新小児科医のつぶやき

2012-09-14 政治システムみたいな話

専門家じゃないのでザックリした話です。

日本の政治は主権在民国民主権であり、主権者が選んだ代表が政治を行います。これは先進諸国であれば基本的に同じです。民主制と大雑把に呼んで良いと思います。学校の教科書ぐらいではもっとも進歩した政治形態ぐらいに覚えると思います。ただなんですが、進歩はしているかもしれませんが、欠点も多々あります。とにかく意思決定に時間がかかるです。下手すると紛糾を繰り返して何も決まらないがあるのが民主制です。

民主制の元祖は古代アテネの直接民主制とされる事が多いと思います。未だに理想の政治体制とする意見もありますが、古代アテネの民主制も意思決定の問題は常につきまとっています。意思決定に時間がかかるです。時間がかかっても平時ならさほど支障は無いのですが、非常時には困るです。古代アテネもペルシャと言う大敵が隣接し、この問題は切実でした。

そこで非常事態対応のシステムをあれこれ摸索するのですが、1人の天才政治家が非常時システムの完成を阻み、古代アテネの衰退に導いたのではないかと見ています。古代アテネの全盛期はペリクレスの時代です。ペリクレスは非常に優秀な政治家でしたが、古代アテネの非常時体制が弱いという欠点をペリクレス個人の政治能力で補ってしまったと言っても良いかと思います。

そのため全盛期も招来しましたが、ペロポネソス戦争でペリクレスの政治に支障が生じ、さらに死亡するとスパルタに無残な敗北を喫します。ペリクレス後に訪れた民主制最大の弊害である衆愚制が起こったからです。


ギリシャの衰退と入れ替わるように台頭したのが古代ローマです。ここも基本的には民主制を取っていましたが、民主制の欠点である非常時の危機管理を重視した政治体制を敷きます。非常時には独裁権を発生させるです。独裁権は劇薬ですが有効に作用すれば非常な効果を発揮します。非常時には独裁権による副作用よりも効果の方が重要であるとのドライな割り切り方をしていたと思っています。

古代ローマもやがて大国に成長した時に、共和政ローマの一時的な独裁権から常時の独裁権の政治体制が必要になり帝政ローマに移行していくのですが、それは今日の本筋とは関係ないので置いておきます。


近世の民主主義はその政治システムの雛形を古代アテネ・ローマに置いていると私は見ています。それも古代アテネを究極の理想としながら、現実的には共和政ローマのエッセンスを取り入れた折衷体制です。ここも長々と書くと知識のアラが出るのでホドホドにしますが、政治体制に非常時の独裁権を可能にするエッセンスを取り込んでいるです。

アメリカもフランスも近世民主主義の本家みたいな国です。フランス革命とアメリカ独立宣言は民主政治を覚えるときには絶対のモニュメントです。しかし本家と言いながら、大統領権力は強大で、非常時には事実上の独裁権を揮える様にしています。ではもう一方の雄であるイギリスはどうかですが、ここにも独裁装置が仕込まれています。議院内閣制です。

議員内閣制は立法府の多数を握ったところが行政府も支配できる政治体制です。イギリス選挙制度の小選挙区制は二大政党を育みやすいとされますが、あれは日本で小選挙区制が導入された時に喧伝された政権交代を容易にするものではなく、常に立法府(議会)と行政府(内閣)の二大権力を握らせるためのものであると見ています。二大政党による政権交代はむしろオマケみたいなものです。

日本もイギリスを真似たような議院内閣制を敷いています。この議院内閣制なんですが、子供心に不思議だったのはこれも民主政治の基本原則である多数決との兼ね合いです。結局のところ多数決で決めてしまうのなら、審議はほとんど不要じゃないかです。実際のところ対立法案では最後に強行採決を日本でも行います。極論すれば全部強行採決すれば審議の必要性はなくなるです。

つまり極論すればを常に内在しているのが議会制民主主義であり、独裁権を秘めているです。


日本の政治は自民政権末期から延々と機能不全を呈しています。この原因は二院制にあります。二院制自体は多くの国が持っているのですが、日本では第二院である参議院が強大であるところです。衆議院も参議院も選挙制度に微妙な違いはあるものの、結局のところどちらも純粋な政党政治が行なわれています。多数を占めた政党が院を支配するです。

参議院は衆議院のカーボンコピーに過ぎないと昔から揶揄されていましたが、近年のネジレ国会による国政の停滞は参議院がカーボンコピーでなくなってしまった事がすべてのような気がします。衆参が別の多数派党に支配されると国政は速やかに機能麻痺を起すです。

基本的には衆議院が参議院に優越している部分はありますが、それ以外の部分で参議院が独自性を発揮すれば見事に動かなくなります。これは衆議院で2/3以上の圧倒的多数を握っても克服できないのは自民政権末期が証明しています。


強大すぎる参議院による弊害が長い間露呈しなかった理由は単純で、戦後間もなくからほぼ一貫して自民が衆議院も参議院も支配していたからです。参議院が衆議院のカーボンコピーであるからこそ欠点が覆い隠されてきたです。ところが自民も衰え両院で選挙に勝つのが難しくなっています。政権交代を果たした民主とて同様です。両院を支配できる力を持つ政党が存在しなくなって、参議院の権限の強大さが政治の停滞を招いてしまっているです。

日本の首相の指名権は衆議院にあります。衆議院で多数派を握る政権が与党となり政権を握るのですが、本当に政権を握るためには参議院でも多数派である必要があります。つまり常に衆議院と参議院の二つの選挙に勝ち続ける必要があると言う事です。さらに言えば衆議院は総選挙で根こそぎ入れ替えは可能ですが、参議院は3年毎の半数入れ替えです。

真に安定した多数派による政権運営を望んだら、総選挙で勝つだけではなく、参議院選挙で2回勝つ、つまり3連勝が必要になります。これは最短でも3年かかります。この3年と言う歳月の長さは、今の気まぐれな政治情勢では途轍もない期間であり、それだけの期間、人気を集め続ける政権なんて現在の政治情勢では想像するのも難しい状況になっています。


ここからは私案ですが、政治を安定させるためには二院制の改革。具体的には参議院のあり方を変える必要があります。求められる改革点は2つです。

  1. 衆議院の優越をもっともっと強くする
  2. 権限を制約される参議院には衆議院の独裁化を防ぐ権限を付与する

参議院は衆議院のお目付け役程度に権限を縮小し、法案議決については事実上衆議院の決定がすべてに近いものにするです。そうなれば今度は衆議院で多数横暴みたいな勘違い政治家が出てくるので、それこそ内閣不信任案ぐらいの権限を持たせるです。持たせるためには参議院の議員選出も現在とは変える必要があります。

そこら辺までウジウジ考えたのですが、まあ妄想ですね。どんな形であるにしろ、参議院の権限の縮小を伴う改革には参議院の賛成が必要です。そんな事が出来るような政権が誕生するかです。たとえばかつての自民のように両院で多数を占める政権与党が誕生しても、両院で多数を握れば日本の二院制の弊害は覆い隠されます。つまり政権与党は参議院の猛反対を押しきってまで改革を断行するモチベーションが下がるです。

ではモチベーションが高まる現在のような政治状況では、それこそ何も決まらないです。両院を支配すればモチベーションが下がり、モチベーションが上る時には改革できる力が無いです。馬鹿な考え休むに似たりとは、まさにこんな事のようです。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 09:45 これは日本国憲法によるジレンマと思います。

>日本の政治は主権在民・国民主権であり、主権者が選んだ代表が政治を行います。これは先進諸国であれば基本的に同じです。

私の理解では憲法を一度も改正したことのない先進国はありえないと思います。

尖閣を中心とする中国との小競り合い(→これが全面戦争(核使用を含む)になる可能性を論じたブロクもありす)や竹島、北方四島など、いわゆる三国干渉(中国・韓国・ロシア)や北朝鮮による核実験の噂など東アジアにおいていわゆる”気分は戦争”の雰囲気はあると思いますがたぶん、非常事態対応の意志決定システム構築は無理と思います。
理由として、抵抗勢力として日本の真の支配階級の官僚(官僚主権)が存在するからです。
今回の東アジアの小競り合いが戦争に発展したとして、たぶん日本は負けると思いますが、4年間、米国と戦った前の戦争の全面敗戦ですら日本の官僚制度はほぼ維持されました。
中国に負けたとしても官僚制度を民主主義的な制度に移行することは日本の真の支配階級の官僚(官僚主権)の常識ではありえないと思います。

BugsyBugsy 2012/09/14 09:59 古代ローマにおいては元老院の議員senatorは氏族や家門の代表者が世襲していました。数十年のキャリアを積んで政治や統治を研鑽するわけです。同時に一朝事があれば武器を取ってはせ参じました。非常に愛国心に富んだ集団であるのですが 一方で代々つきあいのある被保護者clientesの利益を優先する立場の保護者patronesとしての立場もあり腐敗は免れなかったようです。
おもしろいことに米国も議員もsenatorと名乗ってますが、歴史の浅さもあってか2世議員はみかけません。むしろ血縁主義nepotisimを極端に嫌うようで、ケネディ家やパパブッシュの息子も散々なけなされようです。一般社会でも就職や入学においても親のコネなんて言葉を実に軽蔑しますね。言い換えれば 俺がここまでのし上がったのは全て俺様の実力と誇示する社会です。
日本ではアメリカのdemocracyを誉めそやすにもかかわらず、2世や3世議員もいつのまにか増えてきました。芸能人でも踊りや茶道でも家元や血筋をありがたがる文化なんでしょうかね。しかし政治家の子弟だから政治家になって当然というのは如何なものでしょうか。庶民感覚から随分ずれた発言もちょいちょいみかけます。本当は日本の政治とは こういった政治家の血筋を当然とする貴族社会になりかけてませんでしょうか。お家柄をありがたがる風潮はあるように思います。

藤原百川藤原百川 2012/09/14 10:23 白州次郎が1952年に文藝春秋に寄稿した文章は有名ですが、当時ですでに彼は参議院の問題点を指摘していました。
そもそも議員定数の改正や選挙制度の改正/改定を議員自らが行うなんてのは不可能です。利害関係者そのものが自らの選出制度や立ち位置制度を良い方向にもっていくことができるとは思えませんし、事実、国会議員達はなにも出来なかったという戦後の歴史が示しています。
民度の低い選挙民を相手に同じ過ちを繰り返しているここ最近の選挙結果(小泉劇場以降でしょうか)をみれば、そろそろ議員達に委ねない新たな仕組みづくりをしないといけないでしょう。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 10:33 非常事態対応の意志決定システム構築
で重要なのは
戦争と大災害だと思います。
戦争に関しては”負けるが勝ち”という言葉もありますし、官僚にとってはあまり意味がないと思います。大災害に関しては東日本大震災に関しても一部の抵抗勢力(管総理など)は
ありましたがおおむねうまく切りぬけたのではないでしょうか
つまり、現日本官僚体制においては(建て前はともかく)非常事態対応の意志決定システム構築は不要と考えます。
さらに日本の国民の大多数は市民ではなく庶民であって、庶民が信頼?・支持しているのは官僚(お上)であって国民の代表である政治家ではないと思います。

官僚(庶民)サイドから見れば、現在の政治状況は非常に安定していて、抵抗勢力である国民(市民)の代表である政治家をどう料理するかが議論の主になると理解しています。

上記、いつもながらの私論でした。

タカ派の麻酔科医タカ派の麻酔科医 2012/09/14 10:39  どうせ誰がやっても大差ないから、参議院か衆議院のどちらかを、裁判員制度のようにくじびきにすればいいんです。娑婆の仕事をしているサラリーマンやら、奴隷の様な労働を強制されている人間やらが、より適切な判断をすることでしょう。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 12:49 一応、
外務省海外安全ホームページ
最近の日中関係の動きに係る注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2012C287
はありますし、基本は中国政府による統制化されたデモとは思いますが
何があってもおかしくないと思います。
たいていの日本人は忘れていますし、昔、昔の話ですが大陸では尼港事件や通州事件もありました。

10年ドロッポ10年ドロッポ 2012/09/14 14:53 Bugsy様、
米国は実は日本なんか眼じゃないコネ&学歴社会だそうですよ?まあソースは2ちゃんですがw
あと2世3世議員に関しては選挙民の選択ですから以上民主主義国家wの構成員たるもの尊重すべきかとww。ちなみに個人的には金に汚そうな叩き上げよりは汚職だの妙な野心だのがなくて安全パイっぽい気がしないでもないw

タカ派の麻酔科医様、
>参議院か衆議院のどちらかを、裁判員制度のようにくじびきにすればいいんです。

現議員並みの高給、特権が保障されるとしても「次」はないわけでなおかつ数年(ですよね?)の任期終了後の現業復帰なんて日本のほとんどの職場で不可能ですから、まっとうな日本の職業人はほぼ辞退しやせんですかねえ?で、時間的余裕があり政治的野心旺盛な○○かとか○い○ちとか○まぽとかが大勢を占める事態になりゃせんかとかなり本気で危惧しますw

元ライダー元ライダー 2012/09/14 15:06 「政治システムみたいな話」ということなので。
私は議員個々よりも党執行部の力が強すぎることが問題のような気がします。
現状の政治システムでの決められない政治は裏返ると与党執行部の独裁政治になってしまいます。小泉政治もそうですが、今回の消費税政局でも、消費税には反対であろうはずの旧社会党系民主党議員が執行部に造反できなかった。党の公認がなければ当選困難な現実が造反を阻んでいます。もちろん旧社会党系民主党議員の理念(総論)に私は賛成しませんが、有権者が選んだはずの議員が自分の考えを曲げて国会で投票しなければならない政治システムは間接民主主義とは言えないと思います。
米国のように与党議員であっても政府法案に反対できるシステム、党議拘束という強権ではなくて交渉で賛同者を増やし、より多くの議員が賛成できる法案に練っていくシステムが欲しいですね。それには党の支援など無くても十分当選可能な政治資金制度(政党交付金の廃止とか)と選挙システム(中選挙区制とか)に変更する必要がありますが。

BugsyBugsy 2012/09/14 15:15 10年ドロッポ様

>米国は実は日本なんか眼じゃないコネ&学歴社会だそうですよ?
あくまでオイラの知ってる範囲で言うと 同じ名門大学を出たからといっても役に立たないようです。
いわゆる日本の学閥というのとは違うようです。むしろボスのコネが強烈で自分に役に立つとなればとことん引き上げるし、役に立たないとなるとさっさと切られてしまいます。その点ではドライなんですね。

政治家って医師のように資格職じゃないんです。皆なろうと思えば選挙さえとおればなってしまう。
まずは散々軽くみられるタレント議員でも行政に詳しい官僚でもいいのですが きちんと仕事をしてくれさえすれば問題ありません。逆に言えば外交に医療に精通した政治家というのが中々出にくいようです。

法学部には政治学科というのもありますが 政治学科を出たから政治家になれる資格ありというのも何だか変です。政治家は何を勉強すればよいのでしょう。政治家を目指す人間は確かにいるでしょうが 何を勉強べきでしょうかね。経済も外交も色々必要ですし その道のエキスパートも一方で必要ですね。
やっぱり関係省庁の官僚の使い方かなあ。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 15:33 私の理解では
米国は議員立法が中心
日本は内閣提出法案が中心(官僚様が作成された)
です。(故田中角栄氏を除く)

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 15:51 官僚=庶民=メディア(マスコミ)をつなぐキーワードは”正義”だと理解しています。

有名な故山本夏彦氏の
http://www.shinchosha.co.jp/books/html/135017.html
汚職で国は滅びない
当時の新聞は政財界を最下等の人間の集団だと書くこと今日のようだった。それをうのみにして、若者たちは政財界人を殺したのである。
 汚職や疑獄による損失は、その反動として生じた青年将校の革新運動によるそれとくらべればものの数ではない。血盟団や青年将校たちの正義は、のちにわが国を滅ぼした。汚職は国を滅ぼさないが、正義は国を滅ぼすのである。
 今も新聞は政治家を人間のくずだと罵るが、我々は我々以上の国会も議員も持てない。政治家の低劣と腐敗は、我々の低劣と腐敗の反映だから、かれにつばするのはわれにつばすることなのに、われはかれに勇んでつばすることをやめない。

ちょっとだけ次の世代が不安です。正義の話を好む方が多数派になるような気がするので・・

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 16:47 >政治家を目指す人間は確かにいるでしょうが 何を勉強べきでしょうかね。経済も外交も色々必要ですし その道のエキスパートも一方で必要ですね。

私論ですが、政府による緊急意志決定を必要とする事案で、今後10年の外交的キーワードは自衛隊による”大陸出兵”だと思っています。
仮に大陸(一部半島を含む)で内乱が起こった場合、尼港事件や通州事件までひどくなる可能性は低いとは思いますが、この場合、邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣するかどうかです。国内では東日本大震災と同様の感覚で、邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣するのが当然との意見が多数派を占めると思いますが、大陸政府・国民サイドからみれば再び自衛隊(日本軍)による”大陸出兵”となると思います。

BugsyBugsy 2012/09/14 17:16 今回の竹島や尖閣諸島の件に関しても政府がせいぜい遺憾の意を述べるだけですから それ以上踏み込んだ対応は出来ないでしょう。
憲法の問題もあれば、不思議と日本のマスコミは中国や韓国を庇うようですからね。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/14 19:31 日本はジュネーブ協定に加盟していますが、憲法第9条第2項で国の交戦権を認めていないわけですから、自衛隊員が撃つ場合はあくまでも個人の正当防衛の範囲内であって、国の交戦権の行使ではありません。

すなわち、自衛隊が相手国が主張する領土内で相手国民を殺傷してその相手国に逮捕されれば、正当防衛の主張など成立しないわけですから、当然ながら相手国の法律により殺人罪で裁かれ、死刑になることもありえます。

まあ、そういうわけで、日本は憲法9条と心中するのですね。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 20:11 え〜〜と、選択枝として民間の会社(戦争会社・警備会社・傭兵等)に頼むとかいう手もあります。費用を国ではなく、尖閣のように地方自治体・民間等が費用を寄付で集めるという手もあります。ただ、当たり前ですが緊急には間に合いません。

これは、基本、想定内の話なのですが・・・
長期的な国益(日中の100年単位の交流)を考えると大陸(一部半島を含む)で内乱が起こった場合、邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣する=自衛隊(日本軍)による”大陸出兵”は大多数の国民が要望・賛成してもしないほうがいいと思います。

BugsyBugsy 2012/09/14 20:24 自国民の保護のために戦闘能力をもつ部隊 すなわち軍隊を相手国に国際法的に合致して派遣できる国ってありますかね。国連軍という名目の治安出動ですが 日本が呼びかけるのはかなり時間と手間がかかるでしょう。

ジャイアンみたいな米国でも国際世論を抑えるには余程困難です。相手側が開戦を告示すれば別でしょうけど。しなくて不意の武力衝突であれば戦争ではなく事変です。戦争の相手と終末点が見えなくずるずる行ったのが先の日中戦争でした。もっとも当時の交戦相手は中華民国のみならず多数の政権であったはずが 中国大陸の現在の政府は当時は共産ゲリラでしたから。

国民が切歯扼腕したところで日本政府が慎重になるのは無理からぬことです。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/14 20:31 PKOの武装が問題にならないのは、武装して入国することを相手国が認めたからで、その範囲内では「正当防衛」が成立します。もちろん、沖縄県民が知ったらびっくりするような地位協定により、ほぼ治外法権状態で派遣されたのです。

もし相手国に無断で武装して侵入して交戦した場合、交戦権の行使ならば個人の責任は問われないのですが、交戦権を認めていないのなら、単なる強盗団と同じです。
強盗が「家人が撃ってきたから撃ち返した」とほざしても正当防衛など認められるはずなく、相手方を殺傷すればその個人が強盗殺人罪で相手方に処断されます。

そういうわけで、自衛隊員は相手方領土はもちろん、相手方が領土と主張するところで交戦してはいけません。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 21:37 すいません。

自衛隊法
第三条2の一です。武力の定義に議論があることだと思います。

(自衛隊の任務)
第三条  自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
2  自衛隊は、前項に規定するもののほか、同項の主たる任務の遂行に支障を生じない限度において、かつ、武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲において、次に掲げる活動であつて、別に法律で定めるところにより自衛隊が実施することとされるものを行うことを任務とする。
一  我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に対応して行う我が国の平和及び安全の確保に資する活動

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/14 22:03 連投すいません。

防衛白書から
第III部 わが国の防衛に関する諸施策
2 在外邦人等の輸送態勢の整備
防衛大臣は、外国での災害、騒乱、その他の緊急事態に際し、外務大臣から依頼があった場合、協議をした上で、在外邦人等の輸送を行うことができる。
です。

ただ、繰り返しますが、私は邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣する=自衛隊(日本軍)による”大陸出兵”は大多数の国民が要望・賛成してもしないほうがいいと思います。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/14 23:02 国の交戦権は認めないって憲法に書いてあることが全てです。

ただの運送屋はできても、日本領内か公海上、または相手国が受け入れてくれる場所、すなわち隊員個人個人の正当防衛が成立しうる場所以外における「交戦」は、単なる強盗殺人行為であって、隊員個人が当該国の刑法で罰せられると言うことです。

BugsyBugsy 2012/09/14 23:41 元もと保健所長様

ということは日本人が外国に旅行しても身の安全はせいぜい大使館に駆け込むぐらいが関の山で
自衛隊の出動までは期待できないということで 旅行するのも自己責任ということですね。
とりわけ極東アジアでも同様で 昨今反日デモがあっても身の危険は自分で対処するしかないのでしょう。

中国や韓国の経済に乗り遅れるなという報道は相変わらず多いのですが 生産拠点を移して現地でもめて、いざという時、あるいは貸し出した借款の担保を差し押さえられない限り 日本はやられっぱなしとなります。今迄もそうだったようです。

お人よしの日本人という構図はそろそろやめてもらいたいですね。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/15 00:29 Yosyan様 連投すいません。
元もと保健所長様のご意見は
政府による憲法第9条の趣旨についての政府見解(下記)
とは違うように私は思います。

(5)交戦権
 憲法第9条第2項では、「国の交戦権は、これを認めない。」と規定しているが、ここでいう交戦権とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦国が国際法上有する種々の権利の総称であって、相手国兵力の殺傷と破壊、相手国の領土の占領などの権能を含むものである。
 一方、自衛権の行使に当たっては、わが国を防衛するための必要最小限度の実力を行使することは当然のこととして認められており、たとえば、わが国が自衛権の行使として相手国兵力の殺傷と破壊を行う場合、外見上は同じ殺傷と破壊であっても、それは交戦権の行使とは別の観念のものである。ただし、相手国の領土の占領などは、自衛のための必要最小限度を超えるものと考えられるので、認められない。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/15 08:02 京都の小児科医さん
>政府による憲法第9条の趣旨についての政府見解(下記)

政府見解が何か?
ちなみに、日本国政府は尖閣を日本領と言っていますが、某隣国はそれを認めていません。

>たとえば、わが国が自衛権の行使として相手国兵力の殺傷と破壊を行う場合、外見上は同じ殺傷と破壊であっても、それは交戦権の行使とは別の観念のものである。ただし、相手国の領土の占領などは、自衛のための必要最小限度を超えるものと考えられるので、認められない。

私も、自国でやるならよいと言い続けており、隊員個人の正当防衛とも矛盾しませんが、それも何か?

隣国領土に無断で侵入して相手方兵員を殺傷して逮捕されれば、交戦による捕虜ではなく刑法犯として当該国の裁判で厳正に処断されるということです。
そんな裁判がジュネーブ協定に違反するかどうかは、戦争に勝って相手方の裁判担当者を戦犯裁判にかけてみなければわかりませんね。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/15 08:21 全く逆に、相手方軍隊が日本領土内に侵攻して日本国民を殺傷して自衛隊や住民に捕獲された場合、日本は国の交戦権を認めていないので、日本国内の刑法犯として処断することは不可能ではありません、が、
1 相手方兵士にとっては交戦権の行使という正当行為である
2 日本は国家の交戦権を前提にしたジュネーブ協定に加盟しており、交戦行為自体を理由に刑事罰を下すと、敗戦後に裁判関係者はBC級戦犯で訴追され、処刑される。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/15 08:24 元もと保健所長様

ありがとうございます。
まず、戦争するためにゆくのではありません。したがって勝ち負けはありません。
邦人救助が目的です。

ちょっとわからなかったのは、内乱で、同一領土に相手政府が2つ以上あった場合
A政府は了承
B政府は認められない
C政府は沈黙
の場合はどうなるのでしょうか
B政府の兵員を殺傷してB政府に逮捕された場合
B政府の兵員を殺傷してC政府に逮捕された場合
C政府の兵員を殺傷してB政府に逮捕された場合
C政府の兵員を殺傷してC政府に逮捕された場合
で、さらに昼間はB政府の兵員だが、夜はC政府の兵員である元A政府の兵員の場合とか

kazz303kazz303 2012/09/15 09:42 元もと保健所長様

すみません。理解が出来ないのですが、尖閣列島は日本領を某隣国が認めていないから、相手国が何をしようと自衛権の行使はできない。ということでしょうか。
なら、「某隣国その1曰く、沖縄は某隣国その1の領土である。」「某隣国その2曰く、対馬は某隣国その2の領土である。」と主張し占領されたとしても、はいどうぞと明け渡すというお考えですか?

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/15 16:07 京都の小児科医 2012/09/15 08:24 さん
>ちょっとわからなかったのは、内乱で、同一領土に相手政府が2つ以上あった場合

もちろん、認めない政府側に逮捕されれば、強盗殺人罪に問われる覚悟が必要ですね。

kazz303 2012/09/15 09:42 さん
>すみません。理解が出来ないのですが、尖閣列島は日本領を某隣国が認めていないから、相手国が何をしようと自衛権の行使はできない。ということでしょうか。

別に、某隣国に捕獲されなければ良いのではないでしょうか。
日本では「尖閣で行った自衛権の行使」と言っても、相手方に捕まれば「釣魚群島で行った強盗殺人行為」になるだけです。

同様に、対馬で行えば自衛権だし、ツンドで行えば強盗殺人と言うことですね。

BugsyBugsy 2012/09/15 21:36 元もと保健所長さま

別に独島と竹島は違うという事をハーグの裁判所で説明すればよいだけでしょう。相手国が出廷を拒否しても その理由を開示せざるをえないからです。もう相手国の軍最高司令官があからさまに上陸してしまいましたからね。向こうの世論としては これから大統領が変わるたびに独島に訪れなきゃ行けなくなるでしょう。

尖閣諸島も自衛隊基地がないから 戦闘がおきないだけじゃないでしょうか。
>日本では「尖閣で行った自衛権の行使」と言っても、相手方に捕まれば「釣魚群島で行った強盗殺人行為」になるだけです。
ならば相手方が乗り込んで来た際 自衛隊なり武装警察隊なり常駐してれば 粛々と国内法に照らして逮捕できるじゃないですか。

YosyanYosyan 2012/09/15 22:40 元もと保健所長様の真意は最初のコメントにあると私は見ます。そこから読み解くとシンプルな主張だと思うのですが、そうでもないのかなぁ?

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/16 02:29 >元もと保健所長様の真意

元もと保健所長様の真意はいつもながらよくわかりませんが、たぶん正しいことを言われているような感じがしました。

ただ、例にあげた尼港事件や通州事件のような状況の中で、邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣する場合に、>強盗殺人罪に問われる覚悟が必要ですねとか 交戦権がどうしたこうしたとかの話は、昔の帝国臣民時代(発展途上国時代)の大多数の国民なら焼き討ちにするような意見のように感じました。
平成期の日本人はそこまでひどくはないように思いますが、本質的な部分は変わってないように思います。

ついでながら現在の日本の政治的状況を考えると大陸に邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣する場合は大陸の政府の許可の前にまず米国政府の許可が必要と考えます。

元もと保健所長元もと保健所長 2012/09/16 10:00 京都の小児科医 2012/09/16 02:29  さん
>ただ、例にあげた尼港事件や通州事件のような状況の中で、邦人救出のための自衛隊員+自衛隊機・自衛艦を派遣する場合に、>強盗殺人罪に問われる覚悟が必要ですねとか 交戦権がどうしたこうしたとかの話は、昔の帝国臣民時代(発展途上国時代)の大多数の国民なら焼き討ちにするような意見のように感じました。

焼き討ちにするなら、憲法9条教の本山である代々木とか三宅坂にしていただきたいものですな。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/09/17 09:34 すいません。
元もと保健所長の真意はさっぱりわかりませんが、憲法改正は>主権在民・国民主権であり、主権者が選んだ代表が政治による内政問題です。

しかし、自衛隊(日本軍)による大陸出兵は外交問題です。したがって、憲法問題とは別次元の議論で必要なのは”日本独自の大陸政策”です。 で、私は日本には”大陸政策はない”と理解しています。(議論にならない)
ない理由は表面的には必要なのは対米政策であることと現在日本の領土・権益は大陸にはなく今後も大陸に領土・権益を持つ気はないことなどありますが本当の理由は単純に前の戦争に負けたことであって、東アジアにおける日本の立ち位置を考えると(周辺国にとって)大陸政策をもたない(ものを考えない)日本ほど危険な存在はないと思います。

アヘン戦争以来、日本の大陸出兵のおもな理由のひとつが邦人保護(+自衛)であったことで、これがなしくずし的に日本の大陸領土・権益の拡大につながったことは大陸の国民の多くが知っています。