『ドラゴンボール・エボリューション』*3

製作発表から様々な話題を振りまきつつ、鳥山明が「別次元の『新ドラゴンボール』として見るのが正解かもしれません」という言葉を十二分にわかったつもり、且つ地雷覚悟で、先行レイトショーに突撃。脚本、監督ジェームズ・ウォン、プロデューサーはチャウ・シンチー。出演者はジャスティン・チャットウィン、ジェームズ・マースターズ、チョウ・ユンファエミー・ロッサム、パク・ジュンヒョン、田村英里子ジェイミー・チャン等々。
設定の違いとかは、wikipedia*1とかみれば、別次元なのは理解できる。が、話が繋がらない。無茶苦茶。冒頭、悟飯とロープの上でトレーニングする悟空が描かれるのだが、隙を作る為に悟空が飛んできたカブトムシ?を掴んで悟飯の口に投げ入れる描写がある。が、それを吐き出す描写が一切無い。咀嚼する描写も無い。何処に消えた?そんな感じでイロイロ繋がらない。スーパーダイジェスト版?別次元の話だから、この世界の様な話の繋がりなど気にするなという事なんだな、多分。若しくは「ルールが無いのがルールだ」というセリフの通り常識は通用しないということかもしれん。
ま、お話や設定など枝葉末節な事で、アクションとかでみるところがあるなら……。酷い。やたら「気」を意識してて、えーっと、常識が通用しないんですね。
CGは、確かにカプセルの展開は良いけど、それって予告で見れる分しかない。「気」の描写もすげーチープ。
なんというか、1.5デビルマン但し笑えない。そんな気分。十分地雷覚悟はしてたつもりなんだが、予想をはるかに上回る核地雷で少々キツイ。
田村英里子は、ピラフの下にいたシュウとマイのマイの役なんだろうが、ピラフもシュウも出てこないし、似せるつもりが皆無だから、エンディングテロップで初めてわかる程度。ヤムチャヤムチャの癖にとか言うほどの活躍もしない。神龍は短くてちゃちい。亀仙人はエロジジイ成分が激減。ブルマもチチもうーん……。チチが出てるのに牛魔王が出ないのもなぁ。そういう設定なんだから仕方ないけど。
もう一つ冷める要因が、気を「キー」、大猿を「オーザルゥ」と英文の中に出てくる。もうドン引き。
怖いもの見たさで見るには少々キツイ代物ですな。
もし、見るつもりなら、浜崎あゆみの曲の後に次回作!の前フリがあるんで、ご注意。つか、作る気あるんか、これで!とかそれに驚くわ。
仕事帰りに観て、どっと疲れが出てしまった。そんな状態で映画館の外に出たら、満月が。観た人間の方が大猿になって暴れたいわ!とかふと頭を過ぎる。