映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』感想

ハリー・ポッターと謎のプリンス』を試写で観た。ハリー・ポッター6作目、2009年7月15日(水曜日、何で?)日米同時公開のご存じワーナーの大作だ。 実は僕自身、ハリー・ポッターの熱心なファンではない。原作本は最初のものしか読んでいないし、劇場で観た映画も1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』だけだ。2巻以降の原作は読んでいないし、映画もWOWOWで放送されたものを一応観た程度、内容もちゃんと覚えていない状態で今回の試写に臨んだ。
 で、思ったことは、大スクリーンで観るハリー・ポッターは面白い! 細かなストーリーを放っぽって、完璧に映像化されたファンタシーの世界に安心して身を委ねることができる。次作へのつなぎ感は否めないし、原作ファンからしたら、あの場面カットしてとか、こんな風に書き替えちゃってとか、きっと不満もあるのだろうが、2時間半の映画としてちゃんと予備知識なしで楽しめるのはさすがだ。
 デビッド・イェーツ監督の重層的で凝ったオープニングのカメラワークやレイアウトに感動したが、どうやらIMAX 3Dとしも公開されるようなので、そうか3D用のカット割りだったと納得した。16歳になったハリー達の恋愛模様も描かれるが、まあこの子達も大きくなって的な、『北の国から』の純・蛍を見つめるような視線を全世界で彼らも集めているのだろう。
 意外な<謎のプリンス>の正体など、まさに「クライマックスは、ここから始まる!」。完結編の『ハリー・ポッターと死の秘宝』は来年2作に分けて映画化するらしい。
 ハリー・ポッターシリーズは映画館のスクリーンと音響で楽しむべき作品だと、今更ながら認識を新たにした。
原題:Harry Potter and the Half-Blood Prince
公式サイト
<追記>
そっか、水曜はレディースデイか。