グリザイアの果実 フロントウイング
- 出版社/メーカー: フロントウイング
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: DVD-ROM
- 購入: 9人 クリック: 62回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
フロントウィングはジブリールシリーズが有名ですが、そのイメージでシナリオの良さで勝負するような作品を作ってくるとは思っていませんでした。ノーマークの作品でしたが、エロゲ批評空間などの評価をみて購入しました。
基本的には病んだ人たちが主人公との交流の末トラウマを克服していく話で、特殊な学校ものとしてはなんとなくクロスチャンネルを思わされました。クロスチャンネルは相当な名作ですのでそれと比べられるのは厳しいですが、やはりクロスチャンネルに比べてシナリオが良かったとは言えないと思います。
それでもこの作品がすごく良かったなぁと思うのは一人一人の女の子の可愛さです。クロスチャンネルは実は主人公に感動的な場面が合ってそのシーンをよく覚えていますが、逆にヒロインの印象は薄い作品です。しかしこの作品ではヒロインの一人一人が可愛くて健気で大変素晴らしかったです。
特にエロシーンの掛け合いが良かったと思います。喘ぎ声オンリーになりがちなエロゲのエロシーンで、この作品では一人ひとり言葉のやりとりがあってそのやりとりがまた一人ひとりの性格を反映していてとっても良いです。僕が気に入ったのは入巣蒔菜ですね。女性器のことをおまんまんと呼んだり、ふざけてらめぇとか言ってふざける二人のやりとりはすごく好ましく移りました。また松嶋みちるの自信なさ気な雰囲気も良いです。もちろん榊由美子も普通に可愛い。
周防天音のシナリオに若干消化不良なところがあって、どうも一姫が生きている感があるのですが、そのあたりが描かれないのは若干残念なところ。でもまぁボカシても良いかなぁという気もするので僕は致命的だとは思いませんでした。
フロントウィングがこの作品をと驚く名作でしたね。