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2011-05-09

感想:湊かなえ「告白」

相変わらずひどい更新頻度ですがたまには本の感想でも。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

評価:8/10点

本屋大賞受賞等でだいぶ話題になった本書。ずっと読みたいと思っていたところ、頃よく借りて読むことが出来ました。

Amazon等のレビューではかなり極端な形で賛否両論のようですが、「こんな残酷な話、絶対に子供に読ませたくない!」と星1つをつける人は流石にナイーブすぎるのではないかと(苦笑)。


本書は全6章、計5人の「独白」を基に話が進行する訳ですが、登場する人物のことごとくが独善的な人間に仕上がっています。「言葉にすれば嘘になる」とはいいますが、基本的に「独白」なんてものは自分への言い訳の為にするようなもので、傍から聞いている/読んでいると薄っぺらく感じるもの。ましてや、その自意識の発露やプライドの拠り所が作中の他人から見れば糞の役にも立たないものであると(読者に対しても)暴露されてしまう様は、ある意味作品の白眉たる所かと。

「人物描写にリアリティが無い」という批判も散見されますが、リアリティ豊かな「自分語り」なんてもんはそれこそ幻想で、そこいらにあふれるブログやらつぶやきやらの文章を見れば如何に人の「告白」が薄っぺらく、痛々しい、テンプレート的でベタなものか知れようというもの(というのは自戒を込めて)。

ミステリ的にも一人称語りを巧く利用しており、十分満足出来る内容です。ただ、本書の見所はやはり「自意識と客観評価のギャップ」の描き方の巧さでしょう。ミステリ読みならば一人称語りといえばまず叙述トリックを疑うものですが、ミステリ的なネタよりも、そちらの方でより一人称語りが機能しています。

少々本書の瑕疵をあげるならば、ラストの強引さでしょうか。お前どうやってそれやったんだよ、という種明かしと、状況の想像しづらい長い独演は少し無理があったかな、と(苦笑)。

とりあえず映画版も評判が良いのでDVD等で近々観てみたいと思います。

良い話が読みたい人には全く薦められませんが、読後に嫌な気分になりたい人はおすすめです。自分が読後に思い出したのが麻耶雄嵩氏の諸作品。大概自意識が過剰に肥大した人間の屑ばかりが出る読後感の非常に悪い作品ばかりですが、それに通ずるものがあるなあ、と。

4167110067
文藝春秋 東野圭吾
購入: 24人 クリック: 190回

2011-02-27

新MacBookProにWindows7導入で不具合⇒解消まで

先日購入した新型MacBookProをいろいろと弄るべく、まずはBootCampでWindow7を導入したところ、JISキーボードがUSキーボードで認識されてしまう不具合が発生。この対処に丸1日費やしてしまいました(汗)。思うにBootCampの不具合っぽいので、備忘録的に経緯と解決策を記しておこうと思います。

結論からいくと、以下の方法で解決しました。

windowsの入力が変です。キーボードで@を打つと[になります。”.. - 人力検索はてな

こちらの回答4番、

レジストリ

HKEY_LOCAL_MACHINE ¥SYSTEM ¥CurrentControlSet ¥Control ¥Keyboard Layouts ¥00000411

のLayout File 文字列値のデータが 「JapanA.dll」になっていたので「kbdjpn.dll」にしたところ正常にJISキーボードとして認識しました。

ここの解決策にいたるまでに、Window7のクリーンインストール4回に加えAppleストアのジーニアスバーまで行っても解決しなかったので随分と回り道をしました(苦笑)。それまでの駄目だった対処策はこんな感じ。

  • とりあえず不具合発覚。クリーンインストールをもう一度行ってみる⇒駄目
    • Windowsの更新パッチを当てた後に不具合に気づいたのでまずはクリーンインストールを行ってみました。どの時点で不具合が起こるか解らなかったので不具合が起こるタイミングを見たところ、どうもWindows7起動直後はJISキーボードとして認識されており、BootCampのドライバインストールした時点で不具合が発生しました。ちなみにBootCampのバージョンは最新の3.2で、再インストールしても駄目でした。
  • ドライバを色々変えてみる⇒駄目
    • ドライバをメーカー製のものに変更すれば直る、という情報があったので変更してみましたがこれも駄目でした。
  • レジストリを弄ってみる⇒駄目
  • 諦めてAppleストアに持ち込んでみる⇒これでも駄目
    • こりゃ自力での解決は難しいな、と思い渋谷のAppleストアに持ち込んでみたところ、担当者2人、所要時間約100分を費やしても解決には至りませんでした。レジストリ変更以外(流石にサポートで行うにはリスクが高すぎてできなかったようです)の対処法を行っても解決せず、新製品ゆえの不具合?ということで落ち着きました。外付けのUSBキーボードを繋いでもJISとして認識せず、Windowsキーボードですら同様にUSキーボードで認識してしまうのでこれはドライバとかの問題ではなく、BootCampのアップデートを待つしかないのではないか、という結論でした。まさかAppleストアでDellキーボードが出てくるとは思いませんでしたが(苦笑)。正直解決は難しいかな、と思っていたので怒りとかは全くおこらず、寧ろこういう難度の高い不具合が持ち込まれたときにどう対処するのかなー、というのを見てるのが面白かったです(苦笑)。
  • レジストリか、DLLの不具合であろうと当たりをつけてみる⇒成功
    • 帰宅後、もう一度クリーンインストールを行い、BootCampのパッケージからキーボードのドライバを除いてインストールしても同様の症状。これはもうDLLか、DLLを指定するレジストリ値のどちらかがおかしいだろうと当たりをつけ、色々やった末に最初の対処法を行ってみたところ見事復旧しました。

という感じで随分と時間と労力を費やしてしまいましたが、なんとか復旧に成功しました(苦笑)。調べる過程で久しぶりに2chも覗いてみたのですが、そういった不具合報告は出ていなかったのはまだ発売して日が浅いからなのか、BootCampを使うのは邪道なのか・・・。

ともあれ、色々弄ってみたのはなんだかんだで面白かったです。しかし、レジストリの不具合は調べるハードルが高くて難儀しますね・・・。勉強になりました。

2011-02-26

新MacBookPro購入

随分久々になってしまいましたが。

Apple MacBook Pro 2.0GHz 15.4インチ MC721J/A

Apple MacBook Pro 2.0GHz 15.4インチ MC721J/A

MacBookを2007年春に購入してもうすぐ4年、ちょっと早いけどそろそろリプレースしたいなー、と思っていた所に新型のMacBookPro登場の噂が出て、しかもSandy Bridge搭載、と言うことでかなり期待していたのですが、勢い余って発売初日に買ってしまいました(汗)。本当は夏か冬頃を考えていたんだけどなあ…。

と言うことで昨日の購入までの流れはこんな感じでした。

ちょっと早く会社を出られたので、早速新しいMBPでも触ってみるかな−、と思い大井町のヤマダ電機へ。そしたらちゃんと実機が展示されており、なかなかよさげな感じ。そうすると店員さんに声をかけられ、聞いてみるとどうやらお店も今日入荷するとは思わなかった、とのこと。試しに在庫を聞いてみると15inchの上位モデルは既に売り切れたが、それ以外は残り数台ずつあるとのこと。

これを聞いて数十秒迷った末、思い切って購入してしまいました。どうせ夏に買うつもりなら、早い方が良いだろうと。まあ、欲しくなった時が買い時、ということで(汗)。


購入後はmacbookのデータを移行アシスタントでそのまま移植LANケーブルでデータから設定までまるごと移行できるので作業は非常に簡単でした。

ただ、移行したところiPhotoを起動出来なかったりOperaFlashを読み込むと必ずフリーズするという良く解らない不具合が発生。OSインストールし直したら発生しなくなりましたが、原因はよくわからず。とりあえず現状は問題なく使えています。


まだ負荷のかかるような使い方は全然していませんが、動作のパフォーマンスは流石に4年前のMacBookとは雲泥の差。非常に快適に使えています。

15inchなので流石に重いですが、外に持って行くような使い方はほぼしないので、パフォーマンス重視ということで。

そして新規格のThunderboltは当然対応機器を持っていないのでなんとも言えませんが、とりあえずMiniDisplayPortでテレビにHDMI接続しての音声込みでのフルHD出力は普通に出来ました。なんかもうこれだけでも買ったかいがあるなあ、と(苦笑)。

とりあえず土日にWindows 7でも購入してBootCampも試してみたいと思います。MacBookではハードディスク容量が足りずデュアルブートは断念してしまいましたので再挑戦になりますが。

ちょうど仕事が一息ついたので、この機会に色々いじってみようかな、と。

2010-10-05

Galaxy S /Galaxy Tab 発表

さて、久々にガジェットネタ。思えばiPad購入して以来ですね(汗)。ドコモ発売のGalaxy SとGalaxy Tabが発表された訳ですが。

報道発表資料 : 「ドコモ スマートフォン GALAXY S」「ドコモ スマートフォン GALAXY Tab」を開発 | お知らせ | NTTドコモ

色々と感想をTwitterでつぶやいたので再構成してブログにアップしてみたいと思います。要はリサイクル(苦笑)。

とりあえず発表内容からの第一印象では買わないネガティブな理由付けが出来たので物欲をスルーできそうです(苦笑)。ちなみに自分の現状としては、携帯はiPhoneGSと普通のドコモ携帯の2台持ち、更にiPadのwifiを所有。

んでは具体的にGalaxyを買わない理由。Tabの方は簡単、用途が想定出来ないから。実際にiPadを使ってみても、重すぎて持ち歩いて使用していない訳ですが、かといってこれが軽くても持ち歩かなさそうだな、と。家で使うぶんにはiPadくらい重くても問題ないし、外で使うならだいたいの用途においてはスマートフォンで充分。会社に持って行くこともおそらくセキュリティ上かなり微妙だし、かといって休日にカフェで使うとかお洒落な使用シーンは想定出来ないんですよね(苦笑)。

んでGalaxy Sの方は、どちらかと言えばこっちの方が食指が動くという(苦笑)。でもスペックは細かい所がちと微妙。まあテザリング不可とかは当然ドコモならそうするだろうな、とは思いましたが、それ以外にも解像度の相対的な低さや、インカメラが無かったりといった所はiPhone4の後発にしてはちと違和感が。OSが2.2なのは頑張ってると思いますが。海外と発売時期が半年遅れなのが響いてるのかな、と。

実は今一番欲しいのは講談社文庫電撃文庫等、日本の書籍を普通に購入して読めるKindleだったり。それが発売されれば(自分の)書籍購入量が3倍位にはなると思うんだけどなあ…。後は出版社次第ですが。例のガラパゴスは結局特定の出版社の本しか読めないとか微妙な感じになりそうな予感。

ともあれ、実際にGalaxyを観て急に欲しくなったりしかねないのでまあ適当に実機を触ってみたりはしようと思います。しかし、ここ最近のガジェット界隈は色々新製品が発表されて逆に買い時が難しいですね・・・。特にAndroid OS搭載機の買い時の難しさは異常。半年も経てば旧世代OS搭載機は陳腐になりますし、アップデートもなかなかすぐにとはいかないのをみると、どうも躊躇してしまいますね。

2010-09-18

感想:中田永一著「百瀬、こっちを向いて。」

評価:7/10点

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)

知らない作家でしたが、書店で平積みになっているポップに「実は○○が書いている?」みたいな事が書いてあり、その○○氏のファンだったので思わず手に取り購入。

とてもリーダビリティの高い本でした。多分3時間かからず一気に読めました。

基本的に「日陰者の恋愛」が各短編の通底にテーマとしてあるのですが、そういう小説に良くある陰鬱さとか周囲の人の悪意があまり全面になく、それなりにドライな語り口でさらっと読むことが出来ました。

ドラマチックな展開や大上段なテーマはなく、日常の延長線上にあるような細かなエピソードの積み重ねで人間関係を描く佳作、といった感じ。

ふと軽めな恋愛小説を読みたい、と思った時に手を伸ばすには良い作品なのではないでしょうか。

しかし、この作家一応覆面作家という位置づけなんですが、なんというかバレバレですね(苦笑)。普通に本来の筆名で書けばいいのに、と思いつつ、本来の筆名に定着してしまった色が付くのが嫌だったんだろうか、とも思ったり。白○○とか、黒○○とか、良くも悪くもイメージが固定化されてるからなあ・・・。

早い所本来の筆名でも作品を出して欲しい所ですが、てっきり作品を全然書いていないと思っていたので、こういう形でも作品を読めるならまあ良いかな、と(苦笑)。