Unscripted Life

2009-04-26 麻痺→退化?

 昔々。

 車に酔いやすかった。

 だから、バスが苦手だった。マイクロ・バスのあの匂い。あの匂いを嗅いだだけで、吐きそうだった。

 タクシーなんて、もってのほか。大嫌いな乗り物だった。

 そして、ある人の車も。

 でも、乗らなきゃならない。

 遠足では。ピアノの遠出のレッスンでは。そして、ある人との外出のときには。

 幼いながらに、私は、あの「匂い」から、身を守る方法を見つけた。

 それは、鼻で息をしないことだ。

 意識さえすれば、鼻をふさがなくても、鼻から匂いをかがずにいられることを発見したのだ。

 最初は、かなり意識する必要があったが、次第に慣れて、乗り物に乗ると、自然と鼻の匂いを嗅ぐ機能を麻痺させ、降りると麻痺をやめることができるようになった。

 でも、時々、間違えて、車内の空気を吸ってしまって、「うっ」と、匂いにやられて、気分が悪くなるサインを出してしまうこともあった。

 ある人に、そのサインがばれてしまうことは、非常に気まずいことだった。

 それは、その車が苦手だということで、私は、気分が悪いということで、それは、その人の気分を、大変害することだということは、幼い私にも、よくわかっていたから。

 気付かれては、いけなかった。

 なるべく、鼻を麻痺させて・・・感じないように。自分の身体をコントロールする。

 相手の気分を害さないように。ある人と、私の関係を、平穏に保つために。そして、その人を傷つけないように。

 

 もう、私はいい大人になって、ほとんど車には酔わなくなった。

 でも、バスに乗るときも、タクシーに乗るときも、無意識のうちに、臭覚を麻痺させている。

 だからかな・・・私は、匂いに鈍感だ。人が、匂いのことを言っていても、ピンと来ないことが、多々ある。自分で、自分の身体機能を退化させてしまったのだろうか。

 そうしないと、生きていけない。

 人間って、環境に適応させる力を、生まれながらに持っているんだな・・・改めて、思う。

 同時に、身体は、自分が適応したくないものには、ちゃんと拒否反応が出る。

 人の心も、同じだろうか。

 生きにくさから、身を守るために、感じない心を手に入れようとする。

 

 最近、寝ながら、歯磨きをする技を身につけました。

 今では、歯磨き粉が、喉を逆流することもありません。

 身体がおもしろい。人の習慣がおもしろい。

 そして、自分がおもしろい。

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 『教師インタビュー』を受けました。よかったら、読んでみてください。大阪教育大の大学生さん2人が、インタビュアーです。自分の話に耳を傾けてもらえるのは、有難いことだと思いました。

 http://blog.canpan.info/interview/

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 最近読んでいる本!!

 

 ついに発売されました!『明日の教室』の本です♪とっても丁寧に、きめ細かく教師の生活が描かれていて、学ぶところがいっぱいです。ハウツー本でなく、「スキル」の裏の理念が、しっかり伝わる内容だと思います。また、実際の学校現場が、非常にイメージしやすい構成になっていると思います。2巻から5巻も、順に発売されるので、みなさん、是非、ご購入くださいね♪学校図書として、おすすめです!

 

 とってもおもしろいです。即興劇の手法を取り入れた、環境教育について。こんなふうに学べば、ただ単に、知識を蓄積するだけでなく、創造的に学べるのだな〜と、感激しながら読んでいます。

 著者の武田富美子さんは、この春から、立命館大学准教授になられたそうです。是非、ワークショップがあったら受けてみたいと思います!

 

サヨナラ、学校化社会 (ちくま文庫)

サヨナラ、学校化社会 (ちくま文庫)

 大学4年の、採用試験前に読んでいた本を文庫で見つけたので、再読です。おもしろいです。パワフルで知的な女性が、私は、好き!

 

 今日、読み始めました。ゆっくり読み進めようと思います。