∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

これ以上「新プラン」はいらない

【携帯料金値下げへ】

 携帯電話、固定電話+デジタル通信、インターネット・プロバイダ。
 現在、僕は「通信」のために4種類の料金を支払っています。それぞれ内容を納得して契約したはずですが、こと携帯電話に関しては「どうしてこうなるんだ」とか「なんとかプランと言われてもなあ」とか「もうちょっと安くならんかね」あるいは「プラン変更なんて、こっちが思い立った時にすぐやってよ」などなど不満だらけで支払っているのが現状です。

 思い起こせば、10月に行われた沖縄知事選直前に携帯料金値下げの提案が政府からありました。自民党の「なんでも利用するぞ」というトンチンカンな思惑には呆れましたが、ことがことだけに、この提案だけは独り歩きしてほしいと願っていました。

 そして約1カ月ほど経った頃、NTTが低料金化に向けた新プランを発表し、遅れること数日でau楽天との提携発表の場を借りてNTTとは同規模ではない料金値下げの発表と、各社料金値下げに向けて動き始めました。こうなると、この後ソフトバンクが続かないわけがありません。つまり独自の通信インフラを持っている日本の通信大手がすべて料金値下げに「右へ倣え」とばかり動き始めたわけです。

 料金が下がる。もちろん大賛成です。おそらく誰もクレームはつけないでしょう。しかし、これでまた、あの忌々しい新プランというのが出てくるのかと思うとウンザリしてしまいます。
 しかも、従来通り、機種変更の時だけとか新規の契約期間が始まる時だけというような「シバリ」を設けて対象者に制限をつけるのではないでしょうか。

 僕は常々、通信大手にとって携帯料金は「パズルピースを組み合わせて高料金帯を維持させる」という基本姿勢のもと、「通信料金を維持させるために端末代金を高止まりさせたうえで、契約時には販売会社にキックバックして契約を誘導させる」「端末の分割払いで取っつきやすさと囲い込みの両方を実現させる」……。そんな思想のもと設計されているのではと考えてきました。今回もその路線で突っ切るのでしょうか。

 どうして携帯料金には一番シンプルな「自動的な一括値下げ」という発想がないんでしょう。たとえば「来月から基本料金を半額にする」ということだけでもいいじゃないですか。
 今回の料金値下げに際しては、細かな料金体系の整理をして基本を重視したシンプルな料金体系にすることとと同時に、顧客の意思を尊重した契約方式に戻すということも考慮に入れてほしいものです。

 そうでなければ……、オッサンには今の携帯料金は難しすぎます。

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