Hatena::ブログ(Diary)

One Etoy Per Child

2007-09-29

XOの購入を検討している方へ

日本でもGive 1 Get 1プログラムが適用されるかどうか分かりませんが、XOを注文する前に知っておいた方が良いことをまとめてみました。

  • XOは教育用の道具であって、プロダクティビティツールではありません。決して今お使いのノートパソコンの代わりにはなりません。
  • XOに市販されている製品の品質を期待しないでください。開発者は問題を減らすべく努力していますが、間違いなく多くの不具合が残るでしょう。
  • たぶん整ったマニュアルやユーザサポートはありません(情報は潤沢にあり、Wikiなどで公開されています。また、質問する場もあります)。むしろテスタとして開発に協力するくらいの気構えが必要だと思います。
  • 子供に渡しておけば、あとは勝手にコンピュータを使って勉強するようになるわけではありません(最終的には「学ぶことを学んで」自発的に行うようになることを期待しています)。適宜大人の手助けが必要です。そして大人は単にコンピュータの使い方が分かるだけでなく、OLPC学習に対する考え方を理解しておく必要があります。
  • 今のところ、日本はOLPCの対象国ではないので、日本語は使えません。しかし、多言語化の仕組みは用意されており、腕に憶えのある人であれば日本語化はそれほど困難ではないでしょう。
  • XOがどのようなものかは、ある程度エミュレータで確かめることができます。これを事前に試しておくことをお勧めします。

2007-09-27

2007-09-25

Give 1 Get 1

1台あげて1台もらう

長い間検討中だったOLPC XOの市販プログラム(2台買って1台あげる)が、ついに11月12日から始まるようです。

One Laptop Per Child -- XO Giving

これは$399を支払うことで、1台を寄付し、1台を入手できるものです(Give 1 Get 1)。詳細は上のWebページをご覧ください。左上の入力フィールドにメールアドレスを登録すればリマインダが届きます。現時点で日本から申し込めるかどうかは不明ですが、難しいのではという話もあります。

純粋な寄付は随時受け付けており、右上の「Donate」ボタンからPayPalを使って1台分の$200単位で可能です。

これについて、ABCが放送したニュースを以下で見ることができます(via id:squeakerさん)。短いですが、牛乳をかけたり、落としたりなどなかなか面白いです。

Computers For All - Give One Get One program intends for every poor child to have a laptop. 09/24/2007 From: Good Morning America

OSC2007 - Tokyo/Fall ミニセミナー追加

先にご案内したOSC2007 - Tokyo/FallでのOLPCとSqueakのセミナーですが、お陰様で満員となりました。ありがとうございます。

そこでというわけではないのですが、10月5日にミニセミナーを行います。こちらは登録不要です。

10月5日(金) b会場

時間: 16:40-16:50

タイトル 一人の子供に一台のノートPCとSqueak - 学ぶことを学ぶためのOLPC

担当: Squeak-ja

講師: 阿部 和広 (Squeak-ja)

内容: 世界の子供たちに安価なノートPCと革新的な教育を提供するOLPCの活動とSqueak Etoysを紹介します。

ミニセミナーのタイムテーブルはこちらです。

2007-09-12

プロジェクトDX〜デジタルとラーニングの向こう側〜

パナソニックラーニングシステムズの宮坂俊夫さんがITmedia オルタナティブブログプロジェクトDX〜デジタルとラーニングの向こう側〜」でOLPCSqueak Etoysの話題を取り上げています。

デジタル絵本を作ろう
100ドルノートPC、量産開始にゴーサイン
スクイークとは?
OLPCの「5つの基本原則」

宮坂さんはデジタルハリウッド大学院の研究員でもあり、「みんなでたのしくスクイーク」というWebサイトを中心に多くのワークショップを開催されています。Squeakを使った教育の実践について興味のある方はぜひご覧ください。

2007-09-10

OSC2007

OSC2007 - Tokyo/Fall

先日のOSC 2007 Kansaiに続いて、来る10/5, 6に開催されるOSC 2007 Tokyo/FallでもOLPCSqueak Etoysの講演を行います。参加費は無料です。

2007-10-06 (土) 100ドルノートPCとEtoys、開発環境としてのSqueak

担当: Squeak-ja

講師: 阿部和広, 横川耕二, 小田朋宏 (Squeak-ja)

対象: 100ドルノートパソコン(XO)に興味がある人、OLPCの活動に興味がある人。Squeak Etoysについて知りたい人。

世界の子供たちに安価なノートPCと革新的な教育を提供するOLPCと、それに搭載されるSqueak Etoysをご紹介します。また、統合開発環境としてのSqueakでなにができるかを実演を交えて説明します。

開始時間 10時30分

定員数 27人

事前登録は以下から。定員が少ないので、お早目の申込をおすすめします。

オープンソースカンファレンス2007 - Tokyo/Fall -

なお、講演の時間以外は10/5, 6の両日ともSqueak-jaのブースでOLPC XOを展示する予定です。

(9/25 ミニセミナー情報追記)

2007-09-03

歯車とLOGO

シーモア・パパートさんは、OLPCが唱える教育理論の基礎を考えた人です。

パパートさんは歯車好きな子供だったそうで、世の中の仕組みを歯車の動きに置き換えて理解していました。たとえば、歯が24個と8個の歯車が噛み合っていれば、24個の歯車を1周させると8個の歯車は3周します。逆なら1/3周です。これは掛け算と割り算ですね。大きくなると、さすがに実物を持って歩くことはなくなりましたが、頭の中で仮想的な歯車を回していたそうです。

パパートさんの師匠であるジャン・ピアジェ構成主義によると、子供は生まれながらにして世界を理解する心的枠組みを持っています。そして、子供は具体的な経験により、その枠組みを自発的に発展させていきます。

そのような枠組みを素朴概念と言い、科学的に間違っていることもありますが、論理的な一貫性はあります。たとえば、「風を起こすのは木」「木のない海では波」などがそうです。

しばらくして学校に入ると、今度は知識として世界の仕組みを習います。これが科学概念です。素朴概念は科学概念で置き換えられますが、しばしば具体性を欠き、自発的な学習を阻害します(自分の考えを権威で否定されるなど)。

パパートさんは適切な環境と愛着の持てる具体物があれば、科学概念を子供自ら獲得できると考えました。かといって、みんなが歯車を好きになるわけではありません。そこで、どんなものにも化けることができるコンピュータの性質を使って作られたのがLOGOです。(つづく)

2007-09-02

もえすく通販

通販

先にご紹介した「もえすく」(もえすく, コミケでもえすく)のネット通販がはじまりました。

もえすく 〜萌えるSqueak〜

他のSqueak関連商品も同時購入できるので、この機会にぜひ。特に「多言語版 Squeakers DVD」(日本語字幕付)はSqueak Etoysの思想や背景が45分で分かるのでおすすめです。アランさんはじめ、パパートさん、ブルーナーさんなど有名人もたくさん出ています。