悲鳴

 昨日、日記を書いてから偶然Iさんと理想の女性の話で盛り上がったのだが、
女性的には“許し”を求めるというのはやはり母親を求めているように聞こえてしまうらしい。
実際のところ、そうなのかもしれないが、だからといって女性に対して母性を求めない男性が
どれだけいるのか・・・
あと、Iさん曰く、意中の男性に好きな女性のタイプを聞いた時、
“母親のような・・・”と言われるのは一番しんどいとか(イタイとかいう意味を除いても)・・・男性諸氏はくれぐれもご注意を。


 実は今日も仕事を休んだ。今日のはズル休みだ。
最近今の仕事に疑問を持っている。
元々俺が今の仕事に就いたのは、旅のため。 一千万円貯めて、10年間海外を旅するのが
俺の大学を出る頃の目標だった。
 その後、父が死に、難病の母の病状も次第に進行していく中、自分の再就職も考え、
5年働いて、五百万貯めて、3〜5年間旅しようと目標修正した。
そして五年が経った・・・
 その間、付き合った彼女と結婚も考えた。一度は旅も諦めなければと思ったが、
夢は捨てきれず、なによりその女性との間に距離ができた事で再び旅を目指すようになった。
 秋には無事500万の資金が貯まり、いつでも旅に出られるようになったが、
その春に母が病院に入り、その後預かってくれる病院を転々としている事、出張がちな俺に代わって西宮の母の妹が看病してくれている手前もあり、俺の旅計画は頓挫してしまった・・・


 今の会社は旅のために入った会社、しかし旅は頓挫している・・・
会社自体悪い会社ではないが、時勢柄とここ数年の上層部の方針で、だんだん社内の雰囲気は悪くなってきている。
 いつでも辞める覚悟は出来ている。でも、辞めるからには旅に行きたい。俺だって、そうそう何度も転職しようとも、できるとも思ってはいない。
30歳を目の前にした男の考えることではないのかも知れないけれど、人生の最終修正時期にきている今だからこそ、動きたい。
・・・動けない理由を親のせいにするのは私の傲慢だろうか・・・
しかし、俺は東京に戻りたい。大阪から離れたいのだ・・・しかし、親の事を考えるならば、
それはできない。母の家系には、子の幸せは親の幸せなんてものはない。もう大人ならば、
自分を捨てて、親の老後を見るのが当然なのだ。
・・・俺はこのまま親のために生き、親が死んだ時、はじめて解放されるんだろうか・・・
いや、親が死んだら今度は死ぬまでその墓守が待っているだけなのだろう・・・


 「自由が欲しい・・・」 
物心ついた時から、思っていた言葉
学生の頃、枕を濡らしながら誰にも聞こえぬ小さな声で叫んだ言葉
自由が欲しい・・・・・・・・

 
誰か、助けてくれ・・・