『スタンドアップ』*2

セクシャル・ハラスメントを題材にした法廷劇と言う触れ込みで気になったから観た。
確かに法廷劇はあるし、セクシャル・ハラスメントもある。が、それだけじゃなくて、ドメスティック・バイオレンスにシングルマザー、女性の社会進出を始め、いろんな問題をはらんでいるのだが、そんな事じゃない。「人が人として、顔を上げて意見を言うという事」だ。
これが実話を元にした映画で、それは1989年の炭鉱であった事。たった17年前でしかない。また、実話のジョージー・エレベスの裁判が終わったのが、1998年。ホンの8年前。本当にびっくりする。
で、それらの問題が、淡々と積み重ねられて行く。それが重い。
映画としては、主演のシャーリーズ・セロンは掛け値無くスゴいけど、他の人もスゴい。父母や親友、親友の夫、同僚。
娯楽作じゃないけど、観ておいて不思議じゃない一作かと。