「顔文字は泣き顔を表す(つД`)のフリをして笑っているもの」

・今週のアニメゴルゴ。『G線上の狙撃』 。

とりあえず明らかに良かったのは、ゴルゴが銃を構えるアクションを見れた点かなと。

実に0.17秒と言われる速さを実際に再現していたかは定かではないけれど、

こればかりはマンガ上では表現不可能なコトなので。動画で見れて良かった。確かにありゃ敵わない。


他、時代にあった小道具設定や、発言への伏線を設けた姿勢は良かった。

原作では 弦が切れた事と狙撃を結ぶ線が ターゲット側には何も無かったので、

ボディガードが狙撃だと言い出した時には、よく相方に不思議がられないものだと思ったけれど、

事前にゴルゴ13の姿を見かけていたなら、弦を狙撃されたのだと気付いておかしくなくなる。


また、当時はビデオデッキすらあまり無かったのだと思われて、

原作ではホテルのロビーで標的を収めたビデオを見ていたゴルゴだけど、

これを自室に備え付けのDVDでチェックするように変更していたのは良い配慮。

他、密会場所もサウナ個室で会うよりかは不自然でなくなったと思う。

「代理が共産主義者だから → 代理がライバルだから」 という依頼理由の変更も、

ディオがコーランを読んでると叩かれるこんな世の中じゃ仕方ないし。


ただ、なんか、全体的に微妙な出来だったなーというか、

個人的にこの話の肝は、依頼者のダメっぷりだと思っていたので、何か腑に落ちない。

(ダメっぷりというか、

「単に代わりのバイオリンを持ってくれば済む話じゃあないの?

これ狙撃が成功しても依頼者の思惑通りにはならないよなあ…… → やっぱりそうだったー!」という、

顔文字で言ったら 「(つ∀`)」 みたいな エピソード全体の雰囲気)

アニメ版は 「依頼者の狙いが外れたのは、ライバルが一枚上手だったから」 みたいでどうも。