バガタウェイ3(ラクロス漫画)

 
1巻と2巻分の過去記事
http://d.hatena.ne.jp/adagium/20090815
http://d.hatena.ne.jp/adagium/20090913/p1
 
 
バガタウェイ3巻(古日向いろは)(コミックブレイド

ついに3巻発売。用事があったので1日遅れでゲッチョンチョン。
ふふふ、くっくっく、あっはっはっ。
 
 
 
来てるぜ! 面白くなってる!!
 
 
星4〜4.5。星1つ分ぐらい伸びて来たゾ!(当ブログ比)
 
後は黙って読むように! 以上っ(ってわけにはいかないかw)
 
 
●ドライブ&ドライブ
たぶん、技術上の大きな変化は無いと思う。作者自身も特に意識してないかもしれない。いや、意識できないんじゃないかなーって思う。そのまま気が付かないで丁寧に続けてほしい。潜在的な負荷が大きくなりつつあるから、時間を掛ける必要があるんじゃないかと。
 
簡単に言うと、人数が増えていて、それで作品のポテンシャルとして丁度いいぐらいで回しているんじゃないかと思う。だから読むだけでも負荷が掛かる。それが面白い部分だと思う。何を言ってんだこの人?と思ってもらって構わないけど、そういう種類の刺激もあるんだと思うのだ。
 
例えば、キャラ数が多いから識別でも負荷が掛かるよね。(勿論、俺だってそんな負荷なんか意識したこと殆どないよ)人数が多いから誰かを活躍させようと思うと全員の出番が少なくなる。一方、人数を出そうとすると今度は活躍させにくい。するとテンポが上がらざるを得なくなり、スピードがアップする。キャラを切り替える回数が増えると識別回数も増え、負担が増す。すると、ちょっとした「笑い」による息抜きまで効果的になってくる。だからマンガに慣れている我々には丁度良い刺激(情報量)になってくるって寸法だ。こういう種類の面白さもあるんだってことだよね。
 
(かといって他のマンガで人数を出しまくればいいってわけじゃなくて、題材選択とかの戦略レベルでこういうのが向いているってことだと思われ)
 
単に人数が増えて来ているだけで、もともとの脚本の丁寧さが無くなっているわけじゃないし、大会になることでゲーム展開がメインでありつつも、葛藤も数を増やして来ている。裏設定だのが重層的な効果を作りそうな意味合いもある。要するに、なんだかんだといい方向に回ってるってこと。
 
 
ベタなスポーツマンガネタでも構わない。この作者には長く続けて欲しい。今はそれだけで十分楽しい。長く続くことでさらに収穫が大きくなる可能性が高い。やはり半年早かったなぁ。メジャー作品にもなって欲しいんだけど、タイミングを間違わないことを祈るばかりだ。本当にこの作品が時代の要請ならば、もっと化ける可能性だってある。いやー、夢を見すぎてるね。もしもこれがジャンプ漫画だったら確実にラクロス人口が増えそうなんだもん。
 
ああ、そっか、なるほど。ジャンプ・サンデー・マガジンあたりのスポーツ漫画でラクロスネタをフォロー出来ないのもプラス要因かも。単純にそれほどの人気作じゃないからリスクを負いにくいとかありそう。スイングガールズとかウィンド・オーケストラじゃ流れが出来なかったもんねぇ。映像作品とかがあるから独壇場ってわけでもないけど、しばらくは力を蓄える時間が確保できそう。そういうのもなんだかんだプラス要因だよね。
 
 
オススメでっす。一気に3巻まで読むべしっ、読むべしっ。