生徒会役員共第12巻 (+限定版) 、内容紹介

氏家ト全先生の単行本、『生徒会役員共』 第12巻が発売されましたー! 良い。

更に12巻ではOAD付き限定版も同時発売。これらの詳細を以下にまとめてみた。


まずはコミックス12巻の収録内容から。

週刊少年マガジン掲載分の収録は、「#302」 から 「#332」 まで。

津田タカトシと天草シノが相合傘で密着するなどのネタの話から、津田タカトシのお弁当を作る話までだねえ。

『児童会役員共』 に登場していた小山先生が桜才学園に赴任してくるエピソードも収録されている。

そういや単行本にある登場人物の紹介ページ、そろそろスペースが埋まってしまいそう。

小山先生は次巻でギリギリ収まりそうだけど。次に新しい登場人物が出たら3ページに増えるのかしら。


12巻には巻末おまけとして、天草シノと魚見さんと森さんの1ページマンガが描き下ろされている。

生徒会役員共質問コーナー!!」 とのことで、「Q.魚見さんの名前はなんていうんですか?」 との問いに答えが示される。

一体魚見さんはどのような名前を名乗ったのか? それは君自身が単行本で確認するんだ!

まぁこれ、あだ名 (○○ちゃん) で呼ばれることを意識した名前だよねえ。


表紙は通常版が五十嵐カエデ、限定版が畑ランコ。

生徒会関係ではない登場人物も表紙に選ばれる! との革新的選出だよ!

7巻表紙こそ三葉ムツミだけどさ、生徒会関連の登場人物が出終えたのに (津田タカトシを除く) 9巻で天草シノに戻ったじゃん。

「こりゃ初期からいる登場人物でも、生徒会関連ではない登場人物は表紙にならないのかなー?」 って考えるよね。

それが今回五十嵐カエデたちが選ばれたことで、やったぜこれ出島さん表紙もありえるじゃん! とか思える訳でしょ! やったね。

また、五十嵐カエデと畑ランコがペアになったことで、この2人の関係性がより強調されるようでもある。


カバー折り返しには、作者コメントと描きおろしキャライラスト付き。12巻イラストは小山先生だ。

ちなみにカバー下は、表紙・裏表紙と同じ絵。

今回の氏家ト全先生のコメントはこちらにて

何気に単行本9巻でも似たことを語られている。


"氏家ト全先生のマンガではどうして下の名前が明かされない登場人物がいるのか?" とは誰しも抱く疑問ですが、

これまでの作品や巻末コメントなどから想像するに、「設定するのが面倒くさいから」 というのが自分なりに出した結論でした。

が、どうも最近は下の名前が出ないことを作風と自覚して、自らネタにしつつあるご様子ー。

こりゃ下の名前は、古谷さんくらいならネタで必要になれば命名される可能性まだありそうだけど、

森さんくらいの主要な登場人物あたりはずっと命名されないのでは……と思った。


また折り込みチラシによると、

オリジナルアニメDVD付きコミックス第13巻・第14巻限定版 発売決定!とのこと!

発売予定日は、13巻が2016年4月15日 (金) 、2016年12月16日 (金) だ。

詳しくはDVD付き『生徒会役員共』第13巻・第14巻限定版 公式サイトを参照あれ。


その他、アニメイト限定で単行本に特製イラストカードが付く。

リンク先の通り単行本12巻表紙のイラストの流用なのだが、注意点が1つ。

絵柄は、通常版 (表紙:五十嵐カエデ) の特典が畑ランコ (限定版表紙) で、

限定版 (表紙:畑ランコ) の特典が五十嵐カエデ (通常版表紙) 。

片方を買えば もう片方の表紙も堪能できる組み合わせになっている。

ありがたい、のか? ともあれ好きな方を買うとベネ。俺は両方買ったけど。


次に、単行本化にあたって変更点をご紹介。

表記ゆれや誤字を除けば、12巻の修正は巻頭の 「#302」 で作画が数点描き直されたのみ。

スクリーントーンの剥がれで、七条アリアがメッシュを入れたような見た目になっていたのとか修正されていた。

他の修正個所は、本当に微細な箇所の修正だけ。

連載では閉じてた天草シノの口が開いたり、開いてた七条アリアの口が閉じたりなど。

変更点は例によって生徒会役員共変更点まとめのページにも記載。

OAD 『生徒会役員共*』 第17話感想

・最後に、『生徒会役員共』 12巻の限定版の内容を紹介。

通常版単行本12巻の表紙は五十嵐カエデだが、限定版付属ケースの表紙は畑ランコ。

OADジャケット表紙は津田タカトシ & 津田コトミ。

ちなみに限定版の表紙の4コマでは、畑ランコが新聞部でなく写真部を名乗っている。

単行本2巻収録分の連載で 新聞部部長のはずが写真部部長になっていた誤植をいじるネタ……というわけがなく普通に誤植だよな。


OADの収録時間は、およそ30分。

生徒会役員共*』 第17話と銘打たれているOADだけあって、TVアニメ1話分だ。

TVアニメのBD/DVDには ピュアver.(P音あり) と思春期ver.(P音なし) の2種類があったが、

OADの内容は思春期ver.のみにつき、OPの轟ネネのバイブのモザイクは無いし、ピー音で伏せられていない言葉も多い。

ちなみに今回の限定版に付くOADの入った箱は、箱の左右両面とも絵柄になっていて、箱の上面を開ける形だった。


アニメ化されている範囲は、単行本5巻〜9巻。

津田タカトシたちがテニスを練習するエピソードや、ウオミーが津田家に泊まりに来るエピソードなどがアニメ化。

アニメオリジナルネタでは、「スルメとタカトシ Max Power」 の最終回や、「アリアのこれなーに??」 もあるよ。


感想としては、津田タカトシの声が何か幼いよね? というのが第一印象。

ショタトシ展開というわけでも無いのに。何があった。

卒業アルバムで "横島" の右隣が "渡辺" に、あいうえお順に変わっていたのは細かい配慮だなぁとも。

そして何より、アリアのこれなーに?? のインパクトが凄かった! あれはやばい。

他、ウオミーが桜才学園で 「タカ君」 呼びして騒ぎになるシーン、トッキーがいるのはアニメオリジナルなのよな。

五十嵐カエデだけウオミーのネタに反応していたけど、トッキーは反応するわけでもないし。何故あそこに選ばれたのだろう。

あと、テニスコートの使用上の注意については一時停止すれば全部読める妙なネタ文章になっているので各自読まれたし、とか思った。


最後に細かい点をば。

「桜才知名度ランキング」 にある高須リナ、佐藤エリカ、伊集院アサエの名前は、どれも過去にも名前だけ登場済み。

伊集院アサエだけは原作に出ていない名前だよ。

原作にない名前と言えば、卒業アルバムに見える "坪井タマミ" もアニメオリジナルだ。

過去に出た名前の "小松サクラ" はスタッフの "小松さくら" さん由来だろうが、坪井タマミの由来は不明。

"購買の田中さん" についてもまぁ不明。購買の人の顔が見えたことはあるけど、名前は出ていないし。

OAD冒頭のPC (ご飯と沢庵?) のフォルダ名などは読み取れなさそうだった。