新小児科医のつぶやき

2009-07-14 朝日の捏造ではなく誤報記事

元記事のURLは、

これなんですが、既に消去されており「お探しの記事はみつかりませんでした。」しか読むことができません。また魚拓を探して見ても4/14付記事で、

 2日付の連載「医師不足の現場から 下」の記事には事実誤認があるなど、取材、紙面化の過程に問題があったことが分かりました。研修医の河津英里さんに関する記述については削除します。河津さんや宮崎大学などの関係者の方々にご迷惑をおかけしたことをおわびします。宮崎総局は、報道にかかわる人権侵害を救済するための朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」(PRC)にこの問題の解決を求めて、申し立てを行うことにしました。結果については、後日、紙面でご報告します。

これだけしかなく、現在はこれも削除されています。朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」(PRC)とやらに解決を求めたそうで、現在はそれについての見解記事が掲載されています。7/11付朝日新聞より、

研修医めぐる記事に「報道と人権委」見解

 朝日新聞社の「報道と人権委員会」(PRC)は10日、宮崎版の連載記事「医師不足の現場から(下)」(4月2日付)について、記事に登場する研修医の名誉や信用を著しく棄損している、とする見解を決定した。見解は、記者の思い込みから事実に反する記事の掲載になった、と指摘している。

 審理の対象になったのは、宮崎大学医学部を卒業し、済生会熊本病院で研修している河津英里さんに関する記述部分。河津さんは、発言していない言葉を自分の言葉として書かれるなど、発言の趣旨が著しくゆがめられて報じられたと主張していた。朝日新聞社宮崎総局は、河津さんの主張を大筋で認めて「おわび」(4月14日付)を掲載した。だが、朝日新聞社側の対応をめぐって意見の対立が解けず、双方が委員会に申し立てていた。

 見解は「宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」など、河津さんが発言していないことを本人の言葉として書いたことを、記者の職業倫理に反するなどと批判。その他の記述でも、記者が思い込みから、河津さんの発言を都合よく解釈したり、拡大して受け取ったりした結果、誤報になったと判断した。また、掲載される記事内容を事前に河津さんに確認するという約束を、記者が守らなかったことも、職業倫理に反している、としている。

 さらに、こうした誤報が掲載された原因について、記者を指導する立場の総局長らの責任も大きく、「合宿所」などを河津さんの発言した言葉として掲載すれば、河津さんの社会的信用が傷つくことへの感性が欠如していた、と述べている。

 最後に、掲載された「おわび」の内容では、読者への説明や名誉・信用の回復が不十分であるとして、朝日新聞社に対して、記事が河津さんと宮崎大医学部の名誉と信用を傷つけたことを認めるよう求めている。

 PRCの委員は、本林徹・元日弁連会長、長谷部恭男・東大大学院教授、藤田博司・元共同通信論説副委員長の3氏。

      ◇

 見解の全文は、朝日新聞社のサイト(http://www.asahi.com/shimbun/prc/20090711.pdf)に掲載しています。

素直かどうかはこれから見解を紹介しますから、それから判断しますが、対応を行なった点は朝日新聞を評価しておきます。もっともどれほどスムーズに対応が進んだかは記事情報ではわかりませんが、とにもかくにも謝罪した点は素直に認めておかなければいけません。ただし

     見解の全文は、朝日新聞社のサイト(http://www.asahi.com/shimbun/prc/20090711.pdf)に掲載しています。

この見解の全文の提示の仕方については非常に姑息的と言う批判があります。Web版記事に直リンクしていないだけではなく、わざわざ全角文字でURLを書くのは如何なものかの批判です。この一点は非常に印象を悪くしています。それと引用を省略しましたが上記の記事には元記事の概要は書いてありますが、元記事自体は上述した様にWeb上からは消去されています。

全体がどんな内容か確認したいのですが、中間管理職様が保存していた問題個所(4/2付asahi.com)の全文を引用します。

 昨春、宮崎大学医学部を卒業したKさん(26)は熊本市の済生会熊本病院で研修中だ。

 社会に貢献したい、との思いから医師を志した。出身地の熊本大学医学部を志望したが、「(入試が)ちょっと難しかった」。

 宮大側からは、宮崎に残るよう暗に促されたという。それでも、卒業後の研修先は「医療設備などが充実している環境で働きたかった」と、宮崎を離れた。

 医学部卒業後の研修先を自由に選べるようになったのは、新しい臨床研修制度が始まった04年。以前は、卒業した大学の医局で研修を積むのがセオリーだった。

 大学卒業後も同じ都道府県にとどまる医師は、全国平均49・1%(08年度の文部科学省調べ)に対し、宮崎は20〜25%。全国で最も低い。出身地の大学病院に行ったり、都市部の施設を選んだりした結果だ。

 Kさんは今、整形外科を担当。1日2〜3回は交通事故や労働災害による外傷や骨折治療の手術に立ち会い、最先端の技術を学ぶ。「ここを選んで良かった。宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」と話した。

 宮大は、医師不足が深刻な県立延岡病院にも医師を派遣している。しかし、その宮大からも医師の卵たちは流出。結局、医局そのものの医師が足りず、派遣先から引き揚げざるを得なくなる。

中間管理職様は実名を伏せて掲載していますが、そのままにしています。



さてと基礎情報をとりあえず示したので、7/10付宮崎版「医師不足の現場から?」についての申し立てに対する見解(魚拓)を読んでみます。まず「報道と人権委員会」(PRC)にもつれこむまでの経緯ですが、

 本事案は、2009年4月2日付宮崎版に掲載された連載「医師不足の現場から?」について、記事に登場する済生会熊本病院の研修医の河津英里氏が、取材の際に発言していないことを自分が発言した言葉として書かれるなど、発言の趣旨が著しくゆがめられて報じられ、名誉や信用を棄損されたとして、朝日新聞社宮崎総局に抗議したことに始まる。

 朝日新聞社(宮崎総局)側は、抗議の内容を大筋で認めたものの、河津医師との話し合いの決着を見ないまま、4月14日付宮崎版に「おわび」を掲載したうえで4月22日、神谷裕司宮崎総局長名で紛争解決を求めて当委員会に申し立てた。河津医師も4月28日、名誉や信用の回復を求めて、当委員会に救済を申し立てたものである。双方とも、本件記事の取材や報道のどこに問題があったかを明らかにするよう、当委員会に求めている。

ここまでが委員会に申し立てられる経緯で、

 当委員会は、宮崎総局と河津医師の双方から、それぞれの申し立てに対する意見書や資料の提出を求めたうえ、委員会事務局が5月14、15の両日、筆者の牧野友也記者や神谷総局長ら朝日新聞社の関係者と、河津医師と済生会熊本病院の関係者から聞き取り調査をした。さらに5月25日に、三国治西部編集局長補佐(3月31日までは宮崎総局長)からも聞き取り調査をした。

 それらの結果をもとに、5月29日に第5期第2回報道と人権委員会を開き、争点を整理して審議したうえ、6月14日に第3回報道と人権委員会を開いて、牧野記者と河津医師や済生会熊本病院の関係者からヒアリングを行った後、各争点について審議した。

これが委員会の経緯です。

取材は3月16日午前に同病院で行われ、同病院の企画広報室員が立ち会った。取材時間は1時間ほどであった。原稿の作成は、牧野記者と先輩記者の間のやりとりで行われた。連載の掲載は予定より10日ほど遅れて始まり、本件記事は4月2日付宮崎版に掲載された。

この引用の前に企画が建てられた経緯とか、研修医が取材対象に選ばれた経緯があるのですが引用は略します。ここまでの経緯をまとめると、


Date 事柄
2009.3.16 研修医を取材
2009.4.2 元記事報道
報道後 朝日新聞社宮崎総局に抗議、話し合い始まる
2009.4.14 「おわび」記事掲載
2009.4.22 宮崎総局は「報道と人権委員会」に申し立て
2009.4.28 研修医は「報道と人権委員会」に申し立て
2009.5.14
2009.5.15
朝日関係者及び研修医関係者の聞き取り調査
2009.5.25 前宮崎総局長の聞き取り調査
2009.5.29 争点整理を審議
2009.6.14 朝日関係者と研修医関係者からヒアリング
2009.7.10 報告書(見解)作成
2009.7.11 改めての「おわび」記事掲載

記述上の問題点は4点に整理されたようで、

  1. 「ここを選んで良かった。宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」と話した。
  2. 出身地の熊本大学医学部を志望したが、「(入試が)ちょっと難しかった」。
  3. 宮大側からは、宮崎に残るよう暗に促されたという。
  4. 卒業後の研修先は「医療設備などが充実している環境で働きたかった」と、宮崎を離れた。

基本的に朝日側はこの争点について積極的に争っていません。そういう記事表現になった経緯と、問題点のミス事項の事実確認を行なっています。全部紹介すると長いので、「ここを選んで良かった。宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」のところだけ紹介しておきます。

■研修医の主張

 牧野記者が「宮大は医師免許取得の合宿所という風に言う人もいますよね」と発言したので、「そういう風に言う人もいます」と答えた。その後は、宮崎大学の教育が充実していることを話した。宮崎大に「ネガティブな思いはありますか」との質問には「ありません」とはっきり答えた。

ポイントは研修医が「私はそう言っていないが、そう言う人もいる」としている点と考えています。つまり研修医は合宿所発言を行っていないと言う事です。また本人の主張としては宮崎大学は良かったとしています。

■朝日の主張

 取材のとき、「言ってみれば宮崎大学は医師免許取得の合宿所みたいな感覚なんですかね」という質問に、河津医師は「そうですね」と答え、それを「同意」と受け取った。河津医師は「そういう風に言う人もいます」という言い方はしていない。河津医師が「合宿所」という言葉を使っていないのは事実だ。

どうもなんですが取材時に録音を併用していなかったか、録音は既に消去されていると考えて良さそうです。そのため当事者同士の記憶の応酬になっていますが、朝日の主張はやり取りの断片がそう解釈できるものであったとの主張と考えます。それと研修医が「合宿所」の言葉を使っていない事も事実として認めています。

■委員会の判断

 牧野記者は聞き取り調査で、「同意」と受け取った理由について、やりとりした時の雰囲気が宮崎大に否定的だったためと述べている。しかしながら、牧野記者は委員会のヒアリングで、河津医師が宮崎大について批判的な発言をしなかったことを認めている。このことは、取材メモや初稿には、河津医師が語った宮崎大の医学部教育の充実ぶりが多く記述されていることからも裏付けられる。

 取材では、河津医師は宮崎大の医学部教育の充実ぶりを強調したと認められ、河津医師が「そうですね」と答えたという牧野記者の主張には疑問を覚える。しかし、たとえ河津医師の答えが「そうですね」であり、それを「同意」と受け取ったとしても、さらに質問を重ねて、同意と受け取ってよいかどうか、また「宮大が合宿所」を河津医師の言葉として使っていいかどうかを確かめて、明示的に同意を取り付けるべきだった。

本人が発言していないことを、本人の言葉として使うことは、記者の職業倫理に反し、牧野記者の行為は許されない。

朝日の主張は断片のやり取りから「そうだ」の主張が基本ですが、研修医が宮崎大の教育の充実を発言しているところから、そういう断片のやり取りについての朝日の主張は疑問だとしています。もっとも重要な事は、「」付きで引用した本人の発言部分を創作している事です。元の朝日記事と朝日が主張した断片のやり取り部分は、

朝日記事

    「ここを選んで良かった。宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」と話した。

朝日の主張

    取材のとき、「言ってみれば宮崎大学は医師免許取得の合宿所みたいな感覚なんですかね」という質問に、河津医師は「そうですね」と答え、それを「同意」と受け取った。

合宿所発言は朝日記者が行ったものであり、研修医の返答のニュアンスがどうであれ、研修医自身は合宿所とは一言も話していないと朝日側も証言しています。「」を使ってのコメント引用部分は切り貼りが猛烈に行なわれるのは周知の事ですが、最低限のルールとして実際に発言されたものである原則があったと思います。それを微妙なニュアンスの受け取り方一つで研修医が明言したような記事を書くことは

    本人が発言していないことを、本人の言葉として使うことは、記者の職業倫理に反し、牧野記者の行為は許されない。

他の3点についても研修医の主張を朝日も認めています。これを受けての「記述についての委員会判断のまとめ」がちょっと注目です。

 牧野記者の取材メモ、初稿の内容、聞き取り調査やヒアリング結果からみても、取材時に河津医師が宮崎大医学部について否定的発言をした形跡は見られず、むしろ、河津医師が宮崎大の医学部教育の充実ぶりを強調したと認められることは、前述した通りである。記述内容は、河津医師の話した趣旨に著しく反しており、「捏造記事」と河津医師が批判するのも理解できる。

 しかしながら、記事掲載日に河津医師に連絡していること、河津医師から抗議を受けて即座に記事の誤りを認めていること、初稿には宮崎大の医学部教育の充実ぶりが書き込まれていること、聞き取り調査やヒアリングでの牧野記者の態度などからみて、「捏造」とまでは認められない。自分の強い思い込みから、河津医師の発言を都合よく解釈したり、拡大して受け取ったりした結果、誤報になったものと判断される。

まずまず

    記述内容は、河津医師の話した趣旨に著しく反しており、「捏造記事」と河津医師が批判するのも理解できる

合宿所発言の「」付きコメントの部分なんてあきらかな捏造以外の何者でもないのですが、なんと

    「捏造」とまでは認められない

理由としては、

  1. 記事掲載日に河津医師に連絡していること
  2. 河津医師から抗議を受けて即座に記事の誤りを認めていること
  3. 初稿には宮崎大の医学部教育の充実ぶりが書き込まれていること
  4. 聞き取り調査やヒアリングでの牧野記者の態度

こういう風な理由があるから捏造ではなく誤報に過ぎないと結論しています。ちょっと嫌味を並べたいのですが、

  1. もし記事掲載日に連絡していなかったら「捏造?」
  2. 16日間も練りに練ったはずの記事の誤りが即座に分かるほどの「誤報?」
  3. 初稿段階の事実関係に正しいところがあれば、捏造は「否定?」
  4. 態度が捏造と誤報の「判断基準?」

なかなか面白いのですが、公表されていない初稿とやらが仮に事実関係が正しかったとして、そこから掲載記事に至るまでに、事実と異なる事が多数創作されたのは委員会も認めています。問題箇所は事実にないことを創作したのですから捏造とも感じるのですが、委員会見解は捏造ではなく、朝日記者の脳内妄想による事実の取り違え、つまり誤報と判断されています。

おそらく委員会見解としては、記者に悪意がなかったことを根拠として捏造でなく誤報としていると思われるのですが、そうなると悪意さえなければこの世に捏造記事は存在しない事になります。この辺は捏造記事と誤報記事の定義と言うか、見方、考え方になるのですが、朝日の委員会はそうであるとしているのは確認できます。まあ、捏造記事と誤報記事では重さと言うか後の処分が変わりますから、非常に慎重に判断された結果だとは思っています。

サルガッソーサルガッソー 2009/07/14 08:55 人治主義の日本らしい、意志決定者の印象による判断ですね。
法律論議の時にいつも思うのですが、日本は要件の決め方が曖昧で漏れなくダブりなく定義を決める事が軽視されてるように感じてなりません。
ともあれ今回の件で発言の切り貼りが減っていくことを願います

タカ派の麻酔科医タカ派の麻酔科医 2009/07/14 08:55 だって朝日だから。

Med_LawMed_Law 2009/07/14 09:22 取材を受けている方が、きちんと「録音」していなければ、捏造も後から証明できません。

オフレコ取材といっている記者も「録音」していることは、当然の前提として考えないといけません。

珊瑚を「KY」と自ら傷付けながら、@心無いダイバー@を捏造した朝日新聞を彷彿させる記事ではあります

朝日のみならず、マスコミの一端を担う記者には、捏造の強い誘惑が働くことは想像に難くありません。
一度、手を染めたら、薬物中毒のようにフラッシュバックを繰り返しながら、大なり小なり再犯を繰り返して、手口が益々、巧妙化していくことも道理でしょう。

朝日が、毎日捏造変態新聞(*)のように懲罰的昇進人事を行うかどうかは不明ですが、捏造の素養がある人物を一発退場させて、マスコミの心意気を示して欲しいと思います。

(*)毎日のように捏造記事を流している新聞の一般的な呼称であって、特定の新聞社を指しているものではありません。 個別企業への非難・中傷の意図はありません (by 朝日流言い訳術)

RRDRRD 2009/07/14 09:26 質問して、答えがあって、その答えを質問者が一人称の文章にリライトする、その際に書く人間の恣意が入る、正直なところこの程度の記事が捏造なら、いま裁判で採用されてる供述調書は捏造のオンパレードと言わなければなりません。
http://d.hatena.ne.jp/RRD/20090713/1247493156
そういった実態に普段から接している新聞記者の慣れと、一般人の感覚のギャップが生んだ「誤報」なんでしょうね。

DrPoohDrPooh 2009/07/14 09:48 新聞社的には「捏造」認定は何としても回避したいところでしょうけど,個人的には,いつもの「誤解を招く表現」とかでなく「誤報」という見解を認めさせるに至った経緯も知りたいところです。門前払いできない決め手が何かあったんでしょうかね。

信仰告白信仰告白 2009/07/14 10:09 日曜日にお勉強したことからいうと、
>>新聞とは高度の独創性がある記事によって構成されるものであり、そうでないものは新聞とは言えない
のだそうですが、捏造であっても誤報であっても、独創性があって著作権が発生するのでしょうね。
サンゴ事件もそうですが、Aさんは証拠をつきつけるとごめんなさいと言うことが多いみたいです。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/07/14 10:25 いったん販売された新聞があって、新聞を読んだ河津さんや宮崎大学などの関係者の頭の中に入った情報が削除されることはないと思います。
この削除の意味は、この時点でネット上の新聞記事の削除と聞蔵IIビジュアルなどから
削除の意味だと思いますが、新聞のメインがネット情報ではなく販売された新聞紙なら
削除という言葉にすごく違和感を覚えました。

>2日付の連載「医師不足の現場から 下」の記事には事実誤認があるなど、取材、紙面化の過程に問題があったことが分かりました。研修医の河津英里さんに関する記述については削除します

YosyanYosyan 2009/07/14 10:25 とりあえずwikipediaですが、

>虚偽報道は、マスコミ等において故意に事実と異なる情報を報道すること。虚報、捏造報道ともいう。
>従来、誤報の文脈で語られることが多かったが、誤報が過失によるものであるのに対し、虚偽報道ないし虚報は故意に行われるものである。

wikipediaの定義が絶対ではありませんが、

 誤報:過失によるもの
 捏造:故意によるもの

これに則れば故意によるものの証明が為されなかったので、過失による誤報と委員会は判断したのかも知れません。今回の場合は故意か過失かの線引きは記者の主観と言うか、委員会の心証になるのですが、やはり疑わしきは罰せずという事なのでしょう。もっともまともに取り合ったのは評価すべき点とは思っています。珊瑚事件の教訓が少しは活かされていると言う事でしょうか。

physicianphysician 2009/07/14 10:53 http://d.hatena.ne.jp/shy1221/20090711/p2
今回の取材は済生会熊本病院の広報室の立ち会いのもと行われたため、捏造であることがすぐに証明されたことは幸いでした。


だそうです。

京都の小児科医京都の小児科医 2009/07/14 11:52 公平?に記載というわけではありませんが
牧野友也記者と思われるもの
http://www.intl.chubu.ac.jp/education/brochure.pdf

SeisanSeisan 2009/07/14 11:53 この委員会報告全文に目を通しましたが、まあ、あれですね。
個人からの抗議ではなく、系列を複数抱える大病院の職員としての抗議だったので無視できなかったんでしょう。証人もいるし。
で、捏造と認めてしまうと、サンゴ事件以来の大スキャンダルになりかねない、と必死になって「誤報」にとどめようとした努力の跡が散見されますね。
まあ、同業他社は例によって華麗にスルーされておられますので、今回も根回しは成功した、と考えているんでしょう。

しかし、つくづくマスコミという人種とは距離を置かなければいけないと実感しました。
会っただけで何をかかれるかわからない、ということがはっきりしましたので。
私みたいな個人開業医なら何を書かれてどう抗議したところで無視されておしまいなんでしょうね。
やはりICレコーダーは必需品だということですね。

tadano-rytadano-ry 2009/07/14 12:25  私が前職のときにいた会社は取材の際にちゃんと契約書を取ってました。録画・録音の
自由、記事の事前チェック、あと取材側が会社を通さず当該社員と接触しないこと、
これらに違反した場合の対応まで全部書いてありました。

元外科医元外科医 2009/07/14 15:01 「宮大は医師免許取得の合宿所といったところ」
発言は捏造だったわけですね。
 そういう考えがあるとはご本人も認めてるのですが、公の場でそういう発言をしたのではないのに、本人の発言とされてしまうところがマスゴミ捏造の怖さです。
 皆さんも取材への対応は気をつけませう。

TOMTOM 2009/07/14 15:02  うおお。うかうかしていたらもうすっかり結論が出てしまった。
「新聞屋なんぞの取材を相手にするな」

 さてこの件でググっていたら、こんなの見つけました。
同じく朝日新聞社の報道と人権委員会謹製の書類です。
http://www.asahi.com/shimbun/prc/20080512.pdf

 いろいろな意味で興味深い。

天灰シナ中凶天灰シナ中凶 2009/07/14 16:01 宮大は医師免許取得の合宿所
@捏造常習の垢非ですから、そうなんでしょう
 で、もう少しほりさげてみよう
 なぜ、垢非は捏造してまで記事をつくったのか?
 「このひとは駅弁大で腰掛研修しているんだ! どうせ田舎にかえるから地元宮崎にこのひとは貢献しないよ、ね宮崎県民のみなさん!あんたらの税金だよ!!」とXさんを貶める目的? あるいはアンチ医師会、アンチ医師だから、ただ医学生を貶めたかったのか?誰かの指示?上から?
 書いた記者のレベルの低さにもあきれますが、、、
 捏造は確定だとして、目的がなんだったのか??

うろうろドクターうろうろドクター 2009/07/14 17:00 ご本人の感想です。
http://b4.spline.tv/mmctennis/?hread=0&command=DEL&id=54
酷い話ですね…

 先日、朝日新聞宮崎総局から私が勤務する済生会熊本病院へ【宮大出身研修医の研修ぶりについて】取材したいとの申し入れがあり、病院として取材を受けましたところ、取材内容と全く異なる記事を一度の確認もなく掲載されてしまいました。また実名・写真についても承諾なく無断で掲載されております。取材時に、掲載前の内容確認と、その内容によって実名や写真の掲載を私個人と済生会熊本病院が判断することを約束していましたが、全く連絡はありませんでした。
 即日、宮崎大学と済生会熊本病院から朝日へ抗議したところ、社内調査が行われ、取材時の記者の取材メモと全く異なる記事であることが全面的に認められました。朝日新聞西部本社の報道センター長や広報室長等から直接謝罪を受け、宮大医学部の教授陣にも記事の経緯について説明の上謝罪されております。また記事も全文削除されております。
 しかし一度掲載された記事である以上、記事をご覧になったOB・OGの方や現役部員の方はさぞかし不快な思いをされたことと思います。マスコミは発言のニュアンスを変化させたりと、記事を歪曲する可能性があると考え、注意深く取材を受けたつもりでしたが、まさか、全文にわたって取材内容と異なる捏造記事を掲載されることになるとは不快を通り越して驚愕でした。
 今回の件は記事の内容捏造ばかりでなく、実名や写真の無断掲載など法律にも抵触する悪質なものでしたので、朝日からの申し出で【報道と人権委員会】の調査と人権救済を受けることになっており、現在調査が行われております。
 記事をご覧になった方に不快な思いを与えてしまい申し訳ありません。また心配して連絡を下さった方々、本当にありがとうございました。
 取材では宮大のポリクリ・クリクラが他大学より実地的であることや、グルコンの仕組みなど詳細にお話しし、親身で熱心な教育体制の充実を記者へ充分に伝えたつもりでした。しかし結局は記者が初めから書きたかったように完全に捏造されてしまいました。今回の取材は済生会熊本病院の広報室の立ち会いのもと行われたため、捏造であることがすぐに証明されたことは幸いでした。
 今後の人生でマスコミからいかなる取材の申し入れがあっても決して受けません。また、皆様にも、大手マスコミでもこのようなケースがあることをお知り頂き、気をつけて頂ければと思います。

YosyanYosyan 2009/07/14 18:07  >即日、宮崎大学と済生会熊本病院から朝日へ抗議

済生会だけではなく宮崎大も抗議を入れたので効果的だったんでしょうかね。ここで注目しておきたいのは、委員会は

 >河津医師から抗議を受けて即座に記事の誤りを認めていること

こうしていますが、元記事はどのぐらい掲載されていたのでしょうか。「即日」抗議していますから、「即座」に削除されているべきかと思いますが、追っかけていないので不明です。そこから最初のお詫び記事が出るのは12日後ですが、「即座」に誤報を認めたうえでどんな交渉をされていたかが興味深いところです。

BugsyBugsy 2009/07/14 18:19
新聞もそうですが、テレビもひどいもんです。

病院での診療の取材にせよ 奴らは好き勝手にカメラを回します。
後日報道された時に不本意な内容になっていて、取材された病院側が抗議しても
著作権があるからとか、関係者がいつも行方不明で取り合ってもらえませんでした。
真っ向から直球勝負で 正式に訴えるのも手かもしれません。

やはりマスコミの取材は受けるなというのは正しいことだと同感します。

鶴舞住人鶴舞住人 2009/07/15 08:55 >牧野友也記者と思われるもの
>http://www.intl.chubu.ac.jp/education/brochure.pdf

うわっ、「名古屋大学大学院を経て」って…
うちが「捏造・虚報の合宿所」と思われたらイヤだなあ…

放置医放置医 2009/07/16 21:14 「捏造・虚報の合宿所」は新聞社・テレビ局をはじめとするマス○ミでしょう。
http://lohasmedical.jp/blog/2009/07/post_1908.php
とても腑に落ちました。

じーざすじーざす 2009/08/29 23:14 今回の朝日のねつ造(誤報)記事の背景には、牧野氏本人の新聞記者としての不適格性と朝日新聞社の(ワレワレハ、トッケンカイキュウナノダ!)意識が働いているものと思われます。
過去にも牧野氏は、某NPO団体関係者と不倫事件を起こし、その団体に有利に働く新聞記事を書いた前科があり、当時の宮崎総局もその事実を察しながら、なんらの処分も行なわれておりません。そして今回のねつ造記事です。
たぶん、自分たちを何でも意のままに創造できる神とでも思っているんですよ。
皆さん、新聞記者を見たら、両手を合わせて祈るのが正しい対処法です。