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Electronics Pick-Up by Akira Fukuda このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2017-02-21

[][]コラム「研究開発のダークサイド」の第4回を掲載。「研究ミス(結果の誤り)」と「研究不正」の違い

EETimes Japan様から頂いておりますコラム「研究開発のダークサイド」の第4回が掲載されました。


「研究開発のダークサイド(4):研究における結果の誤り(研究ミス)と、研究不正の違い」

http://eetimes.jp/ee/articles/1702/21/news024.html


科学技術における研究開発の成果は、正しいとは限りません。過去には数多くの誤りがありました。でも誤っていることと、「研究不正」とは無関係です。研究にはいろいろな制約がありますし、ミス(過失・過誤)もあります。これらは不正ではありません。


不正と過失を分かるのは、不正をする意思の有無、故意かどうかです。過失で論文を丸ごと捏造することは考えにくい(苦笑)のですが、実験には試料作成や実験器具、測定器具などで誤りの入り込む余地があります。測定限界を超えることはできません。


少し時代を遡ると、17世紀初めころに顕微鏡望遠鏡が発明されたことで、科学は大きな広がりを見せました。微生物を扱う学問の発展は、顕微鏡無しには有りえませんでした。しかし顕微鏡は当初、可視光線を使う光学顕微鏡で、分解能はあまり高くなかった。電子顕微鏡が登場するのは、光学顕微鏡の登場から、300年以上も後のことです。電子顕微鏡によって、病原性ウイルスは初めて観察可能になりました。


電子顕微鏡が開発される直前の血清学と細菌学の限界を象徴するのが、野口英世の悲劇です。この部分については記事を参照してくださいませ。

2017-02-16

[][]コラム「セミコン業界最前線」を更新。「高密度SRAM技術のISSCC報告解説」

PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。


「次世代モバイルを実現する7nmのSRAM技術をTSMCSamsungが公表」

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1044544.html


ついに「7nm」です。CMOSロジックの微細化もここまできたかと思うと、感慨深いものがあります。


SRAMで256Mbitのテストチップを作ってもシリコン面積が42.5平方ミリにしかならない。4Gbit DRAMシリコンダイと同じくらい。DRAMは微細化が20nmでほぼ止まったままで、デバイス構造を考慮するとたぶん、7nmは不可能です(EUVリソグラフィを安価に使える時代になれば、分かりませんが)。


256Mbitのテストチップには、メモリセルアレイだけで15億個を超えるトランジスタが詰め込まれています。15億。なんか、気が遠くなってきました。


でも詰め込むだけではSRAMにはなりません。課題は山積しています。特に配線抵抗と配線容量の問題は厄介です。いろいろな工夫が、ISSCCでは発表されました。詳しくは記事をご覧くださいませ。

2017-02-14

[][]コラム「研究開発のダークサイド」を更新。「研究開発における不正行為」の後編です

EETimes Japan様から頂いております新コラム「研究開発のダークサイド」。その第3回が掲載されました。


「研究開発のダークサイド(3):研究開発における不正行為(研究不正)とは何か(後編)」

http://eetimes.jp/ee/articles/1702/14/news021.html


前後編の2部構成ですが、内容としては後編が本編です。「捏造」、「改竄」、「盗用」のそれぞれを説明しております。改竄と関連する「外れ値」の問題、盗用をさらに複雑にする「自己盗用」の問題にもふれています。


このコラムでは研究開発の陰の部分であるダークサイドを整理して体系化することで、複雑かつ大規模な問題の全貌を分かりやすく説明することを目指しています。このため、全体のアウトラインと一部の原稿を作成してから、コラムの掲載を始めています。


またテーマごとの原稿作成に当っては、作成済み原稿をそのまま載せるのではなく、必ず見直しと修正をかけています。正確には、見直すと気に入らなくなって書き直してしまいます(苦笑)。


お手すきのときにでもご一読いただければ、うれしいです。

2017-02-11

[]コラム「研究開発のダークサイド」を更新。「研究開発における不正行為(前編)」

EETimes Japan様から頂いております新コラム「研究開発のダークサイド」。その第2回を掲載していただきました。


「研究開発のダークサイド(2):研究開発における不正行為(研究不正)とは何か(前編)」

http://eetimes.jp/ee/articles/1702/09/news025.html


最初のテーマは「研究不正」です。まずは「研究不正」の定義から入ります。具体的には「捏造(ねつぞう)」、「改竄(かいざん)」、「盗用(とうよう)」の、3つの行為です。


それぞれの行為がどのようなものかを、後編で説明する予定でおります。