「大学生活って、こんなものですか?」

【授業研究】大学1年生と面談していると、こんな質問が飛び出してきました。詳しく聞いてみると、「グループワークもいいけど、発表する力も大事だと思うけど、なんかもっと深く考えることがなくていいのですか?大学って、そういうところだと思ってきました。それなのに、就職対策のことばかりみたいじゃないですか‥」と言います。
 この種の疑問は実は毎年、何人かに聞かされています。社会人からは批判されたこともあります。若い新聞記者は「今の大学はまるで就職予備校ですね」と私に語ったこともありました。私自身も最近の大学は「就活と初期キャリアむけの教育に偏りすぎではないのか?」と発言したこともあります。とはいえ、現状で大学がそれに力を入れなくてはならない様々な状況もわかります。大学で仕事をするようになると益々よくわかります。
 でも、学生のこの種の声も気がかりです。昨年度までは出張が多すぎて対応できませんでした。今年度は、ちょっとチャレンジしてみようか‥という気になり、昨日の夕方、特別授業をやってみました。学生は2人。約90分。「大学は、昔は違っていたんですか?」「どうして、こうなってきたんですか?」「私たちはどうすればいいんですか?」などの質問に答えてレクチャーをして、また質問を出してもらって‥学生も私も楽しんでいました。次回もやることにして解散。ちょっと楽しい時間になりそうです。