このブログを前から見ている人にはお分かりかもだが、１９年ほど前、オレは勤め先の鉄工所で玉掛け用の鎖を首にかけられ、「縛り首じゃ！」とクレーンに吊るされスイッチまで入れられた。しかしそれを外部や労基に訴える術もなく、泣き寝入りせざるを得なかった……。当時の家族も、マトモに聞いちゃくれなかったろうし。この時の泣き寝入りが、ある種の諦念をオレに植え付けたのは間違いない。鉄工所を辞めたあと、色々やったが全然上手く行かなかったのと併せて、いまだにかなりこたえているのだ。
ただねえ……。最近はちょっと考えが変わっている。と言うのも、鉄工所に勤める一年ほど前、うつ病みたいな症状が出ていたかも知れないと思うようになって。当時は分からなかったが、今にしてみると「もしかしたら」と思うフシがいくつかあったのだ。しかしながら、うつ病だったとしても当時も色々あって治療が出来なかったり気付かなかったりしたので、どうにもならなかったとしか。だけども、むかし病気が色々足を引っ張っていたのなら、自分をいくら責めてもせんないことだとは。そう思うと少し気が楽に。出来る事なら病気になんかならずに、円満にマンガ家になれていたらと思うのも事実だけど。
