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アセトアミノフェンの気ままな日常

2015-07-29

化学用語、難しい…

だぶさんのツイートで、第二弾の存在を知った。第一弾は結果発表のときに知ったが、今回はアンケート期間中だったので答えてみた笑

「質量作用の法則 (law of mass action) 」なんかは

関東支部ニュース9号「分析をするということ」
分析学会の出版物でもしばしば「質量作用の法則」、「ホールピペット」なる用語を用いているがこれは誤訳に基づくものである。 「質量作用」は mass actionの訳であるが massは質量でなく、mass production の massと同様、大量の、という意味。action は reaction、化学反応の意味で、強いて言えば「大量反応の法則」、即ち分子1個や2個では成立しないが反応系の化学種が大量にある時成立つ法則である。 また後者は英語では full pipet(又はtransfer pipet)、 独語では vollpipette、 そのカナ書きはフルピペット又はホルピペットで、ホール(whole)とはいわない。日本では全量(又は全容)ピペットいう。 これも誤訳の一つである。もう一つあるがご存じでしょうか。

とあるように明確な誤訳だが、「定比例の法則 (law of definite proportions) 」はプルーストが提唱したものの訳としては適切だし、「倍数比例の法則 (law of multiple proportions) 」もドルトンの訳として問題ない(いま考えるとどの法則のことか分かりにくいが…)。この用語を変えるとなると化学史はどうなってしまうのだろうか、と思ってしまう。より一般的な法則から導けるような気がするし、敢えて用語を変えてまで中学・高校で教える必要があるのかなあと思ってしまう。いろいろ思うところはあるが、議論があることは好ましい。

もうひとつ、立体化学の表記法。

確かに流儀はいろいろ。個人的には手書きでも両方とも楔形(遠近法に反するといわれることもある書き方)なのだが悩ましい。統一してほしいという意見もあれば、見た目と鉛筆で書くときの兼ね合いという意見もある。遠近法に関しても見方によってはメリットがあるという意見があったり、興味深かった。