トーキョーN◎VA The Detonation リプレイ ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件 稲葉義明, 鈴吹太郎, F.E.A.R.

今更ながら感想を。

このリプレイを褒めてない感想は僕が知る限り1件しかなかったです。10数の感想を見ていますが、かなり高評価のリプレイだと言ってよいでしょう。もちろん僕もおもしろく読ませていただきました。

トーキョーN◎VAのリプレイっていうことが珍しくて、僕は発売前から楽しみにしていました。トーキョーN◎VAも本棚でルルブが泣いている、買ったのにまだ遊んだことのないゲームの一つで、ずっとやってみたいと思ってたんですよね。

このリプレイを読んだ限りでは”社会戦”が楽しそうだなぁと思いました。まぁわりとよく遊ばれているTRPGというのはこう魔法や射撃も含めて広い意味での肉弾戦といいますか、とにかく体が傷つく類の戦闘のルールが詳しく、戦闘を中心とした遊ばれ方をしていると思います。もちろんこのトーキョーN◎VAのリプレイでもそういう戦闘がでてきますが、この場合その戦闘で勝ち取る社会的な立場などが大事なわけで戦闘そのもののタクティクスに主眼が置かれているわけではなさそうです。

なぜTRPGでそういった肉弾戦以外の戦闘が行われないかというと、判定するルールがしっかりしていないため、公正に行おうとするとGMの負担が大きいからだと思われます。そこをこのトーキョーN◎VAでは社会戦でもダメージがあって一定以上うけると信用されなくなったり追放されたりとそこそこのルールがあり、PLの機転ではなくPCの資源管理でそういう状況をひっくり返したりできるようになっています。ここが手軽で公正なため、おもしろそうだと思いました。あんまりルールをよくわかってないので偉そうなことを言うと怖いのですがw

以下はシャドウランのシナリオ作りに困っていろいろ探してたときに見つけた記事ですが、なるほどと思いました。実際のゲームも以上の印象であってそうな気がします。

シナリオのメインディッシュに戦闘を持ってくる、ってのはShadowrunとかでは良い方法なんですが、NOVAの場合は割とどうでもいいっていうか、戦闘系キャラを作った人が神業を使えるシーンをシナリオにも入れておくか程度に軽く考えたほうがいいです。少なくとも、まじめに戦闘を楽しむRPGではないです。
どっちかというと、
・調査系神業でシナリオ中に探り出される真相をメインにシナリオを構築する。
(中略)
戦闘系キャラは確かに1対1では強力ですが、そういうキャラは得てして真相にたどり着けず、調査系キャラの手ごまになるしかないことが多いです。
NOVAにおけるシナリオの作り方 - RPG日本の議論ログから宮本隆志氏のコメント

そろそろまとめます。とにかくかっこいいリプレイです。社会戦が楽しそうで是非トーキョーN◎VAをやってみたいと思いました。こんなことを言っているとGMが回ってきそうですが、それはさすがに勘弁してくださいw