昨日の抗議行動のため久しぶりに立野に行った。
立野峡谷展望場所は、立野ダム建設展望所に作り変えられていた。
看板に目をやると、驚いた事にジオパークの説明がされている。
熊本県民も舐められたものだと思う。
ダム本体の横で、柱状節理が見られるというアピールだ。
と言う事は、その先はコンクリートで柱状節理が破壊されるという事だ。
日本ジオ、世界ジオの委員がこの看板を見たらなんと言うだろうか?
ちょうど今、ユネスコの審査員が2人来ていて、「ジオパークとしての価値が維持されているか、前進した取り組みがあるか」など、現地を見て聞き取りを行っている。公の看板だ。ぜひ、ここを見てほしい。関係者は案内してほしい。
熊本の行政やジオ関係者。こんな自然破壊、ジオサイト破壊が堂々とやられて済むと思っているのか?
この写真の仮橋の左右と下を大きく掘り下げて、コンクリートを打ち込み高さ90メートルのダムを造る。
色の違いでわかるように、右岸の地層が異なるのは、溶岩の流れ込み、火山灰の堆積の年代で違うからだ。それほど貴重な地質なのだ。他にこんなところはあまりない。
先日、「熊日」記事に関して指摘したように、ダムをつくることで、ここの貴重な柱状節理、板状節理が破壊される。この事の報道がない。
国交省・建設関係者があちこち削り、コンクリートを打ち込む事は、仕事として、当然と思っているかもしれれない。だか、自然保護団体、観光関係者、ジオ関係者が黙っているのが分からない。
自然あってのジオパークだ。自然あっての観光だ。なのに、自然破壊を止めようとしないのは、観光のためにジオパークを利用しているとしか思えない。
もし、ダムがつくられれば、県民、メディア、行政の認識を示す恥ずべき記念碑となるだろう。