Electronics Pick-up by Akira Fukuda

日本で2番目に(?)半導体技術に詳しいライターのブログ

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Intelに「世界初のプロセッサ」をもたらした日本企業「ビジコン」の物語

PC Watch様から頂いておりますコラム「セミコン業界最前線」を更新しました。

Intelに「世界初のプロセッサ「4004」」をもたらした日本企業「ビジコン」の物語です。
ビジコンは戦後、1950年代に日本の計算器と計算器の世界に彗星のように現れ、そして1970年代の始めに彗星のように消えていきました。ビジコンは手回し式卓上計算器ではタイガー計算器と市場を2分する大手企業であり、電子式卓上計算器では革命的な製品を次々を上市していきました。


革命的な製品を開発するためには、日本の中で閉じこもっていることなどできません。世界の最先端製品を見て歩き、そして世界の最先端企業と手を組んで新製品を開発する。ビジコンは同時に米国の半導体ベンチャー2社と契約し、2つの開発プロジェクトを進めるほどの野心あふれる企業でした。


Intelに「世界初」のプロセッサ開発をもたらした日本企業」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/semicon/1070967.html


ビジコンこと日本計算器販売の歴史は、大正時代の謄写版印刷にまで遡ります。旧満州を拠点に財閥とも呼べる企業集団を築いた小島和三郎が創業者です。その子供である小島義雄がビジコンの社長となり、Intelに世界で初めてのマイクロプロセッサをもたらします。


しかしビジコンがどのような企業であり、どのような経緯でIntel半導体開発を持ちかけるようになったのかは、あまり知られていません。


その物語を少しだけでもお読みいただけたら、筆者としてこれ以上のことはありません。それほどにビジコンは凄い会社です。


残念だったのは、創業者である小島和三郎氏に関する情報があまりにも不完全だったことです。
生没年すら、分かりませんでした(その後、没年については判明しましたが、生年はいまだに判明しておりません)。


そこで、小島和三郎氏と小島一族に関する情報提供をお願いします。小島和三郎と昌和商会に関する情報をご提供をいただける方、コメント欄などでご一報いただけるとありがたいです。