走れ小心者 ARMADA はてなブログ版

克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

またしても騙されてた

 地元のラジオ番組『ラジプリズム』で聞いたんだが、オゾンホールが急速に縮小していて、21世紀中頃には完全に閉じてしまうだろうと言う予測が出たそうな。

 27年前、オゾンホールについて騒がれていた頃、エホバの証人の機関誌『目ざめよ!』でもこの話が取り上げられて、まるで人間にはもうどうする事も出来ず、ハルマゲドンで世界が良くならないとどうしようもないかのように書かれていた。なのにこの結果はどうだ? マー、奴らの当時の理屈だと、ハルマゲドンがとっくに来ていないといけないのだが。こんな事になると分かっていたら、オレはあの頃奴らに引っかかりはしなかったろうに……。人間の叡智と自然の力は、宗教のインチキを超えると言う事か。

 オゾンホールと言えばその原因はフロンガスだったが、件の『目ざめよ!』と同時期のいしいひさいちの4コマに、オゾンホール対策に頭を痛めている識者のもとに、「人類の屁にフロンガスが含まれている事が判明しました!」と言う報が寄せられ、「そして人類は滅亡した」と言うものがあった。そうならなくて、まずはめでたい。めでたいが、こんな破滅もの描くくらいならオウムのようにテロでもして、オレのこと殺してくれればよかったのに。その方があきらめがつく。そういや同時期に田中しょうも、オゾンホールに心を痛めた牧師が神に祈るが、「神は既に紫外線にやられていた」と言うオチの4コマを描いていたな。ふざけんな。いしいと田中にはとりあえず腹でも切ってもらいたいが、田中は第一線を退いたみたいだからまあいいか。

 いかんいかん、「もしかしたら、今抱えている問題も、なんらかの解決手段が見つかったりするかも知れない」と言う希望に考えを繋げばよさそうなものを、恨みつらみの吐露に使ってしまった。しかしなー、あの頃のみじめな自分を思い出すと、辛くて辛くて……。いしいや田中のマンガに対するアンチテーゼになって、なおかつ面白いマンガを描く事も出来んかったし。ヤハリ28年前から人生やり直したい。