冷蔵庫の故障から通り魔まで

 今週もいろいろと忙しかったです。
 まず一番の出来事は冷蔵庫が壊れたことです。先週始めに冷凍庫が効かなくなり、水曜日には冷蔵庫の効きも悪くなりました。12年も使っているし、修理にもかなりの経費がかかるということで、思い切って買い直すことにしました。そのおかげで連日電器屋廻り、ネットショップ調査で大わらわです。すぐに配送してもらえる冷蔵庫の機種が限られているので、決して安い買い物ではなかったのですが、なんとか金曜日には新しい冷蔵庫が到着、やれやれでした。
 
 また先週も中国亡命作家の高行健の小説「霊山」にドップリハマってました。
 今回地震があった四川省貴州省の辺り舞台に語られる、当局によって出を差し止められた作家の内省の旅のストーリー、と言ったらいいのでしょうか。小説の中に織り込まれる、中国の地方の伝説、逸話、風聞が、現代日本で育った僕にも凄く新鮮で興味深いです。「中国共産軍がこの村にやってきたとき、山賊が襲撃し、女性兵士を生け捕り、頭領は彼女を妻にした」とか、「
少数民族の宗教的な儀式の歌を当局が禁止し、代わりに共産軍を讃える歌わせた」とかまあ凄い話がいろいろです。この高行健文革期は農業をさせられたりと色々苦労したようです。
 とにかく中国というのは日本にいる自分には想像もできないような社会背景を抱えた国というのがよくわかりました。日本で普通のことが、あの国では罪となることが多いようです。また調べて見ると、あの激動の国でも第一線で活躍している作家もいるようなんですよね。それはそれで恐ろしいことに思えて・・・ともあれ、なんか面白そうな文学の鉱脈を見つけてしまったような気がしています。

 昨日はまた吉祥寺までi-morleyライブに行ってました。モーリーさんが使うアナログシンセサイザー「Serge Modular」に興味があり、カミサンに許可を得て行く事にしたのですが、なんとこの日を持ってi-morley完結と聞いてビックリです。一般では取り上げない海外ニュースやレアな情報を提供してくれたi-morley が聴けないのは非常に残念。でも本を書くことに専念をするということですので、今後に期待です。
 Sergeの重厚な電子音、非常にノリのよいダンサブルな音楽、池田有希子さんの素晴らしい歌声、それから演奏後のオフレコ話まで、本当に堪能しました。podcast i-morleyリスナーとの出会いも面白かったですね。声が届くかどうか判らないけど、ありがとう。って感じです。
 またpodcast i-morleyを知らない人にもこれだけは面白かったので、ぜひ聴いてほしいです。野口健さんがチベット、ネパール情勢について語っていますよ。
 アルピニスト野口健さんのインタビュー前編
 http://morley.air-nifty.com/movie/files/080603.interview.part1.mp3
 同じく後編
http://morley.air-nifty.com/movie/files/080603.interview.part2.edit.mp3
 

 今日の午後は、カミサンと娘と一緒に市営の室内プールに出かけました。5歳の娘は何故かカミサンを独り占めしたかったようで、あっち行ってなんて言われてしまい、しかたなく一般のプールで久しぶりに真面目に泳いでしまいました。今も週二回もジムで筋トレとランニングマシンでトレーニングしていますが、1年前ぐらいまでは、定期的にプールで泳ぐ事にもハマっていました。少々ブランクがあったせいか、さすがに連続ではできませんでしたが、30分ほどでなんとか計1kmを泳ぎました。45歳頑張ってます。そんな私なので、スピード社の水着に興味津々です。

 自宅に戻ってテレビを見たら、この報道があり大変驚きました。

 秋葉原通り魔7人死亡11人けが
http://mainichi.jp/select/today/news/m20080609k0000m040013000c.html

 村上春樹が訳したマイケル・ギルモアの「心臓を貫かれて」を読んで以来、上手く言えませんが、人は悲惨な境遇に置かれると心に闇を抱くようになり、何かの要因でそれが他者への憎悪や破壊衝動として現れてしまうらしい、と考えるようになりました。
 このような事件を見て「この世も末」というように嘆いたり、不安な気持ちになるのも気持ちも判らないではないのですが、あまり正しいことのように思えません。何故このような事件が起きたのか、知りたい気持ちの方が大きいですね。

以上徒然なるままに・・・でした。

偏向ジャーナリズム対処法(初級編)

 日本の主要メディアは、長野聖火リレーでのチベット支援デモをまともに報道しませんでした。チベット支援は、インターネットなどによって一般市民にも広がっています。日本のメディアは時として日本の一般市民の関心とは別の、ある何らかの力によって偏向報道をする、ということが大変わかりやすい形で露見したのが、長野聖火リレーだったと思います。

 その事件にショックを受けた人がいて、そのような偏向ジャーナリズムに対してどうしたらよいかを聴かれたので、その時思いつくまま言った、自分が実践していることを書いてみます。

◯新聞の場合
 ・新聞はできるだけ隅々まで読む。
 ・記者の署名入り記事、囲み記事、特集記事に着目する。
◯テレビの場合
 あまり時間がなくて最近は観てないけれど
 ・NHKBSの海外ニュースを観る。
 ・NHKBS夜遅い時間帯の解説委員が出ている番組を観る。
 そんなぐらいかなあ・・・
 
 日本では、国内のニュースが優先され、海外の主要ニュースが取り上げられないパターンが多いです。新聞もNHKも一面やプライムタイムに取り上げられなかったニュースは、囲み記事とかちょっと目の届きにくい時間帯に取り上げる、という形でなんとか良心的姿勢を保っている、と言うべきなのでしょうか。かなりめんどうくさいのですが。
 とにかく結論を急がず、多角的に調べることが重要です。同じ事件でも伝える報道機関によって内容に差異があったりします。そういう調査にはインターネットはかなり便利ですね。居ながらにして海外のニュースもチェックできるし。また僕は図書館で「文芸春秋」その他の月刊情報雑誌のバックナンバーを読んだりします。たまに気骨ある記事があったりして勉強になりますよ。即時性さえわりきれば、図書館はかなり使えます。今ではネットで蔵書を検索したり、他の図書館から本を回送しもらったりできますからね。
 
 日本の報道機関が時として偏向する理由は、正直なところよくわかりません。チベット問題がなぜタブーに近い存在なのかは、本当に解せないのです。でもこういう言い方も何なのですが、どの国のメディアもそれなりの問題はあるし、偏向しないメディアなんてないと思ったほうがいいです。ただ気骨ある記者はまだいると思うので、まあそういう人は応援したい、そんな感じですかね。

チベット問題から目を離せない

フリーチベットが今熱い

 今ネットでチベット支援が盛り上がっています。その情報を追いかけるのに手一杯。寝不足状態が続いています。
 
 「チベット事件のまとめサイト」 
  http://www8.atwiki.jp/zali/pages/40.html

 興味深いポイントはチベット問題から中国内少数民族の人権問題が、ネットを通じて広く広がっています。
 さらに興味深いのは日本の主たるマスコミが長野聖火リレーでのチベット支援者達の行動をまともに報道しなかったことにより、日本のマスコミが時として偏向することが、このチベット支援活動の中で多くの人が知ってしまったことです。

チベット問題の平和的解決を求める緊急集会とデモの動画

 5月6日の青山〜代々木公園間のチベット弾圧に対する抗議でもがかなり盛り上がったようです。特にデモについては、これほどの人数の近年観たことがないですね。少し感動しました。
 http://www.ohmynews.co.jp/news/20080502/24429

早稲田大学での抗議デモ

 胡錦涛主席が講演を行った早稲田大学でも、抗議デモは盛り上がったようです。日本の主要マスコミは黙殺しましたが・・・。
 http://www.youtube.com/watch?v=X4i8B3IGvms&feature=related



不謹慎ながらも、ワクワクしながら追いかけています。

「ラ・フォル・ジュネ 熱狂の日」


シューベルト交響曲第1番ニ短調D82
シンフォニア・ヴァルソヴィア、ヤツェク・カスプシク指揮
 5月2日、仕事を終えて会場到着と同時に、当日券があると聴いてすかさず購入した演目です。この音楽祭はシューベルトの特集ですが、自分はシューベルトについては好きも嫌いもない、というか実は有名な曲以外聴いたことがないのですね。思い浮かぶのは野ばら、ます、交響曲未完成ぐらいでしょうか。交響曲第1番はこの日生まれて初めて聴いたと思うのですが、大変良い曲だと思いました。いやあ、今までちゃんと聴かなくて申し訳ありませんでした、と謝りたい気持ちになりました


シューベルト:ピアノ5重奏イ短調D667「ます」
ドミトリー・マフチン(バイオリン)、 アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)、 ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ) 、エリーナ・バク(ビオラ)、マーク・マーダー(コントラバス
 本当はピアノ三重奏が聴きたかったのですが、スケジュールが合うのがあっというまに完売だったので、とにかくロシア3人組の生演奏が聴きたい一心で選んだ演目です。席がかなり後ろの方だったのと、会場の音響が今ひとつだったのがちょっと残念でしたが、まあ1500円ですから満足すべきなのかな。曲目上、チェロが控えめでクニャーゼフらしさがよくわからなかったのも少し物足りない感じがしました。ただ演奏そのものは良いアンサンブルで、特にペレゾフスキーとマフチンの掛け合いの部分は見事でした。ペレゾフスキーのピアノは凄いと感じた1曲です。


シューベルト:バイオリンと管弦楽のためのロンド イ長調D438
庄司紗矢香(バイオリン)、シンフォニア・ヴァルソヴィア、ヤツェク・カスプシク指揮
 無知を曝してしまうけど、この日まで庄司紗矢香さんのことを全く知りませんでした。でも大変素晴らしい演奏で、この曲でファンになってしまいました。まさに踊るように弾いていて、聴いていて楽しかったです。できるものなら、もう1回聴きたい。そんな感じです。


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73(皇帝)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ),シンフォニア・ヴァルソヴィア、ヤツェク・カスプシク指揮
 僕の兄は音大出て教師をしているのですが、彼がピアノをずっと習っていたため、否応無くピアノが耳に入り、演奏についてはそれなりの知識はあるのですが、ペレゾフスキーの演奏についてはもう唖然というか、遥かに想像を超えていました。難しいところもさらりと滑らか、指の力も相当なものだと思うのですが、音が軽やかに出ていて力みを感じません。本当に驚きました。演奏後周囲の人の会話を聞き耳をたてると、「早い」とか「きっと手がでかいに違いない」という声が聞こえました。ピアノを習ってるという感じの女性の「参考に出来ない演奏だわ」という声が印象的でした。自分は2階席でしたが、この演奏については「かぶりつき」で聴いてみたかったですね。


 5月3日は家族で「ラ・フォル・ジュネ」に行ってました。ライブの半券で無料で聴ける演奏や子供向けイベントに参加してました。子供向けイベントは結構積極的に参加するつもりでしたが、10時半に会場に着いたときには大半のイベントが受付終了になっていて少しガッカリでした。無料で聴ける演目はチケットの半券で入れるエリアの他、国際フォーラムのオープンスペースにもあっていろいろ聴いたのですが、5歳の娘にはシューベルトは早かったようです。落ち着きのないことといったら・・・かなりヒヤヒヤしました。まあ仕方ないですかね。そんな彼女でも、子供向け楽器体験イベントはかなり気に入ったようです。内容によっては有料の演奏も子連れで取ろうかと思っているのですが、来年は大丈夫かいささか不安です。
 最初は雨でしたが、夕方ごろには晴れ間もでて、オープンスペースの屋台村で、様々なエスニック料理をつついてお祭り気分も味わいました。日本にはこんなにクラシック音楽ファンがいるのだ、と驚くほど人が大勢来ていましたね。

とにもかくにも父さんにはつらいGWだった、ということですね。

消耗からスタート

 今日の首都圏は快晴。日差しは強く暑かったのですが、空気がカラッと乾いていて風も涼しく、4連休の締めくくりに気持ちよい1日でした。今日はカミサンと娘と、ちょっと離れた公園までサイクリングを兼ねたピクニックをしてました。まあいろいろ面倒だったので、ランチはオリジン弁当で買うという安直なものです。でも大変気持ちよかったです。
 このGW中はイロイロあって、日記も書けないぐらい疲れてました。そこでいろいろまとめて今日書いてしまおうと思ってます。GW中の出来事を整理すると、
1.体力消耗したGW
2.ラ・フォル・ジュネ

といったところでしょうか

体力消耗のGW

 僕は今、週2回ジムに通って、筋トレの他、ランニングマシンで30分約4キロ半程度走って鍛えていて、1時間くらいなら歩いても全然問題ない程度の体力はあるのですが、4月27日日曜日に、娘と、偶然会った幼稚園の友達と、その小学2年生のお姉さんの3人を相手に公園で半日遊んだら、翌日から歩くのもツラい程の筋肉痛になってしまいました。使う筋肉が違うのでしょうか。これには本当に参りました。
 またその肉体的消耗に加え、4月26日の長野聖火リレーの情報をブログなどネットから集めることにハマり、就寝時刻は連日2時過ぎ。4月29日の祝日も早朝から家族で出かけていたので、睡眠時間が5時間弱の寝不足状態が続きました。そのため5月3日からの連休はかなりボロボロの状態で突入です。カミサンの配慮で5月5日に「父親休日」がもらえなかったら、今日の体調はかなり厳しいものになったと思います。その日は、カミサンと娘が出かけてる朝10時〜16時の間だけでしたが、家でのんびりさせてもらいました。その日夜も早く寝て、今日やっと体調が戻った感じです。

ラ・フォル・ジュネに行ってきた

 5月2日の夜と5月3日は、有楽町国際フォーラムで開催されている「ラ・フォル・ジュネ 熱狂の日」というクラシック音楽祭に行ってました。この2月に、ipodに入れたまま忘れていたカプースチンの曲を聴いて以来、音楽、得にクラシックに再び目覚めているのですが、その目覚めと同時に決意した事があります。それは「プロ、アマ問わず、出来るだけライブに行って生の音に触れる」というものです。そのころネットでライブ情報検索していたときに、この「ラ・フォル・ジュネ 熱狂の日」のイベントを知りました。1公演が45分程度と短いものの1500円程度であること、今年始めNHKBSのドキュメンタリー「ラ・ロック・ダンテロン 国際ピアノ・フェスティバル 2004 」で知ったドミトリー・マフチン(バイオリン)、 アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)、 ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)の3人が出ていることで、3月の時点でチケットを購入していたものです。
 聴いた演目と感想を簡単に下記にまとめて見ました

ネット上に広がっている、とある日記

 既にネット上にてかなりの勢いで広まっている、mixiのアリ@freetibetさんの日記を、遅ればせながら転載します。
 大変興味深い内容です。聖火リレーの日に書いたとの事で、日記の内容は少々感情的な部分もありますが、実際にチベットを旅行し、その時世話になったチベットの人たちの身を案じての行動ということで、率直に好感を持ちました。
 ここに来てたまたま読んだ方がいらっしゃったら、周囲の人たちとこれをネタに語り合って頂きたいものです。
 尚、アリ@freetibetさんのインタビューが、モーリー・ロバートソンPodcasti-morleyで無料で配信されています。この話も大変興味深い内容になっています。合わせてぜひ聴いて頂きたいです。よろしくおねがいします。
 http://i-morley.com/blog/2008/05/freetibet.html


僕の思いは、
チベットを救え、ついでに日本の政治とマスコミも変えよう。一般市民を舐めるなよ」・・・です

mixiのアリ@freetibetさんの日記(転載)

4/26日を振り返ります。

早朝、善光寺へ向かった。
Mちん、Tさん、F君、Yちゃんと5人で。

町には何台もの大型バスが乗り入れ、中国人が降りてくる。
僕らがそれぞれ旗を作り、プラカードを作り、前日からカラオケボックスで寝ていたのに対し、
彼らは中国大使館から支給された巨大な旗と、チャーターバスで堂々登場した。

善光寺参拝が終わり、街中へ。
とりあえず聖火リレー出発地点へ向かった。
ここで日本とは思えない景色を目にした。

出発地点に、中国の旗を持った人は入場できるが、チベットの旗を持った人は入れない。
警察の言い分。
「危険だから」
じゃあ、何で中国人はいいんだ?
「......ご協力お願いします。」

は?
それやらせじゃん。
中国国旗しかない沿道って、警察が作ってるんじゃん。



この後TBSの取材が来た。
チベットサポーターの1人が、
日中記者交換協定があるから映せないのか?」とアナウンサーに聞いた。
アナウンサーは「は?勝手に叫んでれば?」
と吐き捨てて消えた。

街中に行くとどこに行ってもFREETIBETと叫んでいる。
そこに中国人が押し寄せ、罵声を浴びせてくる。


交差点で中国人と僕らが入り乱れた。
突然Mちゃんが顔面を殴られた。
僕は殴った中国人のババアを捕まえて、目の前の警察に言った。
「こいつ殴ったぞ!!」
警察は何もしなかった。

ババアが俺の手を噛んだ。手から血が出た。
警察と目が合った。
警察は何もしなかった。

ババアが僕の顔面を殴ってきた。
周りのチベットーサポーターが、
「おい、警察、現行犯だろ、捕まえろよ!!!!」
と言ったのに、
警察は何もしなかった。

これが抗議活動中じゃなかったら、普通にブチ切れて乱闘になってる。
でも非暴力を貫く為、ひたすら耐えた。

Mちゃんが1日かけて一生懸命書いたプラカードを、
中国人が叩き落とした。
拾おうとするMちゃん。踏みつける中国人。
「おい、てめー何やってんだよ!」と制止に入った。
2mくらいの距離に警察がいたが、何もしなかった。


街中いたるところで抗議合戦。
救急車が来たり大騒ぎ。
僕らはひたすら抗議活動をした。


雨が降ってきた。
それでも誰も抗議を辞めなかった。
中国人がかたまってる交差点を、
Tさんと旗を振りながら渡った。
沿道の中国人は蹴りを入れてくる。
とても沿道に入れず、車道を歩いていた。
警察が来て言った。
「早く沿道に入りなさい!!」
は?今入ったらボコられるじゃん。
なんで日本人の安全を守ってくれないの?
「じゃあ、あいつらに蹴りいれるの辞めさせろよ!!」と僕は叫んだ。
警察は「ご協力お願いします」と言った。


雨の中、聖火リレーのゴール地点へ向かった。
何故か中国人とチベットサポーターに分けられた。
警察は、「後で聖火の方に誘導するから。」と言った。
嘘だった。
ゴールの公園の外の何も無いスペースにチベットサポーターは閉じ込められた。
聖火なんか、どこにもなかった。
目の前には警察が何十人も取り囲んでいた。
こんな場所じゃ、声すら届かない。
数百人のチベットサポーターは、泣きながら警察に向かって叫ぶだけだった。
国境無き記者団もこちら側に来させられていた。
代表がマスコミのインタビューに答えていた。


聖火リレーがいつ終わったのかも分からないまま、
土砂降りの中僕らは叫び続けた。
この声を、伝えることすら出来ないのかと思ったら涙が溢れてきた。
MちゃんもF君も泣いていた。
こんなのってあんまりだ。
せめて伝えて欲しいだけなのに。
この叫びを聞いていたのは目の前に並んだ警察だけだった。



チベット人の代表が弾圧の現状を訴えた。
涙が止まらなかった。
内モンゴルの代表が弾圧の現状を訴えた。
涙がとまらなかった。

伝えたい。ただ伝えたいだけなのに、国家権力によって封殺された。
悔しい。悔しい。

日本は最低な国だ。
平和だ、人権だと騒ぐ割には、
中国の圧力に負けて平気でこういう事をする。
警察を使って。

帰りに携帯でニュースを見た。
聖火リレーは無事終了。沿道は大歓迎ムード。」
聖火リレーで日本人5人逮捕。中国人留学生に怪我。」

僕は愕然とした。
この国のマスコミは終わったと感じた。

あの怒号は、
僕らが受けた痛みは、
彼らの悲痛な叫びは、
どこに反映されたのだろう。


警察によって意図的に中国人のみの沿道を作り、
そこをマスコミは撮影し、
中国人の暴力を黙認して、日本人を逮捕する。
これが日本のやることか?
ここは本当に日本なのか?
中国の旗を持たないと歩けない沿道って何なんだ?

この国は最低な国です。
チベット人は泣きながらありがとうと言っていたけれど、
僕は彼らに謝りたかった。
初めて日本人であることを恥じた。

帰り道、僕らは泣いた。


これが真実です。
僕は日本政府は中国以下だと思った。
弾圧にNOを言えずに、言いなりになって彼らの叫びを封殺したこの国は、もう民主主義国家ではない。

4/26日長野。
そこには言論の自由はなかった。
歩行の自由すらなかった。
中国人を除いて。

世間の騒がしさに流されて

徹夜の余波

 先週土日の徹夜の余波か、あまり体調面で冴えない一週間だった。いつもネットにハマって睡眠不足の日が多いの良くない。わかっているのだか、なかなか止められない。子供が寝ている夜の時間は自分の自由時間だが、この一週間は疲れてボンヤリしてしまい、何もしなかった時が多い。このゴールデンウィークで何とか睡眠不足を解消し、体のコンディションを整えて、好きな事をやれるようにしたいものだ。

近頃は

 昨日長野で北京オリンピック聖火リレーがあった。チベット騒乱以来、ネットを通して、自分なりにいろいろ考える日々が続いている。今はチベット僧の遺体がネット上を駆け巡る時代ということ。チベットの僧侶達に平和があり、チベットを始め中国内の少数民族の名誉と文化が守られるにはどうしたらよいか、中国政府が何故彼らを弾圧しているのか、それに対する日本の政府の態度、マスコミの報道はどうしてこういう現状なのか、国家、政治、経済と世界はどのような関係性があるのか、自分の頭では追いつかないことばかり。正直あまり答えらしい答えはなかなか見つからない。ただ微妙に世界観というものが変わったような気がする。世界の良心的市民と連帯する、そんなことを夢見るようになっている。ネットに可能性を感じた次第。むろんこっちの努力も必要だけど。

その他に

 ジムでのトレーニングを何とか続けている。去年秋に背中を痛めてから、慎重にトレーニングをしているが、最近はランニングマシンで30分走をしても問題無いところまで調子が上がっている。ベンチプレスも45kgを10回3セットできるようになった。まあ45歳にしては良いからだをしていると言えるかな。
 先日会社が終わったあと、一駅歩いて買い物して、計1時間ほど歩いたが筋肉痛が出なかった。

時間があれば

 ジムとネットばかりやっていて本を読む時間を削られている。もう少し時間があればと思う。最近思うのだが、仮に自分が職を失い済む場所を失ったとしても、図書館があれば希望を持てそうな気がしている。自分の人生は、しょうもない事を含めて、様々なことを学び続けていくことなのかもしれない、なんて考えたりして。
 もう少し時間があれば、語学をやってみたい。英語はもちろんだが、フランス、中国、ロシア、アラビア、インド、スペインの言葉を理解できたらうれしい。