【あったかい酉の市】
平成30年11月13日、二の酉の日。
例年の二の酉と言えば、しっかりと寒さ対策をして出かけるものと決まっていましたが、今年は妙にあたたかい二の酉になったようです。
「望みのものをかっこめでかき寄せてくれる」のが酉の市ですが、下町の人間にとっては冬の訪れを知らせる祭でもあります。それなのに、このあたたかさ。どうも調子が出ません。
どちらかというと、ピリッとした空気の中で商売繁盛を願うよりも、お参りあとの縁日でチョイと一杯のほうに気が散ってしまいそうです。
三の酉まである年は寒くなるとか火事が多いとか伝えられていますが、ここまで例年の流れと違ってくると、何か信じられないほど縁起の悪いことが起こるのではと考えてしまいそうです。
30年以上その年最後の酉の市にお参りしていた僕が、どういう風の吹き回しか、初めて一の酉に行ってしまったのも何かの「お告げ」だったのでしょうか……。違いますよね。
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