au one ラボのTV電話現象


私のような、なんの技術もさっぱり分からない人間にとっては、世の中のあらゆる「技術」ってものはスゴく見える。正直、何を見ても「スゴい」のだ。なので、サービスの裏に走る「技術」にちょっとでも触れると「おー、スゴーい!!スゴーい!!!」となる。そのサービスに組み込まれている「技術」に素直に感動する。

でも、一旦はしゃぎ終わると考える。ところで、ユーザーにとってはそれの何がいいんだっけ?それがスゴいと何が変わるんだ?影響って大きいの?ていうか、このサービスって面白いの?役に立つの?

レベルの高い技術を用いたものが、いつもいつも、素晴らしいサービスになるわけではない。必ずしも社会に革新をもたらすわけでもなければ、広まるわけでもない。(本当に革新的なものはもちろん世界を変えるだろうけど。)「技術は素晴らしい。でも、サービスとしてはいまいち。」とか、「技術は本当にレベルが高い。でも、それって使わないよね。」そういうことは世の中多々ある。

例えば、TV電話。リアルタイムで、相手の顔を見ながら話せる。一昔前で考えればすごいことだ。でも、じゃあ、使ってるか?となると、話は別だ。最初に携帯でTV電話ができるとなったとき、確かに使った。…3回ほど。(しかも、友達の携帯で。)あれから4年?5年?全く使わない。

正直、ユーザーにとっては、裏で走ってる技術が画期的だろうか、レベルが高かろうが、そんなことどうでもよくて、ようは「面白いか。」「役に立つか。」が、重要となる。「スゴい」ことは「スゴい」ことであって、「面白いこと」でも「役に立つ」ことでもないのだ。

ということを、au one ラボを見て思った。私はもうこの8年くらいauユーザーで、昨日もauショップに行ったのもあって、auのラボを紹介しようと思っていた。ユーザー登録もして、いろいろ見た。が、どのサービスも面白くない。いや、1つ面白そうなのがあったけど、面倒くさくてやる気がおきない。だからといって、クールに役に立つ感じもしない。がっくし。

KDDI様の、au様のラボである以上、技術的なものはスゴいに違いない。ユーティリティとかインターフェイスとかコミュニケーションとかの研究室があって、どれだけ本腰かは分からないけど、それぞれサービスが出してあって。1つずつ、スゴいのだ。技術は。多分。

これ、TV電話現象と呼ぼうかな。