英会話をものにする一番の近道はネイティブとの実践会話か?

英会話をものにする一番の近道はネイティブとの実践会話か?
最近ネイティブ講師と主に喫茶店(たまに講師宅)でレッスンを行う
実践英会話が花盛りである。英会話をものにする一番の近道は本当に
ネイティブ講師との実践会話なのか?


確かに自分の思っていることを英語で表現(口頭で英文をある程度正確に
発することが)でき、ネイティブが話した英語をほとんど正確に聞き取れる
中級レベル以上の学習者にとっては効果的だろう。
ネイティブが使った語彙・表現を真似して自分の言葉として発話できる
だろうし、自分が言ったことが正確に通じていないようであれば別な表現を
使ったり、英語でどう表現したらよいかネイティブ講師に尋ねることも
出来るはずだ。


しかしそこまでのレベルに達していない初級レベル学習者にはそのような
芸当はできないと言わざるを得ない。初級レベルの人にとっては実践会話
よりも、確りした英会話テキストを使った指導を受けた方が効果的である。
(CDやテープなどの音声メディアが付いていることが望ましい)。
何故ならばネイティブに習った表現が聞き取れなくてもテキストを見れば
確認でき、更にテキストの表現を何回も自分で繰り返し言って覚えることも
できるからだ。


最後に、初級レベルにもかかわらずテキストなしの自由会話を希望する人に
アドバイス


前述した通りナチュラルスピードでの外国人講師との実践会話はまだ難しい
ので、


1)バイリンガルの日本人講師に習う。


a)先生の英語で聞き取れないまたは理解出来ない箇所については、
英語表現を聞いた後に多少日本語を挿入してもらう。


b)英語で表現出来ない事については、多少日本語を挿入して表現し、
先生にそれを正確な英語表現にしてもらおう。


つまり日本語の手助けを借りながら、少しずつ理解出来ない部分を減らし、
逆に表現出来ることを増やして行けるのだ。


2)初級者の指導に精通した優秀なネイティブ講師に習う。


a)生徒が理解出来る簡単な単語や構文のみを使って自分の発話を
コントロールできる。


b)生徒が十分に聞き取れるであろうスピードとテンポで話せる。


c)生徒が解っているかをよく観察し、解っていそうもなければ別な
表現で言い直したり、絵や図を描きながら補足説明できる。


d)生徒が正確にまたは十分に表現出来ないことについては、生徒が
真似してすぐに使える表現や構文を使って自分の例を聞かせる。
そしてその表現や構文を使って生徒自身のことを言わせる。


現実には、以上のことができる外国人講師は非常に少ない。
エース英語会話スクールではこのような指導法をシステムとして
導入している。)


一般的な外国人講師の多くは、自分の言っていることを生徒が十分に
分かっていなかったり、生徒が自分のことを十分に表現できなくとも、
上記のような指導は行わず、お茶を濁しながら実践(?)会話を継続
してしまう。生徒はなんとなく分かったような、なんとなく英語を
話したような状態でレッスンは終了してしまう。そんなことを何年も
続けても結局英語は話せるようにはならない。いわゆる万年初級である。


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