週の外来と言うか体制はどうなるんでしょうね。いきなり爆心地状態ですから少々困惑しています。

浪速の勤務医浪速の勤務医 2009/05/16 10:34 厚生労働省や管轄の保健所が指示を出すまでは、渡航歴がなければ
A陽性でも届けなくていいのでは? 下手に豚フルエンザと診断されたら
診察した医師、かかわった看護師や受付の人も含めて隔離扱いで
医院も休業、しかも保証なしなんだから・・・
それ以前にキットが払底して検査自体出来なくなりますな。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/05/16 10:46 >開業医の診察を受けた

熱心な開業医の先生は今どうされているのか気になります。

元ライダー元ライダー 2009/05/16 10:54 産経見出し:【新型インフル】生徒の検体を放置 渡航歴なく「予想外」

放置→お待ち頂くことを「放置」と表現するのはタブロイド紙だけではなかったようですね。大和国南部のデジャヴが・・
渡航歴がなく「 予 想 外 」→白々しいのか、バカなのか。

SeisanSeisan 2009/05/16 10:56 朝のニュースワイドショーでは、簡易キットでA陽性、検体が提出されて、陽性が疑われた(?)が、検体量が少なく、確定できなかったため、国立感染研に送ったとのことでした。で、その結果が夕方になると。
さあ、結果次第ではインフルエンザパニックに陥ること(というより、マスコミ報道で陥れられること)必至ですね。
うちのキットも在庫僅少です。
徒手空拳で灰色熊と戦えということですね。

YosyanYosyan 2009/05/16 11:11 検査キットね・・・

GW前情報では「大丈夫」でしたが、もうないかな。でも考えようによっては、検査キットが無いので対応できませんの貼り紙と言う手もあります。もっともそうなれば商売上がったりなんですが、どうしようもないものは、どうしようもないし。悩んでもなるようにしかなりませんね。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2009/05/16 11:23 これだけ簡易検査+タミフル/リレンザが一般的になっても、死亡率を改善したなどという話は一向に聞いたことがないし、なけりゃないでいいことでは。(もし私の不勉強で、そんなデータがあったら発言撤回)

SORASORA 2009/05/16 11:56 今NHKでテロップ出ていましたが新型で確定したようですね。
神戸市というか兵庫県というか行政の対応が意外と迅速でちょっとびっくりしています。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2009/05/16 12:27 神戸市の封鎖作戦はいかがでしょうかwww
水際作戦よりも確実だと思いますが。

元ライダー元ライダー 2009/05/16 12:28 やっぱり最初の国内感染確認は「発熱外来」ではなかったですね。
海外渡航歴がなければA型でも通常インフルとして扱ってた自治体も多いんじゃないかな。
どうするんでしょうねえ。

でもでも 2009/05/16 12:40  同じ日に受診した患者さん全員に通知して、自宅内待機でしょうかね、
10日間は受診した医療機関の責任で、フォローするなんてことになるんでは。
結核患者が出ると、病院では同室者の1年間のフォローを命じられることがあり
同室者への説明も含め大変になるんです。
 保健所は現場の大変さや、苦悩を無視して簡単に言ってくれますけど。
 この診療所もきっとマスゴミに突き止められて恐ろしい被害を受けることになるんではないかと危惧いたします。

TOMTOM 2009/05/16 12:52 >でも様
>同じ日に受診した患者さん全員に通知して、自宅内待機でしょうかね
 今回確認例の人達がどこから感染したかもわからん状況らしいので、もう彼ら「だけ」follow upとか無意味になるからやらないんじゃないでしょうか。頭の悪いマスコミが変な事しでかさなければ。
 来週は一番めんどくさい週になりそうですね。変な言い方ですが、一般化するまで乗り切れば次々週はもうルーチンワークですよ。さて、タミフル供給体制とかちゃんと稼働するのかしら...

元外科医元外科医 2009/05/16 13:02 予想通りですねw

想定外と言ってるお役人の想定って何でしょw
今後の外来のインフル対応作業は定型の紹介状に名前書き込むだけでしょうかね。

眉唾眉唾 2009/05/16 13:14 先日、感染症病棟を持つ指定医療機関の病院長とお話ししたのですが、「まず軽症者で感染症病床を埋めてしまい、重症者は行政の責任でよそへ搬送してもらうことにしている」とおっしゃっていました。
よい子はけしてマネをしないでくださいね。

pediatricspediatrics 2009/05/16 13:19 病院としては普段の患者さんで手一杯なので、
> 朝起きて子供が発熱していたら心情としては「病院に行こう」ですね。
をいい加減やめて、こどもなら解熱剤だけ常備しておいてもらい、発熱患者は基本は自宅待機という風潮になってくれないかと思うわけですが…。世間で言う「小児科医不足」は多くは「軽症対応の休日夜間診療医の不足」だと思うので、それが減れば病院の小児科医の疲弊はだいぶ改善されると思います。もっと大切なことに人が割ける気もします。

眉唾眉唾 2009/05/16 13:34 神戸の例では、海外渡航歴が無くても、高熱でなくても、簡易キットでABとも陰性(3例目の女性)であっても、検体を衛生研究所に送ってPCRをやったのですね。

今後は呼吸器症状と微熱のある患者はすべてこうやることが求められるでしょう。
発熱外来も感染症病棟も、さっさと軽症者で埋めて重症者を「満床です」と断るのが流行るでしょう。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/05/16 13:39 今回の高校生ですが
>37・4度の発熱って??ですが

医療機関に対しては同じFaxからですがから
>新型インフルエンザの疑いで発熱を有する患者
の発熱の定義は、何度からなのでしょうか

あまり、発熱外来の発熱にこだわらないほうがいいのでは。。。

通りすがり通りすがり 2009/05/16 13:48 タブロイド紙が学校名晒してますが。

http://mainichi.jp/select/today/news/20090516k0000e040006000c.html

全く当該高校の迷惑を考えたらいいのに。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/05/16 14:00 通りすがり様

>http://mainichi.jp/select/today/news/20090516k0000e040006000c.html

いわれるとおりですが、たぶん他のメディアも出すと思うので。。。

一番気になったのは菅谷憲夫先生の

「感染が確定すると、現在の国の行動計画では、診断した医者も含めて隔離されたり、病院が閉鎖されたりしてしまう。」

の発言。あといわゆる濃厚接触は家族と思うのですが高校生の家族はどうされるのでしょうか

YosyanYosyan 2009/05/16 14:10 そう言えばタブロイド紙にある集団食中毒も報告がFaxでありました。結構な人数の検査でしたから、そちらの検査をある程度優先したのはなんとなくわかります。

浪速の勤務医浪速の勤務医 2009/05/16 14:14 京都の小児科医様、
やはりインフルエンザキットをさっさと使い切ってしまって、
「本院ではインフルエンザキット在庫ありませんので、診断出来ません」って
玄関に張り紙出して、よそに行っていただくのが吉かと。

YosyanYosyan 2009/05/16 14:34 小児科開業医的に言えば、

 >新型インフルエンザの疑いで発熱を有する患者

こう言われても、そもそも疑いでないとの根拠が容易には立てられません。39℃、40℃なんて普通の発熱が小児科ですからね。微熱でも呼吸器症状があるかといえば、たいていは咳ぐらいするので受診されます。週末に不安が広がればハイ・シーズン中のように根こそぎ体制が必要になります。

根こそぎをやるにはキットが豊富に必要なんですが、これの確保が不透明ですし、診療所でどこまでやるかは、これまで出された診断手順(疑いが強い場合は診療所で検査せずに発熱外来みたいな感じ)が中途半端に残っていますから、下手するとマニュアル違反で問題にされます。

今は情報待ちをしています。

YosyanYosyan 2009/05/16 14:52 そうそう学校が休校になるのは感染対策として間違っていないのですが、うちも小学生や幼稚園の子供がいる職員がいます。たぶん学童保育も閉鎖されるでしょうから、今日は情報確認と手配にテンテコマイの様子でした。「じゃ、休む」と言い出さない職員に感謝です。

tadano-rytadano-ry 2009/05/16 15:00 校長の記者会見をテレビで見ましたが、GW明けくらいからインフルエンザが校内で流行り
だして12,3人くらいが学校を休んでいるらしいですね。潜伏期を考えればGW旅行者からの
感染が濃厚ですね。もし成田から入ったとしたら、そこから神戸までの経路はすべて
ウイルスが散っている可能性があるわけで、はっきり言ってもうどこからでも発見されそう
ですね。

 私の感想から言えば、もう検疫は縮小か必要なし、人員を診断・治療に回すべきですね。
病院のマンパワーを考えれば基本的に自宅待機を上手く使うしかないですよね。学校休みに
なればナースも休む人が増えるでしょうし、やれやれです。

元ライダー元ライダー 2009/05/16 15:09 このよく分らない『医療体制に関するガイドライン(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-06.pdf)』に沿って行政が動いているのだと思われますが、神戸はこのガイドラインの第二段階に突入したのでしょうか。
そうならば、そこに記載される「一般病院及び診療所等の対応」でよく分らないのが3番目

○ 受診医療機関は、新型インフルエンザ検査が検査機関において約半日以上かかることから、あらかじめ患者に対し、感染症指定医療機関への任意入院(新型インフルエンザの検査結果が出るまでは、任意の扱いとなる)を勧奨する。その場合、病院の他の病室等へ新型インフルエンザウイルスが流出しないような構造設備を持つ病床を使用する

この文の解釈がどうも・・・。最後の「その場合、・・・構造設備を持つ病床を使用する」の部分ですが、”使用する”の主語は?
受診医療機関でしょうか?感染症指定医療機関でしょうか?
前者なら大部分の一般医療機関の現実を念頭に入れてませんし、そももそ無床診療所には病室がありません。
後者なら「一般病院及び診療所等の対応」の項に記載することではないと思われますが。

iori3iori3 2009/05/16 15:24 毎日同様、朝日が高校名を晒してます。どうもやる気みたいですな、両紙とも。
http://www.asahi.com/national/update/0516/OSK200905160067.html
http://www.asahi.com/national/update/0516/OSK200905160068.html
神戸新聞によると、医師会は12日にはA型が流行しているので、おかしいと思ったら検体を出して検査をするよう促していたそうで。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001920412.shtml
甲南病院職員の44人ノロ感染もありましたが、やはり厚労省の
 水際防衛大成功という大本営発表
が、検体の検査後回しに繋がった観は否めません。ところで、朝日のこの記事、ちょっと凄いんですけど。
http://www.asahi.com/special/09015/OSK200905160054.html
時系列が5/8から始まってるし、これってヘタすると感染者が特定できちゃうような。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2009/05/16 15:27 こうなったら、神戸市の健康体を含めた住民全員にタミフルまたはリレンザを投与したらどうだろう。ウィルスの増殖の場をなくしてしまえばいい。名づけてじゅうたん爆撃作戦。

YosyanYosyan 2009/05/16 15:58 元ライダー様

私も読み返しているのですが、ここも気になります。

 >実際にヒトーヒト感染が発生した段階で新たに症例定義(「要観察例」「疑似症患者」「患者(確定例)」)を設け、診断方法を示し

この「ヒト−ヒト感染が発生した段階」ですが、海外で起こった段階なのか、国内で起こった段階なのかが気になります。海外であれば既に症例定義が出来ているはずなのですが、症例定義の「要観察例」はどんなのでしょうか。一生懸命探しているのですが、これってのが見つかりません。

ただ見つけておかないと第二段階の対応である要観察例を保健所に連絡するが難しくなります。まさか

 >新型インフルエンザの疑いで発熱を有する

ではないと思うのですが、ひょっとしてこれが症例定義でしょうか、それとも週末に出来上がるのでしょうか。

clonidineclonidine 2009/05/16 16:58 麻酔科は5月22-24日に、神戸ポートピアホテルで、
日本麻酔科学会があるのですが、どうなるんでしょう?

出席すると「一週間自宅待機」なのかしら?

でもでも 2009/05/16 17:11 >麻酔科は5月22-24日に、神戸ポートピアホテルで、
日本麻酔科学会があるのですが、どうなるんでしょう?


つーことは、日本全国10日間は予定の全身麻酔は中止になるのね。

りゅうりゅう 2009/05/16 17:20 明日は神戸市の近くの一次救急施設での診療の予定なので、対応を確認してきました。
が、現在会議中ということでした。
兵庫県からは、該当地域(神戸市中央区、灘区、東灘区、芦屋市)の発熱やインフルエンザ症状のある患者は発熱外来へ誘導するようにというメールが来ているようでした。
となると、週末は中央市民病院とかは地獄絵図の状況になるのでは・・・。

該当地域以外でも、通勤通学で接触している可能性ももちろん否定できないので、明日はまた久し振りのインフルエンザ検査地獄になりそう。
そして、A(+)に出た日にゃあ・・・

nyamajunyamaju 2009/05/16 17:38 >clonidine氏
今、それでゴタゴタやっている模様。
面倒なので中止って意見も多いとか。

OPE制限は、どうするんだ?
定時OPEはすでに予定決定した後だし。

匿名匿名 2009/05/16 17:40 神戸市様は、発熱相談に関して国の指針より強めに運用していたようですし、最初に見つかった件について、違和感が無かったというか。

ところで、そもそも簡易検査キットが精度100%じゃないという点が、置き去りにされてる気がするのは私だけでしょうか。まぁ、そこまで想定すると収拾がつかなくなるというのは事実なのでしょうが。

一部報道機関が高校名を実名で報道してる件については、接触者への諸々の波及を考えると、学校名の実名報道はやむを得ないかも知れないですね。部活動を通じて接触のあった他校の複数の生徒に発熱などの事象が生じているとの報道もありますから。

信仰告白信仰告白 2009/05/16 17:59 爆心地のYosyan先生には、お見舞い申し上げます。

水際作戦が失敗し、市街地のゲリラ戦がはじまっているときの有効な対策について、先生方にお伺いします。

また、マスコミがさらした高校名からすると周辺地域にある学校(大阪府など地域外からもたくさん来ている進学私立校とかお嬢様学校もありますね)等からいって当該学区のみの休校措置は、子どもを感染から守る意味であって、地域を「封鎖」するものではない、と考えてよろしいでしょうか。

勤務医勤務医 2009/05/16 18:19 大体風邪を呼吸器内科医なんて言わないで欲しいのですが。
下気道専門です。上気道はあの科です。

感染患者が病院を探してはつぶしてゆく、バイオハザード状態になるのでは。
逃亡続出?それより看護師や助手の逃亡がいち早いように。

iori3iori3 2009/05/16 19:01 大阪でも女子高生が感染疑い。(女子高生はNHK関西ソース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090516-00000083-jij-pol

元ライダー元ライダー 2009/05/16 19:44 Yosyan先生
エントリ本文に追加があったのですね。今気が付きました。
実際に発生していない段階で完璧なガイドラインを作っておけと言うのは行政にとっては無理難題なのは理解できるのですが、どうも、陰圧室を装備できるような大病院を中心に考えてガイドラインが練られている印象を受けます。「下々の医療機関は邪魔にならないようにしろよ」というような感じです。広域感染症においては下々の医療機関こそ実働部隊になるように思うのですが蚊帳の外。なんとなく戦艦大和だけを当てにして、駆逐艦以下は眼中にない作戦計画(ガイドラインとも言う)に感じるんですよ。零細医院のひがみですが。

眉唾眉唾 2009/05/16 19:47 今回のことで、もう「外国」とか「簡易キットでA型」とか「発熱」とかの「症例定義」は全く無意味になりましたね。
また、もし接触者の疫学調査で外国との関係が見つからなければ、もはや「疫学調査不能」ということで第3段階に入ることになるでしょう。

もはや隔離は有害無益です。
幸い毒性は高くないようなので、普通のインフルエンザAとして扱う方が、結果的に多くの患者を救うことになると思います。

元外科医元外科医 2009/05/16 20:03 >戦艦大和だけを当てにして
片道燃料だけで、制空権を失っていればインフル爆弾であっというまに撃沈でしょう。

>普通のインフルエンザAとして扱う
医療機関としてはそうするしかないかと思うよ

でも、もし自分がうつされたら1週間の特別休暇だw

TOMTOM 2009/05/16 20:20 厚労省が疫学調査に着手、というニュースで
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090516-OYT1T00640.htm?from=main4
>接触者は濃厚接触者と軽度接触者に分類して、危険度の高い順に調査する。
>濃厚接触者は家族や防護具をつけずに診療した医療関係者、学校などであいさつを交わした人など。
>軽度接触者には、電車やバスといった公共交通機関、映画館などで近距離にいた人たちが含まれる。

>濃厚に接触した人には外出自粛を要請する。(以上抜粋)

 やっぱ、最初に診断した先生は蟄居閉門ですか。元外科医センセ、うつされなくてもマスク付けないで診ただけで特別休暇もらえるみたいですよ!
 あと「近距離にいた人たち」って、厚労省だってそんなの本気で追い切るつもり、どうせないでしょ? もうマスコミ対策なんてどうでもいい事に労力使わないで、早々に「もう封じ込めって時期じゃないです。」って宣言して通常営業にした方がいいのになぁ。疫学調査はやった方が良いと思うけど。来週は「新型じゃないか、検査してくれ」って人と紙の山に埋もれるんだろうな。人はしょうがないけど、紙はやめてくれ、どうせ徒労なんだから。

今日は匿名今日は匿名 2009/05/16 20:40 勤務先の姫路市から学校が休みとなる、(兵庫県の?)第一学区に
電車で帰ってきましたが、なんだかラクーンシティに潜入するみたいな
気分でした。
嫁さんが言うには近所のドラッグストアではマスクは売り切れていたそうです。

rokutanrokutan 2009/05/16 22:46  私からも、爆心地のYosyan先生にお見舞い申し上げます。

 やはりこのような事態がやってきてしまいましたね。経過を振り返ってみれば、連休の間から流行は深く静かに潜行していたということになるのでしょうか。水際作戦が無駄であったとは申しませんが、徒労感は大きいかと。かくなる上は一刻も早く戦線の後退と配置変換を行う時期かと考えます。政府はちゃんと動いてくれるかなあ。

 もうすでに全国が潜在的流行地域なのではないかと疑っているのですが・・・・とても人事とは思えません。

 (マスゴミを除く)渦中の皆様のご努力に敬意を表し、ご無事をお祈り申し上げます。

P.S.発熱外来が全県で3箇所しかないあの県は、大丈夫なのだろうか?

nomnomnomnom 2009/05/16 23:34  結局今回のインフルエンザの件に関しては、水際作戦、封じ込めは有効ではなかったことになります。逆に東京アラートや神戸市のように厚労省の対象よりやや広めにとったところから発見されています。他の自治体では、渡航歴を重視した調査(これは国の方針ですから)をやっていますので、じつは他の自治体でも調べれば出てくる可能性大とおもいます。
 今回のインフルエンザは、強毒型インフルエンザの予行演習みたいなものですから今回の教訓(水際作戦より、国内体制の整備)を生かしてもらいたいものです。
 まだまだ、現場も混乱している最中です。

nomnomnomnom 2009/05/16 23:34  結局今回のインフルエンザの件に関しては、水際作戦、封じ込めは有効ではなかったことになります。逆に東京アラートや神戸市のように厚労省の対象よりやや広めにとったところから発見されています。他の自治体では、渡航歴を重視した調査(これは国の方針ですから)をやっていますので、じつは他の自治体でも調べれば出てくる可能性大とおもいます。
 今回のインフルエンザは、強毒型インフルエンザの予行演習みたいなものですから今回の教訓(水際作戦より、国内体制の整備)を生かしてもらいたいものです。
 まだまだ、現場も混乱している最中です。

tadano-rytadano-ry 2009/05/17 00:09 さあ、始まりましたよ。

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<新型インフル>神戸の感染8人に 大阪の高校でも9人濃厚

5月16日22時11分配信 毎日新聞
 厚生労働省は16日、神戸市内の同じ高校に通う高校生3人について、国立感染症研究所の検査で新型インフルエンザ感染が確認されたと発表した。その後、神戸市内の別の1高校で高校生5人の感染を確認。兵庫県内の別の1高校でも感染の疑われる高校生の報告があり、詳しい検査を進めている。3校の間には、クラブ活動の交流試合でつながりがあった。大阪府でも同日、茨木市の高校で生徒9人が感染濃厚であることが判明。確定すれば感染は複数の府県に広がっていることになり、厚労省や神戸市、大阪府は感染ルートの解明を急いでいる。

 関係者によると、最初に確認された3人が通うのは県立○○高校(神戸市灘区)。3年生男子(17)と2年生女子(16)、2年生男子(16)で、市立医療センター中央市民病院へ入院している。

 一方、その後確認された5人が通うのは県立△△高校(長田区)。いずれも海外渡航歴はなく、発熱などの症状があり、16日に医療機関を受診した。

 このほか、兵庫県高砂市の高校でも3人について、簡易検査でA型インフルエンザ感染が判明。新型に感染している疑いがあり、詳しい検査を進めている。この高校や兵庫高校の感染者のほとんどはバレーボール部員。感染が確認された○○高校の3年生もバレーボール部員で、今月上旬、2校と交流試合をしているという。

 一方、大阪府は16日、発熱などを訴えた茨木市の高校の女子生徒について、府立公衆衛生研究所の遺伝子検査で新型インフルエンザ陽性の結果が出たため、感染疑い例として厚労省に報告したと発表した。海外渡航歴はなく、抗インフルエンザ薬のタミフルを投与され、快方に向かっているという。その後、生徒8人についても疑いが濃厚と判明。いずれも国立感染症研究所が最終確認を進めている。

 同校ではさらに、症状のある生徒約100人に聞き取り調査と簡易検査を進めているという。

R・Y・UR・Y・U 2009/05/17 01:25 <同校ではさらに、症状のある生徒約100人に聞き取り調査と簡易検査を進めているという。>

一気に100人越えが見えてきましたね。一般人に自制しろって(マスコミの影響のおかげで)無理なんでないの?

shin-naishin-nai 2009/05/17 09:17 Yosyan先生
この状況、お見舞い申し上げます。
こちらは北関東ですが、東京周辺にもありうる話と考えています。
もし感染ルートがGW前後に潜伏期のあいだに指定国以外から入国したひとだとすると
A型インフルエンザは可能性があるわけです。東京アラートでも全例PCRやってるわけで
はないだろうし。
以前、どなたかがおっしゃった「ワクチンがはずれたインフルエンザの流行」として
対応するのが現実的のように思います。

蛇足ですが、爆心地という比喩は気に障る方々がいそうです

信仰告白信仰告白 2009/05/17 10:31 >shin-nai先生
私も「爆心地」表現を使いました。表現の問題とともに、おそらく神戸・阪神地域だけではないだろうことからも、反省します。
とはいえ、渦中にいらっしゃる以上、来週は、このブログの更新もままならないものと思います。

で、
>>「ワクチンがはずれたインフルエンザの流行」
の際に、私たち非医療者=患者予備軍は、何をすべきで、何をしたらあかんのでしょうか。

>tadano-ry先生
固有名詞一ヶ所伏字になってません。せっかくのご苦労が。。。

でもでも 2009/05/17 10:44  当地(東日本)でも小児科医を中心にこの流行はおかしい、新型インフルエンザの可能性はないのだろうかというささやきが流れています。
 しかし当地の当局は国のガイドラインを死守しており、発熱外来でも各当地域以外の帰国者は一般外来でPCRなども一切しないで経過しております。(すでに患者が発生しているハワイなどからの帰国者も対象外です。)
 今は、関西を中心に騒いでいますが、あっという間に東日本でも確認されるような気がします。

横浜の薬師横浜の薬師 2009/05/17 10:45 一番初めに感染疑いが担当区内(戸塚区)で発生したのがもうずいぶん前のような気がしますが、まだ二週間足らずなんですね。 最初はうちのところが爆心地になるかと思いましたが、大分離れましたね。ただ横浜と神戸(大阪)は大きな港が共通してますし、飛行機側からじゃなくて、船側からじゃないの?あるいは米軍基地がらみじゃないか?と感じますね。(横浜の場合は渡航歴ありでしたが)空港の検疫は毎日報道されているけど、港側、輸送する人たちの検疫はどうなってるんでしょうかね・・・

moto-tclinicmoto-tclinic 2009/05/17 10:45 陣中、お見舞い申し上げます。明日からの外来に向け、いろいろご苦労なさっていらっしゃることと思います。
こういうときに、一般論や理屈をこねても、現実的でないことが多いと思うので、わたしがYosyan先生のような街のビル診小児科医であったらどう対処するだろうか?を想像してシュミレーションしてみたいと思います。皆様、よろしければツッコミお願いします。ツッコミでより良いアイデアが生まれれば望外です。

まず、最善策は、「当面休診」です。「当院では、院内で新型インフルエンザのヒト→ヒト感染を完全に防ぐような構造になっていません。万が一を考え、当面休診とさせていただきます」。真面目な話、これは最善策と思います。

次善は、「電話対応、完全予約制」。電話にて、インフルエンザ症状のある患者ではなさそうかを確認したうえでお越しいただく。飛び込み患者は受けない。

次は、外来続行。外来続行の場合、まずは「当院では、院内で新型インフルエンザのヒト→ヒト感染を完全に防ぐような構造になっていません。入口でマスクをお渡ししますので、院内では指示なき限り着用ください。」かな?これを全員が守れば、少なくともウイルス排出は少なくなるから、室内空気守られるはずです。院長・看護師など、患者のマスクを外した上で診察しなければならないひとには、N95マスク必須ですね。できれば、ガウンも交換。あるいは、白衣を頻回交換。とくに、咳を浴びたような場合には上下衣交換。これは、使い捨てにしなくても、わたしなら一枚ずつオートクレーブにかけてから通常洗濯してしまうが。
診察室は、窓があるなら、今の季節ですから、開放がベストですね。換気大切。寒ければ、窓開け放した上で、ストーブ焚く。
あ、そうだ、手袋もしたほうがいいですね、もちろん。この辺の対策は、診療所内にあるものでできそうです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2009/05/17 10:57 インフルエンザキットが無くなったら、外来続行してはいけないと思います。A型かどうかの判定もできないのに、発熱患者を、いまの状況で診てはいけないと思う。誰にも何の利益ももたらしません。

わたしは、美容自由診療なんで、発熱患者診ることはありませんが、名古屋で患者発生した時点で、来院者全員に入口でマスク着用してもらおうかと思ってます。
ていうより、不急の外出を避けていただくために、自分のとこなんかは、真っ先に「当面休診」にしたほうがいいのかもそれませんが、そこの判断は、状況(拡大のしかた、ウイルスの重症化ぐあい)をみてのこととなろうかと思います。社会のパニックを煽る側に回ってもいかんと思うし。

経営とか売上の問題は、こういう場合は3の次4の次で、社会的存在としてクリニックがどう振舞うべきかを考えるのかは大切だと思います。

YosyanYosyan 2009/05/17 12:16 moto様

マスク着用案は悪くないのですが、とりあえずマスクの安定確保が少々難しくなっています。1週間程度ならなんとかなっても、長期化すればチトしんどそうなのが実感です。マスク生産も増えるでしょうが、感染地域が拡大すれば需要に供給が追いつくかの問題は懸念しております。

休診案も効果的なんですが、来週は発熱外来を中心としたシステムがどう稼動するかを見極めたいと考えています。現段階ではまず発熱外来を受診なり、相談して、新型インフルエンザ以外なら一般外来に誘導みたいになっていると考えています。患者にすれば二度手間なので、混乱が生じないか心配していますし、発熱外来の処理能力がどうなのかも懸念していますが、様子を見ないとどうしようもありません。

それと濃厚接触問題に対し、神戸ではマスクで回避と言う方針を打ち出していますが、これが今後どう変るかの問題も注目しています。もちろん発熱外来をすり抜けての受診もありうることですから、その時も頭が痛い問題です。幸か不幸か土日を挟みましたし、地元紙はかなり冷静に受診システムを広報していましたから、その結果を明日から実感して見ます。

TOMTOM 2009/05/17 12:34 >信仰告白様
「すべき」は、
1.ベーシックな事、つまりマスク・手洗い・うがい。
特に咳エチケット(マスクするとか、人に向けて咳しないとか)の徹底。
インフルウィルスはRNAウィルスなので、生物細胞に寄生させなければ増殖しません。
自分の気道分泌物はマスクやティッシュに受けさせ、それを必ず使い捨てにするのがベストです。
うがいの効力には異論もあるようですが、タダ同然のコストでできますし、やって損はしません。
2.可能な限り人混みを避ける。
3.その為に閉鎖縮小される学校・職場などの体制構築に協力する。
4.感染したっぽかったら、正しい手順で診察を受ける。
新型インフルは感染拡大の規模によって段階的な対処の取り決めがあり、それによって「どこの医療機関に行くか」が変わっていきます。いろいろ運用上の問題も出てきてますが、とりあえず現時点では「熱発者はまず相談センターへ電話」を守ってください。

「あかん事」は
1.感染者を差別しない。もうこうなったら不可抗力です。
2.感染してんのに「俺が行かなくちゃ」とか思わない。特に老人や持病持ちなど弱い人の所に行かない。
3.いいかげんな情報を流布しない。
4.マスコミの言う事を信じない(笑)。
5.受診した医療機関に長居しない。こちらはなるべくさっと帰れる体制を作っています。
「もっと丁寧に診てくれ」とか思うところも出て来ると思いますが、日本の医療システムでは他の患者さんと分ける事はほぼ不可能なので、やむを得ない措置と思ってください。

私の思うのは、こんなとこでしょうかね...

元外科医元外科医 2009/05/17 13:43 追加すると、重症呼吸器疾患や重症糖尿病などハイリスクの患者さんは状態に変化がない限り定期通院は延期、ないし中止して薬は無診投薬wで届けて貰う。と言うのが安全かと。

確か厚生省も黙認したかとw

信仰告白 信仰告白 2009/05/17 22:20 >TOM先生、元外科医先生
ありがとうございました。

「あかんこと」の一覧って、マスコミの記者さんの行動そのものですね、と変に納得です。

どうも感染が広がっていることが明らかになったようですので、今週の諸先生方のご苦労に今から頭を下げておきます。

りゅうりゅう 2009/05/18 01:41 何とか無事に?日曜日の一次救急外来が終了しました。
保健所からは時間とともにFAXまたFAXの連続でした。
しかし、小児科はどんな患者でも(感染蔓延地域居住者も通学者も含めて)発熱外来での対応は内科医のみなので不可能なので、地域の一次救急施設で対応してくれという電話が保健所からあったのが日曜日の午前8時55分でしたよ。
そしてしょっぱなの患者が神戸市中央区から避難中の発熱児でした。
それ以外にも混乱に次ぐ混乱、発熱相談センターには電話はつながらないし。

夕方に来たファックスには発熱児の診察はなるべく屋外に設置した診察室で診察するようにとか何とか書いてあったような気が・・・
しかしこの対応は休日夜間に限るもので、明日の平日昼間は小児も発熱外来に受診させるようにいうファックスが夜には届きましたとさ。

でも、驚いたのは発熱児の受診は多かったのですが、意外と家族の方は落ち着いていて現在の状況について良く理解されておりパニックになることは全くなかったです。
かえってスタッフの方が浮き足立っていたかも、と少し反省しました。