お悔やみ

先週の木曜日、いつもお世話になっている酒屋さんからご連絡を頂きました。
毎年新酒を楽しみにしていた蔵元の杜氏さん、高垣淳一さんが2010年8月9日、永眠されました、との報でした。


高垣酒造さんのお酒「龍神丸」「紀ノ酒」「喜楽里(きらり)」は2006年からのご縁で、毎年美味しく頂いておりました。
出会いは「もやしもん」でしたけれど、どのお酒も美味しく、丁度その頃に村上水軍氏と出会い、今まで呑んでた酒の概念を大きく覆されて日本酒が好きになった頃でした。
村上氏と同僚と、鼎で呑んだあとタクシーで龍神丸一升瓶を持って宅に押しかけて飲みあかした事もありました。
南野彼方君と知り合いを呼んで、龍神丸が届く5月に日本酒を呑む会も開いていました(お陰で色々な人に出会いました)
堀部秀郎氏が亡くなった時、どうしても呑ませたかったので、霊前置いていきました。
伊豆大島へ向かう船内で、持ち込んだ龍神丸をみんなで酌み交わしました。
今年も運良く届けていただきまして、皆で美味しく頂きました。


来年も運が良ければ呑めるなあ、と思っていました所、まったくこのような日が来るなんて思ってもみませんでした。


冷蔵庫には「いいことがあったら空けよう」と思っていた龍神丸が1本ありました。
ずっと取っておこうと思いましたが、杜氏さんなら美味しく呑むのが最高の手向けになると思い、馴染みのバーにお願いをして、相方と二人で呑みました。


美味しいお酒、本当にありがとうございました。
自分に出来る事は本当に極々微々ですが、これからも高垣酒造さんのお酒のファンでありつづけようと思います。

ご冥福をお祈りいたします。