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2011-09-21
電話ボックス…怖いよう…
映画 |
BS(初見)、☆4
身なりが派手なチャラ男スチュ(コリン・ファレル)は、タイムズスクエアを携帯片手に練り歩き、口先八丁で商談する。結婚しているにも関わらず、女優の卵にちょっかい出したりしてる。恒例の彼女への電話のあと、電話ボックスにかかってきた電話に出てしまったスチュ。それからが地獄の時間の始まりだった…。
たまたま、TVをつけたらやってたので観た。予備知識全くなし。そしたらなんと超一級のサスペンス映画じゃないですか。舞台は街角の電話ボックス(フォーン・ブース)のみ。映画が進行しても本当にそこだけしか映らないのだ。電話の相手との会話がほとんどのスチュ役コリン・ファレルの演技力には脱帽。チャラ男が恐怖におびえ、普通の気弱な男に戻っていく表情がすばらしい。「華麗なる賭け」のような分割スクリーンを多用した凝った画面は最後まで目がはがせない。
配役も好み。彼を助ける警部役に「プラトーン」など個性派のフォレスト・ウィテカー、妻役に「ピッチブラック」が印象的なラダ・ミッチェル。そして恋人役にはT・クルーズ夫人のケイティ・ホームズ。犯人役に"ジャック・バウワー"、キーファー・サザーランド。どの俳優も演技上手。一見頼りなさそうなウィテカーを刑事役に使ったのは正解でしょう。だって、顔で演技しなければならない役どころだから。夫の危機に巻き込まれつつ身を案じるけなげな妻もL・ミッチェルは最適だと思う。強くて弱い演技は絶品。ただ犯人役は意外性があれば、誰でもよかったのかも…とも思った。ラストの人工衛星の画面もありがちでいただけないかな…。なんか「MIB」を思い出してしまったので。とはいえ、突っ込みどころのないよく考えられたドラマ展開はほんと掘り出し物だった。そうそう、あともう一つ。もし自分が恋人役ケイティ・ホームズの立場だったら「あたしは何?どうしてくれるの!」と激高したくなる。ちょっと可愛そうな役ではある。トム・クルーズ主演だったら当然、妻役だろうな(笑)。
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追記:この映画、巻き込まれ型サスペンスでありながら、夫婦の映画でもある。犯人に電話で脅され、妻へ泣きの浮気告白は、男ならば涙なしでは見られない(笑)。浮気したにもかかわらず、夫の身を案じる妻…。マイケル・ダグラス主演「危険な情事」とともに夫たるもの浮気しちゃいけない教訓映画であることは間違いない!

「浮気しちゃいけない教訓映画」といえば、現場に奥さんと恋人パムが揃っちゃっただけでも恐怖もの(笑)それから、スチュが奥さんに「告白」するシーンでは、真剣でかつ山場でもあるのに、片手に受話器を握ったままという姿がなんかツボでした(笑)
Yumeoさんも「ただ犯人役は意外性があれば、誰でもよかったのかも…とも思った。ラストの人工衛星の画面もありがちでいただけないかな…」と書かれていますが、残念なのはラストですね。たぶんですけどこの映画、メッセージ性はとくにないのだろうと思いました。だから犯人もラストシーンも、「定型に嵌らないようにする」ことを目的にしてしまった場合の「ありがち」になちゃったのかなあ、などと思いました。
こういう舞台を一箇所だけに固定して展開させるのを「ソリッドシチュエーション」って言うみたいです。『SAW』や『CUBE』が代表格のようで、どちらも未見なのですが、佐藤祐市監督の『キサラギ』がこの手法でした。『フォーン・ブース』の方がサスペンス感は上でしたけど、『キサラギ』の方は「観客の予想する展開」を5〜10分毎にいちいち引っくり返してきて、「展開が読めない(着地点がわからなくなる)」おもしろさでした。しかも最後まで笑える、というか、全力でバカっぽい(笑)まだ未見でしたら、オススメです!