10-07-13(Tue) 乾いたー
■[日記][音楽]Roland JC-120の音作り
リハスタやライブ会場の一台は必ずJC-120。有無を言わさずJC-120。
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「JC」とか「ジャズコ」とかいろんな呼び方があるけど、俺はちょっとでも仲良くなれるように「ジャズ子さん」と親しみを込めて呼んでいる。たまに嘘。大体本当。
今日はこのジャズ子さんの話。先日のライブを振り返りつつ、俺流の付き合い方を書いてみる。なんかこう書くとラブプラスの記事のような気がするね!触ったことないけどね!*1
【そもそも、どんなアンプなのよ】
ギターアンプは、主に2種類に分けられる。
- 真空管アンプ(チューブアンプ)
- 簡単に言えば、アンプの心臓部に真空管を使用したタイプ。
- Marshallの各大型アンプやMesa Boogie(Dual Rectifier等)、Fender Twin Reverb等、有名なアンプは大体これ。
Marshall/マーシャル JVM410H CF ギターアンプ ヘッド LMARJVM410HCF
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- トランジスタアンプ(ソリッドステートアンプ、石アンプ)
- 真空管で処理していたことを電子部品で処理するアンプ。
- 代表作がローランド社のJC-120。ちなみに、自宅練習用の小型アンプもほとんどはこっち。
どう違うのか、はいろんなサイトを見ていただくとする。ちなみに、有名なプレイヤーはだいたい、MarshallやFender、Orange等の真空管アンプを使っている。一部トランジスタの方もいるけれども。*2
【JC-120を使う理由】
マーシャルサウンドも好きだしオレンジの甘いサウンドも好き。こんな俺はきっと、真空管サウンドのほうが好みなんだろう。でも、ライブではかたくなにJC-120を使っている。ジャズ子さんが大好きだと思われているかもしれない。
理由は4つほど。
- ひとつは先述の通り「どこに行っても置いてある」から。ジャズコーラスは個体差こそあれど同じアンプ。ライブに出るときは大抵、他のアンプに合わせてエフェクターをセッティングしているほどの余裕がない。
- ふたつめは、自分がリズムギター担当のことが多いから。リードギターほど主張の強い音を作る必要性がないし、とりあえず抜けのいい音が作れればなんでもいいや、という打算的な考えがある。
- 3つ目は、クリーントーンが綺麗だから。今所属しているバンドでは全て、クリーンを使う機会も少なくない。個人的にはいわゆるフェンダー・トーンも好きだけど、「ジャズ・コーラスのクリーンはいい音だ」と名指しで褒められることも多いジャズ子さんも気に入っている。もう聴きなれちゃったけどね。
- 最後の理由は、音作りをエフェクター中心にしたいから。曲によっていろいろな音色を使い分けるためには、アンプとじっくり向き合うよりもエフェクターで色付けした方が遥かに簡単。トランジスタアンプのほうがエフェクター(とりわけ歪み系)の音色を反映しやすいので、かえって都合がよかったりする。
いろいろな要因があって、少なくとも自分にとってはジャズ子さんのほうが都合が良いアンプなのである。
【ここが嫌だよジャズ子さん】
自分から選んで使っているとはいえ、このJC-120というアンプ特有の癖が極端で、いつも悩まされる。
- 音量が大きい
- 一番の悩みの種。隣のマーシャルのGAIN、VOLとEQ、MASTER VOLが全部12時なのに、イコライザ12時セッティングのジャズ子さんはVOLが9時以上で同じぐらいの大きさ、時にはそれより大きい音が出る。アンプによって音量も個体差があったりして、もう大変。
- 中域が軽い
- イコライザーのMIDをフルテン(=全開)にしているにもかかわらず、思ったより中音域が出てくれない。かといって、TREBLEを下げたりBASSを下げたりすると、妙に篭った音になる。
あとは「斜めにたてかけるスタンドがないから立つと音が聞こえづらい」「BRIGHTスイッチを入れないと一部のエフェクターの音が自分好みにならない」等、多々不満はあれど、上記2点はいつも困る。
特に中音域の問題は、このアンプ(しいては石アンプ自体)が敬遠され、チューブアンプに走るのかな、と邪推したくなるぐらい。当然チューブの柔らかい音が唯一無二ということもあるんだろうけど。
【俺流・ジャズ子さん調教のコツ】
もう3年ぐらいは付き合っているジャズ子さん。とりあえず、セッティングのときに気をつけていることを書いてみる。
- チャンネルリンクに頼らない
- ジャズコーラスの裏技的使い方として「チャンネルリンク」というものがある。簡単に言えば、そのふたつのイコライザを同時に使用することができる、というものだ。これを使うと、音が太くなる上に、ふたつのイコライザの音をブレンドできるため、音色が作りこめる、1チャンネルをプリアンプ的に使える、というような利点がある。
- しかし、なんだかんだで消耗品のギターアンプ。個体差(というより、経年劣化?)が結構あるため、チャンネルリンクをした場合は特に影響を受けやすい。どっちのチャンネルをいじったらそのときの音が出るのか、わかりづらくなってしまうこともある、かもしれない。
- できればエフェクターで一台プリアンプ的を用意して、どちらかのチャンネルに使用を限定した方が怪我がなくていい、と考えている。これは自分がリズムギターを担当することが多いからであって、リードギターであればチャンネルリンクに頼ったと思うけど。
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BOSS製品なので*3相性は◎。評判も良い。
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言わずと知れたSANSAMP。ベースが有名だが、ギターのほうも名に恥じない性能を誇っている。
と紹介しつつ、クリーンブースターやTS系のペダルをJC対策として使う人が多い。前者ならXOTIC、後者ならMAXONが有名。数が多すぎて紹介することは難しいので、好みのペダルを探してみてほしい。
- エフェクターのGAIN・LEVELを上げ過ぎない
- トランジスタアンプ全般に言えることだが、たとえばコンパクトの歪み2種類を同時に踏んだとき、割れやハウリングを起こしやすい。歪みエフェクターはある程度の数を持ち込んだほうがいい。最低、クランチ用とハイゲイン用の2種類+ブースターぐらいは必要かも。やっぱり、プリアンプがあると便利。
- 「音抜け」を最優先に
- これはどんなアンプを使うときも当たり前のことだけど、バンドアンサンブルの中で抜ける音を作ることを最優先にしたほうが、結果いい音で聴こえてくる。ジャズコーラスはその傾向が特に顕著で、聴いていて気持ちいい音=聞こえがいい音、ではない典型。特に、他のギターやキーボードといったパートがいる場合は要注意。
- 低音成分との付き合い方を考える
- ギターアンプの中では比較的低音域が強め。特に、ピックアップをフロントにしたときの音色は要注意。他のアンプで綺麗なクリーンが出るギターでも、篭った感じになりがち。BASSツマミを最初12時から調整するのではなく、思い切って9〜10時ぐらいにして、そこから低音を足していく感じで調整したほうがいいかもしれない。
多分使っていくうちにいろんな問題が出て、
- 現状のエフェクターに不満が出る
- 現状に合うエフェクターを買う
- 他の不満が出てくる
と堂々巡りを繰り返すアンプのような気がする。いわゆる「どんなアンサンブルの中にあっても安定した出音」というのは、このアンプに求められないかもしれない。
【最後に】
色々不平不満を並べたけど、長年第一線で活躍するアンプなので、悪いものではない。特に、クリーントーンの透明感は他のアンプでは味わえないと言われるほど極上のものである。
ただ、クリーンしか使わない、なんてことは(ジャンルにも依るが)ほとんどないと思う。一度セッティングでピンと来たら、そのときの状態はつぶさに記録しておく*4ことが望ましい。
このように、「ただ使うだけだと物足りないけど、突き詰めるといい音が出る」という、求道者根性を刺激するアンプ、JC-120。ぜひ一度、「戦って」みてはいかがだろうか。


