・見事だ。
女子大生家庭教師濱中アイ「124 少年と少女のなごり雪」感想
・それはすなわち今週の濱中アイ感想ことカチューシャ娘の柴原さん話。
濱中アイ読んでいない人には「どこがカチューシャなの?」って画像だけれど、
ずっとカチューシャ着けていたキャラが、外して登場するようになったのです。
柴原さん、というかカチューシャ娘と言えば、連載4回目の「005」から登場していたのに、
これまで一切名前が出なかったばかりか、解説役以上の役目は与えられなかったキャラですよ。
上の画像は幾つかのカチューシャ娘活躍場面だけど、
完全に解説・状況説明・話のきっかけ作り以外の働きは果たしていない。
ポジションは「モブキャラ以上脇役未満の、顔がある状況説明セリフ担当」。それがカチューシャ娘だった。
しかしそのポジションもメインキャラクターの増加によって失われていき、
「アヤナが好き」との特性を与えられた新脇役戸川ユキの登場もあり、最近はすっかり出番無し。
このままフェードアウトするものとばかり思われた。
そこに来て今週の↑ですよ! やったあ、久しぶりの登場だ! しかも開幕1ページ目!
もっともワンピースの扉絵のような、
「サブキャラクターにはサブキャラクターで人生があるんです」といった類ではなく、
ミサキの恋愛感情を進展させるイベントの一環以外の何物でも無いけどな!
つまるところがこの画像。
カチューシャ娘は顔が地味だったりはしないけど、
実際、鈴木柴原カップルには「主人公をあせらせる程度」の効果しか持たされなかった。
しかも相手の鈴木君は、
「男性版カチューシャ娘」とでも言うべき、「マサヒコには男子の友人もいるよ」との証拠品以上の役目を持たないキャラ。
なんて投げやりなカップル成立だろう!
しかし、お美事。お美事にございまする。状況説明役としてこれ以上無い働きぶりだ。全米が泣いた。
あまりの涙でマサヒコ達とは2年生でも同じクラスだったのに、
「031」の2年3組クラス名簿に「柴原」って苗字の人はいなかった事を忘れてしまいそう。
あと、カチューシャ娘はこれが最後の出番なんじゃないだろうか。
出番があっても「卒業式で涙してる学生の1人」くらいしか期待できなさそうだ。
もう終わりが近いし書いてしまうと、
俺はカチューシャ娘が「アイ>>マサヒコ母>リンコ=カチューシャ娘>〜」って感じに3,4番目に好きなんだが。残念だ。
以上カチューシャ娘こと柴原さんについてはそんな感じ。
あと1ページ目で、リンコはいつミサキがマサヒコを好きだと知ったのだろう。理解に至る描写ってあったっけ? 「109」?
それからしっかりリンコのアドバイス受けてるミサキに笑った。何気に家庭科2に戻ってるし。
そしてもう一つのメイン、というか普通こっちがメインなんだが、
遂にマサヒコがミサキの気持ちに応えたとさ。
でも俺としては恋愛感情未満の好意による行動だったと思いたい。
だってこれくらいでマサヒコが気付くのなら、もうずっと前からミサキの気持ちに気付いてておかしくないじゃん。
そしたらその場合、ミサキの気持ちに気付きながらも気付いてないふりしてたって事にならないか? そんなマサヒコは嫌だなあ。
それに何より、最終回で応えた方が美しいと思うのだがどうか。
っていうかマサヒコがどんな気持ちで手を取ったにしても、後に改めてはっきりした形で決めてほしい。
あぁ、ついでに書くと、恋愛話も恋愛物も嫌いなわけじゃあないけれど、
マサヒコはミサキとしかくっつかないと分かりきってるこの濱中アイで、
「120」みたいな「アヤナはマサヒコに恋愛感情を持ってるの?」とかの感想を抱かせるよう仕向けたような、
「誰と誰がくっつくか?」とか恋愛物ぶった話をやられても俺はつまらないなぁってだけです。
別に濱中アイをカーレース漫画として読んでる人がいたって、不思議な人だなぁとしか思わないけどね。
まぁ恋愛物は、なんていうか、こう……きっちりしていないから、そこまで好きでも無いんだが。
濱中アイにおけるミサキとマサヒコのような恋愛話なら中身次第。きっちりしてるのが多いからな。
なお、巻末コメントは「そろそろクライマックスです。」。
来週は告知が無かったから違うだろうので、最終回は次々回か、その次なのか。
氏家ト全氏の初めて描く最終回とはどんな感じになるものかと期待が膨らむが、しかし終わってほしく無い気持ちもまた事実。