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2013-06-27

鷲尾天&本名陽子トークイベント 「みらくる みにくる!?プリキュアのきせき」 イベントレポート

企画集団便利舎6月企画「みらくる みにくる!?プリキュアのきせき」を見にいって来ました。


概要はこちらにあるのですが、目の痛くなるような色のページなんで簡単に説明すると、企画集団便利舎っていう、著名人を呼んでのトークイベントの企画、運営を行う大学のサークルさんが、今回プリキュアシリーズ初代プロデューサー鷲尾天さんと、ふたりはプリキュア キュアブラック美墨なぎさ)役の本名陽子さんを呼んでのイベントを開催されたのですね。

会場に入ると中はプリキュア曲がかかり、プロジェクターでスクリーンに注意事項が映されます。

館内禁煙だったり、撮影録音は禁止だったり、いつもどおりの注意事項かと思いきや、

「公演中はカードコミューン、又は携帯電話の電源はお切り下さい」「(チョコレートの画像を映しつつ)大好物でも館内での飲食はご遠慮下さい」といった、分かる人ならニヤッとするような小ネタを仕込んでいます。やるね!


そして12時半を少し回った頃に司会のお姉さんが登場。

手作り感がある登壇者の紹介&プリキュア名場面集のムービーが流れ、「みらくる みにくる!?プリキュアのきせき」がスタート。


ステージの左右にふたりはプリキュアのポスターと、アSplash☆Starのポスターが貼られた机があったのですが、それぞれ本名さん、鷲尾さんが座り、おまちかねのトークが開始。


ちなみに本名さんの第一声がマイクのスイッチが入ってなかったようで、ちょっと躓いたのですが、そこにすかさず、マイクの前で無言で口パクをして、マイクが入ってないフリでおどける鷲尾さん。会場は笑いに包まれます。


そして、最初のトークは「夢の世界はご招待!?奇跡の軌跡をたどる旅」と称して、プリキュアの立ち上げからのアレコレを語ってもらうコーナー。

鷲尾さんも本名さんも「いままで散々語ってきたから、また同じ事をしゃべることになっちゃう」と笑いながら、今思い出したかのように活き活きと語り始めます。


鷲尾さんが「30秒だけ真面目な話をします」と前置き、プリキュアの世界は、最初のシリーズディレクター(監督)である西尾大介さんが作り上げたこと、子供向けに必要な要素として、暴力を抑える、おもちゃをアピールするなど、東映アニメーションやスポンサーが指示してきた事を全部取り入れた上で、なおかつ子供たちに向き合って、子供たちが受け入れてくれる作品を作り上げて来たことを語ってくれました。


また、アフレコの現場でも、西尾さんはその真剣さ故に見ていて笑っちゃうくらい大げさに体を使って演技指導をしていたことや、いつも冗談を言って場を和ませていたこと、あの現場が普通だと思っていて本名さんが他に行ってびっくりしたこと、そしてキュアハートに抜擢された生天目仁美さんが当時弓子先輩役で出ていた時に現場の雰囲気がすごく良くて、この作品にまた関わりたいと思っていたことなど、西尾さんを中心とした制作現場について語っていました。


プリキュアといえばまずは西尾大介さんありきなんだな〜って思わせる2人のトークです。

ちなみに延々語っておいて、最後に「あ、30秒過ぎちゃった?」と笑いで締めるのも忘れません。


その後、本名さんからオーディションについての話が出るのですが、元々本名さんは雪城ほのか役を受けに行っていて、周りからもやるならほのか側だろうって言われてたんですって。でもその際のオーディションで、いろんなアルバイトを掛け持ちしていたせいで、シフトを外すことができず、こっそりバイトを抜けだしてオーディションに行ったんだとか!w

そしてオーディションの際に「だれか急いでいる人はいますか?」って言われたので、先にオーディションを受けさせて欲しいと伝えた所、それで順番が入れ替わったのか、ゆかなさんと一緒のオーディションになったんですって。


ちなみに鷲尾さん曰く、オーディションの結果はパッと決まったとのこと。

もしかしたら別々にオーディションを受けていたら、あのコンビでの声は聞けなかったのかも?って思うと、なにが影響するかわからないですね。


また、本名さんはまさか合格するとは思っていなかったようで、オーディションを受けた後、家族で韓国旅行に行っていて、旅行先でオーディションの結果を聞いたとのこと。

そんな風に決まった役が、その人の押しも押されぬ看板キャラになるんだから、不思議なものですね。


その後、司会者から新しい質問があり「プリキュアはなぜ代替わりしていったのか?」との質問。なぜふたりはプリキュアからS☆S☆へ、S☆Sから5へ変わったのか?ってことですね。

それについて鷲尾さんが回答。


会社から4才〜6才の子供たちが、毎年入れ替わっていっても楽しめる作品を作れというミッションをもらった。ライダーや戦隊など、男の子向けの作品を参考にしたが、当初はそんな作品が作れるとは思えず、1年やってうまく行かなかったら逃げるつもりだった。その為、プリズムストーンも25個でまずは半年だけお話作って、その後はまた考える予定だった。

また、ふたりはプリキュアから、MHへ移ったが、同じシリーズを続けていくと、新しく入ってくる視聴者たちがついてこれない問題があったので、新しいシリーズを立てる必要があった。


とのことです。ただそれに合わせてこんなエピソードも。


事前に関係各所と相談して、MHからS☆S☆へ変わることが決まったが、現場にそのことを伝えるのに苦労した。まずは西尾さんに伝えようとしたが、何も言うことが出来ず黙って30分くらい横に座ったままだった。その当日は何も言えなかったが、西尾さんもその姿を察していたのか、次にあってなんとかシリーズの代替わりを伝えた所、「うん、わかった」と返事があった。

そして、それを声優さんたちに伝えるのも至難の業だった。アフレコ現場でまったく言い出せず、S☆Sのオーディションがはじまる直前にやっと言うことが出来た。

また、S☆Sについても1年で代替わりしてしまうことを伝える必要があったが、代替わりが決まってから1ヶ月近く言うことが出来なかった。

意を決して座長的な立ち位置の山口勝平さんにだけ伝えた所、会議室を出ると遠くから出演陣がずっと見ていた。


といった聞いていてとても辛い話もありました。

これについて本名さんも


毎週のアフレコの度に集まってご飯を食べたりしていたので、それがなくなるととても辛かった。野沢雅子さんの「(プリキュアを)10年続けましょう」の言葉を気概として掲げて、がむしゃらに一つ一つ作り上げていったので、これが代替わりすることが辛く、S☆Sや5をテレビで見る勇気がなかった。作り上げていったものが受け継がれる事は嬉しいことだが、なんとも言えない気持ちだった。


といった様にモヤモヤした気持ちを抱えていた様です。

なお、今は本名さんそういったモヤモヤは抱えていないのですが、その理由としては、

ちょ〜短編(ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GOGOドリームライブ)や、オールスターズDXで鷲尾さんやスタッフさんたちがプリキュアの世界をつなげてくれたことが大きいとのことでした。


また、オールスターズの前にラジオ番組でブラック家族が集まり話す機会があった時に、まだモヤモヤや違和感を抱えていた本名さんが、鷲尾さんに「それぞれ自分の作品に誇りを持って、それぞれ自分の作品が一番好きで良いんだ」って言われて気持ちが晴れたとの話や、また、鷲尾さん自身も、「それぞれが異なっていても、それぞれが自分を大事にするからこそ、みんなで協力ができる。オールスターズDX1のテーマにもつながってる大事なこと」だと言っていて、この鷲尾さんの考えが、3年続くオールスターズDXシリーズを支える土台になったんだなって感じます。


ちなみにオールスターズDXは、演出時代から、「これはやっていいのですか?」と事あるごとにクドいくらい噛み付いてくるくらいだった。大塚監督の強い熱意が作り上げられてるとこと。

台本に2ページくらい、この映画でのキャラクターの立ち位置、舞台設定、時代設定など事細かに書かれてたりして、大塚監督のクドさがよく出てた。なんて話もありました。


ひとまずここで第一部のトークコーナーが終了。

第二部として、「みんな大好き!プリキュア愛が大騒ぎ!」といったお楽しみコーナーがはじまります。


まずは本名さんと鷲尾さんが何も見ずにメップルを描くというコーナー。

これはちょっと文字では伝えきれないのですが…なんとか説明してみます。


本名さんは、やけにあっさりとしたメップルを描いた周りに、棒人間のなぎさとほのかがデュアルオーロラウェーブしてたり、メップルよりでかく、ザケンナーを描いてたり、うまく描けなかったお詫びにゴメンナー(☆マーク)を描かれてたり、ごまかしで色々おもしろい事になってました。なんだかほほえましい感じです。


そして次は鷲尾さんなんですが…これが問題で…


えーと、ドラえもんにメップルの耳だけ付け足して、「ドラメポン」なる謎妖精を描かれてました。うわー!!小学館に喧嘩売ってるーーーー!!!www

しかも妙に筆達者で上手かったです。鷲尾さん曰く、赤塚不二夫キャラと藤子・F・不二雄キャラなら得意とか…こういうところでおちゃらけるのが鷲尾さんなんだなぁ…


次のコーナーはアフレコクイズ。

プリキュアのワンシーンで、なぎさの一部のセリフだけを抜いて流し、なんと言ったかを台本は見ずに記憶だけで本名さんがアフレコするコーナーです。

そのシーンはふたりはプリキュア 第2話で、校庭から飛び込んできたサッカーボールに怒ったなぎさが、威勢よくグラウンドに飛び込んでいくんだけど、藤Pセンパイの姿を見て、口ごもってしまい、ゴニョゴニョと言ったセリフが問題になっていました。

そこで本名さんがしたアフレコがこちら。

f:id:afromiya:20130627194926j:image

「え、えっと、けっこんして…ください…」


なぎさがこんなに真っ赤になって藤Pに求婚するシーンが見られるとは思わなかったのでめっちゃ楽しかったです!

プリキュアで結婚とか結構なサービスなんじゃないですかねこれ!!

(余談だけどお互いお付き合い溶かして順調に大人になってたら、そろそろそういう時期かもしれんねぇ)

※ちなみに正解は「あ…これからは…気をつけて下さい…」です。



ちなみにこの後少し当時のアフレコ話になるのですが、TVシリーズのアフレコがはじめてで慣れてないこともあり、第1話のアフレコで、収録に6時間もかかってしまったとのこと。また、緊張しすぎて顔の左半分が硬直してしまい動かせなくなってしまった、また1日でちゃんとご飯も食べているのに体重が2キロも落ちたといった結構壮絶なエピソードを語ってくれました。またその後のアフレコもリポビタンDを持ってアフレコに臨んたこと以外はあまりの緊張で覚えていないとのこと。

ですがなぎさとほのかが打ち解けた第8話を境に、やっと気持ちが落ち着けることが出来たとのことでした。


プリキュアたちの様子がリンクしたのか、鷲尾さんや西尾さんの作品にかける熱意が影響したのか、中々大変なアフレコだったようです。

その後、もう少しアフレコ遊びをしてこのコーナーは終わり。

次はプリキュアクイズと評して、なぎさの背番号や、光の園の長老が一番最初になぎさの名前をなんと間違えたか、なぎさが高嶺の花をなんといい間違えたか、そして春日野うららのマネージャーの正しい字はどれか(鷲尾、鷲夫、鷹尾、鷲雄)などといった問題が出たりしてました。

ちなみに鷲雄マネージャーの名前の謎は、当時スタッフの名前をキャラにつけるのがよくあることだったのが、鷲尾さんとしては名前をつけるのが恥ずかしく、なんとか一字だけ変えてもらったらしいです。

また、本来キャラクターが上がってくると、必ずプロデューサーとしてチェックを入れるのですが、なぜか鷲雄マネージャーだけはチェックさせてもらえずにそのままキャラが通ってたとのこと。

愛されているのか、弄られてるのかわからないですね(笑)


そしてそんなクイズコーナーも終わり次は最後のあいさつ。

なんとなくいい言葉を言って〆にかかっていたのですが、ここで鷲尾さんが現プロデューサーとして務めている劇場版トリコを宣伝しはじめます。7月27日に公開!と念を押し、プリキュアもトリコも、原作ありなしの違いはあるが、この言葉はこの状況では出ない…といった風に人の心の動きに沿っているかどうかをよく確かめて丁寧に作っている作品だとアピール。

そしてトリコもぜひ見て欲しい、劇場版が7月27日に公開する!と猛プッシュ!

ちなみにトリコの紹介として、「ムカーディアがシロップを連れて冒険する話で、ドロドロンやジョー岡田、仮面ライダー斬鬼キュアサニーも冒険に加わったり、キュアブロッサムポプリアナウンサーをしたりする作品」といった、間違ってないけどそれでいいのかっていう紹介をしてくる辺り、いつまでもおちゃめな鷲尾さんでした。

また本名さんもキュアホワイト役のゆかなさんと会うと、当時の話がとめどなく出てくるくらい思い出のある作品なので、末永くよろしくおねがいしますとのこと。

(最後のほう、感動しててメモ取ってなかったので本名さんの言葉はうろ覚えです)


そんな感じでとても良いトークイベントでした。早稲田大学 企画集団便利舎さんには大きな感謝を送りたいですね。


ちなみにちょっとした余談。

途中、本名さんが「ミップル役の矢島晶子さんと会うのはクレヨンしんちゃんぶり」、「外はすごいいい天気で、大晴天!」などとちょっとおかしい言葉を使う度に「それちょっと日本語おかしくない?」と細かく指摘するシーンがあって、先ほどのトリコの話でも出ましたが、言葉というものをとても大事にしてるプロデューサーさんなんだなって思いました。すごい!

また、大学でのイベントってことで、大学生の参加者が多かったのですが、年代的に10年前、小学生でプリキュアを見ていたって人がいっぱいいたのが驚いた上に、それ故に素敵なイベントだと思いました。

イベントを知った時に「なんでいま初代プリキュアなんだろうな〜?」って思ったんですけど、そう考えると当然のことなのかもしれませんね。

うーん!納得!

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