第7回数理物理・物性基礎論セミナー
昼飯はココイチでグランドマザーカレー。くじは外れだった。残念。
第7回数理物理・物性基礎論セミナーへ。学習院に行くのは初めて。
https://sites.google.com/site/mathphystokyo/home
斉藤さんによる「カオスの量子古典対応問題」についてのセミナーだったのだけど、凄く面白かった。ランダム行列の話はちょっと聴いた事あったけど、Gutzwiller公式の導出をこれだけきちんとやったのを見たのは初めて。ノートを取りながら式を追う。基本的なことだけど、最近は講義に出る様な機会が無いからちょっと久々の感覚。後半の1時間半でGutzwiller公式をどのように使うかの話をされた。Form Factorの結果に対するランダム行列の予言と、Gutzwiller公式の近似が合って行く様をさーっと見る事が出来た。sum ruleから綺麗にBerryの近似がランダム行列のリーディングタームを出るのは分かり易かった。その後の項を組み合わせから出せるのは、何だか厳密解の雰囲気。GUEの場合に補正がどうしてあんな綺麗に消えるのかが気になる。Chaotic cavityの話は専門と割と近くて、以前学会で発表されるのを聴いたけども、応用は難しいかなぁ…。一段落してしまっているように思う。
セミナー後は(思っていたよりもおしゃれな)お店で晩ご飯。たっぷりと食べて、ちょっと飲んで、色んな話をした。
帰ってからサッカーを見ようと思っていたが、その前にセミナーとは別に斉藤さんや田崎さんと話した内容を思い返しながら色々と考えていたらいつの間にか前半20分が終了していた。考えるのは楽しかったのだけど、ちょっとやらかした感がある。まだ0-0だったのが不幸中の幸いか。
サッカーは川島を中心に、ピンチもありながら守りきったのが凄かった。攻撃も、凄い綺麗なボレーで格好よかったのだけど、李の得点後のパフォーマンスにちょっと違和感。今回のチーム一丸の雰囲気からするとちょっと自己主張が強いような気がしたのが違和感の原因だろうか。あと、もっと凄い違和感は、優勝したはずなんだけどあまりそれっぽく思う点。何だか勝ち続けたらいつの間にか優勝していたように思う。攻撃も、やけに綺麗だなと思う事が多かったし、何が変化の原因なんだろう。時期的には監督?
金曜日
プレプリントへのコメントのメールが来ていたので、Fさんと議論。とりあえず、関係しそうな論文を読もう。
理論セミナ。Wernerの発表。tQMCを用いて、DMFTのHubbardに相互作用をいきなり入れた場合のシミュレーションをしていた。発熱が少ないような相互作用の入れ方を模索していたが、正直、物理的な意味や機構が良くわからなかった。断熱/非断熱という言葉がもっと前に出て来ても良い発表内容だと思うんだけど。
来週のセミナーのスライド準備。色々と考えてはあるんだけど、実際に作り始めると気になる事が出て来る。これだから、早めにとりあえず手を動かすべきなんだけど…。1時間でスライド60枚は問題外で、50枚でも多い。30枚まで絞れると嬉しいけど、この調子だと35枚程度になってしまいそうだ。
多体系の場合のentanglementへのイメージがあまり持てていない。量子力学で補助変数とか言われると隠れた変数的な匂いを感じてちょっと身構えてしまうだろうけど、場の量子論/経路積分で補助場を入れられてもそこまでは思わない。
learn or study
高校までのlearnと大学からのstudyについてのコメント。めも。
「learnなのは義務教育まで」とするのが良い様な気がすると、現状の高校というのが凄く微妙なバランスの上にあるような気がして来る。
http://twitter.com/#!/aki_room/status/30122121048887296
http://twitter.com/#!/aki_room/status/30122129873707008