新小児科医のつぶやき

2012-06-15 北海道医療枠に注目

札幌医科大の

これを見たいと思います。まず冒頭部ですが、

 医学部では、顕在化している医師不足に対して、北海道立の医科大学として道内で医学・医療に従:!』『する医師を養成するために、「北海道医擦枠」(募集人幽35名)を設縦しました。これにより一般入試は「一般枠」「北海道医療枠」の2種類の出願枠となります。

 この北海道医療枠では、今まで以上に本学の建学の精神に共感し、また、北海道に魅力を感じ、本道の地域医擦についてI荷い志を持った道内外の学生を求めております。

 北海道医療枠の学生に対して、卒業後、本道の医学・医療の分野で指導的・中核的役割を担いうる人材への育成を目指した必修プログラムを実施する考えです。

ちなみに札幌医大の建学の精神とは、

  • 進取の精神と自由闊達な気風
  • 医学・医療の攻究と地域医療への貢献

建学の精神に謳われている「地域医療への貢献」とは北海道の地域医療への貢献である事が明らかにされ、北海道以外の地域医療への貢献は重視していないと解釈して宜しいようです。なんと言ってもわざわざ、

    この北海道医療枠では、今まで以上に本学の建学の精神に共感

ここまで明言されれば誤解の余地がなくなります。ところで募集人員の内訳ですが、


学部学科 合計 一般入試(前期日程) 推薦入試
北海道枠 一般枠 一般推薦 特別推薦
医学部医学科 110 35 40 20 15


このうち推薦入試ですが、資格は平成24年度学生募集要項より、北海道の高校を卒業したものであるのが前提条件で、

    特別推薦:本学卒業後、一定期間北海道の地域医療に従事することを確約できる者
    一般推薦:上記の条件の無いもの

それでもって特別推薦で合格すれば奨学金制度があり、

  1. 奨学金貸与内容

    • 入学料・授業料、国公立大学に準拠   
    • 生活費、月額120,000円

  2. 返還免除条件

      義務年限9年間中5年間を、本人の意向を尊重し、知事が指定する道内の公的医療機関に勤務すること。

見慣れたパターンの奨学金縛りです。でもって一般入試に設けられた北海道枠の応募条件ですが、

なお、出願者の出身地、および出身高等学校等所在地による制限はありません。

推薦入試と違い北海道限定の条件はないようです。まあ、ここも北海道限定にしてしまえば定員110人中80人が自動的に北海道限定になるので避けたのかもしれません。ただ、もう一度くり返されている部分があり微笑を誘います。

「北海道医療枠」及び「一般枠」のいずれも、出願者の出身地、および出身高等学校等所在地による制限はありません。

どうも札幌医大は「一般枠」の言葉にも、通常と違う用法があるのかもしれません。一種の学風でしょうか。さてなんですが、問題の北海道枠ですが、一般入試と試験による競争は完全に別枠となっているようです。

合格者は、総合点の高い順に、「一般枠」及び「北海道医療枠」それぞれで決定します。

まあそんなものだろうと思うのですが、次の条件がまたもや微笑を誘います。

  • 「北海道医療枠」への出願は、第2志望として「一般枠」へ併願したものとみなします。
  • 「北海道医療枠」で合格とならなかった場合、「一般枠」での合格の可能性があります。

北海道枠への人気が沸騰し入試レベルが「北海道枠 > 一般枠」になった場合の配慮のようです。ちなみに一般枠から北海道枠への併願は認めないとなっています。もっとも現実的配慮もちゃんと行っており、

「北海道医療枠」については、応募・選考状況により、合格発表数が募集人員に満たない場合があります。

なるほどです。



誰でも関心を寄せるのは北海道枠の条件です。

  • 臨床研修札幌医科大学附属病院を含む道内の臨床研修指定医療機関で、2年間の臨床研修を実施。
  • 必修研修:札幌医科大学医学部又は附属病院の各診療科に所属し、7年間、札幌医科大学及び道内の医療機関において医学・医療に従事する。

至極簡単な理解として、卒業すれば札幌医大の医局に属し、札幌医大の医局人事で連続9年間勤務する事のようです。このあたり、ここまでやると人材派遣業とか、職安法の絡みが出てきそうにも感じてならないのですが、詳しい方がおられれば宜しくお願いします。特別推薦枠は「義務年限9年間中5年間」となってますから、より義務年限は長いと受け取って良さそうです。もっとも来年度の条件は北海道枠と同じになるかもしれません。

他にも少々違う点があります。

「北海道医療枠」には、修学資金貸与制度はありません。

そうなると注目されるのは卒業後に義務を蹴飛ばした時です。従来の奨学金縛りの場合は利息付の一括返済義務と言うのがあります。北海道枠はありませんから、「カネ返せ」は使いようがありません。一応の縛りはありまして、

「北海道医療枠」を志望する者は、出願時に、一般入試への出願書類に加え、本人及び保護者の同意も含めた確約書を提出する必要があります。

在学中に気が変わったと表明してくれれば確約書を盾に退学させる事も可能でしょうが、国試は卒業後に行われます。ただ卒業後に追っかけての卒業取り消しは理論上は可能なようです。たとえば在学時の定期試験の不正の発覚とか、在学時に隠していた刑事事件の発覚とかです。もう一つ不正入試もそういう処分に該当する事はあるとされます。

卒業後に9年の義務を確約していたのに、それを果たさないのは北海道枠の入試を不正に利用したです。この辺については、かなり微妙な判断とも考えられ、杓子定規に適用できるかの問題は出てきそうな気がします。なんつうても建学の精神は「進取の精神と自由闊達な気風」ですからねぇ。

それと確約書1枚で求められる代償が大きすぎると言うのも出てくると思います。特別推薦は奨学金を返却するかしないかの選択が認められています。これもどうかと思わないでもありませんが、北海道医療枠になると選択すらありません。そういう状況で卒業資格だけではなく医師免許まで喪失させる行為はどうなんだろうです。


ま、卒業資格の取消から医師免許剥奪が確約書一つで可能であるなら、現在全国で行われている奨学金縛り制度はかなり不要になります。札幌医大の特別推薦の奨学金も不要になりそうです。そりゃ、確約書1枚で

    約束を破れば、卒業資格剥奪(自動的に医師免許剥奪)

これが可能になるなら、はるかに安上がりであり、ある意味奨学金で縛るより効果的です。溢れるぐらいの熱意を持った優秀な志願者が殺到される事をお祈りしておきます。


希望的観測

見方を変えてみます。あくまでも一般論ですが、勤務条件を満たせば数百万円の奨学金の返済が免除される特別推薦と、確約書1枚で9年間の義務を課す北海道医療枠が同じものと思えません。特別推薦枠の奨学金返済免除条件は明示されており、

    義務年限9年間中5年間を、本人の意向を尊重し、知事が指定する道内の公的医療機関に勤務すること。

付け加えると、

この奨学金の貸与にあたっては、医師免許取得後の一定期間、北海道内の地域の医療機関へ勤務することを条件としています。

もう少し確実なソースに基づきたいところですが、他の類似の奨学金縛り制度から勘案すると、

    国試合格後の9年間のうちで5年間を知事が指定する北海道の病院で勤務すること

書いていない条件を考えれば、

  1. 2年間の前期研修をどこで受けても自由
  2. 残り7年間のうち、2年間はどこに勤務しようが自由

こうであるとも推測されます。一方で北海道医療枠ですが9年間の勤務内容の条件は、

  • 札幌医科大学附属病院を含む道内の臨床研修指定医療機関で、2年間の臨床研修を実施。
  • 札幌医科大学医学部又は附属病院の各診療科に所属し、7年間、札幌医科大学及び道内の医療機関において医学・医療に従事する。
  • このプログ、ラムでは、北海道の医学。医療において指導的・中核的役割をになえる医師の育成を目指す。

これの読み方ですが、初期研修病院は札幌医大以外の他の道内の医療機関の選択枝を認めていますが、その後は札幌医大に所属する事を条件としています。ですから実質的に卒業と同時に札幌医大に入局する事が条件であると見て良いかと思います。後の事を考えると、初期研修を札幌医大以外で受けるメリットは少ないと見ます。

さて問題は

    札幌医科大学医学部又は附属病院の各診療科に所属し、7年間、札幌医科大学及び道内の医療機関において医学・医療に従事する。

ここの読み方なんですが、素直に読めば北海道内勤務が条件になります。ただ拡大解釈は可能かもしれません。「従事する」を「籍を置く」に解釈可能じゃないかです。「籍を置く」が「従事する」と同等であれば単なる医局員と変わりません。国内留学に行こうが、海外留学に行こうがOKになります。つまり医局入局希望者のための優先枠のニュアンスを含ませているです。傍証としては、

  • 「北海道医療枠」への出願は、第2志望として「一般枠」へ併願したものとみなします。
  • 「北海道医療枠」で合格とならなかった場合、「一般枠」での合格の可能性があります。

入試難度が「北海道医療枠 < 一般枠」であれば医局入局希望者のための優遇枠として機能しますが、「北海道医療枠 > 一般枠」状態にもしなれば優遇枠の意味がなくなり、これへの救済策として設けられたです。かなり偏った見方ですが、札幌医大の本当の意図は北海道医療枠での入局者は一般枠より優遇するです。

誰のために優遇するかもきっとあり、パッと読めば特別推薦入学者と同様の僻地義務が課せられているように思わせておき希望者を絞ろうです。もちろん、そんな事を明記すれば大問題ですから、知る人ぞ知るみたいな状態にしておくです。来年は初回ですから、希望者が絞られすぎた時の対策として、

    「北海道医療枠」については、応募・選考状況により、合格発表数が募集人員に満たない場合があります。

こう読めばそれなりに辻褄が合います。これはアングラ情報に過ぎませんが、この大学はもともと入試で密かに地元優遇を行っていたと言う噂があります。今回の北海道医療枠は裏を表に返したものに過ぎないとも見れないこともありません。


もっとも本当にそう読むかどうかは何の保証もありません。また来年度入学して卒業し入局する頃に医療情勢がどうなっているかは誰にも判りません。仮に現時点では私が考えているような意図があったとしても、実際に入局した頃には状況が一変し、確約書一枚の僻地義務医師になる事さえありえます。入学条件はあくまでも書面に書かれているものであり、裏の口約束はいつでも反故にできますし、大学側の解釈変更も自由だからです。

でもまあ、一時は医局の存在自体をあれだけ敵視していたものが、これだけ露骨な医局強化策をとっても良い方に評価されるのは皮肉なものです。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/06/15 09:26 >「北海道医療枠」を志望する者は、出願時に、一般入試への出願書類に加え、本人及び保護者の同意も含めた確約書を提出する必要があります。

本件には年齢制限の記載がありません。20歳を超えた場合にも保護者の同意の確約者が
必要とは法的におかしいのではないでしょうか
さらに保護者がいないケースも考えられます。
なぜ、保護者ではなく連帯保証人という確約書にしなかったのかに疑問をもちました。
連帯保証人をこの大学は公立ですから、札幌市長もしくは札幌市会議員
あるいは北海道知事あるいは北海道選出の国会議員、もしくは北海道の市町村長
とすればいいと思います。

通りすがり通りすがり 2012/06/15 09:29 北海道枠を奨学金で縛るのであれば、ちょっと有力な病院が、そのお金を肩代わりする事は可能ですよね。
そうして、そういった病院に経済的に束縛され、奴隷にさせられるだけなんじゃないかなとも思います。
それでも、そっちの方がましな気もしますけど。

BugsyBugsy 2012/06/15 10:40 研修医を含めた屋根瓦方式を取れるほどにも医師の数が足りない病院は 研修医指定病院にはなれません。

>医療において指導的・中核的役割をになえる医師の育成を目指す。
ほら 研修医指導病院に将来勤務できるということです。
>義務年限9年間中5年間を、本人の意向を尊重し、知事が指定する道内の公的医療機関に勤務すること。
一般コースよりも地域枠の医師の方が僻地の病院には行かずに済みます。医者不足の僻地地方自治体からいつも突き上げられてますから、地域医療懇話会での議論も大半は医者よこせと言う話題に終始しています。そこのメンバーになった教授は結局自分の医局から出さざるをえません。結局一般枠で入局した医師に当てはめるしかなくなります。地域枠の医者は ある年限は知事が人事権を持つのですから。

素晴らしく羨ましい制度ですね。本気でそう思います。

結局地域枠を言い訳にした地域の公立病院の集約化が加速するのではないでしょうか。
研修医はおろか 医師の生涯教育まで方針を決めつつあります。ならば医師の集約化しか解決策はないでしょう。これは明らかなことです。

元ライダー元ライダー 2012/06/15 16:50 確率論で言えば、地元で生まれ地元で育ち、地元の高校を卒業した者が地元に残留する割合は、そうでない者より高いでしょう。これについて、例えば神戸大学の場合は、兵庫県だけが地元と言えないような気がするので地元の定義が難しい(と外野から見て思います)。北海道の場合は地元の定義が容易で地元出身者残留率がわかりやすいんじゃないでしょうか。だから道民受験生を優遇したい動機が強い。
でも北海道医療枠は逆効果じゃないかなあ。「将来はたぶん地元で医療を行うんだろう」とぼんやり考えている地元受験生だって、将来の選択肢を狭められるのは嫌ですからね。他大学に流れてしましそうです。
いっそのこと2次試験は面接のみにして、地元民だけ合格にすればいいのに。面接の結果、「やはり北海道医療に対する情熱は地元出身者のほうが高かった」と言い張ればいいんだし。しかしそうすると、そうとは知らずに受験する他県の受験生が可哀そうですね。
やっぱり地元残留率を堂々と示して、地元受験生には下駄履かせますと堂々と公言するか、確約書なしの生まれも育ちも地元枠を作ったほうがいいのかなあ(道内定着医を増やしたいのであれば)。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/06/15 19:15 色々な理由、たぶん大きい理由は経済的な理由と思いますが、
保護者(親)が子供(彼・彼女)の医師奴隷的な契約に同意するシステムは
根本的に間違った制度と思います。

たとえば奨学金は下記のようになっています。
http://www.jasso.go.jp/saiyou/documents/guide2012.pdf
本システムは、人的保障制度のみで、機関保証制度がないこと
見直しなどの提示がないこと、連帯保証人がないとことなど
問題の大きいシステムと思いました。

申込時・採用時・貸与中の手続き等
申込時に「確認書 兼 個人信用情報の取扱いに関する同意書」の提出
が必要です。
◆保証制度について、申込時に人的保証制度または機関保証制度のい
ずれかを選択する必要があります。
◆人的保証制度を利用する場合は、連帯保証人と併せて保証人(原則4
親等以内の親族で、連帯保証人と別生計)が必要です。
◆奨学生の採用にあたって、「返還誓約書」の提出が必要です。
◆奨学金は、奨学生に採用され日本学生支援機構が貸与を認めた月から、
原則として標準修業年限の間、毎月、本人名義の銀行・信用金庫・労働
金庫の口座に振込みます。なお、初回振込み等特別な場合は、2ヶ月
分以上まとめて振込む場合があります。
◆毎年「奨学金継続願」を提出し、奨学生としてふさわしいかどうかの
認定を学校より受ける必要があります。これを怠った場合は、奨学生
の身分を廃止します。
◆「奨学金継続願」と併せて「貸与額通知書」をお渡ししますので、連帯
保証人(親権者)・保証人とともに内容を確認してください。
●奨学金は貸与制です。卒業後必ず返還しなければなりません。返還す
る時のことも考えて貸与月額を選択してください。

BugsyBugsy 2012/06/15 20:43 オイラ達は研修医制度の発足する以前の時代に入局しました。
従って医局制度の良い部分も悪い部分も経験しました。
一週間前に人事異動が発令され、急遽引越しさせられた経験は何度もあります。中には奥さんが身重でも泣く泣く赴任させられた場合もしばしばでした。こんな人はたくさんいます。

>義務年限9年間中5年間を、本人の意向を尊重し、知事が指定する道内の公的医療機関に勤務すること。

自分が行かされたのは 公的医療機関とはいえ小規模でお粗末できちんと指導も受けられない病院も多かったし、皆が望む病院に赴任できるわけでもありませんでした。できても前回良い思いをしたからと言われ、今度は人が嫌がる病院に行ってくれということもしばしばでした。半数近くの病院は今では研修指定病院にもなれませんでした。それくらい専門性も打ち出せない小規模だったのです。
また医局長が変われば 本人との口約束も反故にされました。これが嫌で医局を離れた連中も多かったはずです。
今回の場合は まだましと感じています。

赴任先として市立や町立の僻地病院ではなく 知事が指定するのだから道立の規模の大きな病院なんじゃないでしょうか。医師になってから20台で先行きが読めないよりも 最初から5年間は知事の指定する病院に行くと決まっていた方が結婚や子育てもあるので人生設計が立てやすいと思います。というのも専門医だって学会認定病院での勤務が証明できないのだったら申請できないので 学会認定病院以外は断れますよ。同時にそろそろ学会の指導医がいない病院での経験症例は専門医申請時の症例経験数にはカウントされません。そういう意味からも専門医前の若手医師の派遣先は当然規模の大きな病院になるしかないのです。自分たちの頃よりは大きな病院に行かせてもらえるのでしょうね。あくまで比較になりますが やっぱり羨ましいです。

繰り返すようですが 少なくとも卒業後10年までの卒後教育には年々厚生労働省はうるさくなってて、最近は診療科の専門医までの所謂後期研修にも口を出しています。言い換えれば そういった方針に従う大学病院や基幹病院に補助金は傾斜配分しているし、それで病院はせっせと教育用の資材目的という名目で機器を購入したり、院内の教育研修や地域の疾患に対する啓蒙活動、研修指導医の確保を余儀なくされています。そこまで書面で報告しての補助金です。無論余った補助金はホニャララですけど 具体的な卒後の教育方針が定まってる病院こそ若い医師が集まるのです。昨日の話じゃないけど 研修指導医のいない病院での研修なんて最早行政が認めません。ならば知事が学会や研修医の指導医のいない病院への若い医師の赴任を自らが認めようがありません。

少なくとも従来の医局からの派遣は恣意的ですが 知事指定の病院への赴任の方が楽なように思いますけどね。
若いうちにしっかりとした病院にほとんど勤務できなかったオイラの個人的感想ですが 今回の事例の方がよほど安定して楽に見えます。無給の大学院生だって2か年くらいだったら派遣に出て有給のポストはもらえるし、バイトに苦しめられることはないですよ。

9年間の義務年限といっても医局に在籍するわけでしょう いろんな経験が出来ます。僻地専門での9年間じゃないんだから。
博士号だって専門医だって30才前後に取れるんだったら、文句はないはずです。

医局人事だと、人事異動の季節には次はどこに飛ばされるんだろって皆が不安でしたが、5年間はそんな目に合わなくても良さそうじゃないですか。狭い医局内の人事異動で恨みや妬みが多かったことを比べたら すっきりするように思えます。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/06/15 21:05 まず、
>知事が指定する北海道の病院
とは具体的には何病院か  その指定にあたって誰がどのようなプロセスで指定するのかが公開されていることが重要と思います。

現時点ですでにどこかが出ているのでしょうか

BugsyBugsy 2012/06/15 22:06 今日は専門外のワクチンと違って発言が多くて申し訳ありません。

京都の小児科医様
>義務年限9年間中5年間を、本人の意向を尊重し、知事が指定する道内の公的医療機関に勤務すること。
とあります。最初から指定なんぞできません。各診療科によって、研修終了して入局後は学びたい病院は違ってきます。むしろ建前にせよ本人の意向を尊重するようです。
この病院の中には札幌医大付属病院も含まれているわけですが、知事が指定する病院に従来の札幌医大のジッツ以外の病院も含まれている可能性も大いにあります。実に面白い話ですね。札幌医大も若手とはいえ送り込めるわけです。オイラなら地域枠の医師に あそこの門前払いを食らった有名病院にしろって呟きますねえ。

派遣病院選別の腹案があるにせよ 今から決めておくと受験生の夢がなくなるじゃないですか。医局側ががっかりもするじゃないですか。若手医師になった暁に赴任先を最初から強要したとも受け取られかねないのです。
だからこそ「本人の意向を尊重し」となるわけです。うまいねえ!

なんでも内科なんでも内科 2012/06/15 22:36 医師不足で困っている市町村の声が反映された制度だとは思います。
類似のものは以前からありますけど、切ない制度です。

未成年を相手にその将来をカネで長期にわたって束縛するとは、哀しすぎます。
親御さんはどんなお気持ちなのでしょう。
どうしてもというのでしたら、入学の時点で北海道の職員としてもらいたいと思います。
または入学の時点では仮約束として、20歳になった時点で正式なものとするかです。

この制度の救いは、借入金の総額がそれほどでもないことです。
卒業の時点で一括返済しても問題ないことを、出願の時点で明記してもらいたいと思います。

でも、医師以外の大多数の人はこの制度に賛成でしょうね。

なんでも内科なんでも内科 2012/06/15 22:50 北海道医療枠には奨学金はなく、確約書1枚なのですね。

北海道が大好きな人にとっては、すんなり志願できる制度かもしれませんね。
でも、何だかコワイ感じもしますね。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/06/16 02:20 北海道枠には知事の指定するはないと理解しました。
すいません。読み方が間違っていました。

7年という根拠は何だろうと思いました。(別に5年でも6年でもいいのでは)確約書にどこまで法的な根拠があるのでしょうか。

luckdragon2009luckdragon2009 2012/06/16 05:03 年限は有期雇用契約の関係?

> http://www.zenroren.gr.jp/jp/old/roudo/d_box/yuuki.html
> 「有期雇用契約」Q&A
> 雇用契約期間の上限を3年、高度専門知識の場合は上限5年となります。

元法学部生元法学部生 2012/06/16 05:51 医師法および医師法施行令を読む限り、医籍に登録されて免許うけた後になって、遡って医科大の卒業資格を取り消されても、自動的に医師免許が失効することはないような気がします。免許を取り消したかったら医道審議会に付託してからでしょうね。

たしかに、医師国家試験受験資格者となるためには、医学を大学で学んで卒業する必要があります。
また、医籍に登録されて厚生労働大臣から免許を受けるには、医師国家試験に合格する必要があります。

ですが医師国家試験に合格した者が医科大学を卒業していなければ、医籍に登録できないという規定はありません。

医籍登録が済んでから入学枠の確約書一枚を蹴飛ばされると、なかなか難しそうです。

luckdragon2009luckdragon2009 2012/06/16 08:15 ちなみに、期間の定めのある雇用契約の場合の年限って、雇用者ではなく、使用者の上限(辞めることが出来ない制限)のようですね。

...なので、色々延長に関しても議論になったみたい。(2004年の法改正)

YosyanYosyan 2012/06/16 09:02 元法学部生様

通常はある義務を課した時に、義務を守った時の報償と、それを破った時の代償がセットになるものです。奨学金制度がわかりやすくて、義務を守れば奨学金がロハになり、守らなければ利息付一括返済が求められるです。北海道医療枠については報償はその枠への受験資格なんですが、代償は何かになります。報償も受験難度が「一般枠 > 北海道枠」であってこそ成立するもので、逆であれば報償とは言い難いと思いますし、逆になる可能性も明記しています。

代償は奨学金制度がない以上、金銭的なものでは無理になります。卒業後の医師活動の妨害なんてものは法的に無理でしょうし、裏でやったとしても北海道から脱出されれば無力です。そうなると確約書を盾にした卒業資格の事後取り消しぐらいしか出てきません。ただ御指摘の通り、これも理屈上では不可能でないという程度で、実際にやれば法廷闘争にもなるでしょうし、訴訟で勝てるかどうかは心許ないものです。

そこまで考えると、大学側は北海道枠で入学した者が逃げ出す事は基本的に想像もしていないとするのが妥当です。もう少し言えば、真の意味の優遇枠で入局後も逃げる気が起こらないような優遇を構想しているです。見ようによっては地元定着率のためと言うより、医局への入局確保策だからです。入ってもらえば「金の卵」として優遇するです。

入局後の条件も読み様によっては、ごく普通の入局者の研修コースです。ま、後は卒業時にどうなっているかで、こればっかりは誰にも予想が付きません。

江原朗江原朗 2012/06/16 13:53 下記を思い出してしまいました。


タコ部屋労働出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%B3%E9%83%A8%E5%B1%8B%E5%8A%B4%E5%83%8D
タコ部屋労働(タコべやろうどう)は、主に戦前の北海道で、労働者をかなりの期間身体的に拘束して行われた非人間的環境下における過酷な肉体労働である。

タコ部屋労働で使役された労働者をタコと呼び、タコを監禁した部屋をタコ部屋(ないしは監獄部屋)と呼ぶ。タコ部屋はタコ部屋労働環境そのものを意味することもあった。類似した状況は九州の炭田地帯にも見られ、納屋制度と呼ばれていた。強制労働の一種であり、現代の日本では労働基準法第5条によりタコ部屋労働は禁止されている。

優駿優駿 2012/06/19 11:59 なにやら、珍しく出身大学の話題ですので。現院長はもと国会議員の息子で政治力が評判の方です。
ですので、根回しなどもいつもしっかりしている方なので当面運営では問題無いだろうとのことでしょう。
札幌医大は歴史的に道内定着率が非常に高い大学です。僕の友人も道外出身者でもかなり道内に残っています。(国家試験合格率も高いので有名ですが関係無いですか。)北大や旭川医大の非ではありません。しかし研修医制度により御多分にもれず医局に入る医師が減少してます。(それでも他の大学よりは高いと思いますが。)でも研修医などに聞くと道外に流出と言うよりは大学以外の研修病院へ流出が多いようです。ですのでこの施策は道内定着というより札幌医大の医局に入局させるための施策なのでしょう。