Electronics Pick-up by Akira Fukuda

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【推薦!!】ポリティカル・フィクション・コミックス「今、そこにある戦争」が訴えかけるもの


今、そこにある戦争 1 (ビッグコミックス)

今、そこにある戦争 1 (ビッグコミックス)


外務省の分析官を主人公に、近未来の日本が中国と戦争を始める姿を描く「政治空想コミック」です。日本のタカ派の思惑、米国連邦政府の思惑、中国政府首脳と中国財界人、中国の若手官僚の思惑が絡んで日本が戦争に引きずり込まれる様子(しかも日本政府は戦争で美味しい思いができると信じつつ、主導権は自分達にあるというワナにはめられる)がかなりマトモなシナリオで進んでいきます。それなりのリアリティがあります。


リアリティの基盤にあるのは、近未来の日本政府も中国政府も米国政府もそれぞれの問題を抱えて身動きが取れなくなりつつあるなか、「戦争」を起こすことによって一気に解決を図ろうとする、そのグロテスクな意思です。ここは、民主主義国家の一員として政府の監視を義務を負う市民である我々が、特に留意すべき点でしょう。

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