そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ 自転車創業
そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ
- 出版社/メーカー: 自転車創業
- 発売日: 2006/07/28
- メディア: CD-ROM
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エロゲ批評空間って名前はアレですけどノベルゲームの評価が知りたかったり、おもしろいゲーム・自分にあったゲームを探すならもっとも頼りになるところだと思います。僕はラノベもこんな風に評価するサイトがあってもいいと思うんですけどね…*1。おっと脱線してしまった。話を元に戻しましょう。
自転車創業というブランドはANOS(Advanced Novel Operating System)というシステムでゲームを作っています。ノベルゲームと小説の大きな違いは、既読スキップ機能にありますよね。つまり、一度読んだところは勝手にとばせるわけです。ANOSはそこをうまく利用し、基本的には同じ文章展開を繰り返しプレイする中で、プレイヤーがあるフラグを立てると新しい展開が現れるというシステムを開発しました。既読スキップ的な機能のおかげかなり冗長性が薄れます。ノベルゲーム業界で流行っているタイムループものをシステムの段階からサポートしているようなつくりです。
このシステムは多少変化しているみたいですが、今回は前作のロストカラーズとほぼ同じということで、もうかなり完成されているといえるでしょう。
前置きが長くなりましたが、このゲームのあらすじは、街の至るところに仕掛けられた魔法の爆弾を、特殊技能を持つパートナー、カコ(表紙の女の子です)と一緒に解除していくというものです。
この”街にしかけられた爆弾”という発想が非常にユニークでおもしろく感じました。この着想は”街がおもちゃ箱だったらおもしろな〜”みたいなそんな発想から生まれていると思います。例えば電柱をまわしたら音がなったりしたらおもしろくありませんか?、横断歩道の白い部分、ひっぱったらはがれないかなぁとか思いますよね。そういう街をおもちゃにたとえる発想で、がちゃがちゃと動かしていくと目的である爆弾がでてくる…その手続きをゲーム化したのがこのゲームです。
公式サイトには物語/爆弾解体(探す方がメイン)とありますが、この街をがちゃがちゃ動かすところがメインのゲームで、あれを動かすにはどうすれば…と頭を使って考える必要があります。一般的なノベルゲームに比べて難易度は非常に高い上、そのパズル要素を楽しむゲームなので人を選ぶゲームだと思います。しかし、このゲームには他のノベルゲームにはないものがありますので是非多くの人にチャレンジしてもらいたいです。
また、本ゲームには続編の計画があるらしいのですが、多くの人が買ってくれないと企画倒れしてしまうらしいので是非お買い求めください。ただ自転車創業を初めて買うという方には、物語の完成度からしてやはりロストカラーズのほうがお勧めです。
*1:ラノベに批評はそぐわないって話もある。→http://www.hcn.zaq.ne.jp/gallerycraft/kaku-01heiwa.html