2010-11-19 自然派分娩と飛び込み分娩
朝来市和田山町の山あいにある朝日地区で、農業や養蜂などを営みながら自給自足の生活を実践している大森げんさん(29)、梨紗子さん(30)夫婦に10月、三男かやちゃんが生まれた。妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず、定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。
かやちゃんの誕生は10月17日午後11時ごろ。同6時ごろから陣痛が始まり、本格的に産む体勢を取り始めて3時間ほどで生まれた。「産むのは3人でもういいわ、と思うほど痛みはあったけれど、スムーズでした」と梨紗子さん。
長男つくし君(6)を助産院で、次男すぎな君(3)を病院で産み、毎月の妊婦検診などで自分の思いとは違う出産になった経験から、「私がリラックスできたら赤ん坊にもストレスのないお産になる。体重を増やさないなど妊娠中の自己管理さえできれば家族だけで産める」と言い切る。
大森家の田畑は農薬や化学肥料を使わず、耕しもしない自然農法。煮炊き、風呂、暖房の燃料はまき、食事は玄米に菜食が中心だ。できるだけ自然の恵みをそのまま生かす生活だ。梨紗子さんは出産直前まで田畑や家の周りの草刈り、まき割りを無理のない範囲で普段通りこなした。「山で百姓をしていると、どんどん不自然なことはしたくなくなる。自然の力で暮らしてきたからこそ自宅出産をやり通す力が私にあった」と話す。
夫のげんさんは「適切な出産方法を選ばずに最悪の結果になれば罪に問われるのかなと思ったこともあるが、出産に向けてきちんと準備をしているので大丈夫と思えるようになった。信じてあげることが大事です」と言い、家族の理解と協力の大切さを強調する。
母子保健を担当する朝来市の担当者は、妊娠中の適切な健康管理や異常分娩(ぶんべん)のリスクに備えるためにも、産科での受診や妊婦検診は欠かせないとしている。大森さん夫婦にも受診を勧めていたが、自宅出産の意思が固いことから様子を見守っていたという。
梨紗子さんも「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」と、安易な気持ちでの自宅出産を戒める。一方で、「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」とも願っている。
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妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず、定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。
心から良かったですねと申し上げておきます。ただ誰にでも出来ない事は仰っておられます。
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山で百姓をしていると、どんどん不自然なことはしたくなくなる。自然の力で暮らしてきたからこそ自宅出産をやり通す力が私にあった
「自然」と言うからにはやはり妊娠・出産以外の日常生活も「自然」とともに暮らす事はやはり必要条件と思います。この一家は妊娠・分娩時のみ、付け焼刃の「自然」にしたのではなく、日常生活も「自然」と暮らしているので「やり通す力」が備わったしています。これぐらい筋金入りで無いと、自然派分娩と名乗るのはおこがましい様な気がします。
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なお今日の「自然派分娩」とは、一切の医療管理を行わず自宅分娩を目指される方を指すとさせて頂きます。助産師によるものであるとか、映画の題材になった某産科医院はこれに含めません。これは比較の次元が違いすぎるからです。
ただなんですが、自然は優しい面もある一方で、非常に厳しい面もあります。誰も「自然淘汰」を優しい言葉と受け取らないと思います。自然と暮らすとは、自然の厳しい条件と共存可能なものだけです。自然生活と対比する言葉として文明生活としても差し支えないと思いますが、文明は自然の脅威を和らげ、本来の自然なら淘汰されてしまう人間を生かす側面もあります。
ソースが探し出せないのですが、確かオランダのデータだったと思います。記憶に頼って書くので誤解している部分があるかもしれませんが、オランダの分娩システムは、ある時点で医療管理によるリスク分娩と、助産師による分娩に振り分けられるそうです。ここはごく簡単には、
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ハイリスク分娩:病院管理
ローリスク分娩:助産師管理
それでもって両者のデータを比較すると、病院管理の方が成績が良かったとなっています。病院と助産師の振り分けがどういう基準でなされているかの問題もあるでしょうが、ここは単純にハイリスク分娩の医療管理は、ローリスク分娩でのトラブル発生率を凌ぐと解釈します。それぐらい現在の産科医療は進歩していますし、日本であっても同レベルかそれ以上の水準を保っています。
ただこれぐらい産科医療が進歩しても、ローリスク分娩のトラブル回避は100%ではありません。母体が健康な方が安全な分娩につながる可能性は高いですが、高いだけで絶対ではありません。あくまでも相対的なお話であって、どれだけ厳格に妊娠中の管理を行おうとも、それでも難産になることはあり、死亡に至る事もあります。これは医療が管理しても未だに防ぎきれるものではありません。
それと産科医療の水準の高さは、計画的に管理を行ったものに効果を発揮します。土壇場で担ぎ込まれても、それなりに効果はありますが、十全な能力を発揮できる訳ではありません。だからこそ医療管理と呼ばれているわけであり、妊娠中のトラブルを早期に発見し、それへの早期介入、またはトラブルを予期した体制を予め準備する事によりリスクの軽減を行なっています。
日本の新生児死亡率は一番古い統計は人口動態総覧(率)の年次推移で確認すると、明治32年(1899年)で1000人当たり77.9人です。引用した統計を確認してもらえばわかるように、大正年間までほぼ横這いです。新生児死亡率のお隣に書かれている乳児死亡率も1000人当たり150人程度が大正時代まで続いています。新生児死亡と乳児死亡をあわせると、実に1000人当たり200人を軽く越える死亡数があった事が確認できます。
妊産婦死亡率も人口統計資料集(2008)で確認できますが、一番古い明治32年(1899年)で1000人当たり4.01人(10万人当たり409.8人)です。この二つの統計から新生児死亡率、乳児死亡率、妊産婦死亡率の1900年から2000年までの推移を表にしてみると、
| Year | 乳児死亡率 | 新生児死亡率 | 妊産婦死亡率 |
| 1900 | 151.3 | 73.5 | 3.98 |
| 1910 | 170.3 | 73.1 | 3.33 |
| 1920 | 142.1 | 58.1 | 3.30 |
| 1930 | 124.1 | 49.9 | 2.58 |
| 1940 | 90.0 | 38.7 | 2.29 |
| 1950 | 60.1 | 27.4 | 1.61 |
| 1960 | 30.7 | 17.0 | 1.20 |
| 1970 | 13.1 | 8.7 | 0.49 |
| 1980 | 7.5 | 4.9 | 0.20 |
| 1990 | 4.6 | 2.6 | 0.08 |
| 2000 | 3.2 | 1.6 | 0.06 |
| *単位は1000人対です | |||
劇的にデータが改善しているのは一目瞭然です。データの改善には生活水準の改善に伴う栄養状態の向上や、衛生状態の向上も寄与しているとは考えられますが、やはりその多くは産科医療による妊娠・分娩管理が大きい事に異議がある方は少ないと考えます。ただしこれはあくまでも医療による管理があった上でのお話です。無ければこの数字が2000年水準より後退するのは誰でも判る事です。
自然派分娩がどれほどのデータかはわかりません。こういうデータはあんまりなさそうで、アメリカあたりなら逆説的に存在しそうですが、私の手では見つかりませんでした。表にしたデータも、たとえ戦前のデータであっても、その多くは助産師(当時は産婆かな)以上の医療管理を受けていると推測され、医療管理をまったく受けていない自然派分娩の割合は多くないと考えられます。
非常に大雑把なんですが、それでも8〜9割程度は成功するのかもしれません。一方で医療管理を行えば99.5%以上の成功が期待できます。この差が医療管理を行わない場合のリスクになり、これを重視するか、軽視するかです。私は医師として、子の親として重視します。また医師として医療管理での分娩を重視する様に啓蒙に努めます。
さてなんですが、
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家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな
ここに書かれているサポートが、土壇場の医療利用を意味するのであれば、堪忍して欲しいところです。そういう医療の利用は一時期話題になった野良妊婦とか飛び込み分娩とさほどの変わりはありません。ある意味もっと悪質で、飛び込み分娩はそれでも分娩を医療機関で行なう意思はありますが、自然派分娩は家で粘ってどうしようもなくなってからサポートを求める事になるからです。
本当はどっちもどっちなんですが、自然派分娩と言う美しそうなキーワードでの医療機関利用はサポートで、野良妊婦から飛び込み分娩を試みるものは社会問題とするのはおかしな区切り方です。どちらもやっている事の実質は変わらず、医療機関側の負担は自然派分娩の方がかえって重い事も十分ありえます。この重いと言うのは、大多数の医療管理でより安全に分娩を行いたい妊産婦に迷惑をかける事も意味します。
ただしサポートの意味するものが、何かあった時に慰めてくれる人間を求めるのなら、少し話は変わります。そういうサポート制度を求められるなら、グリーフ・ケアの専門家にでも御相談されることをお勧めします。

肝炎とか。
...まあ、自然淘汰とか言いますけど、何か違和感が。
>原始出産とか、用語を変えた方が良いように思えます
用語の定義が必要で手を抜いています。原始出産を一切の医療管理を行わない出産とするのはまだ良いのですが、自然派出産を助産師介助とか、某映画の題材になった産科医院まで含めたりする事がありますから、ちょっと保留にしている部分があります。
>オランダの分娩についての研究
http://www.bmj.com/content/341/bmj.c5639.full
ただ、原始出産礼賛派の方々にお願い。
・それ相応のコストを負担する様、きちんと考えてに欲しい
・懸命に救命に尽力している医療スタッフを、「不当な医療介入をする悪人」かのような目で見たり、蔑んだり貶めたりするような発言をするのは止めて欲しい
ということをお願いしたいです。
医療介入を拒否してさんざん好き勝手した挙げ句、帝王切開せざるを得なくなって病院に搬送され、旦那は手術前に産科医の胸ぐらをつかんで
「嫁に何かあったら医者のせいだからな!」
(自分たちは自然分娩のための努力をしているため、何かあればそれは努力した自分たちの責任ではなく、必ず医療者の責任らしい)
と凄み、一方、母の方は(無事に)手術後、
「こんな所、私のいる所じゃない」
とばかりに、病院のスタッフに背を向けて口もきかず、術後3日目には元の自然分娩礼賛派施設への転院を求める(もちろん、医療スタッフへの感謝の言葉は無し)、なんてことも見聞しておりますので・・・。
極端な方は少ないですが、やはりこういうのは心が折れますね。
都会にいるから自然の怖さを忘れているのでしょう。無防備な登山や海つりと一緒です。
自然分娩は本来産婦人科医の介入を拒むはずが却って負担が増えているように見えて仕方がありません。
>梨紗子さんも「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」と、安易な気持ちでの自宅出産を戒める。
こんな事を言わせたところで 自然に向かっていく人間は自己管理ができると思うからこそ向かうのです。自然分娩を取り上げるのならば専門家の客観的な意見こそ取上げるべきで、これでは益々自然分娩への施行が強まるだけです。
ちゃんと自己管理ができれば、一切医療を必要としない自然分娩は可能ってことをアピールしたい?
(現実には一切医療を「拒否」した自然分娩ですが)
産科医療リソースが不足していることを問題視するつもりがあるのなら、このような記事はむしろマイナスにしかなりませんから(分かっているかどうかは別にして)、むしろ根本的な医療機関への不信感を露わにしているような気がしてなりません。
穿ち過ぎですかね。最近のアサヒの医療に対するスタンスを考えれば、そう取らざるを得ないと思いますが
用語的には「自然派分娩(雰囲気として、病院よりも助産院、のほうが自然っぽいね、っていう安易な人たち)」と「自然分娩派(医療の介入を不要として自力でなんとかする、責任も自分で取ると言える人たち)」というふうに分けるのもありかと思います。
オイラは悪性腫瘍が専門で病院でなくなられる方がほとんどです。
時折自宅で最後を迎えるか他の病院で別の治療を希望される場合 きちんと念書を交わしています。
こういった自然分娩を望まれる妊婦が受診されるに当たり、最後まで自然分娩を貫くのなら土壇場になって駆け込んでこないなんていう内容の念書はとるんでしょうかね。
そうでもしなきゃやり切れないと思います。
遠い親戚も念書さえ交わしておけば そうそう訴訟にはなりませんでしたから。
>適切な出産方法を選ばずに最悪の結果になれば罪に問われるのかなと思ったこともあるが、出産に向けてきちんと準備をしているので大丈夫と思えるようになった。信じてあげることが大事です
罪に問われるかどうは何法の罪なのかが議論があると思いますが・・・
胎児の立場に立つ小児科医としては親の思い込みで日本におけて一般的に必要とされている医療・検診をうけさせなかったのはどうかと思います。
自己中出産でいいでしょう。自分の欲望を最優先した自己中心的思考。11日のコメントで、うさぎ林檎様が言われた通りです。
日本国の法で胎児に保証される権利は相続権だけですので、「胎児虐待も同然の行為」はありえますが、「胎児虐待」は(胎児は人権がないので)存在しません。
(相続権も、無事に出生した場合にかぎり胎内に居た間に発生した相続の権利がさかのぼって得られるだけです)
これも24時間テレビの時にも書きましたが、乳児の民事的に認定される価値はたかだか4千万前後ですから、子供に関して言えば経済的には4千万円に事故率増加分を掛け合わせた程度の金額の愚行です。
ただし母体事故率増加分の愚行としての金額は、母親の収入力によって変化しますから高収入な人ほど高額の愚行となります。
自然農法家って商売の収入力はしりませんが、「私が自然農法で作りました」って写真なんかを添えて一般的農産物の経済的価値とは乖離した価格で農産物みたいな何かを販売するわけですから、まあ一昔前に「ブルセラショップ」で売ってたパンツとおおむね同様の商売です。
もしかすると「子供すら自然農法的に生産した」ってのは自然農法家としての自身の付加価値を向上させる投資としてはあながち愚行では無い可能性もあります。
ありがとうございます。現在の法律では妊婦は胎児に対して何をしても(しなくても)かまわないと理解しました。ということは法律を作る必要があるとわかりました。
>日本国の法で胎児に保証される権利は相続権だけですので、「胎児虐待も同然の行為」はありえますが、「胎児虐待」は(胎児は人権がないので)存在しません。
(相続権も、無事に出生した場合にかぎり胎内に居た間に発生した相続の権利がさかのぼって得られるだけです)
法律的に分娩時には 胎児と新生児はどちらになるのでしょうか
定義が知りたいと思いました。
新生児虐待(ネグレクト)は法律違反では
通常、分娩時がリスクは高いです。
>適切な出産方法を選ばずに最悪の結果になれば罪に問われるのかなと
自然人がいつ自然人たる地位を得るかについては(自然人がいつ自然人たる地位を失って、法人としての遺産財団に含まれる遺体になるかと同様)、法律に特段の定めはありません。
基本的には、医学を含む科学や宗教によって了解されるべき事項ですから。
明文法で規定がないとなれば、判例はどうなんだって話ですけど…。
ごめんなさい。最新の判例がどうなってるかは知りません。
大審院ぐらい昔の判例では、たしか独立して呼吸を始めたらへその緒がまだくっついていても母体の一部分じゃなくて独立した人だったような気がしますが…。これも全く自信ありません。一介の学部生が十ウン年経っても覚えているような著名な判例は無かったと思います。
この辺をどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%A7%8B%E6%9C%9F
へぇ、独立呼吸説は、単なる一学説でしたか。勉強になりました。
陰謀論半分の内容ですので、あまり怒らないで下さいね(^^;
・メディアにとっては、手頃なニュースソース(背景を考察・検証せず、ただの"いい話"で済ませば一分もかからないで書ける)であり、スポンサー受けもいい。
・スポンサーにとっては、"自然"食品のいい宣伝になる。
・「勝ち組」母にとっては、自分の正当性を確認し、「負け組」母を見下す地位が与えられる(ついでに、某監督にならって医師を罵倒する権利付き)。
・経済界にとっては、保険医療を使わず"自然"にお金をばらまく"優良"消費者を育ててもらえる。
・国にとっては、経済界同様。または、将来的な社会保障費抑制の逃げ道に。
面の皮は、医師と、死んだ胎児と、「負け組」母ってところでしょうか・・・。
件の記事の横に出てくる広告がサントリー(変態関連で不買中)とパナソニックだったので、とりあえず注文していたVIERAをREGZAに変更してもらいました。レコーダーもDIGA以外にします。(パナソニックにメールします。)
そうではないと思います。それとは別のシステムを要請しているのでしょう。たとえば、「助産師に介護されながら、常に医師にモニターされている」というふうな。
町の産婦人科医がいきなり見知らぬ相手から要請されたら困るでしょうが、遠隔監視をする担当医が常にモニターしているのであれば、可能でしょう。そばに助産師がいれば、医師による助言で何らかの処置も可能です。あとは制度設計しだいでしょう。
「あったらいいな」と患者が夢想するのは自由です。できそうにないと思っていても、夢想するのは勝手でしょう。ドラえもんふうで。
意地悪な医者の立場から考えないで、もっと親切な医者の立場で考えてみてください。できることはいろいろありそうです。
ありがとうございます。色々と学説があることがわかりました。 ただ、新生児に関しては
虐待(ネグレクト)と言えるように思います。
>出産に向けてきちんと準備をしているので大丈夫と思えるようになった。信じてあげることが大事です」と言い、家族の理解と協力の大切さを強調する。
母子保健を担当する朝来市の担当者は、妊娠中の適切な健康管理や異常分娩(ぶんべん)のリスクに備えるためにも、産科での受診や妊婦検診は欠かせないとしている。大森さん夫婦にも受診を勧めていたが、自宅出産の意思が固いことから様子を見守っていたという。
梨紗子さんも「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」と、安易な気持ちでの自宅出産を戒める。一方で、「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」とも願っている。
準備の意味がわかりませんが、信じてあげても自己管理?できていても母子保健を担当する朝来市の担当者が言われるようにリスクの高い危険な分娩で法律的にも新生児虐待(ネグレクト)といえるのでは、真っ白な母子手帳を見て児相に通報することもあると思いますが・・・
したがいまして、母親による出生手段の選択および出生の経過そのものは(児福法で定められた「要保護児童」であるとか、刑法の保護責任者遺棄等で定められた「幼年者」にあたりうる)新生児としての地位獲得前の行為であって、新生児虐待行為では無く、母親の身体の一部に対する自傷行為と解釈するのが相当だと思われます。
行政に到っては、乱暴な話をすれば出生届が提出されていない時点では、新生児自身は、そもそも当該自治体の住民ではありませんから、住民への行政サービスの対象外です。
実際、保育所へ入所するという福祉を受けるのは児童であると解釈している自治体の場合(児福法条文的には正しい解釈だと思います)、出生していない児童は住民ではないので、出生前に保育所への入所申し込みを受け付けない場合があります。(というか、出産予定の妊婦さんからの保育所入所申し込みを受け付けない方が多数派だと思います)
まあ、真っ白な母子手帳(というか妊婦検診を拒否する妊婦)ってのは要注意人物であることは明らかなので、地域の保健担当者であればその様に対応すると思いますが。
野良出産でいいんじゃないすかぁ?
>目の前に妊婦がいれば全力で母児の救命に尽力します。
逆に考えるんだ!目の前に妊婦がいないところに行けばどぉってことないと!
>ただ、原始出産礼賛派の方々にお願い。
下水のリケッチャにでもお願いした方がマシかと。
>都会にいるから自然の怖さを忘れているのでしょう。無防備な登山や海つりと一緒です。
バカやって死ぬ自由は尊重すべきであると基本的には思ってますが、コレは赤ちゃん連れて冬山登山するも同然ですからねえ…。
その状況でお尻から出てきたら、助産師では往生しますが・・・。
もちろん、お尻から出てきても自然に無事生まれる子は生まれますけど・・・。
挙げ句に「医師がモニターしていたのに結果が悪かったのは医師のサポートが不十分だったからだ!」なんて言われるんじゃたまらないので、そういう状況は全産科医が却下でしょう。
正常出産は元々保険医療じゃなかったように思われますがコレは自然出産で産まれた子供は保険医療を使わず"自然"にお金をばらまく"優良"消費者に育つ、って意味でしょうか?
>意地悪な医者の立場から考えないで、もっと親切な医者の立場で考えてみてください。できることはいろいろありそうです。
仮にできたとして、なんでそんな事しなきゃいかんのかがまったくわからないんですが…。
喜んで引き受けちゃう○○な産科医が相当数いそうな気がが。誠に失礼とは存じますが、だって産科医だじぇええええええ?
タバコだって、リスクをすべて承知したうえで人に迷惑をかけずに吸うなら個人の勝手です。カロリー制限しない糖尿病患者だって、カリウム制限しない腎不全患者だって、腹部CTを拒否するHBVキャリアだって、その行き着く先を理解しているなら個人の選択だと思います。
Year 乳児死亡率 新生児死亡率 妊産婦死亡率
1900 151.3 73.5 3.98
2000 3.2 1.6 0.06
このリスクの差を覚悟するなら、原始出産という(医学上の)愚行は個人の選択として尊重して良いと思います。
「本当に家で産みたいと望み、自己管理のできる人でないと危険です」
「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」
……しかし、新聞記事には『自分は大丈夫』という信念は書いてありますが、大丈夫じゃない場合の結果を受け入れる覚悟は書いてありません。この記事だけでは『安易な気持ちでの自宅出産』に見えてしまいます。最後の言葉だって、新聞記者が誘導尋問的に言わせただけかも知れません。田舎で自給自足しているような一家ですから、それ相応の覚悟はあると想像するのですが。
何せ、私自身が医療の世話になって、乳幼児の難局を乗り切った存在ですのでね。
こういうニュースを聞くたびに、自分がいない、育たなかった世界を想像します。
そのたびに、ぞっとします。
両親が変な思想にかぶれていなくて良かった。普通に医療をうけてくれて良かった、と切に思います。
まあ、自分の記憶には当然ないし、カルテを見た訳でもないのですが、親の話は、なかなか真に迫って怖いものがありました。
でも、親には感謝していますよ。
(よく考えたら、これも人間教育ですねえ...。)
麻酔による無痛分娩は赤ちゃんに影響があるかもしれないから怖いので自然分娩とお願いしたら ドクターからオカルト!ち一蹴されました。
アメリカでは、病院での出産が一般的である中て、自然分娩を志す産婦さんの為に、後から「助産院」が設立されたのです。この妊婦とはヒッピーやニュウエイジの連中が多かったですね。これに対して、日本では昔、助産婦を介した出産が一般的であったため、アメリカとは逆になります。
だから自然分娩に対する助産婦の考え方が異なるのかななんて印象を持ったことを思い出しました。
アメリカは良くも悪くも周囲が親切であっても究極的には自己責任を取ることを要求されますが、日本の場合周囲が親切だから自分も甘えてしまうようですね。これは妊娠にも当てはまることです。日本の場合の自然分娩は医師のみならず胎児にも将来の責任も取らず甘えているのでしょう。
麻酔による無痛分娩は赤ちゃんに影響があるかもしれないから怖いので自然分娩とお願いしたら ドクターからオカルト!ち一蹴されました。
アメリカでは、病院での出産が一般的である中て、自然分娩を志す産婦さんの為に、後から「助産院」が設立されたのです。この妊婦とはヒッピーやニュウエイジの連中が多かったですね。これに対して、日本では昔、助産婦を介した出産が一般的であったため、アメリカとは逆になります。
だから自然分娩に対する助産婦の考え方が異なるのかななんて印象を持ったことを思い出しました。
アメリカは良くも悪くも周囲が親切であっても究極的には自己責任を取ることを要求されますが、日本の場合周囲が親切だから自分も甘えてしまうようですね。これは妊娠にも当てはまることです。日本の場合の自然分娩は医師のみならず胎児にも将来の責任も取らず甘えているのでしょう。
母親は勿論、父親も、ですね。
自分の出産、幼児期の危機の話とかを、両親から聞いてみるのも良いかもしれません。特に、これから子供を宿そうとする夫婦は。
怖い話も聞くかもしれませんが、別に、そういう事が必ず起きる訳でもありませんし、あった場合の対策も考えておけるでしょう。
...そんな事を考えました。
出生すれば人間として認められるはずなのですが、医療法上ではいわゆる正期産新生児は1人の人間(患者?)としては扱ってもらえません。
数のうちには入っているようですが、カルテが作成されていない(出生してなお、母親の付属物?)ことも多く、看護要員の配置なども十分とはいえません。
11月6日にあった日本未熟児新生児学会(神戸)の特別シンポジウムでは、「ミルクの1人飲み」や早期皮膚接触(STS;カンガルーケア)中の母子の放置による心肺停止事例の発生(調査によるとカンガルーケアの有無に拘わらずほぼ同率で発生している)を防ぐためにも新生児が1人の人間として大切に扱われるような医療制度が必要であると報告されていました。
まあ、これ以外にも、たっくさん突っ込みどころはあるでしょうけど。医療者から見れば。(ほんとうに肝炎のキャリア検査、多分やってないよなあ...。)
まあ、新生児はまだ健康保険証持ってないからなぁ。
まあ、新生児はまだ健康保険証持ってないからなぁ。
本件のお題と真逆ですが
成育では胎児から電子カルテです。
「21世紀のわが国のめざすべき妊娠分娩管理」
http://www.ncchd.go.jp/hospital/section/perinatal/sanka.html
お腹の赤ちゃん(胎児)を人間として社会に認めさせる活動
現行の法律、保険制度ではお母さんのお腹の赤ちゃんは人間として認められていません。しかし、成育医療を実践する当センターとしては、世界で初めてお腹の赤ちゃんに診察券を発行し、お母さんと同じように電子カルテを作り一人の人間として取り扱い診療しています。 このカルテはその子が生まれて、育っていき、その一生の中でずっと同じカルテとなります。
胎児の権利とか人権について突っ込むと、「人工妊娠中絶ってどうよ」という話になっちゃいますよ。
これこそホンモノの「親切」って奴です。日本のは単なる甘やかし。
>成育では胎児から電子カルテです。
おお、さすが城南地区で分娩するなら成育がステータスと言われる成育ですね。
国立病院で高級出産路線というのは国営事業としてはいかがな物かと思わないでもないですが…。
>正常出産は元々保険医療じゃなかったように思われますがコレは自然出産で産まれた子供は保険医療を使わず"自然"にお金をばらまく"優良"消費者に育つ、って意味でしょうか?
あ、ご指摘ありがとうございます。そういうことです。助かりますm(_ _)m
私見ですが、自然派の方には、医療制度への強い不信感と、自己決定権への執着があるように思いますので、積極的に無保険になられている方もいそうです。
将来的にこうした方が増えれば、異常分娩であっても保険が用いられないケースが増えそうなので、支払い側としては美味しい話かなぁと思いました。焼け跡からも、稼げるでしょうし。
私のブログでも紹介させていただきました。
結局、自宅出産そのもの(助産院も同じ括りに入りますね)が危険だということで、助産師会は対応がないのかもしれませんね。
今回も勉強になりました、ありがとうございます。
この方達が、そんなものを望まれているとは思えません。
自宅でなら、分娩監視装置をつけてくれるんですか?
健診に足を運ぶのはイヤだけど、往診に来れば診察させてくれるんですか?
私は美容外科医ですが、先日ALSO(産科救急シム)を受講してきました。
http://tsurumaikouenn.blogspot.com/2010/11/blog-post.html
これは、とても良い経験でした。産科の先生がかかえるリスクとストレスを、疑似体験できました。
全ての医師・医療者に受講をお勧めします。
http://www.oppic.net/item.php?pn=also_japan.php
(注:産科救急の患者を受けろと言っているのでは 決 し て 無い。)
というか、特に自然分娩のかたがた(一般人)に向けて「緊急時の対処のしかた」と題して、講習会開くといいです。まあ、今はまだ人手がなくてそこまで手が回らなさそうですが。
多くのひとが、怖くなって、病院での出産に切り替えるでしょう。
「怖いもの知らず」って言葉がぴったりですね。
開業して小銭儲かるようになったし、移動は全部タクシーです。
大銭が儲かったら、運転手付きの車にしたいところですが・・そこまでは行きそうにない。
うちのお客さん、小金持ち大金持ちいろいろ来ますが、お医者さんだけはすぐ解る。
なぜかというと、いい車であっても、必ず自分で運転して来るもん。
ベンツとかの高級セダン、自分で運転してくる感覚って、医者ならではなんでしょう。一般人は、社長とかになって成金すると、自分は運転しなくなる傾向が高い。
要は、せっかくお金貯めたら、それをリスク(交通事故とか)に遣わなくてどうする?
何が言いたいかというと、医者は職業上リスクに囲まれてるから、それを回避しようっていう感覚が、自覚してる以上に、たぶん麻痺しちゃってるってことです。
そういうリスク回避感覚の欠如の観点からは、自然分娩のひとも、産科医いまやってるひとも、似てるかも。
このあときっと、10年ドロッポ様が
>自然分娩のひとも、産科医いまやってるひとも、似てるかも
のフレーズを賞賛してくれるかも(^^;。
うち(個人開業医です)でも、妊娠中から予防接種のご相談などがあれば〇〇ベビー、という形式で診察券を発行させていただいております(名前が決まり次第診察券を差し替えします)。
もちろん、近くの産科医院にお願いして予防接種の説明を受けておいてください、と指導してもらってます。
もちろん、診療ではありませんし、保険もありませんので、無料奉仕です。
はっきり言って、究極の青田刈りってやつです。経営上、生まれる前から患者として取り込む手段なので、当たり前だと思ってました。
自家製綿で手織りの服なら敬意も表しますが、ちゃんとジーンズとトレーナは着ていらっしゃるんですよねこの一家、自給自足風生活であって時給自足ではありません。産婦人科医が行う献身的な医療は自然でないと否定しますが、機械が作るジーンズは自然みたいです。相手にするだけ馬鹿らしいですね。
それよりも新聞の先行きが心配ですね。この前毎日新聞が肺炎球菌・ヒブワクチンの啓蒙広告に1口○万で医院のお名前載せませんか?いかがですか?と来ました。昨年は朝日新聞も来ました。それって自ら記事にすべきもので広告で載せるべきものじゃないだろ〜何十人ものこどもの命の問題が広告料になるのか、落ちたものだな新聞もって感じです。
でも考え方を変えると医療機関から広告料をたくさんもらえるなら手のひら返して現代医療万歳とするのかもしれないですね。
>感染症の検査を出産前にやったかが気になりますけど。
>肝炎とか。
ATLは調べるべきですよね。全員の妊婦に。そうすれば、母乳と垂直感染の予防で、次世代の感染者をずっと減らすことができる。いっそ、母子手帳に、無料検査券をつけてあげればいいのにと思います。感染症一式。もちろん、HIVも。
>「家で産みたい人が家で産むことができ、何かあったらサポートできるような環境があったらいいな」
そんな安全は無料でたかっておいて、予約も行列もしないで横入りするような失礼な真似をするべきではないですよ。他の妊婦さんは、お金も時間もかけて、ちゃんと産婦人科医に見てもらう順番と入院する権利をゲットしているんですから。
助産師協会あたりが厳重に講義するべきでしょう。お医者さんは忙しいからね。
お産の安全性、、一次のなんちゃって産婦人科病院や、ブラックリスト病院がお産を辞めることで、かえって安全になったと思います。適度な集約は必要です。
生活信条、医療、人生観において皆がまちまちなのは理解しています。だからその時もどこまでがお互いの許容範囲なのか話し合って最終的に文書を交わしました。
自然分娩もホメオパシーでも自分達の信条があると云うのは認めます。ならば相手に認めさせる手順を踏むべきです。自然分娩を選択したというなら文書できちんと分娩に関わる医療関係者に提示しなければなりません。
産婦人科の先生達はとてもやさしい人が多いのです。自然分娩を選んだからと言っても、
Iいつも心配されてやきもきしています。一言でも自分達が自然分娩を全うすると明らかにしなくては心労は大変なものがあります。
きちんとせずに自分の流儀を貫くのは、親に連絡先を教えずに夜遊びをしている子供と一緒で親は心配で夜も寝れません。大切なお子さんを産むのだったら自分達が大人になんなくちゃ、お子さんが可哀想ですよ。
今回この報道を見るにつけ、記者も夫婦も随分子供じみているなとおもわざるを得ないのですね。子供が少しでも異常があった時、胸をはって子供に説明できますか?
それが出来ない親が思い込みだけで出産するのはおかしいと謙虚に考えてもらいたいです。
って誰の判断でしょうね。記者の感想でしょうか。
http://www.oppic.net/item.php?pn=also_japan.php
いや、くどいようですが、ALSO受けたときインストの産科医の先生が、わたしがここのコメ欄で前から産科の話題が出るたびにALSOを紹介してるの読んで、とても励まされるっておっしゃってたんで(^^)。
勇気を振り絞ってコメントします。いつもコメント見させていただいております。とても励まされています。ありがとうございます。(実はまだALSOのインストラクターではなく、来年1月インストラクターコース受講予定の身です。)
一産科医 様
>母の方は(無事に)手術後、「こんな所、私のいる所じゃない」とばかりに、病院のスタッフに背を向けて口もきかず、術後3日目には元の自然分娩礼賛派施設への転院を求める(もちろん、医療スタッフへの感謝の言葉は無し。)
おっしゃるとうりの経験がいくつかあります。病院勤務する産科医や助産師の心を寂しくさせる行為ですね。
パブリックコメント関係
> http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/803fca0a9b374bf7e1514050b03d0872 (緊急避妊系、低量ピルですね)
> http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/6f7f6e6a1ab130ca2d048f7d3853d3b3 (感染症法一部改正)
> http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/aff929a238e96a2837ec3e87bbb0578c (多剤耐性菌)
メディア関係
> http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/8f19a03deb39cbec4c0089037cc46a1d
その節は大変ありがとうございました。ALSOは本当によいシミュレーションだと思いました。ほかのシムと違って、babyを「救出する」っていうミッションな感じが、チリの鉱山事故で閉じ込められたひとの救出作戦みたいな、辛いながらも明るさに向かっているっていうか。
わたしのような医者だかなんだかわからない者でも、父性愛ならぬ医性本能刺激されました。医学生や研修医には、ほんとうに良い初期刺激になると思います。
くれぐれもご自愛ください。応援しています。
のフレーズを賞賛してくれるかも(^^;。
なるほど、だから両者は平等に鬱陶しいんですね…。