映画『理想の彼氏』感想
ちょっと前に試写で『理想の彼氏』を観てきた。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演ずる40歳の主婦が、夫の長年にわたる浮気を知って離婚を決意する。2人の子どもを連れてニューヨークへ引っ越し、人生の再スタートを切った彼女は、アパートの下にあるカフェで働く24歳の草食系青年と出会う。キャサリンは彼をベビーシッターとして雇うことになり、2人は徐々に距離を縮めていく…、といった感じの、まあよくあるラブコメだ。
しかし、何でこの映画の邦題が「理想の彼氏」なんだ? 英題は「The Rebound」で劇中、新しい生活や自分への<はずみ>的な意味で使われていた。作品全体のストーリーラインを考えるといろんな「リバウンド」は表現されているので、こちらなら納得がいくが、「リバウンド」というタイトルで日本で配給してもダイエット映画か何かと思われるのがオチかもしれない。
F1後半からF2ターゲットの映画だからキャッチコピーは「その理想、間違ってない?」で、年上、キャリア、高収入を理想としない、あるがままの恋愛をキャサ・ゼタのようにしましょう、ってことなのかな「理想の彼氏」。
最近のワーナーの女性向けの映画の邦題は<キバツ>なものが多いなあ、印象だけかもしれませんが。「そんな彼なら捨てちゃえば?」とか、「きみがぼくを見つけた日」とか、原題から超訳してるの多いかも。
それにしても<リソカレ>、ラスト15分はまるっきりワンクール打ちきりの連ドラの最終回な展開、映像そのものだったなあ。ある層はあれを観るときっと安心するのだろう、たぶん。
僕としては、若い彼の父親役として、すっかりおじいちゃんになったアート・ガーファンクルの姿をおがむことができたのはよかった。
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2009年11月27日(金)丸の内ピカデリー他 全国ロードショー!
原題:The Rebound
監督・脚本:バート・フレインドリッチ
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジャスティン・バーサ、ケリー・グールド、アンドリュー・チェリー、ロブ・カーコビッチ、サム・ロバーズ、ケイト・ジェニングス・グラント、リン・ウィットフィールド 他