それはまた別の話

2010-04-29

[][] 三谷幸喜の「王様のレストラン」はあらゆる意味で名作だ  三谷幸喜の「王様のレストラン」はあらゆる意味で名作だを含むブックマーク

数年前にDVDボックスを買ったものの全然見ていなかった「王様のレストラン」。先週、会社の宴会でなぜか「王様のレストラン」が話題になり、同僚と盛り上がったのがきっかけで、土日の夜中にDVDを駆け足で見てしまった。

同僚も熱く語っていたけど、やっぱりこのドラマは名作だわー。ちなみに三谷幸喜のドラマの中では最高傑作だと思う。ついでに、宮崎駿の作品ではラピュタが最高傑作だと思う(全然関係ない)。

さて、このドラマが放送された1995年当時はまだ学生だったので、あまり感じなかったことなんだけど、今見ると経営再建の過程を意外とリアルに描いているなと思った。例えば、無駄なコストの削減。人件費に手を付けずに済むよう、オーナー・禄郎くんが徹底的に計算してコスト削減を達成するエピソードがある。私の勤め先も、不景気になって経営状態が悪くなると真っ先にコスト削減に取り組んだので、考えることは同じだ(ただしうちの場合は非正社員の人件費も削減したけど・・・)。

コストを削減しても、そもそも売り上げが増えないことにはどうにもならないので、次にすることとしては客を呼び戻すための目玉商品の開発とか、品質向上があると思う。ドラマでも、伝説のギャルソン・千石さんと、シェフ・しずかが店の目玉料理となる新作の研究開発をするエピソードがあった。そしてその料理がヒットしてお客さんが増えてくると、今度はデザートのレベルが料理に合わないことが問題になり、その向上をめぐって千石と禄郎が対立するエピソードがあった。一流店を目指すためには、パティシエ・稲毛のままでは無理だと言う千石に対して、あくまで今いるメンバーのままで挑戦したい、それがダメだというなら一流になんかならなくて良いと主張する禄郎。結局、人材を入れ替えずに質の向上を目指すことになるわけだけど、最後は千石も納得のデザートを稲毛が作ることができて大団円になる(←だいぶはしょってるな)。

まあドラマなので、料理が簡単にヒットしたり、次々と奇跡が起きたりもするのだけど、ビジネス視点で見てもかなり楽しめると思った。もちろん、何と言っても三谷幸喜ドラマなので笑えるシーン満載だから、単純にコメディとして楽しむのが王道ではあるけれど。

ところで、1995年というと、1961年生まれの三谷さんは30代半ば。今の私と変わらない。この作品が一番だなーと(個人的に)感じるということは、ミドルサーティーってやっぱり一番油が乗った時期なのねえと思ってしまった。働く30代としても、いろいろ考えさせられるな。

しかしこのドラマって15年も前なのね!はやりすたりに関係ない題材だから、今見ても十分面白い。そして山口智子の脳内イメージは、この頃で止まっていることに気がついた。最近はあまり露出してないから年を取った印象がないせいだと思うけど、映像を見て「若い!」ってあまり思わなかった。調べたら、山口さんも今や40代半ばらしく、驚いてしまった。

こういうドラマを、今のテレビで見るのはもう難しいのかしらねえ。件の同僚に今DVDを貸しているので、戻ってきたらコメンタリーを見てみよう。

王様のレストラン DVD-BOX La Belle Equipe

王様のレストラン DVD-BOX La Belle Equipe

HorkaHorka 2010/04/29 22:17 このドラマは、近年は企業の研修でも使われているので有名ですね。私は三谷幸喜のドラマを数多くは観ていませんが(特に近年はまるで観ていません)、これが一番良かったです。話も面白いしギャグも冴えているし、単純に観ていて面白い。各エピソードの流れのみならず、全体の流れもきっちりしていて、構成に拘る彼らしさが良い意味で出た傑作だと思います。登場人物とその人のエピソードの描き込み方など見ると、三谷幸喜は映画よりもテレビが合っているのでしょう。また、エピソードごとに話法も変えているのも面白かったですね。リアルタイムで観ていて、本当に毎週が楽しみでした。

彼の映画にはこういう、わくわくする面白さを求めたいのですが、毎度裏切られます。この人、実は映画向きではないのかも、と『マジックアワー』のときに思いました(今頃で遅かった??)。

abtmabtm 2010/04/29 23:04 そうそう、企業の研修で使われているらしいですよね。その研修をぜひ見てみたい(というか受けてみたい?)と思いました。

つい最近放送された「わが家の歴史」もそれなりに面白かったし、NHKの人形劇「三銃士」も評判のようですよ。「三銃士」は録画だけしていていまだに見てないので何とも言えませんが、「新選組!」とか「HR」とかもそれなりに面白いです。けど、「王様のレストラン」は別格ですね!

映画はねー、正直それほどでもないですよね。三谷さんは映画監督になりたかったみたいだけど、この人はやっぱり舞台の人なんだと思います。

きこりきこり 2010/06/16 17:16 こんにちわ、お久し振りです。
私も「王様のレストラン」は三谷さんの作品の中でも
殿堂入りするぐらいの名作だと思ってます。
何度見てもおもしろいし、笑えるし、泣けるし、感動する。
北海道では何年か周期で再放送しているので、その度に見てしまいます。
筋もせりふもわかってるのに・・(笑
本当はDVDボックスで買いたいんですよね。
<山口智子の脳内イメージは、この頃で止まっていることに気がついた
私もそうかも。この時の山口さん最高だったし・・
それ以後は・・ごにょごにょ・・・
ちょっと前の「我が家の歴史」は私は、いまいちだったんですよね。
ただ昭和の文化人を出すためだけに作られたみたいで。
いつもの三谷さんらしい台詞のおもしろさが感じられなかったというか・・
今、また映画作ってるみたいですね。今度はどうかな〜

abtmabtm 2010/06/19 22:33 きこりさん、お久しぶりです!
コメントありがとうございますー。
やっぱり名作ですよねー。
最近の山口智子といえば「崖の上のポニョ」の母親役くらいです。しかもこれ声だけなので、顔はやっぱり「王様のレストラン」当時のまま。
「我が家の歴史」は、確かに三谷節炸裂とはいきませんでしたよね。後半はそれなりに面白かったけど、おとなしめだったし。
映画の話、ありますね!西田敏行演じる落ち武者の霊が、現代の法廷に証人として出てくるという設定だけは可笑しいけど、さてどうなりますかね!