新小児科医のつぶやき

2012-08-09 琴子の母様のトラブルから2週間

琴子の母様の助産院は安全?がトラブルに巻き込まれてプライベート・モードになったのが7/27です。早期解決の観測を琴子の母様はツイートされておりましたが、今日で2週間になります。どうなっているのだろうは大変心配されるところです。そこで私がやり、NATROM様が石村あさ子助産師の「奇蹟」の体験談で再び行なったものですが、三番煎じで私がもう一度やります。


引用元の明記

引用記事は神霊教HPにある「神霊教によって救われた人々」の中の「奇蹟によって安産と家庭円満」からで、現行のものおよびウェブ魚拓に残されている訂正前のものです。書かれたのは、

    東京都 石村 あさ子

こう明記されています。


琴子の母様が引用時のバージョン

神霊教の例の記事は魚拓に残されていますから、足跡がかなり追えます。オリジナルに一番近いと考ええられるのは2012年5月15日 16:58のもので、これはNATROM様が記事にされた時に引用されたものと見れます。5/18時点までは訂正がどうやらないようです。私が読む限りそうですし、念のために文字カウントもしてみましたが同じです。

次が魚拓が飛ぶのですが、7/5時点には「編集部より」が出てきます。7/8時点ではさらに編集があるのが確認できます。後は7/30にもどこか訂正があるようです。7/30については正直なところどこが訂正されたか不明なんですが、文字カウントが1文字違います。でもって琴子の母様がいつの時点の記事を引用されたかですが、琴子の母様は2ヶ所引用されていますのでチェックします。


オリジナル魚拓 琴子の母様7/13エントリー引用文 7/5魚拓 7/8魚拓
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。
信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。

なし ●編集部より

 石村あさ子さんの体験の中に「E型肝炎抗原プラスで非常に感染力の強い方のお 産を手伝った」とありますが、これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に 行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイド ライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を 行っています。
●編集部より

 石村あさ子さんの体験の中に「E型肝炎抗原プラスで非常に感染力の強い方のお産を手伝った」とありますが、これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。
(注)●編集部より

 石村あさ子さんの体験の中に「B型肝炎で非常に感染力の強い方のお産を手伝った」とありますが、これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。

並べてみればお判りのとおり、琴子の母様は7/5時点のバージョンの記事を引用されて記事を書かれており、その記事は7/8時点で再び訂正されている事が確認できます。


訂正箇所の確認

記事は確認する限り3つのバージョンがあります。7/8バージョンは現行バージョンと同じと見なして良いと判断して話を進めます。


5/15魚拓 7/5魚拓 7/8魚拓
 こういうこともありました。E型肝炎抗原プラス(劇症肝炎)で非常に感染力の強い方のお産を手伝ったときに、私は抗体を持っていないのですが、不思議と予防注射を打つ気持ちになりませんでした。神様に守られているから大丈夫って。そして案の定、血をあびたのに感染しませんでした。お産された方を検査したら、E型肝炎がほぼうつらない抗体に変わっていたのです。生まれたこどもにも感染していませんでした。命を落とすような大変な病気ですから、神霊教に入信していなかったら手伝うなんて夢にも思わなかったでしょうね。  こういうこともありました。E型肝炎抗原プラスで非常に感染力の強い方のお産を手伝ったときに、私は抗体を持っていないのですが、不思議と予防注射を打つ気持ちになりませんでした。神様に守られているから大丈夫って。そして案の定、血をあびたのに感染しませんでした。お産された方を検査したら、E型肝炎がほぼうつらない抗体に変わっていたのです。生まれたこどもにも感染していませんでした。命を落とすような大変な病気ですから、神霊教に入信していなかったら手伝うなんて夢にも思わなかったでしょうね。  こういうこともありました。B型肝炎で非常に感染力の強い方のお産を手伝ったときに、私は抗体を持っていないのですが、不思議と予防注射を打つ気持ちになりませんでした。神様に守られているから大丈夫って。そして案の定、血をあびたのに感染しませんでした。お産された方を検査したら、B型肝炎のHBe抗原がHBe抗体に変わっていたのです。生まれたこどもにも感染していませんでした。命を落とすような大変な病気ですから、神霊教に入信していなかったら手伝うなんて夢にも思わなかったでしょうね。(注)


微妙な訂正なんですが、

  • E型肝炎抗原プラス(劇症肝炎)→ E型肝炎抗原プラス → B型肝炎
  • E型肝炎がほぼうつらない抗体 → B型肝炎のHBe抗原がHBe抗体

こうなっています。それと7/8バージョンでは「編集部より」がどこにコメントをしているかを強調させるために(注}が入っています。ここについては様々な解釈が出ていますが、HBeAg(+)ではあったがHBsAb(+)であったんじゃないかと見ています。次のところです。


5/15魚拓 7/5魚拓 7/8魚拓
 人間の知恵も神様が下さった自然のうちですけど、でもそれは神様が下さる中のほんの一部です。命は神様が作ったものだと教祖様はおっしゃっていますが、私も本当にそうだと思います。何も特別なことをしなくても、自分の体を傷つけないで自然に生きていれば、自然な出産もできるのです。神様に作られたものなんだから、神様にお願いすればいいわけです。私としてはこれ以上のものはないと信じています。  人間の知恵も神様が下さった自然のうちですけど、でもそれは神様が下さる中のほんの一部です。命は神様が作ったものだと教祖様はおっしゃっていますが、私も本当にそうだと思います。何も特別なことをしなくても、自分の体を傷つけないで自然に生きていれば、自然な出産もできるのです。神様に作られたものなんだから、神様にお願いすればいいわけです。私としてはこれ以上のものはないと信じています。  私は、この分娩を扱った3か月後、6か月後と、毎年肝機能を含めた定期検診を行っていますが、異常はありません。

 人間の知恵も神様が下さった自然のうちですけど、でもそれは神様が下さる中のほんの一部です。命は神様が作ったものだと教祖様はおっしゃっていますが、私も本当にそうだと思います。何も特別なことをしなくても、自分の体を傷つけないで自然に生きていれば、自然な出産もできるのです。神様に作られたものなんだから、神様にお願いすればいいわけです。私としてはこれ以上のものはないと信じています。


ここは5/15も7/5バージョンも同じですが、7/8バージョンになり、修正ではなく書き足しになっています。具体的には、

    私は、この分娩を扱った3か月後、6か月後と、毎年肝機能を含めた定期検診を行っていますが、異常はありません。

この一文が加えられています。でもって次です。


5/15魚拓 7/5魚拓 7/8魚拓
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。
 信じられない方は、実際に起きている現象をみて判断するしかないんじゃないですか? 現に私は皆さん安産で取り上げてます。

 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。


ここも訂正があったのは7/8バージョンで、大幅な削除が行われています。具体的には、

    はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

これがバッサリ削除されています。訂正個所をまとめると。


5/15魚拓 7/5魚拓 7/8魚拓
・E型肝炎抗原プラス(劇症肝炎)
・E型肝炎がほぼうつらない抗体
・E型肝炎抗原プラス
・E型肝炎がほぼうつらない抗体
・B型肝炎
・B型肝炎のHBe抗原がHBe抗体
5/15と7/5は同じだが7/8には追加があった → 私は、この分娩を扱った3か月後、6か月後と、毎年肝機能を含めた定期検診を行っていますが、異常はありません。
5/15と7/5は同じだが7/8には削除があった → はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。


こうなります。「編集部より」は上記していますが、7/5のE型肝炎が7/8にB型肝炎に修正されています。


削除個所と石村氏の経歴を考え直す

削除個所で気になるのは、

    はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました

これは7/5に追加された「編集部より」と合わせると少々興味がある点が出てきます。再掲しますが、

    これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。

助産師ガイドラインが制定されたのは2004年です。編集部の「今から」は7/8時点で追加された訳ですから、「15年位前」とは1997年頃になります。ここで前に作った石村氏の経歴推測表を再掲します。


エピソード
10年間で自宅分娩500件 2008
病院との連携解消 1998
15年前のB型肝炎分娩 1997
助産師業始める 1993
神霊教入信 1991
結婚退職、出産
大学病院就職
看護学校・助産師学校


この推測表のうち完全に特定できるのは1991年の入信時期です。これは神霊教HPの「奇跡の体験者たち」blogに2008.8.1付助産師として地域に貢献に石村氏が御自身で書かれています。この時期の石村氏は、

私は助産婦の資格を持っていたのですが、結婚したときに姑に仕事を辞めるように言われ、まるで自分の仕事を馬鹿にされたように感じたのです。それ以来嫁姑の関係がうまくいかず、憎らしいとまで思っていました。自分は一生懸命やっているのに、姑は理解してくれない。でも、神様なら分かってくれるだろうと。それで、神霊教のお話を聞いて、入信してみようと思ったのです。

この後に姑との関係が改善し助産所開設に話が進むのですが、ポイントは1991年時点ではまだ専業主婦であったと言う事です。もう一つ神霊教HPの「奇跡の体験者たち」blogに2008.8.1付助産師として地域に貢献には、

私は10年間で500ほどの家庭出産を手がけています

これは2008年の10年前ですから1998年頃から自宅分娩を手がけているとしています。もう一つ10年間で500分娩の意味ですが、助産師の年間分娩数の上限は50とされており、10年間なら500分娩となります。つまり2008年までの分娩は殆んどが自宅分娩であったと言う事です。何が言いたいかですが、石村氏はいつ助産所を開業したのだろうです。

前回では自宅分娩を行なう1998年のさらに5年間を病院との連携時代と解釈しました。1991年に入信し、家庭円満が実現し、その2年後の1993年に助産所開業です。しかしその推測であれば、1998年に病院との連携を離れ、2004年に助産師ガイドラインが出来るまで、連携なしで自宅分娩を手がけていた事になります。これは「どうだろう」と言うところです。

そこで発想を変えてみます。「編集部より」の「15年位前」が1997年ではなく1998年であったらどうかです。なんといっても「位」ですから1年前後の誤差があっても支障にはならないとも言えます。逆に「私は10年間で500」の方が約10年の意味で、開業が1997年であったと見ても良いかと思います。

とくに1998年から提携期間を5年とすると2003年になり、2004年からは「ガイドラインに則り」になれば連携無しの期間が消滅します。消滅はしますが今度は「開業してから5年たって病院からの連携も離れました」が意味不明の文章になります。悪意に取るとガイドライン無視が行われているんじゃないかの邪推さえ生じます。

結局のところ削除せざるを得ないものになったと見ます。


神霊教と助産業務の関連

出来るだけ拾って見ます。これはバージョンの共通部分で良いと思いますが、

  • 私が扱っている方たちは神霊教の方ではないですけど、私からいつも神霊教の話を聞いてますから、少しは神霊教の御神光(みひかり)が行っているんだと思います。だから皆安産です。陣痛が起きてから病院に送ったことは、ほとんどありません。
  • 命を落とすような大変な病気ですから、神霊教に入信していなかったら手伝うなんて夢にも思わなかったでしょうね。
  • 命は神様が作ったものだと教祖様はおっしゃっていますが、私も本当にそうだと思います。何も特別なことをしなくても、自分の体を傷つけないで自然に生きていれば、自然な出産もできるのです。神様に作られたものなんだから、神様にお願いすればいいわけです。私としてはこれ以上のものはないと信じています。
  • 神霊教の皆さまは、それはもう安産です。神様は、すごく良いものを与えてくださいますよ。

神霊教は安産にも神の加護があると信じるのは信仰の自由です。助産師がそれを信じるのも何の問題もありません。私も妻の妊娠の時に中山寺(関西で有名な安産祈願のお寺)に行って、安産祈願を行い、安産の腹帯を買っています。ではここは如何でしょうか、

 出産が生活サイクルの輪に組み込まれていない現代のお産は不自然だと思いませんか? 病院でお産をするのは『何かあったらどうしよう』と思うからで、何もなければいつも生活しているところで、そのまま産めるのが一番自然ですよね。

 本来、お産というのは楽なものだと、御道話の中でも聞かせていただいていますけれども、本当にそうだと思いますね。

前半部は石村氏の考え方であり、後半部はその理由の説明とか補強部分の解釈も可能かと存じます。「御道話」で「お産はというのは楽」であるから、自宅分娩は望ましいの文脈に取るのは不可能ではないです。でもここは、石村氏の信念と神霊教の教義がたまたま一致しているとも十分解釈出来ますから、問題とまでは言えません。

ではでは

そして、不自然なことが多い今の医学に対して、もっと心のこもったお産をしてほしいと、家族が参加する家庭での出産を扱う助産所を開業しました。

助産所開業は石村氏が神霊教に入信した後です。それも家庭円満が神霊教の力により実現したと実感した後の開業です。そうであると石村氏は明記されています。そうなると自宅分娩も神霊教の「御道話」の影響はありそうと考えるのは無理があるでしょうか。ここまたなんですが、神霊教入信前に

看護学校を卒業した後は大学病院に勤務していたのですが、理想とかけはなれた現実に落胆して退職しました。

こうなっていますから、神霊教とは無関係に自宅分娩こそが石村氏の理想の出産形式であり、たまたま神霊教の教えにも合致していたも十分に成り立ちます。


どちらもパーツと吟味して読めば、石村氏が神霊教の信仰を理由にして自宅分娩を勧めているとは言い切れないになるとは思います。ただ石村氏が神霊教入信前に自宅分娩が望ましいと考えていたとしても、その考えが神霊教の教義と合致している事は否定できないかと存じます。言い換えれば、神霊教の教義が石村氏の信念をさらに補強しているの解釈は曲解とは言い難いと存じます。

簡単な図式で言えば、

  1. 石村氏は自宅分娩が望ましい出産との信念を持っている
  2. 神霊教の教義は石村氏の信念と適合する部分がある

これは否定できないでしょう。それでもって、石村氏が熱心な信者であるのは間違いありません。熱心な信者、信仰者と言い換えても良いかもしれませんが、熱心であればあればあるほど、その信念は神霊教の教義と既に融合していると言えばおかしいでしょうか。むしろ完全に分離していると主張するほうが無理がありそうな気がします。

出発点は別であっても、現在は石村氏の信念と神霊教の教義の方向は同じになっているです。だからパーツはともかく、全体を読んだ印象として、神霊教は安産を保証しているから、自宅分娩を行なっても問題ないと読み取る人がいても、曲解による解釈とするのはシンドイ気がします。


もう一度琴子の母様の問題部分を考え直す

私が読む限り問題になりそうなのは、前にもあげましたが、

病院から遠のくためにも信仰をすすめているように私には読めます。

これが表現として言い方が拙かった部分はあると思っています。今日は改めて隅から隅まで訂正バージョンを含めて読み直しましたが、全バージョンを通して、

  1. 石村氏は病院出産は肯定的に捉えていない(だから自宅分娩を勧めている)
  2. 神霊教には安産の恵みがある

この2つの主張があるのは間違いありません。合体すれば琴子の母様の主張になってもとくに不自然ではないと上述しましたが、それでも違う点があるとされていると考えます。どう違うかを説明するのが難儀至極なんですが、まず神霊教の安産の恵みは普遍的なものであると考えるべきだと見ます。分娩場所が病院であろうが、診療所であろうが、助産所であろうが、自宅であろうがあまねく安産の恵みがあるのが教義だと私は考えます。

一方で石村氏が病院分娩だけではなく、病院での治療その物にあまり好意的でないのは誰でも判ります。だから自宅分娩なんですが、この考え方の基本は神霊教入信前からあったと受け取る事は文意から可能です。神霊教の教義で強化されているる部分は確実に存在しますが、あくまでも自宅分娩を勧めるのは石村氏の助産師としての主張であるです。

説明するのが大変難しいのですが、大胆に言い換えると、

  • メイン:神霊教信者であろうがなかろうが、施設分娩より自宅分娩が望ましい
  • サ ブ:たまたま神霊教信者であれば、これに安産の恵みが保証されるので、さらにお勧めである

こういう関係の主張であるのに、サブとメインが引っくり返っての解釈は到底許せないです。つまり、

  • メイン:神霊教信仰によりまず安産の恵みを得る
  • サ ブ:安産の恵みを得たから自宅分娩をせよ

これは曲解も甚だしく、石村氏だけではなく神霊教に対する誹謗中傷になり名誉毀損に該当するです。これで判ってもらえたでしょうか。私が読み解く限り、これぐらいが通告者(石村氏と特定できていません)の真意ではなかろうかです。ただなんですが、そこまで読み取るのはかなり大変です。私も何回も読み直した末に、「どうやらそうみたい」とおぼろげに察する事ができたぐらいです。

また察すると言っても、どこかに誹謗中傷部分があるという前提で必死で読み解いたものですから、前提がなければ琴子の母様と似たような感想を抱く可能性は十分にあります。


その他の部分を考える

他となると難しいのですが、強そうな表現をあえて挙げると、

自宅出産(この方の表現では“家庭出産”)には嘱託医がいらないことを疑問におもっていないし(助産師会は建前かもしれないけど、出張専門であっても嘱託医は持つように指導している)

ここの部分の真相は私にはわかりません。石村氏が2008年時点には嘱託医がおられる事は確認してますが、それ以前については不明です。私も調べて回りましたが、サッパリわかりません。判ったのは2008年当時の嘱託医が「八重洲口から高速バスで50分」の病院にお勤めであったぐらいです。そういう遠方の嘱託医であれば急変時に間に合い難いであろうは天漢日乗様の指摘に同意します。

嘱託医、嘱託医療機関以外に連携医療機関を持つところはあります。ここについては、琴子の母様が読まれ時には、

    はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました

こう書いてあったわけですから、連携医療機関さえも関係を絶ち、「八重洲口から高速バスで50分」の嘱託医しかいない事になるので、この2つを結びつけて嘱託医の存在を重視していないと考えても無理はないように思います。


他に強い表現で挙げれば、

自宅出産で自分が請け負ったもののようにしか読めないのですが

確かにB型肝炎分娩は「編集部より」で連携病院で行ったと書いてあり、根拠も無しに否定するのは好ましくありませんが、ここも神霊教HPの「奇跡の体験者たち」blogに2008.8.1付助産師として地域に貢献に、

    私は10年間で500ほどの家庭出産を手がけていますが、逆子だったり、妊婦さんが肝炎を患っていたりと、色々なケースに出合います。

ここは捻らずに素直に読めば、2088年までの10年間のうちで、自宅分娩で肝炎の妊婦を扱っていると読めます。それとB型肝炎分娩が連携病院で行われた経過も、

    これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。

何が言いたいかですが「病院サイドからの要望」がなければどうなっていたのだろうです。病院からの要望のために病院分娩にしたのですから、要望がなければどうなっていたかを考えると、実は石村氏は自宅分娩を行なう気があったんじゃないかの推測に達しても、さほど不自然とは思いにくいところです。

たしかに記事中のB型肝炎分娩に対する琴子の母様の意見はやや根拠なき批判の面はあったかもしれませんが、病院からの要望の点、さらにそれ以外に肝炎患者の自宅分娩があると石村氏が書かれているのですから、まったくの根拠なき批判とも言いがたいと思います。


kame様の意見

kame様の産神からですが、

助産師さん本人が『奇跡体験談』の原稿を執筆したのでは無く、インタビューを元に医療知識の無い編集者が文字起こしをしたという可能性が浮かび上がります。布教を目的とする物ですから、若干の誇張や脚色もあったのかも知れません。本物の医療従事者が取材を受けた時に度々直面する、編集権の乱用というやつです。度重なる訂正と「●編集部より」の注釈もそれを裏付けるものです。

これは「ありえる」と私は思います。助産師の記事の目的は助産師の自宅分娩PRために書かれたのではなく、あくまでも神霊教信者による奇跡体験を紹介しているものです。またタイトルも「奇蹟によって安産と家庭円満」ですが、ひょっとして元もとは「家庭円満」部分だけしかなかったのかもしれません。「安産部分」もあったかもしれませんが、公開分よりもっとシンプルに神霊教信者の安産の話だけだったとかです。

ただそれだけでは話が弱いと編集部は見た可能性があります。なんちゅうても「神霊教に救われた人々」ですから、もう少し奇跡的なエピソードが欲しいです。そこでB型肝炎分娩の話を引っ張り出してきたです。前後関係が確認不明なんですが、2008年に石村氏は神霊教のブログである「奇跡の体験者たち」に寄稿しています。

これは私の勝手な推測ですが、コーナーとブログの関係はその量からして、ブログの体験談の中から編集部が選抜したのがコーナーの「神霊教に救われた人々」ではないかと考えます。ブログの中ではアッサリ扱われている肝炎患者の自宅分娩のエピソードを編集部が石村氏から聞き出して広げたです。逆子よりも肝炎の方がインパクトがあるとの判断です。もう少し言えば、オリジナルの話はブログであり、これを基に編集部が新たに編集したです。

「神霊教に扱われた救われた人々」の石村氏の話を、どうやってNATROM様が見つけ出したのかは不明ですが、NATROM様が記事を書いたのが今年の5月です。もちろん5月以前から存在した可能性はありますが、やはりそんなに以前ではないと考えます。記事が公開されて比較的早期にNATROM様が発見されたと私は見ます。

熱心な信者の石村氏にすれば「神霊教に救われた人々」に自分のブログが採用されたのは嬉しい事でしょうし、頼まれれば肝炎エピソードを詳しく話されたとしても不自然ではありません。詳しくは話したんでしょうが、聞いて書いたのが編集部なので内容が医学的にも時間的にもトンチンカンな部分が出てしまったです。編集部的には奇跡体験紹介が最重要ポイントであり、それ以外はややお座なりになったです。

コーナー記事的にはオマケであった医学的問題にNATROM様に食いつかれて焦った編集部が訂正を繰り返したのが上記した経緯であり、現行版に至る過程の中間部分で食いついた琴子の母様に怒りをぶつけた可能性はありそうに思っています。いずれにしても外野から見れば、長引いて欲しくないトラブルだと思っています。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/09 09:18 細かい話かも知れませんが・・・

>これは病院サイドからの要望により、連携病院にてオープンシステムの下で分娩介助(医師立会い・病院助産師の間接介助の下に行った)をされた事例です。今から15年位前のことで、その後「助産所ガイドライン」がつくられました。石村さんはそのガイドラインに則り、助産師業務を行っています。
>助産師ガイドラインが制定されたのは2004年です

助産所ガイドラインも助産師ガイドラインもないと理解しています。

あるのは助産所業務ガイドラインと思います。
この初版は
第7回「医療安全の確保に向けた保健師助産師
看護師法等のあり方に関する検討会」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/07/s0714-7.html
資料2からダウンロード可能です。
2009年改訂版が出ているはずです。

助産所業務ガイドラインができた経緯は上記、検討会の議事録他を読む必要があるかと
思いました。

また、日本の助産師に求められる必須の実践に関しては
助産師のコア・コンピテンシー
http://www.midwife.or.jp/b_attendant/competency01.html
かなと思います。

BugsyBugsy 2012/08/09 11:12 これは助産師さん本人か編集部の思考回路なのでしょうか。

神霊教に受信したこと 肝炎に感染しなかったこと 分娩が上手く行ったことは
何ら因果関係がないと考えるのが医療関係者のもつべき常識であるはずです。

たった1例のみの成功例で他の症例や 他の助産師や妊婦にも当てはまると考えているのでしょうか。問題にすべきは この部分であると考えます。

要はたまたま上手く行っただけなんです。

当直明け当直明け 2012/08/09 11:58 Bugsy様のご指摘が医学的には正論ですが
名指しでブログ上で意見するとそれが他人に対する社会的評価を低下させる結果となれば、名誉毀損は成立する要件を満たす可能性があるということですね。
まあ今回は通知メールを見なかったという事務的なミスでこうなってしまったようですが。

BugsyBugsy 2012/08/09 12:22 当直明けさま

そうだったんですか。批判も難しいものですね。
以後気をつけます。

JSJJSJ 2012/08/09 12:28 単なるタイポの指摘で恐縮ですが、なかなかに微妙な表現になっているので。
終わりから3つ目の段落の冒頭(私の環境では終わりから7行目になります)は「神霊教に救われた人々」が正しいかと思います。

YosyanYosyan 2012/08/09 12:33 JSJ様

ありがとうございます。謹んで訂正させて頂きました。

JSJJSJ 2012/08/09 12:57 ご常連はご存知だと思いますが、名誉棄損の必要十分条件についてはエントリがありましたね。
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20090911

今回の件で名誉棄損が成立しているのかいないのかについては、言及を避けますが、
一度公表した文書の訂正のし方に、著者の言論に対する意識がよく表れているなぁ、と思いました。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/09 16:42 助産師業務ガイドラインは
ガイドラインの活用の前提となる留意事項として
下記があるようです。
(1) 産科医療補償制度及び助産所責任保険へ加入していること。
(2) 無床助産所(自宅分娩を取り扱う助産所)の場合もこのガイドラインに準じて
業務を実施すること。
また、無床助産所の取り扱い対象者は原則として移動所要時間1 時間以内とし必
ず母子共の緊急時の連携病院の確保をしておくこと。
(3) 助産所における分娩の取り扱いは、原則として、有床無床にかかわらず複数助
産師で対応すること。
(4) 助産所におけるケア等の提供に際しては、十分なインホームド・コンセントの
上実施すること。
(5) 助産所におけるケア等の提供に際しては、個人情報保護に努めることとする。
(6) 新生児蘇生法(NCPR)B コース修了認定を出来るだけ、すみやかに受けてお
くこと。
(7) 分娩監視装置を使用しない場合の分娩時の児心音聴取は、有効陣痛がある場合
は、原則として分娩第1 期の潜伏期は30 分毎、活動期は15 分毎、第2 期は5
分毎とする。聴診時間は、いずれも、子宮収縮直後に60 秒間測定し、子宮収
縮に対する心拍数の変動について児の状態(well being)を評価し毎回記録に
残すこと。(院内助産との整合性をつけるため)
(8) 骨盤位の外回転術は実施してはならない。
(9) ガイドラインは、産科学の進歩、出産環境の変化等をふまえ、少なくとも5 年
ごとに見直すこととする。
出典が不明なのですが、検索すると出てきました。

tadano--rytadano--ry 2012/08/10 10:55 現在東京都助産師会の会長をなさっておられるようです

http://www.metro.tokyo.jp/INET/KONDAN/2012/07/40m7a201.htm

tadano--rytadano--ry 2012/08/10 11:15 色々調べましたが、どうも今年の5月に助産師会に問い合わせた方がおられるようです

http://www.twitlonger.com/show/hcpbhe

5/12投稿となっています。これを受けて、当該助産師さんが5/21にブログで補足説明をなさっています。

http://asakojosanpu.blog112.fc2.com/blog-entry-31.html

一連の流れの中で琴子の母様のブログに行き当たったのだと思われます。

LiXLiX 2012/08/10 12:29 初めまして
一般論ですが、E型肝炎(5月)→B型肝炎(7月)とくれば、このままだと9月くらいには「肝機能の数値が悪かった妊婦さん」くらいに落ち着くことも予想されなくもありませんね。

話題の助産師さんが東京都助産師会の理事の一人(会長になったんですか!)ということで、みんなで心配しているだけだったのが、こんなことになるとは。

もしかすると、私のような宗教を信じない人間が、宗教関係のサイトを見て大いに精神的苦痛を感じて削除しろとか中身を書き換えろとか要求すれば、すぐ応じてくれるところもあるのかもしれません。この例だと、病院関係者と病院で出産する女性に対する社会的評価を低下させていることは間違いないですよね。親切にも名指しして範囲を限定して社会的評価を低下させた方は法で罰せられ、広範囲に社会的評価を低下させた方は法で罰せられにくいのは、どうも納得がいきません。

最後に琴子の母様のブログの復活を待ち望んでおります。

放置医放置医 2012/08/10 13:58 理事ですらオイオイって感じなのに東京都助産師会の会長とは・・・。

>開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。
>不自然なことが多い今の医学に対して、もっと心のこもったお産をしてほしいと、家族が参加する家庭での出産を扱う助産所を開業
>何も特別なことをしなくても、自分の体を傷つけないで自然に生きていれば、自然な出産もできるのです。

こんな妄言を吐き(あるいは編集部の記載に異議を唱えるでもなく)、職業柄当然知っているべき肝炎の区別も出来無い様な人が・・・(呆)
助産師会って何???

Yosyan先生
「■kame様の意見」の10行ほど上で2088年となっていますが、2008年のタイポだと思います。

麻酔科医麻酔科医 2012/08/10 16:58 新しい記事が追加されたので、はや、先生のところにまで削除要請があったのかと早とちりしてしまいました。
最初の「現行のもの」と魚拓との比較ですが、先生の著作は、何年かたって読み返した時に、十分歴史的価値がでると思いますので、今日の記事を書かれた根拠もリンクするだけではなく、魚拓を取っておいたほうがいいと感じました。
というのも、数年後に記事を読み返した時に、今とさらに変更されてしまうと、証拠がなくなってしまうからです。ま、本文中に比較一覧表@力作が作られているので、杞憂だとは思います。

あ〜るあ〜る 2012/08/10 23:13 tadano−ry様の紹介されたブログには、平成9年に開業と書いてありました。
ということは、Yosyan先生の予想通り1997年開業ですね。

現在の助産婦石村のホームページは
http://www.josanpu-ishimura.jp/
となっています。もっとも古いイベントのお知らせが 2011/5/27 となっているので
2011年5月には今のホームページがあったことがわかります。
では、それ以前に助産婦石村のホームページはなかったのでしょうか?
ありました。少なくとも 2011/2/8 までは別のURLで存在していました。
http://www.josanpu-ishimura.com/
です。
過去にさかのぼって調べると、最も古い記録で2001年まであります。
2001/04/08 のころには
とりきめ事項として
4.妊娠初期・中期・後期と最低3回は、医師の診断および必要な検査を受けていただいてます。
−提携病院
:********病院
−当助産所は、この病院の「オープンシステム」を利用してます。
とか
5.家庭出産をご希望の方には、「覚書」に同意していただいてからお引き受けすることになります。
と書かれています。2001年にオープンシステムを使っていたようです。
http://web.archive.org/web/20010331043308/http://www.josanpu-ishimura.com/

少し下って2002年にはこんな記事がありました。

第30回医療功労賞(読売新聞社主催)の様子
去る平成14年1月25日、地域医療に長年貢献してきた方を称える、都表彰受賞者に、
恩師の窪田吹子先生、
私の家庭出産のお師匠さんである神谷整子先生、
藤倉学園理事長の川田仁子先生
が表彰されました。

師匠が神谷せんせいとは…

なぜか、たくさん記録が残っているので探検するといろいろ出てきそうです。

あ〜るあ〜る 2012/08/11 02:07 アーカイブにたくさん資料があるので、とりきめ事項で医療機関がどのように紹介されているか調べてみました。
関連している医療機関の紹介では
2001/4/8 に
−提携病院
だったのが、2002/12/11 には
−連携病院
となり、2004/6/7 から
−受診クリニック
−紹介先医療センター
となっています。
病院からの連携もはなれました とは2003年前後のことでしょう。
その後も2009/2/17 までは
−受診クリニック
−紹介先医療センター
となっています。
2010/6/27 以降はようやく嘱託医療機関ができたようで
—嘱託医療機関
—連携医療機関
—その他の受診クリニック・医療機関
−紹介先医療センター
となっていました。
一方、とりきめ事項の文をみると

2005/3/12 までは、
家庭出産をご希望の方には、「合意書」などの書類を取り交わしてからお引き受けすることになります。
助産師は医療行為を行うことができません。出産時に医療処置が必要と予想される方はお受けできません。
という表現だったのが
2008/4/7以降 「助産所業務ガイドライン」が登場しています。
家庭出産をご希望の方には、「合意書」などの書類を取り交わしてからお引き受けすることになります。
社団法人日本助産師会の決定による「助産所業務ガイドライン」に添って、お引き受けしております。

ただ、少なくとも2009/2/17まではご自身のホームページでの嘱託医療機関の紹介はありません。

2010/6/27 からは弁護士が登場します。
家庭出産をご希望の方には、「合意書」などの書類を取り交わしてからお引き受けすることになります。
顧問弁護士 五島丈裕先生(本郷総合法律事務所)
社団法人日本助産師会の決定による「助産所業務ガイドライン」に添って、お引き受けしております。

2009年ごろ何かあったのでしょうか?

ここまで来ると、少々の修正では追いつかないので、いったんホームページをリセットしたくなるのもわかる気がします。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/11 07:13 >2009年ごろ何かあったのでしょうか?

2009年1月には産科医療補償制度がスタートしました。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/sanka-iryou/
さらに助産所業務ガイドラインが改定されました。

これらがすべてつながっていると考えるのが自然だと思います。