∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

重い決断

御嶽山の冬】

 いまだに7名の行方不明者が発見されることを待っている御嶽山は気温が氷点下近くなり、雪が降る季節になりました。
 過酷な自然環境のなかで自衛隊、警察、消防など1000名以上の捜索隊が入って残された7名の被害者を捜索してきました。山頂近くで横一列になって捜索を続ける人々を見ていると、それだけで頭が下がる思いでした。
 そんな捜索作業が昨日で一旦中止されることになりました。冬を迎えた御嶽山山頂付近での捜索は二次災害の可能性が非常に高くなるということが理由のようです。最初に聞いた時は驚きましたが、冷静に考えてみれば止むを得ない決断だったのだろうと納得しました。

 この中止決定。これほど捜索関係者にとっても、残されたご家族にとっても辛く悲しい決断はなかったのではないでしょうか。

 ややもすると観光地のように感じてしまう御嶽山ですが、よく考えれば3,000メートル級の高山。その山頂付近での捜索ということは山岳遭難者の捜索です。つまり、冬になれば捜索は一旦中断、春を待つことになるわけです。捜索隊の決断に間違いはないでしょう。

 しかし、判ってはいるものの、残念な決断です。冬が去り、次の春が早く来ることを願うしかありません。
 「きっと次の春には再会できる」。そんな気持ちで春を待ちたいと思います。捜索隊のここまでの努力が実りますように。辛い。重い。悲しい。いま僕は、言葉では言い表せないくらいの空しさを感じています。

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