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November 04(Fri), 2011

さよなら ライフハック

素晴らしい文章を残してくれた岡本太郎Everything You’ve Ever Dreamed作者の方へ。







何を隠そう僕は、ずぶずぶのライフハック信者です。このブログを始めた当初の目的の1つはライフハックを書くことでした。

このブログについて - 凹レンズ(旧館)


さよならライフハック

今は、むしろライフハックとは別の方向に歩いていこうという考えに変わってきました。

ライフハックのその先に見えるのは、僕もみんなも「なんの苦労もせずに自分の望みが絶対かなう1つの方法」を求めている姿なわけです。んなものは、まやかし以外の何者でもない。


僕がやりたいのは、ウンコの中に手を突っ込んで大切なことを見つけることだし、もしくはウンコを分解して肥料にして作物を作るようなことだ。ウンコを金だと妄信して楽しいことばかり考えるわけでも、apple製品で自分を囲んでジョブズの肖像画の前で彼の本を読みながらしたり顔でサプリを飲むことでもない。


不安やストレスがなくなる日などないし、それがあるとすれば死後の世界だろう?


ライフハックでスマートに、ストレスフリーに生きれるほど、人間キレイにゃできちゃいない。キレイなディナーを食べても、茶色いウンコは出てくるし、最後は死の恐怖におびえながら適当に自分を納得させて死んでいくんでしょう?いやらしくて、卑怯で、卑猥なところもしっかり手の中に入ってる。


元も子もない 1つのライフハック

本当に効果のあるライフハックを考えるとすれば、「自分が逃げてきたことや避けてきたことに向かって行き、その中の喜びを探る」ということだろう。その光は闇の先にしかない。必ず苦しみに触れる決意(というかするりとした、淡々とした覚悟)が必要になる。目を見開いて良いも悪いも、食道を焦がしながら自分の中に飲み下すことなんだろう。


「それができないから、困ってるんじゃないか!」って声が聞こえてきそうだけれど、あえて聞きたい。 『・・・・・・本当に?』 と。


僕の話をすれば、今まで(今もだけど)自分を苦しめていたのは、色々なことからそれらしい理由をつけて避けてきた自分の逃げ癖だった。自分から、苦悩することを選んだ上、「良い人」「頑張っている人」の毛皮をかぶろうとしていた。「実は、やっていないだけじゃないの?」と、昔と今の自分とあなたに言いたい。


ごく当たり前の今の生活のなかで自分の命を燃やすしかない、それは派手な行動をすることではないし、エキセントリックな態度をとることでもない。岡本太郎の言葉を引用したい。

  それは繰り返して言うが、日常の空しさから逃げ、はみ出して、とっぴょうしもないことをやる、そんな特殊な行動や出来事などを言うのではない。

  なぜ冒険家は一時的なものだけに身体を張り、永遠に対して挑まない、賭けないのだろう。ぼくの「危険に賭ける」というのは、日常の、まったく瞬間瞬間の生き方なんだ。

岡本太郎「自分の中に毒を持て」 - 凹レンズ(旧館)


僕は人生の中で、あと何人自分を必要としてくれる人に出会えるだろう?今目の前にいる人をないがしろにして、“次の人” “次の仕事”を大切にできるんだろうか?僕は人生について知らないし、死についても知らない。それでも、つまずきながら歩くしかないと思うのです。

それにモチベーションがあがるのを悠長に待っていられるほど人生は長くないし。僕らには今しかないから今この瞬間をやれるだけやればいい。それが不完全燃焼の小火でもたぶん山を焼ける

「モチベーションがあがらない」は贅沢でございます Everything You’ve Ever Dreamed