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2006-06-21

[]『風人物語『風人物語』を含むブックマーク

第1話 「風猫」

私が撮ってるのは雲とね、風。

雲はね、風で変わるんだ。

だからね、雲を撮るってことはさ、風を撮るってことなんだよ。



このフィルムは冒頭のこの台詞に尽きている。

風を描くこと。

風をフィルムに収めること。

風という、姿形のないものを、2次元の世界に描くこと。

そのための画の抽象性であり、叙情性であり、それゆえのリアリズムなのだ。

圧倒的なリアリズムがこのフィルムに存在しうるのは、まさに「風を撮る」行為そのものを描いているからだ。



眼前で繰り広げられる畏怖すべきリアリズムに、私は慄然とする。

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