64bit版のWindows 7でCanon PIXUS iP4100を共有する

Windows 7の64bit版でもCanonのプリンタ、PIXUS iP4100をローカルに(直接USBなどで)PCに接続している場合は問題なく使える。プリンタを接続するとOSが勝手にWindows Updateからドライバを探してインストールしてくれるようになっている。(そのためキャノンのホームページでは個別に64bit版Windows 7のドライバの配布は行っていない。)

問題になるのは、他のPCに接続されているPIXUS iP4100をネットワークで共有して、Windows 7 64bit版のPCから使えるようにする場合である。

色々、試行錯誤した。
で、ふと、あることに気がついた。Windows 7でも32bit版であれば問題なく共有できる。Windows 7のPCからエクスプローラでプリント・サーバのPC(例えば \\PrintServer とか)を表示して、そこにあるプリンタのアイコンをダブルクリックすれば自動的にドライバがWindows 7のPCにインストールされ、問題なく使えるようになる。ということは、プリント・サーバ側に64bitドライバがあればいいのでは? で、やってみると、これが正解だった。

以下、その手順をメモしておくが、私の環境ではプリント・サーバとして32bit版のXPを使っている。(プリント・サーバがVista 32bit版でも同様の方法で64bit版DVDからサーバにドライバをインストールできると思われる(未確認)。)

先ず、以下の手順をプリントサーバで実行する。
1:キャノンのホームページから64bit版のドライバをダウンロードする。
http://cweb.canon.jp/drv-upd/bj/ip-win.html
このページから“XP x64”のドライバをダウンロードする。今日現在のバージョンは“Ver.1.90”となっている(余程のことが無い限り、これ以上バージョンアップされることは多分無いだろう)。ダウンロードしたファイル名は“wxp64ip4100190.exe”。

2:ファイルを解凍する。
ダウンロードしたwxp64ip4100190.exeを実行せずに、解凍ソフトで作業用のフォルダに展開する。(ちなみに私は解凍にLaplusを使った。) 作業用フォルダはどこでも構わないが、ここでは仮に C:\wxp64ip4100190 とでもしておく。

3:PIXUS iP4100のプロパティを開く
コントロールパネルなどから“プリンタとFAX”の管理画面を開き、そこにあるPIXUS iP4100のアイコンを右クリックしてプロパティを開く。

4:共有設定から“追加ドライバ”を指定する。
iP4100のプロパティで“共有”タブをクリック。次に[追加ドライバ...]ボタンをクリック。“追加ドライバ”ウィンドウが開いたら“x64 Windows XP”にチェックをしてから[OK]ボタンを押す。すると、プリンタドライバの格納場所を聞かれるので、先ほど解凍したフォルダ(上の例で言えば C:\wxp64ip4100190 を指定して[OK]ボタンを押す。するとx64用のドライバが読み込まれる。後は、プリンタのプロパティ・ウィンドウを“閉じて”終わり。


次に、プリンタを共有して利用するWindows 7 64bit版PCで以下の手順を実行する。
A:エクスプローラーからプリントサーバへアクセスする。
エクスプローラーを開き、“ネットワーク”からプリントサーバを開く。(もしくはアドレス・バーから直接プリントサーバ(例えば \\PrinterServer とか)を指定する。)

B:PIXUS iP4100のアイコンをダブルクリックする。
PIXUS iP4100のアイコンをダブルクリックすると、ドライバのインストールが始まる。自動的に64bit版がダウンロード&インストールされる。途中、“ドライバをインストールしますか”という確認が出てくるので[ドライバーのインストール]を指定して続行する。 

以上で終了。