オワコン、今のところは

研究でオワコン的な結果が出たので検証してみたわけだけど。
やっぱオワコンだった。俺の研究がオワコンってことが確認された。



 自分の研究は「Aが発生するかしないかを確認すること」なんだけど、年末から先週までの実験ではAは発生するという結果が出てきていた。それにほっと一安心してあーもうあとは条件変えてやるだけだからルーティンワークだなーつまらんなー結果も良い感じにでとるしデータ整理めんどくせーとか、まぁ正直余裕ぶっこいとったわけで。さらに、修論発表でほめられちゃったりなんかしちゃって、先輩達が似たようなことを何年もかけてやってきたらしいけど、俺は2年で、俺一人で、俺一代で、先輩達よりはるかに優れた結果得ちゃったよーったく、とかなんとか思っちゃったりして。

 そっからの急降下。

 今まで自分が確認したAは、実はAではなく、Aと非常によく似た性質のもので、自分はAを評価する研究をしているわけで、今まで見てきた偽Aに関しても一つの研究として成立するような現象なのだが、とっくの昔に提出した修論のタイトルにはAの発生云々書いてしまったわけで、自分の予想とは全く違う現象で、この前の土曜に「Aが発生したよ!」って教授に行ってしまったものだからこの夏の国際学会でこの研究で発表したいから要旨の内容確認してって言われちゃったし。

 まぁこれは研究なんだから「Aは発生しない」っていうのも研究結果としてはなんら問題無いんだろうけど、先輩は条件次第でAの発生を確認しているわけで。今日昨日の実験では先輩と似たような条件でもAの発生は見られなかった。これについては色々考えられるが詳しくはまだわからない。

 真実を求めるのが研究なんだから、現状でAが発生しないという結果を受け入れなければならない。これからはよりAが発生しやすい条件で実験をやってAを発生させるようにしていくつもりなんだけど。でも修了までにこのままAの発生を確認できずに終了する可能性が高い。とりあえず今週末は実験やりまくる予定。実験まみれのウィーケンドゥ。

 今までAは発生するもんだと思ってたし、今では発生してほしいって思ってるんだけど、「Aが発生してほしい」だなんて人間の勝手な考えで、実際はしない、Aは発生しないってのが自然のルールかもしれない。あーもう。