KAT-TUN new album「come Here」
- アーティスト: KAT-TUN
- 出版社/メーカー: ジェイ・ストーム
- 発売日: 2014/06/25
- メディア: CD
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表題曲「come Here」これは今までのカツンにはなかった新しいアプローチで、曲もPVも、比べようがないけど今までで一番好きかもしれない。キッチュでポップでベタなのに、そこにカツンが加わるだけでただの夏じゃなくなってる。カツンさん自体はジャニーズ所属であってバリバリのアイドルなのに、なんかアングラ界のパンクロックバンドが夏曲で遊んではっちゃけてみました的なレア感満載。
このPVこの夏スポーツバーとかで試合の合間に流してほしい。青い空に砂浜でビーチフラッグという題材だけど、夏の海で聞くよりは、夏の夜長にグラスを傾けながらゆるく踊りたい。実際は海に行かない層が夏を疑似体験するための音楽。
それにしてもこれだけ平面的でそれでいて多角的なPV初めてじゃないだろうか。くだらない小ネタがちりばめられていて何度見ても飽きない。最後のシーンのデジャヴ感あれ、ドラクロワの絵の世界だよね(笑)。フラッグの柄がずいぶん長いなあと思ってたんだけど、女神が掲げるフランス国旗だったとは。という勝手な想像ができる遊び心満載のPVでした。
PVとメイキングのリピートをとりあえず中断してアルバムを聞くと、これがまたこのまま夜明けを迎えてしまいそうな勢い。
カウコンで過去の自分たちを火葬して水の十字架で鎮魂して不死鳥のように蘇ったカツンが、焼野原に真っ青な絵の具を撒いてそのカンバスに花を咲かせ、世界を色とりどりのカツンに染めていくかのような珠玉の1枚ですわ。