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克森淳のブログ。特にテーマもなくゆるゆると。

高年齢童貞処女論と、恋愛しなくなった若者

 この記事で書いた「今なお解決していない11年前の話題」とは、カマヤンさんとこのこの記事に代表される「高年齢童貞処女」問題だ。以下に気になるところを引用する。

そもそも私が「高年齢童貞処女」を取り上げたのは、「性の低年齢化」という典型的俗論(「神話」)に違和感を長く持っていたからだ。「性の低年齢化」神話は、おそらく事実と異なるはずだという見通しがあった。「性の低年齢化」神話は、若年層・壮年層は性的に放埓な生活をしているに違いないという思い込みを刷り込むものであり、その刷り込みを前提に全てを思考するよう我々に要請する枕詞だ。この俗論に激しい違和感が私にはあった。(全くセックスしない層…高年齢童貞処女層と、性交低年齢化層とに社会分化しているのではないかという見方は、一部…たとえば斎藤環など…にあったが)

そして実際、「高年齢童貞処女」は相当に多いという、俗論とは全く逆な統計数字が得られた。http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060206#1139178296 俗論を裏切る、大量の「高年齢童貞処女」の存在をまず「常識化」させることが必要だ。誤った前提からは誤った結論しか導けない。「高年齢童貞処女」が無視できない相当量存在する、という事実を私たちは機会を見て発言し続けること自体が重要だ。「高年齢童貞処女」が相当量存在することが少なくとも十年以上前から語られていても不思議ではないのに、全く語られてこなかったことに私たちは驚愕すべきだ。

 そして現在、性は低年齢化していると言うより、若者が恋愛しなくなっているではないか。それに絡んで、マイナビウーマンのこんな記事を検索で拾ったので、リンクしておく。性教育自民党統一協会系の連中によりタブー化されているのに、若者が性的に放埓になるのかね? ……それはさておき、カマヤン(id:kamayan)さんの指摘した高年齢童貞処女問題は、いまだに解決していないどころか、事態は深刻になっているような。前述の引用文中において、カマヤンさんは「性の低年齢化」に違和感を示していたが、まさに実情は若い者が恋愛やセックスから離れて行き、高年齢童貞処女問題が顕在化する始末だ。そんな中性教育がタブー化されているのは、異様な事態だと言わざるを得ない。書いてて多少話が入り組んでいるのに気が付いたが、カマヤンさんの言うように「性の低年齢化」を前提に性をタブー視する宗教右翼が、現実と乖離した事を言っているのが気になってねー。

 一方で、梅毒など性病が増えているのも、性に関するキチンとした知識が日本社会において共有化されていない事と無縁ではあるまい。それもこれも、宗教右翼による性のタブー視が引き起こしたのではないかと……。

 しかしながら、11年前に高年齢童貞処女問題に目を付けて発言されていたカマヤンさんの慧眼には恐れ入る。まさか今になって、それがマスコミにより「若者の恋愛離れ」と言うのにリンクするとは思わなかった。読み返して、この辺はリンクするのではと思い、こうしてオレが蒸し返したんですがね。