新小児科医のつぶやき

2011-11-19 なんとなく怪しげな・・・

まずは11/15付読売新聞 yomiDr.より、

彷徨う再生医療/京都のクリニックで治療後、韓国人が死亡。なぜ?

 弘法大師・空海は、唐の都・長安で真言密教を学び、日本に広めた。密教とは、言葉では伝わらないため、修業などを通して学ぶ「秘密の教え」。その教義を実践する 根本道場が、京都市中心部にある東寺だ。京都駅近くの新幹線車窓からも見える東寺の五重塔は、京都のランドマークタワーとして知られる。終日、観光客が絶えず、一方で、信徒にとって今も、大切な信仰の対象となっている。

 そのすぐそばの静かな住宅街の一角に、明るいベージュ色のモダンなコンクリート製の建物が建つ。大きなガラスと曲線的な外観が特徴的な建物と、5階建てのマンションのような建物の2棟から成る。前者の個性的な建物の1階バルコニーには、外周を囲むように木が植えられ、おしゃれな白いイスがいくつか置かれている。もともとは、企業の研修施設だったそうで、それを大きく改修したという。

 木造2階建て住宅が多いこの地域では、明らかに浮いた存在だ。際立つ存在感とは裏腹に、その実態は闇に包まれている。

 「何のための建物か、知っていますか」と、周辺住民に聞いても、首をかしげる人が多い。

 「話している言葉から、出入りしているのは韓国人だと思う。我々とは接触がなく、何をしているのか分からない」

 「在日韓国人の知り合いに尋ねても『知らない』と言っていた。本国の人しかいないみたいだね」

 「突然、大型バスで大勢の韓国人がやってきて建物に入っていく。何か宗教的なものだと思っていた」

 そんな感想が返ってきた。かなり不気味な存在だったらしい。記者は7月半ば、初めて、ここを訪れたが、人の出入りはなく、ひっそりしていた。インターホンを押しても誰も出てこない。周辺住民によると、2011年に入ってからは、韓国人の姿がほとんど見られなくなったという。

 ただ、ある中年女性だけは、少し、「秘密」を知っていた。「韓国人を連れてきたバスの日本人運転手にこっそり聞いた。本当かどうか知らないけど」と前置きして言葉を継いだ。

「韓国のバイオ会社が、患者の体から細胞を取り出し、それを戻す治療をここで行っているそうですよ。韓国で行うと違法なので、日本にクリニックを作ったらしいです」

 建物全体をよくよく見回すと、上部の外壁には「RNL bio(アールエヌエル・バイオ)」、正面玄関近くの外壁には、しゃれた字体で「Bethesda Clinic(ベテスダ・クリニック)」という英語の文字が書かれてある。人の出入りがないのは当然だった。2011年5月、税金滞納で不動産が差し押さえられており、事実上、閉院していたのだ。

 働きが悪くなった細胞・組織・臓器を作り直したり、改善させたりする「再生医療」を試みているクリニックだった。ここで2010年9月、自分の細胞の投与を受けた後、一人の韓国人が亡くなった。

ミステリー仕立てみたいな表現が散りばめてある上に、字数制限が厳しいはずの新聞記事にしては東寺の説明が無闇に長いのですが、それは置いといて焦点は、

    Bethesda Clinic(ベテスダ・クリニック)

これになります。実はこのクリニックのホームページは京都ベデスダ・クリニックとして存在します。このクリニックが今どうなっているかですが、読売記事より、

    2011年5月、税金滞納で不動産が差し押さえられており、事実上、閉院していたのだ。

ほんじゃ開院はいつだったかになりますが、院長あいさつ

京都ベデスタクリニックは2010年5月に開院

1年しか持たなかった事になります。ただひっそり開院して、ひっそり閉院したかですが、閉院はともかく開院の時はかなり派手だったようで、20101.5.9付聯合ニュースに開院の時の様子が写真で掲載されています。リンク先の写真を良く見て欲しいのですが、風景はテープカットの瞬間である事がわかります。

そしてズラリとならぶ面々ですが、左端は京セラの稲盛会長だと考えられますし、その右側は前原誠二氏であると思われます。でもってこの開院式の会場がどこかなんですが、2011.3.7付京都・環境ウォッチに、京都の雑誌「ねっとわーく京都」の3・4月号ー「覆面記者座談会」の記事が引用されています。

ー4月号ー

その「富裕層観光」の続きとして

「京都に韓国系企業による再生医療クリニックが開設され、その開設式に京都市の副市長はじめ国交省・観光庁の役人が参加している。自分は安全問題や富裕層向け医療という点で疑問や不安を感じている」との情報から、話題が展開されている。

「昨年5月にホテルオークラで韓国のバイオ関連会社『RNLBIO』によって、成人幹細胞治療の専門病院である京都ベテスダクリニックの開設式が行われ、そこに京都市の副市長も参加していた。京都ベテスダクリニックは何をやる病院かと言えば、いま話題の最先端の医療技術である幹細胞を使って、アトピー、リュウマチ、糖尿病、ガンなどの治療を行う・・・」

開院式はホテルオークラで開催され、

    その開設式に京都市の副市長はじめ国交省・観光庁の役人が参加している

ま、稲盛氏、前原氏の横に並ぶのに相応しい人々がおられたと考えてよいでしょう。それと読売記事にある

     ただ、ある中年女性だけは、少し、「秘密」を知っていた。「韓国人を連れてきたバスの日本人運転手にこっそり聞いた。本当かどうか知らないけど」と前置きして言葉を継いだ。 「韓国のバイオ会社が、患者の体から細胞を取り出し、それを戻す治療をここで行っているそうですよ。韓国で行うと違法なので、日本にクリニックを作ったらしいです」

「らしい」も何も聯合ニュースには、

クリニックを韓国でなく日本に設立したのは、韓国では自己幹細胞の治療を薬事法で「医薬品」として管理しており、複雑な臨床試験など厳しい規制を設けているため。日本では、自己幹細胞の治療を「高度先進医療技術」と定め、医師の判断の下で自由に治療が可能だ。

で、どの程度の目論見だったかも聯合ニュースにあり、

 京都ベテスダクリニックは、来年1万人、2015年には10万人の患者を誘致する計画だ。これが実現すれば、産業的価値は3兆ウォン(約2379億円)に達すると見込まれる。

こうはならなかったから1年で閉院しています。それにしても10万人とはかなり野心的な計画であったのがわかります。読売記事では見出しに「韓国人が死亡」としている割りには、シリーズ物のためか一言も記事中では触れていないのですが、2010.10.23付東亜日報に、

国内で許可されていない幹細胞治療を中国や日本で受けた患者2人が死亡したことが分かった。国会保健福祉委員会の朱昇鎔(チュ・スンヨン)議員(民主党)は22日、国政監査で、「先月30日、バイオ企業アール・エヌ・エル・バイオの協力病院の日本の京都ベデスタクリニックで、幹細胞治療剤の投与を受けたイム某氏(73)が、肺動脈塞栓症で死亡した」という事実を公表した。肺動脈塞栓症とは、血管に流れる浮遊物が血管をふさいで生じる。この患者は、アール・エヌ・エル・バイオと1年間のメディカルツアー契約を結び、日本に渡って治療を受けた。

2010.10.23時点で2人が死亡していると韓国政府が発表している事が確認されます。東亜日報にはバイオ企業アール・エヌ・エル・バイオの営業手法も証言としてあり、

朴氏は、「アール・エヌ・エルは、『コーディ』と呼ばれる営業社員が別の患者を紹介すれば手当を与える方式で営業している」と話した。

なるほどの営業手法です。このバイオ企業アール・エヌ・エル・バイオですが京都だけに拠点があったわけではなく、

アール・エヌ・エル・バイオは、中国、日本、米国など8ヵ所で協力病院を運営し、約8000人の患者に施術している。

どうもなんですが、2010年5月に開院したものの、2010年10月に死亡事故が公表され、その後の逆風で沈没したと考えて良さそうです。たぶんですが、日本が8番目の開院で、いわゆるメディカル・ツーリズムとして発展すると踏んで、稲盛会長、前原誠二氏、京都副市長、国交省・観光庁の役人が集まってと考えて良さそうです。

しかしよく読んでみれば「約8000人」とは協力病院数からするとささやかです。この8000人が述べ数なのか、年間なのかですが、院長あいさつにこうあります。

8000例を超える症例を経験する中で

このあいさつは京都が開院する時に書かれたと考えて良く、そうなれば8000人なり8000例は日本以外の7ヶ所の協力病院で行なわれたと考えられます。でもって7ヶ所が同時に出来たとは考えにくく、何年かの内に順次拡大されたとするのが妥当でしょう。詳細がわからないので大雑把な算数にしますが、7ヶ所の協力病院の平均存続期間を2年とすれば、1ヵ所当たり年間600人弱となり、週にすれば10人チョットぐらいになります。

もちろん10人が「例」であれば毎週新患が10人程度と解釈も可能ですが、京都の目標であった2010年には1万人、2015年には10万人の計画に較べると、かなりささやかな規模に見えます。なんとなくですが、それまでホソボソと展開していた事業の旗艦施設として京都を作った様にも見えます。それだけ力を入れていたので、あの華々しい開院式があったと考えられなくもありません。


これぐらいは30分もあれば調べられるのですが、読売記事がこれからどんな展開を見せるのかは楽しみにしておきます。院長インタビューでも出てくるかもしれません。申し訳ありませんが、かなり風邪気味でしんどいので、この程度の情報提供に留めさせて頂きます。うぅ、頭が痛くて、咳がひどくて、鼻も詰まって苦しいよ・・・。

話題が違いますが・・・話題が違いますが・・・ 2011/11/19 08:24 本日の話題とは違い申し訳ございません。
10月18日の「AEDを持つ事への責任」について若干のコメントをさせていただきました。
お時間がございましたら、ご一読いただけると幸いです。

お体をお大事に・・・。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 10:33 脂肪幹細胞注入っていうのは、美容外科で豊胸のメニューのひとつで(私はやってないが)、まず脂肪吸引して、そこから壊れた脂肪・吸引廃液などを除いた中間層の細胞成分(ここに脂肪幹細胞が含まれるらしい)を、バストに注入してやるって方法みたいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%82%E8%82%AA%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E%E7%A7%BB%E6%A4%8D
ベテスダクリニックの方法は
http://bdclinic.com/kyoto/jpn/clinic/clinic02.asp
によると、
「脂肪幹細胞を特許技術で急速培養して、億単位の脂肪幹細胞を静脈経由で全身投与し、現在治療法の無い難病と言われる自己免疫疾患(慢性関節リュウマチ,強皮症等)、虚血性疾患(Buerger病,難治性潰瘍等)、脳神経疾患(脳梗塞、パーキンソン病等)などの治療を行い」
だから、この「脂肪幹細胞」を経静脈的に点滴して全身に循環させてやる、ってことのようですね・・。
いかにも、肺動脈塞栓起こしそう(^^;。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 10:41 わたしも、こういうの、ほんとにやりたいんだけどな・・。>メディカルツーリズム
東南アジア各国から、日本のブランド生かして、現地でお金持ち集めて、うちのクリニックに来てくれるといいんだけど、なかなかそこまでの器量がありません(^^;。
結果、日本の医療ブランドは、韓国人とかに食い荒らされて、日本国は何らメリットを受けることなく(税金も滞納だし)、徐々にブランド価値は損なわれていく・・ああ、もったいない。

YosyanYosyan 2011/11/19 11:47 あんまり良く知らない分野なので医学的見解は控えましたが、この治療法はヒト脂肪組織由来の多能性幹細胞及びそれを含む細胞治療剤として特許(特表2009−527221 平成19年5月24日)を取っているようで内容は、
http://www.ekouhou.net/%E3%83%92%E3%83%88%E8%84%82%E8%82%AA%E7%B5%84%E7%B9%94%E7%94%B1%E6%9D%A5%E3%81%AE%E5%A4%9A%E8%83%BD%E6%80%A7%E5%B9%B9%E7%B4%B0%E8%83%9E%E5%8F%8A%E3%81%B3%E3%81%9D%E3%82%8C%E3%82%92%E5%90%AB%E3%82%80%E7%B4%B0%E8%83%9E%E6%B2%BB%E7%99%82%E5%89%A4/disp-A,2009-527221.html

こんな感じです。

YosyanYosyan 2011/11/19 12:03 こんな感じの後のコピペ忘れていました。

『本発明はヒト脂肪組織由来の成体幹細胞である多能性幹細胞に関するもので、より具体的には、スフィア(sphere)形成を通じて未分化状態で長期間維持が可能で、増殖率が優秀なヒト乳房脂肪組織由来の多能性成体幹細胞及び前記成体幹細胞の分離及び維持方法、前記多能性成体幹細胞から神経細胞、脂肪細胞、軟骨細胞、骨形成細胞及びインシュリン分泌膵臓ベータ細胞への分化方法、及び前記分化された細胞または前記成体幹細胞を含む骨関節炎、骨粗鬆症及び糖尿病治療用細胞治療剤と乳房組織形成用細胞治療剤に関するものである。
本発明による多能性幹細胞は成体幹細胞にもかかわらず、骨形成細胞、神経細胞、星状細胞、脂肪細胞、軟骨形成細胞、骨形成細胞、またはインシュリン分泌膵臓ベータ細胞に分化する能力を持ち、骨粗鬆症、骨関節炎、神経疾患、糖尿病などの治療に有効で、乳房組織形成に有用である。また、CORM−2含有無血清培地でスフィアを形成し、未分化状態で長期間維持が可能なだけでなく、増殖率が非常に優秀で細胞治療剤として有用である。』

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 12:14 Yosyan様
ざっと読みましたが、そうすると、これ、荒っぽく中間層の細胞成分を点滴して返してやるんじゃなくて、短期間ではあるけど、培養してから点滴したのかな?
なら、採取時の脂肪吸引の合併症でしょうね>肺梗塞。

院長の中間健先生は、ググッたら、「日本、韓国、オーストラリアの医師国家資格を持つ」方のようで(もっともオーストラリアのは、英語が出来れば申請すれば他国の医師免許でOKらしいけど)
こちら↓で院長やってるほか、日本韓国、あちこちのクリニックで代診やってるらしい。
http://www.coeur-clinic.jp/clinic.html
この「クール美容外科」も、たぶん、オーナーは別の雇われ院長じゃないかなあ。なぜかというと、あちこち掛け持ちしすぎ(^^;。
ちょっと疑問なのは、クール美容外科の院長と、ベテスダ・クリニックの院長重なってないかなあ?・・メディカルツーリズムの外国人専用クリニックの院長なら、ほかの院長と掛け持ち可ってことはないですよね?・・管理者はほかのひと届けて、看板として「院長」請け負ってたのかしらん。
まあ、こういうマルチリンガルな人でないと、メディカルツーリズム難しいよね。

BusyBusy 2011/11/19 12:33 脂肪組織は従来は手術後廃棄されていましたが、最近では幹細胞が多種含まれている宝の山だと云われるようになりました。
話題にある特許とは幹細胞の新治験というより、細胞の単離とsphereを使った効率的な培養法のことだと思われます。幹細胞は一般的にフラスコの底に接着した途端に分化し始めるし、どの細胞に分化するかは培養条件によって全く異なります。希望通りの成熟細胞に分化させる培養方法を見つけただけでも大発見といえます。
従ってオイラは 臨床に現時点で応用するというのは 疑問です。億単位の細胞と言いますが、きちんと細胞がバラバラになる浮遊液(たかが 1x 10*8)を500ml作れば塞栓は怖くないと思いますよ。結局細胞どうしがくっついて塊をつくったのかなと 類推しました。

少なくとも臨床上の安全性は確かめたのでしょうか。高度医療の名の元に怪し気な治療を行うものですな。

元ライダー元ライダー 2011/11/19 12:36 脂肪組織の中に多能性幹細胞があり、それを培養で増やすところまでは良いです。でも、なんでそれが病気を治すの?

マスコミ、財界、政治家の大好きな混合診療全面解禁を行ったら、そのほとんどがこうした疑似科学による医療となって、健康保険による初再診料や入院基本料を食いつくす訳です。「日本で認可されていない薬剤の使用ができる」と言ったところで、その中で真っ当な薬剤の占める割合は極々一部になりますよ。導入される薬剤のほとんどは商売のための薬剤でしょうね。これが医療経済効果100兆円のカラクリですよ。


>「高度先進医療技術」と定め、医師の判断の下で自由に治療が可能だ。
そうそう、これも嘘ですね。

YosyanYosyan 2011/11/19 13:11 医学的なこと、技術的な事に関しては感触として「怪しい」と言うか、「未熟」と言うか、「実験」レベルのように感じています。具体的に指摘するほど知見が無いので、その程度にさせて頂いています。

問題は読売記事で、どう読んでも続き物です。連載企画であるのは明らかなんですが、今後の展開がどこに向くかは非常に興味があります。昨日は今日より絶不調で、資料収集も頭をフラフラさせながらやっていたので見落としていましたが、続編が出ていました。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=50415

良ければお読み下さい。この治療法を「支持する」と受け取って良さそうです。広い意味でのこの分野の可能性については否定しませんが、京都ベデスダ・クリニックを切り口にするのはかなり筋が悪いやり方だと感じています。第3回があれば注目しておきたいところです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 14:12 この手のはなしは、
A:騙されて出資する小金持ち(カモ)。昔儲けた歯医者だったり医療と全然関係ない社長さんだったり。
B:コンサルタント、元美容外科の事務長とかで、いろいろコネあり。
C:看板になる美容外科医
の三者で成り立ってて、BがAに話を持ちかけて、Cが雇われ院長で1〜2年やります。元金回収できないのは折込み済み。
採算取れず赤字なのでAが泣く泣く損きりで、BまたはBを介して次のA’に売却。Bはここでも二度オイシイ。
今回のはなしは、これが、国際的になっただけの話です。関係者の誰一人、これで何か結果が出るなんて思っちゃいません。たまたま良くなった人が一人でもいようものなら、そりゃもう祭り上げて大騒ぎ。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 14:27 続編読みましたが、「支持する」感じじゃないと思うけどなあ・・。
ちゃんとした大学病院が結果を出して、ほんとに効果あるものなら、公的保険でまかなわれるはずだから、あせっておかしなものに飛びつかないようにしましょう、って結論じゃないかしらん。
仮に将来、結果が出て確立したとしても、公的保険で安くまかなわれる日は来ないとわたしは思うけど・・。

新聞ネタとしては、複数の問題重なってる点が、切り込み口としては、確かに悪いですね。
1)日本へのメディカルツーリズム
2)再生医療の先走り
3)コンサルタントによる病院ころがし

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 14:45 あと
4)死因が肺梗塞
ていうのも、ややこしいですね。
採取(脂肪吸引)時の合併症かもしれないし、
点滴した細胞が肺で詰まったのかもしれないし、
飛行機乗ったためのエコノミークラス症候群かも・・韓国(短時間)だから、それはないか(^^;。

YosyanYosyan 2011/11/19 15:08 moto様

無難に落とすのか、斜め上に駆け上がるのか現時点では相当微妙なところです。ま、元原稿は出来ているはずですが、反応をみながら調整もありと言うところでしょうか。

 >あせっておかしなものに飛びつかないようにしましょう

その線はあり得る路線ですが、その話に持っていくにしては前フリが長すぎるような気がします。もう2回やっていますし、そこにもって行くのなら、もう少し違う入り方はありそうな気がします。どうでも良いと言えば、どうでも良いところなんですけどね。

YosyanYosyan 2011/11/19 15:11 そうそう元原稿が出来ているのなら、どこかで冒頭部の話に戻る必要があります。じゃないと、東寺の説明にしてはくどすぎます。空海の話と再生医療の話をどこかでこじつけるための冒頭部のはずだからです。推理物としては楽しめるかもしれません。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 16:25 たしかに、再生医療の先走りっていうのは、空海の密教の護摩法に通じるマヤカシ的な怪しさですが、まさか、そんな風にはまとめないでしょう(^^;。
たまたまじゃないのかなあ>東寺

吉田吉田 2011/11/19 16:54 RNLバイオ(とベテスダクリニック)についてはネイチャーにも記事になっております(ttp://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21107396, Korean deaths spark inquiry)。要約すると韓国で採取した脂肪から脂肪由来幹細胞を取り出し、培養した物を日本で患者に静脈注射するという治療を受けた患者が2名死亡したことが韓国の議会で問題になったというニュースです。なぜ日本かというと、日本には幹細胞治療についてはヒト幹指針というガイドラインがありますが、守らなくても医師の裁量権で法的な罰則はありません。これを利用して韓国では行えない”幹細胞治療”を日本で行いました。さらにテキサス州知事(大統領候補の一人)もこの治療を受けております(ttp://abcnews.go.com/Politics/texas-gov-rick-perry-received-experimental-stem-cell/story?id=14232057#.TsdcCLKa8fY)。まだニュースになっていないと思いますが、メキシコで同種の治療を受けたアメリカ人が死亡したニュースも入ってきております。

なぜこれで治るかというのはまだよく分かっていませんが、糖尿病、腎臓、肝臓様々な病気に間葉系幹細胞の注入(局所、静脈)が効くとして既に投与が行われており、これである程度効果がある結果が報告されております。一方でトラブルも多く、上記のNatureの記事にもリンク先からタイのケース等報告されています。特に脂肪由来の間葉系幹細胞は他の間葉系幹細胞と比較してかなり粘度が高く、血栓を作りやすいことは研究者の間ではよく知られている事実で、安全性に関してはどう見ても危険、なレベルです(一方でRNLバイオ側から安全性に関する論文も出ている)。

いずれにせよこういった”治療”の大半は治療は政府の認可を得ておらず、効果も安全性も極めて怪しいものです。今年3月の再生医療学会の勧告(ttp://www.jsrm.jp/news/110303.html)はこれらに対する危惧による物です。

麻酔科医麻酔科医 2011/11/19 18:11 >いかにも、肺動脈塞栓起こしそう(^^;。
TEEで見ていると、髄内釘操作で、けっこう飛んできますね。
でも、実際ETCO2に変化が起こるような臨床的な肺梗塞までいたるのは少ないけれど、いやああ、美容とか、足を踏み入れない領域ですが、いろいろいろいろ勉強になります。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/19 18:35 RNL-bioのホムペ見たら、アトピーも治るらしいですね(^^;。
http://www.rnl.co.kr/eng/pr/pr_news_list.asp
の2009-6-5
中国(北京)にも進出したみたいです。

みんな、これ、どう考えるか知らないけど、わたしは、現状に日本国が法規制かけたら、絶対いかんと思う。
1)患者はメディカルツーリズムで来る外国人だ。
2)クリニックの資本は外国企業が出す。
3)日本人医師は、雇ってもらえる。なんかあっても、患者が外国に帰った後なら、日本人医師が訴えられることはたぶんない。

日本のブランドイメージと、法規制の網目で、この手の海外資本がどんどん日本に上陸してくれたら、日本人にとって何も悪いことはない。やってること自体も、今回の死亡事故とかは、先進的なりのリスクとして当然ありうることなんだから、道義的にそれほどはマズイことじゃない。外国人なんだから、それぞれの国で議論すればいいことです。

ぜったい、これは批判すべきじゃないね、シニカルな意味じゃなく、マジそう思う。

吉田吉田 2011/11/19 19:31 moto様
これらの治療はいったいどの程度のリスクと効果があるのか全く明らかになっていない上に患者保護をなおざりにしてる等、まともな医療ではありません。はっきり言ってマルチ商法とか霊感商法のレベルです。
今世界各国で一生懸命細胞治療の実現性と患者利益の保護を両立させた枠組み作るために努力してるのに、こういうのを認めると日本は先進国のまともな医者から相手にされなくなります。

元ライダー元ライダー 2011/11/19 20:22 >道義的にそれほどはマズイことじゃない

先進医療と見なせるのなら良いのですが、オカルト医療としか見なせなければ、それに手を貸すことは道義的にどうなんでしょうね。どう見なすかは個々の医師の判断だとするなら、それはホメパチにも言える訳で。

>クリニックの資本は外国企業が出す
混合診療を推している財界は、こーゆーのに資本を出して儲けたいのでしょうなあ。

元ライダー元ライダー 2011/11/19 20:31 そうは言うものの、国が開業医をどんどん締め付けるなら、こーゆーのにも手を出しますよ、私は。尤も、もっと毒にも薬にもならない「先進?」医療限定ですけどね。顧客の精神的満足感を商品にするんだと割り切りますよ。医療にサービス業を求めるなら、そういうことになります。

BugsyBugsy 2011/11/19 22:06 >道義的にそれほどはマズイことじゃない
>みんな、これ、どう考えるか知らないけど、わたしは、現状に日本国が法規制かけたら、絶対いかんと思う。
ああ 日本人の患者じゃなかったら何をやってもいいのでしょうか。

>そうは言うものの、国が開業医をどんどん締め付けるなら、こーゆーのにも手を出しますよ、
自然にそうなるでしょう。

それよりも何よりも 静脈注射をすれば脂肪幹細胞がお目当ての臓器に届くかもと思うこと自体が相当いい加減ですな。
届いた先で>骨形成細胞、神経細胞、星状細胞、脂肪細胞、軟骨形成細胞、骨形成細胞、またはインシュリン分泌膵臓ベータ細胞に分化する能力を持ち、骨粗鬆症、骨関節炎、神経疾患、糖尿病などの治療に有効で、

アホを抜かすな。脳梗塞の患者に脂肪幹細胞を静脈注射をして運よく脳に体内循環を経てたどり着いて 梗塞が起こった場所で神経細胞、星状細胞に仮に成り果てて脳細胞が増えたら 癲癇という言葉をご存じないか。都合よく正常脳細胞の構築に乗っかるかよ。脊髄損傷の再生医学の実験発表でいい加減うんざりしています。

届いた局所で脂肪細胞や他の細胞に化けられても意味ないでしょう。脳梗塞は血管が詰まること すなわち血流で遊走した細胞のドン詰まりですが。そこから先に都合よく梗塞局所まで遊走まではしないでしょう。脳腫瘍の治療は別の幹細胞の話です〜〜〜〜。

少なくとも こいつらhoming factorという言葉を知らないな。

幹細胞って何だよ。臓器の微小環境に合わせて増殖してくれればありがたいが いったん環境因子の制御を逸脱した幼若化細胞の早急な増殖って普通は癌というぞ。誰も言ってないけど。

オイラは別のホニャララ幹細胞の研究をしてますがね。甘くはないです。
まあ昔の黒質細胞の脳移植でのパーキンソニズムの治療という研究を思い出します。随分アメリカじゃ予算をとりました。 
予算を取った後の言い訳のような気がします、外国でね。自費で治療を受けた患者が可哀そうでした。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/20 04:03 >みんな、これ、どう考えるか知らないけど、わたしは、現状に日本国が法規制かけたら、絶対いかんと思う。
>日本のブランドイメージと、法規制の網目で、この手の海外資本がどんどん日本に上陸してくれたら、

仮に法規制をかけるとすればどうすればいいかを考える方もおられると思います。
具体的に新しい法が必要なのでしょうか。

倫理倫理で夜も眠れず倫理倫理で夜も眠れず 2011/11/20 08:34 moto-tclinic様や元ライダー様のお考えは個人的には大変残念であり、賛同できません。
「ある一定の収入を確保するために医師免許を利用する;そのためには、患者の権利侵害スレスレのことをしても患者がそのことに気付かず満足していれば問題ない」という考え方は非倫理的であり、ヒポクラテスの誓いに反するものではないでしょうか。「そんな誓い、してない」とおっしゃられるかもしれませんが、医師になるということは、国民の信託を背負うということであり、国際標準の職業倫理は守らねばならないと思います。青臭いといわれても、この一線は、譲れません。
東北大震災/原発被災で、日本はこれから緊縮財政は必須ですし、それに失敗してギリシャやイタリアやスペインのようになりたいとは国民は誰も思わないでしょう。
日本の場合は、「ショックドクトリン」にみられる私企業の暴走はまだ限られていますが(いつのまにか街角じゅうが防犯カメラに覆われてしまったのには不気味さをおぼえ、これで儲かった企業があるんだ、と、「ショックドクトリン」で学びましたが)これに似た体制をほかならぬ公務員が確立してしまっており、彼らが社会保険料や税金をがっぽりと自らの高額年金・退職金や第二第三の就職先のお手盛り高給・退職金に「トランス」する既得権には唖然とさせられます。新設医学部にももちろん文科省の天下りポストをばっちり確保するでしょうし。おっとちょっと脇道にそれましたが、言いたいことは、官僚がその有能さを駆使して作り上げた見事な公給外収入ルートを手放そうとしない限り、どこで節約するかといえば、「医療費の無駄」も標的になるであろうということです。
医療費の中で何がもっとも無駄か?
返答は人それぞれでしょうが、国際的にも、日本人の外来受診回数が多すぎること、感冒薬の処方が多すぎることは突出していますので、国民健康のアウトカムに影響を与えないで、単に啓蒙啓発だけで医療費削減しやすいのは、このあたりと思われます。
たとえば、インフルエンザの予防接種をしっかり実施したうえで、「風邪の症状は、これこれ。発熱しただけで、スワッと医療機関を受診しないで、経過をみる。風邪に抗生物質は効かない、それどころか抗生物質を風邪で濫用すると耐性菌を生みいざというとき抗生物質が効かない可能性すらある。インフルエンザではないかと思っても、発症後12時間未満で受診しても正確な迅速検査はできないし、48時間以降では抗インフルエンザ薬にご利益はない。そもそも若い健康な人はインフルエンザ治療を薬に頼る必要はあまりなく、たった一日の症状緩和促進のために高価な抗インフルエンザ薬を濫用することは財政上勧められない。何よりも、いざ新型インフルエンザやパンデミック型(鳥型など)インフルエンザが襲来したときには抗インフルエンザしか治療薬はないのだから、何でもないインフルエンザに濫用して耐性を作ってしまうことは賢明ではないとすら考えられる」など、基本的な知識を政府広報で徹底して、国民の「風邪にかかったら早めに医療機関を受診」という誤解を解くことが大切と思われます。
もちろん、日本の医療費は、国際的にみても安すぎます。赤字の設定の診療報酬は言語道断です。
しかし、「風邪で成り立つ診療所」や「風邪がはやったら神風」というのは、医師として忸怩たるものがあります。
どこをどうしたら財政を立て直せるのか。
官僚が特権を返上すること(年金の一元化を含め)がまず第一段階でしょう。東電は退職者にも年金減額を訴えざるを得ない状況であり、日本国財政だって同じなのですから。
しかし、医療界も、稼ぎやすいところで稼ぐ、などという考えは捨て、適正な医療で適正な医療費を要求しないと、国民の支援は得られないでしょう。
あいかわらず、コチコチで、すみません。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 10:47 日本の医師の裁量権が広いのはいいことで、わたしら医師免許を有する者が反対する理由は何もないと思うけどなあ。
その自由な裁量権の中での「倫理」はまた別の話しだし。
これだけ自由な裁量権委ねられてるってことは、国民に「信頼されてる」ってことだと思うよ。
国民が日本の医師の倫理を信頼しなくなったら、法規制がかかるんでしょう。
今回のはなしは、
1)メディカルツーリズムで日本に資本が落ちる(RNLの株主は韓国人ばっかしだろうし)というメリットと、
2)先走り「再生医療」の片棒を担って、海外から非難を受けた場合の国益の毀損というデメリット、
の二つを日本国民がどう判断するかということだと思うけど。
今のところ1)>2)じゃないかなあ?将来はわかりません。
何も知らない外国人患者が可哀想じゃないか、という点については、これは微妙すぎる。価値観も社会背景も違うものを、明らかに間違った危険な医療行為だ、ということでない限りは、日本人の感覚で判断できないとわたしは考えます。本国で、自分たちで考えてもらうしかない。
医の倫理って、かなり相対的なもので、絶対基準はないと思います。安楽死だってオランダじゃ合法だし、末期がんの日本人患者が安楽死目的でオランダに行くのは、わたしは許されると思うし、日本でしてもらえないからタイで性転換手術受けるひとだっているし。
「国境こえてまで、そうしたいんだったら、もう何も言わない。好きなようになさい。」
っていうことで、国境越えた時点で「倫理」はかなり解除されるんだと思う。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 10:59 ×国境越えた時点で「倫理」はかなり解除されるんだと思う。
〇国境越えた時点で、ローカルな「倫理」はかなり解除されるんだと思う。

ローカルな「医の倫理」に対して、絶対的(国際的)な「医の倫理」もあるとは思うんだけどね。
それは例えば、戦場で医師はどう振舞うべきか?みたいな。
今回のは、先走り「再生医療」をどう考えるか、みたいな話だから、ローカルな「医の倫理」でいいと思うんですけど。
ぶっちゃけ、RNLという韓国の会社をどう考えるか?ってことで、これはbioの、ほんとに博打みたいな先端企業のようで、将来1:9くらいのオッズ比で、犯罪企業の烙印押されて潰れるような気もするけど、大化けしないとも限らない(^^;。
そこに韓国人が投資して、特攻隊みたいにお金払って志願してくる患者もいるんだし、韓国がほんとにこういうことは駄目だと思うなら、韓国国内法でこの種のメディカルツーリズム規制すればいいんだと思うなあ。

吉田吉田 2011/11/20 14:19 moto様
これらの先走り再生医療については病気腎移植と同種の問題があると思います。
今までのデータの蓄積がない上に種々の危険が指摘されている”医療行為”について、術者は「効果がある」としながらも有効性や安全性の詳細なデータは公表しない。またその危険性について患者に対してきちんとした説明と同意をとらない、トラブルが起こったときの責任をとる用意もない。これらの点を考慮すれば到底まともな医療とは言えませんし、これの片棒担げば国民の信頼を失います。

医の倫理ですが、その表現を使えば現在欧米日で国際的な幹細胞治療に対する倫理を含めた
規定を模索している最中です。命に関わる副作用が高い確率で起こる事をろくに説明もしないで患者の同意を引き出しといて、患者が望めば何をやってもいい、というのはまともな医師の態度ではありません。各国でまともな再生医療を行う人と行政が必死になって先走り再生医療(前述のTexasの例とか)を止めようとしている最中にこんなのサポートしたらそれこそ先進国から総スカンです。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 15:28 吉田様
>先進国から総スカン
それは大きな国益毀損だから、ほんとにそうなら、私も反対(^^;。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 15:51 >今までのデータの蓄積がない上に種々の危険が指摘されている”医療行為”について、術者は「効果がある」としながらも有効性や安全性の詳細なデータは公表しない。

いや、私の居る美容外科の世界じゃ、これこそがパイオニアとして同業者から尊敬される姿勢なもんで(^^;。
脂肪吸引や豊胸の歴史なんて、血みどろですよ。最初に脂肪吸引開発したフランスの美容外科医は、有名バレリーナの大腿動脈傷付けて足切断させちゃったらしいし。
今回のはなしは、幹細胞ががん化したとかってことじゃなくて、血管内という投与法が悪かったわけだから、きっとこれに懲りずに「何か宝の山が見つかるんじゃないか」って、RNLに株主が投資する限りは続くと思うけどなあ。
中国に会社つくってるみたいだから、日本がだめなら、きっと中国でやるよ。
「国際的な倫理規定」って、関係者の自己満足みたいなところがあって、反しても法的に罰せられない国に行ってすればいいだけのことだから、あんまり意味無いような気が自分はするけど。

いや、自他国民の総スカンくらうっていうことなら、それなら反対です。倫理的には、どうもピンと来ない。抜け道必ずある話だから。
自分、別にやりたいわけじゃないから、反対でいいです(^^;。

吉田吉田 2011/11/20 17:16 moto様
仰る通りそういう方々は各国にいていろんな(危ない)ことをやっています。ただろくな規制もなかった時代ならともかく各種国際的な倫理規定が整備されている昨今、あえてそういうのに国として挑戦するならばよほどの覚悟と周りを納得させるための周到な用意が必要になります。たとえば中国では恐らくこっそりやっているでしょう。しかし一方で中国は国際機関に登録できるレベルの治験もかなり積極的に行っており、とりあえず綱渡りをやっているように見えます。日本はあの国みたいな鉄面皮にはなれないのでやらない方が身のためだと思います。

幹細胞治療というのは上にも書かれている通り現状良く分からない部分が大きく、研究者も医療者も患者も間違えやすいんです。だからこそきちんとしたレギュレーションの下でやらないと危険である、というのが一応コンセンサスになっています。一方でレギュレーションをクリアーするまでに多大な時間やお金、人手がかかるのでレギュレーションをクリアーできないがために患者に届かない(様に見える)治療も多く、この辺が研究者医療者患者にとって”先走った”再生医療の原動力になっています。そういう人達は規制の緩い国に行ってやるわけで、そういうとこは医療レベルが低いか各種安全性に気を遣っていないところが多く、トラブルも多くなります。

日本のレギュレーションが厳しすぎて欧米と比べても臨床応用が阻害されているのもまた確かで、その辺をいかに上手く解決していくかが課題だと思っています。

BugsyBugsy 2011/11/20 17:25 お二人のご意見は両方とも頷ける部分があり、大半の医師もそうでしょう。

ただし 国家が管理する保険であるがゆえに逸脱せねば前もって認可する前に行政の責任で安全性は担保されてます。しかし自由診療や混合診療となれば選択する医師が慎重に検討し、最終的に責任を取るべきです。現時点で厚生労働省が認めたけれど 保険の適応には至らない部分というのも、将来の適応にむけての検討段階であるというのが事実でしょう。ですから厚生労働省が一向に保険適応を認めようとしない治療や薬剤というのは或る意味で実に危ういとも思います。

よくドラッグラグという言葉を耳にします。外国で許認可を受けたのに日本で認可されないから患者が待ちわびているといったものです。医師からもよく耳にします。オイラは率直なところ 慎重です。欧米人と日本人は遺伝子背景が違うからです。国内で採用するには慎重であって構わないと思います。典型例が抗がん作用を持つサリドマイドです。
これが医師個人の裁量に任せると 高濃度の薬量を投与するかもしれません。ステロイドと同じで 少量長期間と多量で短時日のどちらが副作用が多いか 医師によっても未だに異論が多いじゃないですか。
こういった大規模な安全試験を行うことを出来るのは 本邦では厚生労働省しかないからです。

少なくとも培養細胞で誘導できる現象が人体でも誘導可能かといえば あまりにも楽天すぎますね。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 17:47 山中教授が、iPS細胞見つけたのも、日本じゃ、胎性胚細胞の研究が規制が多すぎて出来なかったからだ、って聞いたことあるし、どの瓢箪から駒が出るかわかりません(^^;。

美容だと、ボトックスなんか、使い始めた医者は「毒素をたかが皺取り目的で注射するなど、倫理面および未知のリスクを考えると、到底容認できない!」と、80年代か90年代だったか、アメリカでずいぶん吊るし上げられたらしいです。
後年「BOTOX BOOK」っていう本書いて、その頃自分を非難した医者を、一人ひとり名指しで「あいつはこう言った、こいつはこう言った」とネチネチ恨み言書いてます。

勝てば英雄、負ければ罪人、バクチですね。そういう意味じゃ、私含めて、ふつうの医者は、決して手を出すべきじゃありませんね。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 18:04 Bugsy様のコメント読んで思ったけど、日本で、この種の規制が強すぎるとしたら、それはきっと国民皆保険の影響でしょうね。
わたしなんかは、その外にいるから、倫理観がゆるくなるんだ。
反面、自由診療に慣れてないから、自由診療への規制となると、どうしたらいいのかわからなくなる。
願わくは、反動で、自由診療への規制が強くなりすぎないといいけどな。>医師による個人輸入とか、裁量権とか(^^;。

要するに、これを私は言いたいんです、うん。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/20 18:43 国民の支援とか国民の信頼とかは
政治家・マスコミ・官僚にいいように利用されるだけの言葉のように感じます。

先駆者はたいへんと思いますが、
まず、普通の医師の支援とか医師の信頼を得る方向が大事のように思いました。

山中教授らの人気講義、京大が海外配信開始
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111120-OYT1T00204.htm
まだ見てないですけど・・・

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 18:56 てか、法規制って、国会で決まるわけで、国会は国民の代表者が集まってるわけだから・・一応。
そういう意味で「国民の信頼」て言葉使いました。
普通の医師の支援・信頼となると、日本は国民皆保険に守られてるから、超保守的になるでしょう、きっと。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 19:04 だけど、長い目で見ると、国民皆保険で守られていた日本の医師の立場も崩れて、多かれ少なかれ自由診療に関わらざるを得なくなるだろうから、今の恵まれた日本の医師の自由診療上の裁量権は大事にしたほうがいいと思うよ、お宝だよ、って話。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/20 19:15 >こういった大規模な安全試験を行うことを出来るのは 本邦では厚生労働省しかないからです。

実は、厚生労働省が保険適応を認めるか認めないかの決定権をにぎる(独占する)ためにに、大規模な安全試験を行うことを出来る機関(民を含む)の設立をわざとじゃましている印象をもちました。

>普通の医師の支援・信頼となると、日本は国民皆保険に守られてるから、超保守的になるでしょう、きっと。
>だけど、長い目で見ると、国民皆保険で守られていた日本の医師の立場も崩れて、多かれ少なかれ自由診療に関わらざるを得なくなるだろうから、今の恵まれた日本の医師の自由診療上の裁量権は大事にしたほうがいいと思うよ、お宝だよ、って話。

長期的には自由診療に関わらざるを得なくなるにつれて、今の恵まれた日本の医師の自由診療上の裁量権が失われてゆく印象をもちましたが、その理解でいいでしょうか。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 19:16 で、そのためには、やっぱり、日本の医師が、裁量権を委ねられてよいだけの、「倫理」(実はぜんぜん相対的で、中味の希薄なただのイメージのような気もするが)を持っていると、日本国民が信じてる必要があります。
でないと、これ幸いと役人が規制かけて、自分たちのほうに利権もってっちゃいます。(ポリオ不活化ワクチンを特定の輸入業者窓口に指定して個人輸入禁じるとか)
厚労省は、自由診療を規制して、自分たちに責任がかぶらないかビビッてるから、今のところいいけど、諸外国は、国が自由診療的なところかなり規制してるのは、前に不活化ポリオのコメ欄で書いた通り。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 19:19 ×自由診療を規制して
○自由診療を規制することで

元ライダー元ライダー 2011/11/20 20:25 >大規模な安全試験を行うことを出来る機関(民を含む)

共産党みたいな言い方になるから嫌なんですが、安全を名目に規制を厳しく維持して得するのは、大資本ですよ。開発に莫大なお金がかかっても、独占できればお釣りが来ます。もう先進国では大資本の関わりがなければ創薬は困難です。しかも科学的な安全性ではなく、試験の手続的正当性を証明するために莫大なお金がかかるようになっている。平たく言えば法的な経費が増大している。治験やってると痛感しますわ。そういうルールを作って優位に立とうとするのは、まあ、どこかの超大国のお家芸ですよね。幹細胞研究でもグローバルスタンダードを作っているとのことですが、どこの国(資本)のグローバルスタンダードになるのかは言うまでもありませんね。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/20 22:55 たしかに、幹細胞の研究に、国際ルールを、とかって、「倫理」を掲げて実は、特許とか、一定以上の研究設備(資本)下でないと開発できなくなるような、仕組みつくりじゃないか?って見方も成り立ちますね。

まあ、私ら、末端の小さな一個人は、そういう大きな枠組みの変化のなかで、何とか生き延びていくしかないんですけどさ。

仮に規制がなされるとしても、日本国内の製薬・創薬メーカーや大学の利益となるような仕組みにしてほしいですね。
日本国内の研究が、欧米の顔色うかがった「倫理」で縛られて、日本の国内法が、欧米の企業の利益にしかならないなんて馬鹿なことにななりませんように。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/21 06:03 個人の印象ですが
巨視的にみて
普通の医師が厚生労働省のマインドコントロールが解ければ、なぜ昭和期(日本医療団・GHQの後・高度成長期の前)の日本医師会が保険医総辞退をした真の意味が理解できると
考えます。
あと
>てか、法規制って、国会で決まるわけで、国会は国民の代表者が集まってるわけだから・・一応。そういう意味で「国民の信頼」て言葉使いました。
法はいわゆる行政立法(内閣提出法案)と議員立法があるわけですが国民の信頼を官僚ではなく国会におくことに賛成です。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/21 06:39 前にも述べましたが
いわゆる平成期の官僚が法匪である(国民が信頼していない)証拠として
内閣法制局の
法律ができるまで  をあげました。
http://www.clb.go.jp/law/process.html#process_1
これはいわゆる行政立法であって、議員立法ではないわけですから
表題に(法的に)正確な表現が必要と思います。
つまり(他に議員立法があることを意識した)内閣が提出する法律ができるまで
に変えるべきだと思います。

法律案の原案作成→内閣が提出する法律の原案作成
内閣が提出する法律案の原案の作成は、それを所管する各省庁において行われます。
各省庁は所管行政の遂行上決定された施策目標を実現するため、新たな法律の制定又は既存の法律の改正若しくは廃止の方針が決定されると、法律案の第一次案を作成します。
 
この第一次案を基に関係する省庁との意見調整等が行われます。
更に、審議会に対する諮問又は公聴会における意見聴取等を必要とする場合には、これらの手続を済ませます。
そして、法律案提出の見通しがつくと、その主管省庁は、法文化の作業を行い、法律案の原案ができ上がります。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/21 06:46 上記にTPPがはいっているまではわかりますが

法素人の単純な疑問ですが・・・

>その主管省庁は、法文化の作業
って何でしょうか
厚生労働省の法文化がぜひ知りたいと思いました。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/21 07:31 >上記にTPPがはいっているまではわかりますが

上記にTPPがはいってくるようになる
です。 すいません。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2011/11/21 09:36 >ぜったい、これは批判すべきじゃないね、シニカルな意味じゃなく、マジそう思う。

身も心も過労死寸前までアカの他人の患者サマに捧げてこられたmoto-tclinic 先生をしてこのような心境にさせてしまう日本医療、テラオソロシス…。

>医師になるということは、国民の信託を背負うということであり

その信託をやらを裏切ったのはどちらサマw?少なくとも医師の側ではありませんやねw

AnybodyAnybody 2011/11/21 09:46 怪しげといえば、前原も。なぜか韓国がらみが多い。

吉田吉田 2011/11/21 10:15 moto様
>>日本で、この種の規制が強すぎるとしたら、それはきっと国民皆保険の影響でしょうね。
その通りだと思います。保険収載には厚労省の認可の権限が極めて強く、それ故にトラブルがあったときの責任も問われ、それを防ぐために規制が厳しくなるのだと考えております。一方で東大の中村先生、セルシードによる再生医療の治験申請の順番は欧州>米国(>日本)(ttp://sankei.jp.msn.com/science/news/111017/scn11101701300000-n1.html)なんですよね。現状厚労相に任せておいたらとても再生医療は日本で実現できないので、この辺上手く国民>議員という流れで実現可能な規制を作らせていかないとだめなんじゃないかと思ってます。

>>美容だと、ボトックスなんか、使い始めた医者は「毒素をたかが皺取り目的で注射するなど、倫理面および未知のリスクを考えると、到底容認できない!」
興味深い情報有り難うございます。きちんとデータを集めて申請すれば、と思ったのですが、認可する側に一人でもこういう人が入ってたら絶対通りませんね。規制する側の気持ちもすごく分かるのですが。

BugsyBugsy 2011/11/21 13:57 再生医療の分野は存じませんが 一般的に日本国内の治療は統計学的にサンプルのとり方から始まって、いい加減なのが多いのは諸外国で有名なんです。
関係官庁からの信頼度が 極めて低いと感じています。信用されていないんだな。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/21 19:42 官僚の許認可論は別として
法を作るシステムを公開し、国民が情報共有することは民主主義の基本と理解しています。
ただ、
この法律ができるまでの
http://www.clb.go.jp/law/process.html#process_1
どこからでもつっこまれるような子どもだましのシステムを
いくら日本語の記載とはいえ、(平成期の)日本の官僚は本当は優秀ではないことを
全世界に情報公開していることであると理解しました。これ(日本の官僚は本当は優秀ではない)は最も重要な国家機密であると思います。
世の中の流れは情報公開とはいえ、国益を考えるとどうかなと思いました。

吉田吉田 2011/11/22 09:44 Busgy様
その辺医者がまともな統計の教育受けてない弊害なんでしょうね。
一方で官庁の問題を指摘すれば、申請した際の審査官の態度として、諸外国では極めて協力的でいろいろ助言してくれる一方日本では「だめ」ぐらいしか言わない、数年で担当者は変わるが変わるたびに新たな要求が加わり時間が計算できない、等があります。最終的に必要なデータ等は審査する側が判断することなのにそれがころころ変わったら何も出来ないんですよね。

京都の小児科医京都の小児科医 2011/11/22 12:10 >一般的に日本国内の治療は統計学的にサンプルのとり方から始まって、いい加減なのが多いのは諸外国で有名なんです。

これは医師の自立的に改善の余地はあると思います。

>一方で官庁の問題を指摘すれば、申請した際の審査官の態度として、諸外国では極めて協力的でいろいろ助言してくれる一方日本では「だめ」ぐらいしか言わない、数年で担当者は変わるが変わるたびに新たな要求が加わり時間が計算できない、等があります。最終的に必要なデータ等は審査する側が判断することなのにそれがころころ変わったら何も出来ないんですよね

異端の意見で申し訳ありませんが,医師にお笑い官僚システムの改善案(厚生労働省改革案)がないのなら情報公開の時代に本当のことを発言するのは国益を損なうと感じています。

本お題は厚生労働省管理下の医師の話ではなく
いわゆるプロフェッショナル オートノミ−(プロフェショナルフリーダム)
http://www.c-mei.jp/BackNum/010r.htm
の話と理解しました。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/22 14:12 読売の続編が出ていますね。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=50621
点滴して、死亡したのは当日、ベテスダクリニック内だったようですね。
しかし、「脂肪細胞を10〜15グラム程度、採取」して、ここから幹細胞取り出して培養したとして、それほど多量に増やしたとは思えない。細胞塊で塞栓起こすほどに、幹細胞増やせたら、それはそれで凄過ぎるし、幹細胞なのだから、数をそれほど投与しなくても良い理屈だし。
たまたま下肢に静脈血栓とか出来てて、飛んじゃった不幸な話ではなかったのかなあ。
似たような症例が多発したなら問題だけど、一例だけなら、偶発と考えていいような気がします。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2011/11/22 16:55 こういうものはどういうことをやっているのかまったく知識がないので発言するのもはばかられるんですが、例えば、採血のときに誤って血管外の液も一緒に吸引するとたちどころに注射器内で血栓を作ってしまうのですけど、こういった組織内トロンビンのようなものも一緒に注射した可能性というのはないのでしょうかね。

BugsyBugsy 2011/11/22 17:50 培養する前に血球を静脈血から採取するのに 抗凝固剤入りの血球分離用のキットを普通使うので培養後にも凝固成分は残っていないと思いまーす。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2011/11/22 18:03 言われてみればそうですな。
…でもコレ採取したのが脂肪組織なんですよね。幹細胞を取り出した段階で凝固因子は考えなくてもよくなるもんなんですかね。何にも知らなくてスイマセン。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/22 18:35 取り出してから培養してますが、通常この種の培養液には自分の血清(+リンゲル液みたいなもの)使います。だから、脂肪取ったときに、培養用に自己血100〜200mlくらい取ってるはず。
なので、戻したものは、幹細胞+自己血清+リンゲル液です。
組織トロンボプラスチンは、いろいろな細胞の細胞膜に発現・放出されるそうですが、脂肪幹細胞で多いか?っていうと、ググってみたけど、見つからない・・。
羊水塞栓なんかも、あれは、羊水自体がつまるわけではなくて、組織トロンボプラスチンとして作用して生ずるのかな?同様に考えれば、たしかに、幹細胞数自体は少なくても、致死的な肺血栓きたさないとも限らないですかね?・・。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2011/11/22 19:33 トロンビンじゃなくて、トロンボプラスチンでしたね。お恥ずかしい...

吉田吉田 2011/11/22 22:49 上に書いたRNLバイオから出た安全性の論文(PMID:21303266)をベースに書きます。この論文では同じく脂肪由来間葉系幹細胞を脊髄損傷の患者に4x10^8個静脈注射しております。培養にはウシ血清を使っています。ウシ血清の是非については色々意見のあるところですが、日本でも使ってる例があったと記憶しておりますので、絶対禁忌ではありません。で継代数3で移植と書いているので、2週間くらいは培養していると思います。この論文ではそれでも安全だったと言っています。

んで問題なのはベデスダクリニックで何例やって何例でこうなったか等の情報が全くないことです。また死ぬ以外の副作用は、病状の改善はどの程度か、あとダメだった場合の患者への補償等々の情報がオープンにされていないことです。多分時間的に韓国の議会ので取り上げられた例だと思うので、最低でももう一人は亡くなっているはずですし。

BugsyBugsy 2011/11/23 12:49 血清は熱処理して抗体の不活化するので まあ細胞の栄養剤みたいなもんです。
オイラは通常ウシ胎児血清を人間の細胞培養に使ってます。ただ培養後細胞を人体に戻すとなると抗原んの関係からヒト血清ですかね。しかし熱処理は必須だと思います。

統計で治療効果をまとめ 論文発表をしてないというのは不思議です。それがなければ患者に治療前に説明が出来ないでしょう。
副作用や死亡例、治療効果があやふやで かつ認可されていないはずの治療をよくも国内で出来たものです。せめて外国の雑誌に他の施設での結果を応用しての治療法というなら認めてはやりましょう。リンパ球のガン免疫療法を想起させます。

こういう治療を受けるという患者側の自己責任とも感じます。都内のあちこちで仄聞する外気功を行う秘密のクリニックというのを思い出しました。死人は出ないでしょうが、随分法外な金をとるそうです。
一方個人的な空想かもしれませんが、現在の健康保険が認可しない治療法を受けて死亡事故がおこり 患者家族が医療裁判を起こしても、患者本人が同意した以上裁判所が認めますかね。むしろ死亡した事実から刑事事件に一挙になだれ込みそうです。

そういう意味からも自由診療という名前とはうらはらに オイラは慎重に考えています。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/23 13:06 今回、患者が糖尿病だから、患者血清中グルコース高いし、あるいはインスリン微量入ってるかもしれんし、一方馬血清なんかは、いまでも毒蛇とかの中和血清として用いられてるとも聞くから、牛血清の使用自体は、安定した細胞培養数得るためには、まあ、許されるかな?と思います。
しかし、死んだのが日本国内のクリニックとなると・・外国人で同意があって医師による裁量範囲内の医療行為だとは言っても、刑法上業務上過失致死に当たらないのか?という、取調べ程度はあってもよい気もしますね。・・しかし、取り調べても、予見できたとも思えないから過失致死には当たらないってことで書類送検までにはならないんでしょうけど・・。
しかし、警察の取調べがあれば、医者も「こりゃヤバい」ってんで、自動的に自浄作用が働くんじゃないかな・・そこまでして韓国企業に協力したい医師もいないだろうから。
願わくは、変に盛り上がって、自由診療や医師の裁量権や幹細胞の研究に、おかしな制約がかけられる、なんてことになりませんように。

moto-tclinicmoto-tclinic 2011/11/23 13:23 そうだ、韓国で、RNLバイオがこんな酷いことをした、ってはなしが盛り上がれば、韓国のこの種の先駆け研究に抑制かかって、なおかつ、韓国での幹細胞研究に世論によるブレーキがかかって、日本の国内研究に有利になるかもしれん。

だから、韓国で話が盛り上がるようにすればいいんだ、そうだそうだ。
だから、韓国人の知り合いに「日本の自由な裁量権利用して、何も知らないいい加減な美容外科医使って、RNLバイオって会社がこんな酷いことやったらしいよ」って伝えるとか、英語または韓国語で、海外の掲示板に書き込むとかすればいいのだ。
くれぐれも、日本語で盛り上げるべきではない。いい加減な美容外科医向けのクチコミ申し送りは、任してください(^^;。みんな、この手の「地雷」には結構敏感だから、すぐ広まる。

吉田吉田 2011/11/24 11:52 Busgy様
ウシ血清の使用に絡んで。私は個々の再生医療の安全性はリスクとベネフィットの相対的な評価をすべきだと考えております。自己血清では量の確保が難しく、また恐らく細胞増殖促進能その他にもばらつきがあると考えられます。ですので大量の細胞が必要で、かつ致死的な疾患、例えば心筋の再生医療等であれば異種感染のリスクを考慮してもウシ血清の使用もありのではないかと考えております。この辺欧米は柔軟に対応する一方で日本の厚労省は硬直的に一律規制しており、ラグの原因の一つになっています。一般的な成分についてですが以前調べたことがあって、細胞を2回生理食塩水で洗うと添加物がほぼ検出されなくなったのでそんなに問題無いのではないかと思います。

話は若干変わりますが癌免疫療法との違いというか一緒に規制にすることには大きな問題が生じると研究者の間で言われております。というのは免疫療法は浮遊系で大量培養が可能かつ点滴等が比較的勘弁かつ手技が確立しており、採算ベースにすでに乗ってる治療法である一方、細胞治療は外科手術が必要かつ大量培養が難しい細胞が多く、未確立かつ採算ベースに乗りにくい性質を持っています。ですので現在これらを同一の方法で規制(安全性試験等)されてしまうと細胞治療はやっていけなくなってしまうと危惧されています。

Moto様
韓国はES細胞クローンから色々やらかしてますからねぇw 正直色々難しいけどやった医者を取り調べて欲しいという意見には賛成です。ただ日本でも色々怪しい幹細胞治療を標榜しているところもありますので、この辺何とかしないとあまり大きな事は言えないかと思います。研究してる人間は5年後とかならまだいいけど、今そういうのは止めて欲しいと思っていると思います。

規制はやらないとやばい治療が横行するけど、厳し過ぎると治療が行われなくなり患者が海外に行って、却って色々トラブルが起こる二律背反なところがあり、患者利益の観点からよく考えて規制して欲しい物です。